異世界迷宮へ行ったなら   作:三星織苑

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131 必殺技

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 ボーデの宮城から自宅へ戻り食事をとる。

 歯磨きと洗い物を済ませたらリビングへ移動して話し合いだ。

 

 ソファーに腰を下ろすとロクサーヌが脚の間に入り込んできたので、彼女を抱きしめながら相談を始める。

 

「午後の探索からはいよいよ十五階層。そこで、二人に相談したいことがあるんだ」

「はい。お任せください」

「どういったことでしょうか?」

 

 二人の返事を聞いて続きを話す。

 

「まず、魔物のレベルは階層と同じだということは以前に伝えたよね」

 

 その言葉に彼女たちは頷いた。

 

「現在、セリーの鍛冶師はレベル14なので魔物のレベルがそれを上回る。そのため、レベル補正が働かず今までに比べ受けるダメージが多くなってしまうはずだ。しかも、十六階層からは最大五匹の魔物が出現するため攻撃を受ける可能性も跳ね上がる」

 

 話を聞いていたロクサーヌが口を開く。

 

「魔物の攻撃をかわすというわけにはいかないのですよね?」

 

 それが出来るのはあなただけなんですよ……。

 

「あの……。それは難しいです……」

 

 セリーが悔しそうに呟いた。

 大丈夫。オーバーホエルミングを使わなければ俺も同じだ。気に病むことはない。

 

「それで思ったんだけど、ダマスカス鋼のプレートメイルは無理でもガントレットやグリーヴならセリーも装備できないかな? もし可能ならどちらかに海水魚と貝のスキル結晶を融合すればかなりマシになると思うんだ」

「なるほど。それなら防御力が格段に上がりますね。セリー、どうなのですか?」

 

 ロクサーヌが問いかけると彼女は少し考えてから答える。

 

「おそらくガントレットやグリーヴなら問題ないと思います。試してみてもいいですか?」

 

 よっしゃ! すぐに試してみよう!

 

 

 

 自分たちが取りに行くという二人を制止して先に庭へ出ていてもらい一人で二階へ上がる。

 物置にしまっていたダマスカス鋼のガントレットとグリーヴをアイテムボックスに移し、自室の鍵付きチェストからコボルトのスキル結晶を二つに海水魚と貝のスキル結晶を取り出した。

 コボルトのスキル結晶はこれで在庫切れか……。

 協定を結んでしまっている以上、無理なのだができれば根こそぎ確保しておきたいところだ。

 何か入手する方法はないものなのか……。

 

 ……いや、そんなことを考えている場合じゃないな。今はセリーが装備できるのかを試さなければ。

 

 

 

 庭に出るとロクサーヌと共に硬革のグローブ以外の防具を身に着けたセリーが待っていた。

 なるほど。試すなら他の装備品も身に着けてからの方がいいもんな。

 

 アイテムボックスからガントレットとグリーヴを取り出しセリーへ差し出す。

 

「とりあえず試してみて」

「かしこまりました」

 

 彼女が竜革の靴を脱ぎだしたのを見ながらロクサーヌが呟いた。

 

「問題なく使えるといいのですが……」

「うん。これによって今後の迷宮探索についての方針が左右されるかもしれない」

 

 セリーは靴を脱ぎ終わるとグリーヴを手に取る。

 ただでさえ大きい物だが小柄な彼女が持つとさらに巨大に見えてしまう。

 しかし、両足を入れた途端、グリーヴが見る見るうちに縮んでいきセリーにジャストフィットとなった。

 さらに、ガントレットを両手にはめるとこちらも小さく可愛い手に合わせて収縮していく。

 

 さすがファンタジー。改めて目にすると本当にすげーわ。

 

 彼女は竜革の靴をアイテムボックスへしまい槍を取り出すと俺たちの方を向いた。

 

「それでは試してみます」

 

 セリーはそう言うなり走り出す。

 庭を駆け回りながら槍を突いたり薙ぎ払ったりといった動作を繰り返し、時折思い出したかのようにジャンプを行っている。

 見た感じだと特に問題はなさそうだ。

 

 

 

 彼女が動くたび庭にはグリーヴの立てるガチャガチャという音が響いていた。

 

 結構大きい音がするんだなぁ。

 開けた場所でこれってことは密閉された空間である迷宮ではさらにうるさいはず。

 魔物が聴覚による感知を行っているのかは不明だが、人は確実に気が付くだろう。

 これまで以上にロクサーヌの鼻に頼る必要がありそうだ。

 

 

 

 考え込んでいると動き回っていたセリーが俺たちのところに戻ってきた。

 

「問題なさそうです」

 

 彼女の言葉を聞いてロクサーヌがホッとしたように口を開く。

 

「安心しました。これでセリーの防御力が大きく上昇しますね」

「そうだね。それじゃあリビングに戻って話を続けよう」

 

 そう言って二人と共に家の中へ戻る。

 

 

 

 リビングに戻ったところでポイントを振り分けて毘盧帽を出し、さらにアイテムボックスから四つのスキル結晶を取り出しローテーブルの上に置いて問いかけた。

 

「スキル結晶を融合するのはガントレットとグリーヴのどちらがいいと思う?」

 

 それを聞いた彼女たちは考え始め、しばらくしてロクサーヌが顔を上げる。

 

「グリーヴのスロットが四つなのに対しガントレットのスロットは三つなので、スロットの数が多いグリーヴ。もしくは別々に融合するのがいいのではないでしょうか」

 

 ふむ。それぞれに二つ以上のスロットを残しておくってことか。ありかもしれない。

 

「そうですね。ロクサーヌさんの言う通りだと思います。今後ガントレットには腕力上昇を付ける可能性もあるためその方がいいでしょう」

 

 なるほど。なら、ガントレットのスロットを多く残しておいた方がいいかもな。

 

「分かった。それじゃあ両方ともグリーヴに融合することにしよう。二人とも相談に乗ってくれてありがとう。セリー、お願いね」

「お任せください」

 

 彼女は毘盧帽をかぶりサクッと融合を済ませる。

 

オラクルダマスカス鋼グリーヴ 足装備

スキル 魔法ダメージ削減 体力二倍 空き 空き

 

 うん。問題なし。

 

 ガントレットとグリーヴは今後セリーの管理となり、竜革の靴は俺が使用することになった。

 硬革のグローブは戦力外通告を受け物置部屋送りだ。

 そして、ガチャガチャ煩いグリーヴを普段使いにするわけにはいかないため、それ用に皮の靴を製造してもらう。

 アンドレアはグリーヴで町中を歩いていたが俺たちにはとても真似できん。

 

 

 

 脚の間に座った最愛の人を後ろから抱きしめながら打ち合わせを再開する。

 

「セリーの防御力が上がったので、レベル補正がなくてもある程度は最大五匹の魔物に対抗できるようになったはずだ。この後も階層上げの続きをしよう」

「はい! ご主人様と私たちなら何の問題もありません!」

 

 俺の言葉にロクサーヌは振り返り嬉しそうに答えた。

 

 輝くような笑みを至近距離で受けてしまったため心臓が大きく跳ねる。

 本当に美人で可愛い娘だなぁ。

 

「奴隷は防具を与えられず使い捨てにされることも多いと聞きます。それなのにご主人様は貴重な防具を用意してくださいました。そのご恩に報いるためこれからも迷宮探索に全力で取り組みます!」

 

 セリーは両手をぎゅっと握り真剣な表情で宣言した。

 

 おお。クールなセリーが熱血してるぞ。

 

「うん。これからも頑張ろう」

「はい!」

「ふふ。セリーもやる気十分ですね」

 

 気合が入っている様子の二人を見ながら考える。

 

 ……まあ、無理そうならすぐに階層を下げるつもりだ。

 彼女たちのテンションが落ちても困るから口には出さないけどさ。

 

 話し合いを終えてソファーに横たわると、待ってましたと言わんばかりにロクサーヌが抱き着いてくる。

 その柔らかな体を抱きしめ返し、のんびり休憩をとることにした。

 

 

 

 至高の感触を味わいながら優雅なひと時を過ごしていたところでふと気がつく。

 

 そういえば早朝の探索でグラスビーから蜜蝋がドロップしたな。

 以前、ハーフェンで拾った分もあるし蝋燭が作れないか聞いてみよう。

 

「ロクサーヌ、セリー。ちょっといい? うちは揚げ物を頻繁にするから廃油が出るでしょ? これと早朝に手に入れた蜜蝋で蝋燭を作れないかな?」

 

 手洗いや洗濯に使うための石鹸にするのもいいが全部は使いきれないだろう。

 

 問いかけるとロクサーヌは俺の胸から少しだけ顔を上げた。

 そして、セリーは向かいのソファーからこちらを見つめて答える。

 

「試行錯誤はいるでしょうが多分大丈夫だと思います。芯もミサンガを製造してそれを解せばいいでしょう。その際にはスキルスロットの確認をお願いしますね」

 

 へー。ミサンガを解すなんてこともできるのか。

 それなら別で芯を用意する必要もないし費用も抑えられる。

 

「じゃあセリーにお願いしようか。蜜蝋は売らないことにするから物置から自由に取ってね」

「かしこまりました」

 

 それを聞いていたロクサーヌは話がまとまったところで再び俺の胸に顔を寄せた。

 

 この娘さん話に加わらず少し顔を上げただけで済ませたぞ。

 そんなに胸に顔を埋めたかったのだろうか? それとも匂いを嗅いでいるのか?

 

 まあ、どっちでもいいか。

 彼女の背中をゆっくり撫でるとそれに連動するように尻尾がパタパタ揺れ始めた。

 

 

 

 リフレッシュを終えた後はいつもよりだいぶ早めに午後の探索を再開だ。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮

十五階層

 

 

 

 

 

 ロクサーヌの案内で待機部屋を目指しつつ途中に出会う魔物を薙ぎ払いながら進んでいると初めて見る物が落ちていた。

 

花粉団子

 

 ボーナスポイントを鑑定に振って確認したところそう表示されている。

 拾って確認すると黄色とオレンジの中間くらいの色をした団子だ。

 これは何に使うんだ? 地球のそれと同じく食用なんだろうか?

 

 悩んでいる俺を見たセリーが説明をしてくれる。

 

「それは花粉団子ですね。布を染める黄色の染料となります」

「黄色の染料?」

 

 染料? 花粉って染料になるのか?

 

「はい。まず、ケトルマーメイドが残す人魚の泡で素材の色を抜きます」

 

 人魚の泡? 人魚姫が消えたときのあれ? それで色が抜けるのか……。

 しかし、それは漂白剤として使えそうだよな?

 

「それは洗濯に使用することは出来ないのか?」

 

 問いかけてみるとかぶりを振ってロクサーヌが答える。

 

「人魚の泡には魔法がかかっているため染める前の布や糸のような物にしか効果がありません。それに、たとえ使えたとして毎日の洗濯に利用できるような価格ではありません」

 

 へー。魔法かぁ。不思議なもんだなぁ。

 

 俺が納得したのを確認しセリーが解説を続ける。

 

「そして、グラスビーの残す花粉団子の黄色。ビッチバタフライが残す鱗粉の青。それから、シザーリザードが残す紅殻の赤。ブラックフロッグが残す黒蛙の粘液の黒。これら四つの染料を配合することで様々な色の布を作り出しているのです」

 

 花粉団子と鱗粉、それから紅殻に黒蛙の粘液ねぇ。

 なんかクラフト系のゲームみたいだなぁ。

 あっ。ゲームみたいな世界だったわ。

 

 でもまあ、言われてみれば納得がいく。

 この世界の衣服は技術レベルでは考えられないくらいカラーバリエーションが豊かだ。

 それは迷宮から染料がドロップする恩恵を受けているためなのだろう。

 

 ドロップアイテムをしまい込んで二人に声を掛ける。

 

「では、先へ進もう。ロクサーヌ、引き続き案内を頼む」

「はい。お任せください」

 

 彼女の案内で再び薄暗い通路を歩き出す。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮十五階層

ボス待機部屋

 

 

 

 

 

 早朝と同じくロクサーヌは魔物へ遭遇しないようルートを選んだようで、その後はほとんど戦闘をすることなく待機部屋へ到着した。

 ここでも順番待ちはなかったためそのままブリーフィングに入る。

 

「セリー、ここのボスであるキラービーについて教えてくれ」

「かしこまりました」

 

 彼女は一つ頷き説明を始めた。

 

「キラービーはグラスビーに比べ体が一回り大きくなっており、攻撃力や防御力、速さが増しているため立ち回りに注意が必要です。通常攻撃でも毒を受ける可能性があるのですが、確実に毒を与えるスキル攻撃を使用してくることがあります。毒を受けた場合は薬による速やかな回復が必要でしょう」

 

「毒に気を付けながら立ち回るってことだな」

「はい。おっしゃる通りです」

 

 セリーが返事をするとロクサーヌも続く。

 

「とにかくキラービーにスキル攻撃を使わせないことが大事ですね。私はなるべく正面を取り適宜攻撃を入れるようにします」

 

 なんて頼もしい娘なんだ。

 美人で可愛くスタイル抜群でその上こんなに頼りになるなんて最高かよ。

 

「ありがとう。本当にロクサーヌは頼もしいな」

「ふふ。魔物を引き付けるのは私にお任せください!」

 

 俺の言葉を聞いて輝くような笑みを浮かべていた。

 

 

 

 そして、セリー先生から講義の続きを受ける。

 

「飛行系の魔物についてなのですが、近接攻撃が届かない天井付近へ上がったときには牽制で魔法を放つといいのではないでしょうか?」

 

 あ。そうか。杖を持っていなくても魔法攻撃は可能なんだ。威力が落ちたとしても牽制用としては十分使える。

 今後、そういった状況に出くわした場合は積極的に魔法を使っていこう。

 

「ありがとう。参考になった。セリーもとても頼りになるな」

「こちらこそありがとうございます。ご主人様のお役に立てて嬉しいです」

 

 

 

 三人の間にほっこりとした良い雰囲気が漂い、笑顔のロクサーヌとセリーに見守られながらボーナスポイントの振り分けを行う。

 

 ちょうどいい機会だ。先ほどペルマスクで思いついたスラッシュとラッシュの重ね掛けを検証してみよう。

 もしこれが有効だった場合、早朝に倒した十四階層のボスであるパットバットより早く片付くはず。

 ジョブ設定にチェックを入れサードジョブに戦士、フォースジョブに剣士を設定しておく。

 本当に可能なら今後のボス戦が楽になる。是非上手くいってほしいものだ。

 

 

 

 振り分けを済ませて確認を行う。

 キャラクター再設定、フォースジョブ、必要経験値二十分の一、詠唱省略、武器六でボーナスポイントの残りは0。

 うん。ぴったしカンカン。

 

「それでは行こう」

 

 二人に声を掛け扉へ向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮十五階層

ボス部屋

 

 

 

 

 

 ボス戦でやることは基本変わらない。ロクサーヌが正面を取り、セリーが詠唱を潰すために牽制を入れ、メイン火力である俺が背後からデュランダルを振るう。

 ボス部屋に入ると割り当てられた役割をこなすため各々の判断で駆け出す。

 

 魔物の背後を取るため走っていたところフロア中央にコウモリと巨大な蜂が出現した。

 

 くそっ。お伴はハットバットかよ!

 

 内心で舌打ちをしながら念じる。

 

オーバーホエルミング

 

 そして、一気にハットバットへ駆け寄りラッシュを乗せた攻撃を叩き込む。

 その一撃で奴の体が霧状になったため今度はキラービーとの距離を詰める。

 

ラッシュ

スラッシュ

 

 デュランダルを振るう直前に連続で念じると、自分が放ったとは思えない速度で剣身がキラービーの体を通り抜けた。

 

 威力が増している!

 

 そこからは足を止めラッシュとスラッシュを乗せたデュランダルをがむしゃらに振るい続ける。

 

 

 

「ふぃー」

 

 キラービーが倒れオーバーホエルミングの効果が切れたところで口から間抜けな声が漏れた。

 

 一度のオーバーホエルミングの効果中に十五階層のボスを倒すことができた。ラッシュとスラッシュの重ね掛けは有効だったということだろう。

 これはオリジナルの必殺技と言っても過言ではない。

 

 俺は中二心を失っていない男。技名をつけなくては。

 

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)

 いや。ダメだ。普通にボーナス装備でありそうだし。

 

 ラッスラッシュ。スララッシュ。

 なんか、どっちも間抜けな響きだなぁ。

 

 いや、逆にシンプルな方が一周回っていい感じなのか?

 ラッシュとスラッシュの効果を乗せた攻撃なのだからダブルアタックとか?

 うーん……。このあっさり感。割とありかもしれん。

 それに、連続で魔法を放つことをダブルスペルと呼んでいるし同系統の技っぽくていいだろう。

 

 

 

「ご主人様! 今のは何ですか!」

「キラービーをこんなに早く倒してしまうなんて信じられません!」

 

 悩んでいると可愛らしい顔に驚きの表情を浮かべた二人がこちらへ駆け寄ってきた。

 

「うむ。確証がなかったので黙っていたのだが、詠唱省略があれば魔法使いと遊び人で連続して魔法を放つことができるだろう? 戦士のラッシュと剣士のスラッシュでも同じようなことができないかと思い試してみたのだ」

 

 それを聞いた彼女たちは口をポカンと開き呆然としたように俺を見つめている。

 

「そのようなことを……」

 

 ロクサーヌは驚愕の表情で呟きを漏らす。

 一方、セリーはというと好奇心で瞳を輝かせながら勢い込んで話し始めた。

 

 詠唱共鳴が起こらないこと、詠唱省略により念じるだけで発動すること、一人で複数のジョブに就くことができること、それらについての見解を述べながらスキルの連続発動について興奮しながら捲し立てる。

 

「セリー、落ち着け。今は先を急ごう」

 

 さすがにいつまでも学術的な議論を交わす時間はないため彼女を制止する。

 すると、ハッとしたように話を止め恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた。

 

「申し訳ありません。少し興奮してしまったようです」

 

 少し?

 ……いや、野暮なツッコミは入れないでおこう。

 

 

 

 ボーナスポイントの振り分けを探索用に戻し床に転がっているドロップアイテムに鑑定を掛ける。

 

蜂蜜

 

 拾い上げたところオリーブオイルと同じように薄皮で覆われていた。

 それにしても蜂蜜か。良い物を手に入れたぞ。

 

「明日の昼食はホットケーキと蜂蜜なんてどうだ?」

 

 朝食は彼女たちにまかせてハルツ公のところへ行かないといけないからな。

 

 それを聞いた二人は嬉しそうに喋りだす。

 

「ホットケーキと蜂蜜なんてとても贅沢な組み合わせです」

「でも、ロクサーヌさん。とても相性が良さそうな組み合わせですよ」

「そうですね。本当に楽しみですね」

「はい。期待してしまいます」

 

 喜んでもらえてよかった。パンに塗るのもいいし蜂蜜を使ったお菓子も色々ある。

 そのうちキラービーでボスマラソンを開催しよう。

 

 それじゃあボーナスポイントの振り分けと装備の変更して次の階層へ行くべ。

 

 

 

 

 

田川 歩 男 18歳

探索者Lv39 英雄Lv34 遊び人Lv15 魔法使いLv38

装備 ひもろぎのスタッフ ダマスカス鋼の盾 身代わりの硬革帽子 頑強の竜革鎧 倹約の硬革グローブ 竜革の靴 よりしろのイアリング

 

BP振分 残BP:0

キャラクター再設定:1

フォースジョブ:7

必要経験値二十分の一:63

詠唱省略:3

獲得経験値二十倍:63

 

所持金:1,567,378ナール

 

春の38日目

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