「ん……」
気が付けば口から息が漏れていた。
徐々に意識がハッキリしてくると、両腕に温かく心地よい重さが感じられる。
「おはようございます、ご主人様」
ああ。毎日、最初に耳にするのがこんなに綺麗で心地が良い声だなんて、俺は本当に幸せな男だ。
「おはよう、ロクサーヌ。今日も一日よろしく」
すると、抱き着かれている左腕の向こう側から特徴的でキュートな声が聞こえてくる。
「ご主人様、おはようございます」
昨晩、就寝するときセリーはミリアへ俺の側を譲っていた。おそらく今日ベイルの商館へ預けられることになる彼女へ気を使ったのだろう。
自分でも何様だと思うがこの予想は間違っていないと思う。本当に優しい娘だ。
「おはよう。セリーも一日よろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
彼女ともあいさつを交わしたところで抱きしめられている左腕に視線を移すと、そこには安心しきったように緩んだ表情を浮かべ、幸せそうに眠っているミリアの顔が。
昨晩は初めてだというのに二度も受け入れてくれた。手当てをかけたとはいえ負担が大きかったのかもしれない。
うーん……。このまま寝かせてあげたくなるがどうしたもんかねぇ……。
考え込んでいるとロクサーヌがバーナ語で何やら声を掛け始めた。
その言葉を耳にした彼女はむにゃむにゃとハッキリしない声を漏らし、右手でまぶたをクシクシ擦って目を開く。
そして、理解できない言葉で何かを呟いた。
えーっと……。これはバーナ語で朝の挨拶をしているのかな?
疑問に思っていると再びロクサーヌが話しかける。
それを聞いたミリアはコクコク頷き、顔をこちらへ向け口を開いた。
「ごしゅじんさま、おはよう、ございます」
うわー。すげー可愛い。
「おはよう、ミリア」
あまりの愛らしさについつい頭を撫でてしまう。
すると、彼女は相好を崩し手の動きに身を任せていた。
「んっ……」
調子に乗ってしまい可愛いネコミミを揉みほぐしていたところ、彼女の口から声が漏れる。
おっと。いかんいかん。朝っぱらからこんなことをしているわけにはいかない。
名残惜しくはあるものの、鋼の意思でミリアの頭から手を離す。
「あっ……」
その途端、残念そうな声が漏れた。
彼女の顔をうかがうとガッカリしたような表情が浮かんでいる。
今すぐ再開したくなるがその気持ちをグッと抑え込んで三人に告げた。
「それじゃあ、朝の支度に取り掛かろう」
「お待ちください、ご主人様」
しかし、ロクサーヌが真剣な表情でそれを遮る。
めちゃくちゃシリアスな雰囲気が漂っているが一体どうしたんだろう?
戸惑いながら彼女を見つめていると、頭をズイっとこちらに差し出し声を発した。
「ミリアだけずるいです。私もお願いします」
「え? あ、はい……」
突き出された頭に手を伸ばし、サラサラの髪を撫で、モチモチしたイヌミミを揉みほぐす。
「ふふ。とても気持ちが良いです。これからは順番にお願いしますね」
えっと、はい……。申し訳ありませんでした……。
……いや。なんだこれ?
ロクサーヌの頭を撫で終わると今度はセリーが頭を突き出している。
「次は私の番ですね」
この娘たちが望んでくれるならやぶさかではないが、朝っぱらから俺は何をやっているんだろう……。自分で始めたこととはいえ困惑してしまうぞ……。
セリーのフワフワした髪を撫でていると、そこから飛び出している細くて長い耳が目に入る。
イヌミミやネコミミと違い、この形状の耳を揉むのは少し怖いよなぁ。二人とは違うことをしてみよう。
耳に顔を寄せ、フーっと息を吹きかけた。
「んっ……」
すると、体がビクッと跳ねる。
おお。ゾクゾクしてくれたのかな?
うーん……。よし。後で拭くってことで。
今度は美しく神秘的な耳に舌を伸ばし、吐息を混ぜながら舐めていく。
「ああっ!」
愛らしい声が漏れたことに興奮してしまい、耳を全て口の中に収め舌を這わせた。
「ごしゅ、じん、さまっ! 駄目です!」
切羽詰まったセリーの声に我を取り戻し口を離す。
「セリー、ごめんね。無理強いをするつもりはないからね」
慌てて声を掛けると彼女は拗ねたような表情でこちらを見つめている。
「ご主人様は意地悪です」
ん? ああ。今のは駄目じゃない方の駄目だったのか。それじゃあ、続けないとな。
「ご主人様……」
再び彼女の耳へ顔を寄せようとしたところで声が掛かった。
いつもと変わらない綺麗で可愛らしい声なのに、とてつもなく恐ろしい響きを伴っている。
油が切れたブリキのおもちゃのようなぎこちない動きでそちらへ目を遣ると、美しくもプレッシャーを感じさせる笑みでこちらを見つめていた。
「えっと、ロクサーヌさんにもした方がいいですよね?」
「はい。お願いします」
俺の言葉を聞くとパッと表情を輝かせて頷いた。
その後、三人へ耳舐めとマッサージをもう一回ずつ行ったところで、歯磨きと身支度を整え、大切な朝のルーティーンをこなす。
二人との口づけを見ていたためか、ミリアも積極的に舌を絡めてくれた。
嫌悪感を覚えている様子がないことがとても嬉しい。生理的に無理とか思われていなくて本当に安心したぞ。
そして、ヒゲを剃ってもらいミーティングのためリビングへ移動する。
ソファーに座ると右隣にロクサーヌが、そして俺の向かいにセリー、ロクサーヌの向かいにミリアが腰を下ろした。
食事の時と同じ並びだな……。
今まで食事やミーティングの時は俺の正面にロクサーヌとセリーが並んで座っていたが、今後はこの形になるのだろう。
まあ、俺は口を出さず彼女たちに任せておいた方が上手くいくはずだ。
さて、それじゃあ始めるか。
「今日も色々な予定があるから一つ一つ確認していこう」
三人の返事に頷きを返し、説明を始める。
……それにしても通訳されてないのにミリアも頷いているぞ。本当に空気の読めるお嬢様だ。
「今日は予定が立て込んでいるから早朝の探索はナシにして、ペルマスクへ鏡を受け取りに行こうと思う」
早朝にベイルの商館に行ってもいいのだが、昨夜のブイヤベースが残っている。ミリアだって一晩寝かせたそれを食べたいだろう。
それに、ペルマスクとは時差があるのでクーラタルが早朝でも問題はないし、商店ではなく工房なので朝も早いはずだ。
「そうですね。ミリアをベイルの商館へ連れて行ったり、家具の搬入があるのでその方がいいと思います」
ロクサーヌの言葉に頷きを返して続きを口にする。
「鏡は明日の分の一枚だけだからペルマスクへはセリーと二人で行ってくる。ロクサーヌとミリアは掃除や洗濯をお願い」
「分かりました。ミリアに我が家の家事を伝授したいと思います」
伝授? ああ。重曹や石鹸の使い方でも教えるのかね?
俺の言葉を伝えているロクサーヌを横目にセリーへ告げる。
「鏡職人の親方に鏡の追加の購入はないこと。それから、原石については入手の目途が立たなくなったと伝えておいて」
昨日のカシアの様子だと既にジュエリーボックスの事業は動き出しているみたいだった。
それが軌道に乗ればコハク商も俺たちに原石を卸す余裕はなくなるだろう。
ならこのあたりで手を引いておいた方がいい。
「かしこまりました」
頷きを返すセリーへさらに続ける。
「それから、奥さんにもコハクのネックレスの販売は今後ハルツ公爵家の事業となるため、あと一回だけだと伝えてね」
彼女はその言葉を聞くと少し考え口を開く。
「注文はどのくらい受けていいのでしょうか? それとネックレス以外も取り扱ってもいいですか? それから価格については私の裁量で決めてもいいのでしょうか?」
えっ? めっちゃグイグイくるやん。
でも、言われてみればその通りだ。ネックレス以外を販売してもいいんだよなぁ。原作ではネックレスしか売っていなかったせいで頭になかった。
それに注文数に価格……。
うーん……。まあ、セリーに任せておけば問題ないか。
「もちろんネックレス以外の注文を受けても問題ないよ。あと、よく分からないから数や価格についてはセリーに任せる。資金にはかなりの余裕があるから君の好きなように注文を受けてね」
「はい! お任せください!」
セリーの愛らしい顔に邪悪な笑みが浮かんでいる。
この娘さん、一体何をするつもりなんだろう……。
「それが終わったら君たちが朝食の準備をしている間に鏡の納品に行ってくる。さっきも言ったけどこれは今日と明日で終了だ」
「かなりの利益が出ていたのに残念です……」
鏡の話題になるとセリーはそう呟いた。
「自分たちの生活や探索があるし、いつまでも続けられることじゃなかったからね。仕方がないよ」
「そうです。それに、ご主人様ならそれ以上の利益を上げるに違いありません」
ロクサーヌが笑顔で付け加える。
いや……。それは……。
一日一枚で一万五千ナールの売上。
利益は十七枚で四万ナールだったから、えーっと……。
……駄目だ。商人を付けよう。
四万ナール割る十七枚で約二千三百五十三ナール。一枚当たりの利益は一万二千六百四十七ナール。
正直、かなり美味しい取引だったなぁ。
でもまあ、結晶化促進六十四倍を付けてボスマラソンを行えばこのくらいすぐにでも稼ぎだせるわけで、執着するほどのこともない。
「目先の儲けより経験を積むことを優先しよう。その方が後々のためになると思う」
レベルアップだ。レベルさえ上がれば全ての問題が解決するはず。
「確かに……。ご主人様のレベルが上がった場合、他の人とは比較にならない恩恵がありますからね」
ロクサーヌの言葉に頷きを返す。
複数のジョブに就くことによるステータスの引き上げや、ボーナスポイントの増加。しかも、上位ジョブを取得できれば攻撃魔法の与ダメージが跳ね上がる。
それに、アイテムボックスには二百万ナール以上の余裕があり、ベスタの購入やスキル結晶の落札代金には何の問題もないため、急いで金策を行う必要はない。
「鏡の納品と朝食が済んだら今度はセリーに留守番を任せて三人でベイルの商館に行ってくる。セリー、お願いね」
「はい。問題ありません」
「その後は家具の搬入が終わっていれば迷宮探索に出る。終わっていなければ掃除をしながらそれを待とう」
それを聞いてロクサーヌは弾むような声を発した。
「今日から二十二階層ですね」
「そうだね。今日から二十二階層に挑むことになる。ここでしっかりとレベルを上げて冒険者と魔道士のジョブを得たら、いよいよ二十三階層の探索を開始するからね」
つまりすぐには挑戦しないってことだよ? ちゃんと分かってるよね?
すると、彼女はわがままを言っている子供を見るような表情で口を開く。
「ご主人様なら今のままでも大丈夫だと思うのですが……」
「ロクサーヌさんの言う通りです。戦闘にかかる時間を考えたら二十三階層でも問題ないはずです」
君たち、二十三階層からは魔物の強さが跳ね上がるんだぞ? いくらなんでもバーサーカーすぎやしない?
……それとも俺がチキンすぎるんだろうか?
……いやいや。そんなことはない。
セーブポイントや教会での復活。ザオラルやレイズといった蘇生魔法。世界樹の葉やフェニックスの尾のような蘇生アイテムはないのだ。
命はたった一つで死んでしまえば、おしマイケル。
迷宮探索においては石橋を叩き、少しでも違和感を覚えたら渡らないくらいの慎重さが求められる。
俺の考えは間違っていない。絶対に間違っていない。
自分の中の威厳をかき集め、必死に説得を行ったことで彼女たちも渋々納得してくれた。
さて、予定はこんなものか?
「それじゃあ、俺たちはペルマスクへ行ってくる。ロクサーヌとミリアは掃除と洗濯をお願いね」
「はい。いってらっしゃいませ」
ロクサーヌは返事をするとミリアに話しかける。
そして、しばらくやり取りをした後、ミリアは満面の笑みを浮かべて口を開いた。
「ごしゅじんさま。いってらっしゃい、ませ」
本当に可愛い娘たちだわぁ。
「ありがとう。セリー、それじゃあ行こうか」
「かしこまりました」
セリーを見送り飲み物を注文してテーブルに腰を下ろす。
うーん……。いつもより一人少なかったため消費MPが減り、デュランダルで倒した魔物の数自体は少なくすんだ。しかし、見つけるのに手間取ったせいでMP回復にかなりの時間を取られてしまった。
四人でペルマスクに来た上でセリーだけ中に入ってもらい、三人はここで待つ方がよかったかもしれない。
まあ、今更いってもしょうがないんだけどさ。
さて、時間もあることだし今後について考えることにしよう。
オークションでベスタを落札するまでの間に起こる出来事は、ハインツ一味の討伐とセルマー伯との出会い。そして、バラダム家との決闘。
サボーに勝利するとバラダム家が資金繰りに行き詰まり、貴重な装備品が放出される。決闘後はクーラタルの武器屋と防具屋へ毎日顔を出すことにしよう。
ただ、問題は聖槍だよなぁ。
俺たちは決闘の際に奴らの持ち物を根こそぎ奪うつもりだ。
そうなると聖槍を少しでも高く売るため、バラダム家は仲買人へ持ち込まず最初からオークションにかける可能性があるだろう。
その場合、仲買人たちが裏工作を行うことはなくなり、正式なオークションで落札する必要が出てくる。
オークションになってしまえば一体いくらかかるのか予想もつかない。
できればあの武器商人の男と取引したいのだが……。
ジョブについても悩ましいところだ。
当面、クーラタルの二十二階層でレベル上げを行う。
実用性に加え、上位ジョブを解放するという意味でも探索者、英雄、遊び人、魔法使いのジョブを動かすわけにはいかない。
しかし、冒険者を得たところで探索者はお役御免にして、魔法使いをファーストジョブにするべきだろう。
また、魔道士を獲得しても魔法攻撃の与ダメージを維持するために当面の間、魔法使いはレギュラーのままだ。これを下げるのは勇者を得てからになる。
インテリジェンスカードを確認される可能性がある場合に備え、迷宮以外ではファーストジョブを変更しておかないとな。
そして、問題はフィフスジョブを何にするべきか……。
現在、賞金稼ぎを就けてレベル30を目指すのと併せ生死不問を試みており、それを達成した後は盗賊のレベルを上げようと考えていた。
だが、これは一旦保留した方がいいかもしれない。
ミリアの暗殺者を活かすための計画だったが、ロクサーヌとセリーの現在のレベルを見るに、そう簡単に暗殺者を取得できないのは明らかだ。
彼女が合流してからでも遅くはない。
それにしても生死不問が全然成功しないんだよなぁ。
原作でもレベル30以上での成功だったし、確率は相当低いのだろう。
あ、いや。待てよ? 書籍版では低レベルのうちに成功していた気がするな。
うーん……。何か見落としているんだろうか?
とりあえず帰ったら確認してみよう。
気を取り直して再び思索に耽る。
賞金稼ぎと盗賊のレベル上げを保留するのは確定だとして、早急にレベルを上げたいジョブが出てきている。
少し前までボス戦ではデュランダルを使うことを想定していたが、防御力貫通、腕力二倍、MP吸収の付いた貫通のオリハルコン剣を手に入れた。
これをボス戦で運用する場合、ラッシュとスラッシュによるダブルアタックでは火力不足だ。
なので戦士のレベルを50にして中級ジョブの、えーっと、武者だっけ? それを解放して攻撃倍率の高い物理攻撃スキルを得た方がいいのではないだろうか?
そして、時間的に可能であれば剣士のレベルも50にしておきたい。
そうなれば貫通のオリハルコン剣でも問題なくボスと戦えることだろう。
……次の探索からは戦士のレベルを上げよう。
さらに、順番は前後するかもしれないが、その後は剣士と盗賊。そして、次は色魔だ……。
ロクサーヌとの未来。いや、彼女たちとの未来のため、絶対にレベルを上げる必要がある。
あとはロクサーヌとセリーの攻撃力不足についてか……。
現状、俺と彼女たちとの間に防御力の差はそれほどない。
しかし、攻撃力となると天と地ほどの差が生じている。
彼女たちが魔物を倒した場合、獲得経験値二十倍が乗らないという問題はあるものの、早めに倒して安全性を高める方が有益だろう。
そのためには最低でも防御力貫通、攻撃力二倍、腕力二倍、詠唱中断のスキルを付けなくてはならない。
このうち防御力貫通と詠唱中断は武器に付ける必要があるものの、攻撃力二倍と腕力二倍はアクセサリーに付けることも可能だ。
その場合、武器を更新しても二つのスキルの恩恵を受け続けることができる。
俺以外も頭装備に身代わりスキルを付けた方がいいのだろうか?
……ありかもしれない。
他の部位は複数スロットでガチガチに耐性を高め、頭装備は身代わり用として割り切る。
そして、迷宮以外では身代わりのミサンガを装備するという、俺と全く同じコンセプトでの運用だ。
でもまあ、今のところ有用な装備品が揃っているわけでもないし、だいぶ先の話になるだろう。
……待てよ?
貫通のオリハルコン剣に詠唱中断、そしてサッシュに攻撃力二倍を付ければこれが可能になるか?
……いや。駄目だな。
ロクサーヌに両手剣を持たせてしまっては、回避能力という長所を殺してしまう。
それに、ボス戦では俺が使用することになるため装備替えが発生する。
そんな頻繁に武器種の変更をしてしまえば習熟も何もあったもんじゃない。
これが可能なのはベスタくらいか……。
「ご主人様、お待たせしました」
考え込んでいると特徴的でキュートな声が耳に届く。
そちらへ目を遣ったところ、鏡を抱えながら輝くような笑みを浮かべるセリーの姿が……。
めちゃくちゃ嬉しそうにしているけど、この娘どんな取引をしてきたんだろう……。
「……大丈夫だ。それでは戻るか」
「はい」
クーラタルの自宅へ移動するため、セリーと共に壁へ向かって歩き出す。
セリーの話を聞きたいところだったが、そのまま彼女から鏡を受け取った。
わざわざ物置まで行って交換する必要なんてないからな。
そして、食材を渡して声を掛ける。
「それじゃあ、行ってくる。戻るときにパンも買ってくるから」
「かしこまりました。いってらっしゃいませ、ご主人様」
綺麗な礼を執るセリーに見送られワープゲートを展開した。
恙なく納品を済ませ、ついでにパンを購入して自宅に戻る。
玄関で靴を履き替えていたところ、三人のとんでもない美女が近づいてきた。
すげーなぁ。改めて目にしたら感動してしまうぞ。
彼女たちの魅力で頭がくらくらしていると、ロクサーヌとセリーが声を合わせて出迎えの挨拶を行い、ワンテンポ遅れてミリアが口を開く。
「ごしゅじんさま。おかえりなさい、ませ」
本当に可愛いわぁ。
その微笑ましい様子を見て無意識に口角が上がってしまう。ロクサーヌとセリーの顔にも笑みが浮かんでいる。
「ただいま。それじゃあ、食事にしよう」
三人に声を掛けてダイニングへ向かう。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv47 英雄Lv41 遊び人Lv35 魔法使いLv46
装備 サンダル 身代わりのミサンガ
BP振分 残BP:5
キャラクター再設定:1
フォースジョブ:7
必要経験値二十分の一:63
詠唱省略:3
鑑定:1
ワープ:1
ジョブ設定:1
MP回復速度二十倍:63
所持金:2,458,436ナール
春の51日目