異世界迷宮へ行ったなら   作:三星織苑

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164 会食

 

 

 

 

 

クーラタル

 

 

 

 

 

 スタコラサッサと商人ギルドを出たところでロクサーヌが話しかけてきた。

 

「ご主人様、そろそろお昼になります」

 

 あー。今日はイベント盛りだくさんだったからなぁ。

 

「では、このまま食材を買いに行こう」

 

 頷きを返す二人と共に中心地へ向かって歩き出す。

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 食事の後は歯磨きと洗い物を済ませてリビングへ移動する。

 

 さて、ソファーに腰を下ろす前に融合を済ませよう。

 

 アイテムボックスからサイクロプスとコボルトのスキル結晶、そしてオリハルコンの剣を取り出しローテーブルへ置いてセリーに声を掛けた。

 

「スキル結晶の融合をお願い」

「かしこまりました」

 

 彼女は右手をオリハルコンの剣に添え、左手に持った二つのスキル結晶を押し付けて詠唱を開始する。

 

「今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、スキル結晶融合」

 

 特徴的な愛らしい声による詠唱が終わり、オリハルコンの剣から目が焼けるかと思うほどの眩しい光が放たれる。

 直視しないよう右手で目を覆っていると、徐々に光が収まってきた。

 

 うっし。それじゃあ、確認だ。

 

 完全に光が消えたところで彼女の手が添えられたそれに鑑定を使用する。

 

激情のオリハルコン剣 両手剣

スキル 攻撃力二倍

 

 オッケー! 問題ナッシング!

 

「セリー、お疲れ様。いつもありがとう」

「見事に成功させましたね。さすがセリーです」

 

 彼女は俺たちの言葉を聞いてはにかんだような笑みを浮かべていた。

 

 うん。実にキュートだ。

 

 

 

 激情のオリハルコン剣をアイテムボックスへしまい、ソファーに座るとロクサーヌが脚の間にスルリと体を滑り込ませる。

 その温かく柔らかな体を抱きしめながらセリーに尋ねた。

 

「オリハルコンの剣と聖銀の兜、それから激情のオリハルコン剣の価格は分かる?」

「それらの装備品は一般に出回ることがないので詳しくは分かりません。予想でよろしければお答えしますが……」

 

 店で普通に売られているものの上限がダマスカス鋼や竜革だもんなぁ。

 いや。それだってなかなか目にする機会はないんだ。逆に予想できるのがすごいまであるぞ。さすがセリー。さすセリだ。

 

「予想でいいから教えてもらえる?」

 

 その言葉に一つ頷き説明を始めた。

 

「かしこまりました。いずれもオークションに出品した際の落札価格だとお考え下さい」

「分かった」

「まず、オリハルコンの剣は百万ナール以下で落札されることはないでしょう」

「そうですね。なにしろオリハルコンですから」

 

 その言葉を聞いたロクサーヌは頷きながら相槌を打っている。

 

「はい。オリハルコンですから」

 

 そして、セリーも頷きながら答えた。

 

 まあ、オリハルコンといえば漫画やアニメ、ゲームなんかでもおなじみの伝説の金属だ。そのくらいするものなんだろう

 それにしても、そんなもんを三本も渡したハルツ公はマジで神だわ。足を向けては寝られない。

 

「それから聖銀の兜ですが、同じ素材の装備品は武器、盾、胴装備の値段が高く、頭装備、腕装備、足装備は安い傾向があります」

「へー。そうだったんだ」

「はい。これは製造に用いる素材の数や難易度に差があるためです」

 

 ふむ。確かに皮装備でもそんな感じだったな。

 

「なので、聖銀の兜は五十万ナールほどだと思われます」

 

 それでも結構するぞ。ということは二つで百五十万くらいか。

 

「そして、激情のオリハルコン剣は……。そうですね……」

 

 彼女はそう言うと長考に入る。

 

 

 

 ロクサーヌと共にその様子を見守っていると、しばらくして考えがまとまったのか口を開いた。

 

「一般的に高性能な装備品ほどスキル結晶の融合が難しく、オリハルコンほどの武器になるとほとんど失敗してしまうと言われています」

 

 性能によって融合の難易度が変わる?

 んな馬鹿な。成功の可否はスロットの有無によるはずだ。そんなわけない。

 

「ご主人様の鑑定のおかげで気が付いたのですが、高確率でスロットが付いていたミサンガに対し、指輪ではスロットの発生率が明らかに低くなっていました。これがオリハルコンやミスリルの装備品になると、スロットが付くことは本当に稀なのではないでしょうか」

 

 あー。なるほど。そういうことか。

 確かにミサンガでスロット付きを量産していたセリーも、難易度が上がった指輪では失敗しまくっている。

 それがオリハルコンになれば何をかいわんや。スロットを一つ付けるだけでもめちゃくちゃ苦労するはずだ。

 思い返してみれば鑑定で確認していても高性能な装備品はスロットの付いている確率が低かった。

 つまり、結果として高価な装備品ほど融合に失敗してしまうため、難易度が高いと思われていると。

 だから高性能な上にスキルまで付いている装備品はとてつもない価値になるってわけだな。

 

 だが、スロットの有無を確認出来る俺にとって、それは障害にならない。

 いや。独占に近い状態で作ることができるんだ。明確なアドと言っても過言ではないだろう。

 しかも、器用のパラメーターによってスロットの発生率が変動していることは間違いないため、セリーのレベルが上がれば上がるほど量産できるようになっていく。

 

 ……まあ、そんなものを簡単に売却できるはずもないんだけどさ。

 

 

 

 考え込んでいるとセリーが言葉を続けた。

 

「おそらく三百万ナール以上になるのは確実だと思いますが、あまりにも貴重な装備品のため予想が難しいです。お役に立てなくて申し訳ありません」

 

 恐縮している彼女に笑いながら伝える。

 

「大丈夫だよ。とても参考になった。セリー、ありがとう」

 

 感謝を述べるとロクサーヌもそれに続く。

 

「セリーは本当に物知りですね。頼もしい限りです」

 

 彼女は俺たちの言葉に頬を朱に染めていた。

 

 

 

 さて、概算だがそれぞれの値段を把握できた。

 とりあえず交渉はオリハルコンの剣と聖銀の兜、それから百五十万ナールからスタートしよう。

 おそらくこれですら安めの価格を提示していることになるはずだ。

 まあ、実際にはシャークトレードなんですが……。

 

 それにしても三百万ナールって……。装備品のインフレがえげつない……。

 

 ……商人を付けてっと。

 

 大きめの高級なパンが一個八ナールなので三十七万五千個分。

 キャミソールが一着八百ナールで三千七百五十着分。

 上位の傷薬である滋養錠が六千ナールなので五百個分。

 自由民の人頭税が十万ナールなので三十年分。

 

 うーん……。庶民が三千万円の住宅ローンを三十年かけてヒイヒイ言いながら返済しているのに、大金持ちがそれより高い車をポンと買ったりするようなものか。

 

 くっそー。なんて酷い格差社会だ! こんなものは是正されなければならない! ブルジョワ共めー。

 でも、問題は今の俺がそっち側だってことなんだよなぁ。

 ……いずれ成り上がったら慈善事業に取り組もう。

 

 それにしても、物の値段に比べて奴隷の値段が安すぎやしないか?

 ロクサーヌが六十万ナールにセリーが二十五万ナール、そしてミリアが三十万ナール。

 美しく能力が高いにもかかわらずその金額だ。いくらなんでもありえない。

 

 世界を構築するシステムに奴隷制度が組み込まれており、絶えず供給され続けるからなのだろうか?

 それとも、人の命そのものにそれほど価値を見出していないのか……。

 

 

 

 おっと。いかん、いかん。そんなことを考えている場合じゃない。

 気を取り直し、取引内容について相談しよう。

 

 先ほど考えていたプランを二人に告げると、ロクサーヌが答えた。

 

「はい。問題ないと思います」

 

 そして、セリーも頷きながら口を開く。

 

「ご主人様の提案を聞けば、彼らはかなり割引してもらったと感じるでしょう。おそらくオリハルコンの剣と聖銀の兜を手に入れることができると思います」

 

 オッケー。問題なさそうだな。

 上手くいってくれるといいんだが。ガストン、頼むぜ?

 

「それじゃあ、午後の迷宮探索が終わったらドロップアイテムの売却を済ませてベイル亭へ行こう。夕食もそこでとることにするから」

 

 話が終わったところでロクサーヌに優しく押し倒された。

 そして、彼女は俺の胸に顔を埋めると匂いを嗅ぎ始める。

 

 この行動にもすっかり慣れてしまったなぁ。

 

 さて、それじゃあ、のんびり過ごすとしますかね。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮

二十二階層

 

 

 

 

 

 リフレッシュを終え、やる気満々で再び迷宮へ舞い戻った。

 

 早朝の探索により弱点を突かなくてもワンターンキルが可能となっているため、狩りのスピードが加速している。

 ロクサーヌの鼻で出現する魔物を素早く捕捉して次から次へと蹴散らしていき、MP不足に陥ればすぐさまデュランダルによる回復を挟む。

 めちゃくちゃ効率的なレベル上げと言っていいだろう。

 

 

 

「ご主人様、そろそろ夕方です。最後にボスへ挑んで終わりましょう」

 

 集中して魔物を倒し続けているとロクサーヌが振り返り、にこやかな顔でそう告げた。

 

「ふぅ」

 

 思わず口から息が漏れてしまう。

 

 まるで流れ作業のように魔物を処理しており、完全にゾーン状態だったぞ。

 

「分かった。では、待機部屋へ案内してくれ」

「かしこまりました!」

 

 彼女は返事をするとウキウキした表情で尻尾を揺らしながら歩き出す。

 

 この娘さん、もうすっかり一日の最後は待機部屋近くに案内するようになっちゃったなぁ。

 いや。まあ、いいけどね。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮二十二階層

ボス待機部屋

 

 

 

 

 

 待機部屋へ移動して、ボーナスポイントの振り分けとボス戦仕様のジョブに変更しようとしたところ、遊び人と戦士のレベルが上がっていた。

 

 うん。順調順調。

 

 鑑定を付けて彼女たちの確認を行うと、セリーの鍛冶師が21になっている。

 前回のレベルアップから結構かかったよなぁ。この調子で必要経験値が増えていけば、今後はどうなってしまうんだ? 少しばかり不安になってしまうぞ。

 とはいえ、それでもたった数日間だったので他の人に比べて恵まれていることは分かっている。

 それに、階層が上がれば獲得経験値も増えるはず。ダイジョーVだ。

 

 

 

 レベルアップを伝えて喜びを分かち合い、ポイントの振り分けとジョブ変更を済ませたらボス部屋へ突入する。

 

「アユム、行きまーす!」

「はい? なんですか?」

「どうしてご自身のお名前のアクセントを変えたのですか?」

 

 すると、ロクサーヌはキョトンとした表情を浮かべ、セリーは訝しげな表情で疑問を口にした。

 

 ドンずべりだ……。そりゃガンダムなんてない世界だもん……。

 ……いや。これはオタク特有のノリだ。たとえ日本でも同じ空気になっただろう。

 

「えっと、俺の故郷で気合を入れるときに口にする言葉? うん。そんな感じ……」

「なるほど。そうだったのですね」

「本当ですか? 適当なことを言っていませんか?」

 

 感心したように頷いているロクサーヌとは違い、セリーはこちらに冷たい視線を向けている。

 

 くっ。この娘さん、全然納得してない。

 

 戦闘前に出撃シーンのあるゲームだと気合を入れるために言ってたから。本当だから。嘘じゃないから。

 そう人を疑うものではありません。ほら、ロクサーヌさんを見てみなさい。感心しているじゃありませんか。

 

 

 

 

 

クーラタルの迷宮二十二階層

ボス部屋

 

 

 

 

 

 セリーの疑いの眼差しを笑って誤魔化しながらボス部屋へ入り、自分の中のスイッチを切り替えていつものように走り出す。

 

 引き延ばされた時間の中、ラブシュラブを速攻で片付けてターゲットをクラムシェルへ移し攻撃を開始した。

 

 

 

 魔物を撃破してドロップアイテムを確認すると、板とボレーが床に転がっている。

 

 うん。そりゃ、そうだわな。

 料理人とドラウプニルが無駄になってしまったが、まあしょうがない。

 

 ロクサーヌとセリーから受け取ったそれをしまい、ボーナスポイントの振り分けを行ってボス部屋を後にする。

 

 

 

 

 

ベイル

ベイル亭

 

 

 

 

 

 ドロップアイテムの売却を済ませてベイル亭へ行くと、エントランスは喧噪に満ちていた。

 おそらく探索を終えて戻ってきた者が多いのだろう。

 

 受付で鍵を受け取っている列が途切れたところで旅亭の男に声を掛ける。

 

「少しいいだろうか?」

「おお。久しぶりじゃないか。どうしたんだ?」

 

 久しぶりというほどじゃないと思うんだが……。

 

「ここに泊っているケヴィンたちのパーティーにアユムが来たと伝えてもらえないか?」

「ああ。以前、あんたと一緒に食事をしていた奴らだな。分かった、伝えておこう」

 

 そう言うと彼は他の従業員を呼び出して指示を出す。

 

 

 

 待っている間、ベイルのスラムの状況を聞いてみたところ、現在は大きな抗争もなく小康状態とのことだった。

 それに、一般人が巻き込まれるような事件も起きていないらしい。

 

 よかった。俺がしでかしたたことで犠牲者が出ていたら自責の念に駆られていただろう。本当によかった。

 

 

 

「アユムさん、来てくれたか!」

 

 旅亭と話しているとデカい声で呼びかけられる。

 声の聞こえた方へ目を遣ると、喜色満面のドワーフを先頭に男たちが近づいてきた。

 

「よう。全員揃っているみたいだな。夕食代は俺が出すから食事をしながら話すことにしないか?」

 

 すると、ケヴィンが口を開く。

 

「いやいや。貴重な装備品を譲ってもらうのにそれは悪い。前回はアユムさんにおごってもらったんだし、今回は俺たちに出させてくれ」

「だな。世話になりっぱなしはいかん」

 

 アンドレアも頷きながらそう言った。

 

 うーん……。まあ、おごってくれるってんならそれに甘えておくか。

 

「うむ。では、今回は甘えておこう」

「ああ。任せてくれ」

 

 ガストンはそう言うと巾着袋を取り出し、支払いを行っている。

 

 その間にケヴィンとゴンザレス、それにアンドレアのレベルを確認だ。

 

ケヴィン 男 28歳

冒険者Lv39

装備 竜革の靴 身代わりのミサンガ

 

ゴンザレス 男 28歳

魔道士Lv9

装備 ビットローファー 身代わりのミサンガ

 

アンドレア ♂ 31歳

竜騎士Lv42

装備 身代わりのミサンガ

 

 おお! 十数日しか経っていないのにゴンザレスのレベルが9になっている!

 

 一匹あたりの魔物から得られる経験値が相当大きいのだろう。

 こいつらいったい何階層に入っているんだ? 

 

 

 

「では、食堂に移動しよう」

 

 考え込んでいると支払いを終えたガストンに声を掛けられた。

 

 まあ、今考えることじゃない。

 

 得意の棚上げを繰り出し、彼らの後をついて歩き出す。

 

 

 

 入口で注文をして中に入り、前回同様テーブルを二つ合わせて席をこしらえた。

 全員の料理が揃い、乾杯を済ませたところで話を切り出す。

 

「それでどうなんだ? 購入の意思はあるのか?」

 

 まあ、彼らの様子を見たところ、完全に買う気になっているみたいだけどな。

 

 すると、ガストンが大きな声を上げる。

 

「もちろんだ! これを逃せばこんな機会は二度とないだろう。ぜひ購入させてくれ!」

 

 二度とないってことはないだろう。

 やろうと思えば割とコンスタントに機会を作ることだって可能だし。

 ……まあ、やらんけど。

 

「おいおい。落ち着けよ。もちろん購入させてもらいたいが、値段によっては諦めなければならないことを忘れるな」

 

 彼の興奮した様子を見てウォルターが呆れたように声を漏らした。

 

「まあ、こいつの言う通りだ。それでアユムさん。いくらになるんだ?」

 

 マルコの質問に悩んでいる雰囲気を出しながら答える。

 

「激情のオリハルコン剣はオークションに出せば確実に三百万ナール以上になる代物だ。しかし、あんたたちとは妙な縁が出来ているからなぁ。うーん……」

 

 俺の言葉を聞いて六人の顔に期待の表情が浮かぶ。

 

 よしよし。気を引けてるぞ。

 

 ロクサーヌとセリーの顔を確認すると、彼女たちもワクワクした表情をしてた。

 二人はこれがシャークトレードだと分かっているのだ。そりゃ期待もするだろう。

 

「そうだな。俺たちも替わりのオリハルコンの剣が欲しいし、聖銀の兜も探していたところだった。この二つを付けてもらえるのなら百五十万ナールで譲ってもいい」

「本当か!? 本当にそんな条件でいいのか!?」

 

 条件を提示したところ、ガストンから再び大きな声が上がる。

 

「アユムさん、いくら何でもそれは値引しすぎだろ。本当に大丈夫なのか?」

 

 続けてケヴィンが困ったような顔でそう言った。

 他の奴らの顔を確認すると、喜びと戸惑いが混ざり合ったような表情が浮かんでいる。

 

 得だと思ったんならそのまま押し切ればいいのに、こいつら本当に気の良い奴らだよなぁ。

 

「ああ。問題ない。せっかくセリーが融合に成功した貴重な武器なんだ。どうせならそれを活かせそうな者に使ってもらいたい。あんたたちなら上手く扱ってくれるだろ?」

 

 尋ねてみるとアンドレアは嬉しそうに口を開く。

 

「もちろんだ。俺が魔物の攻撃を防いでケヴィンとマルコがスキル攻撃を潰す。ウォルターが皆を癒してゴンザレスが魔法攻撃を放ち、激情のオリハルコン剣で威力が増したバッシュをガストンが叩き込む。まさに理想の流れだ。絶対にその武器を活かしてみせると約束しよう」

 

 バッシュ? 武者のアクティブスキルなのか? どのくらいの攻撃倍率なのか気になるところだ。

 

 それにしても話を聞いたところ、こいつらのパーティーはそれぞれに割り当てられた役割を果たす戦闘って感じでめちゃくちゃイカしてるぞ。

 

 うちの場合はどうなんだろう?

 

 ロクサーヌが引き付けている魔物に魔法をブッパでワンターンキル。もしくは、ロクサーヌが引き付けている魔物を背後からデュランダルで片付ける。

 

 うん。安全第一で実に素晴らしい。常にこうありたいものだな。

 

 

 

 全員納得しているようなので取引を進めることにする。

 

「では、交渉成立ってことでいいな。それで、武器商人のあてはあるのか?」

「俺たちが利用している仲買人はクーラタルの商人ギルドに所属している武器商人なんだ。前回と同じくそこで落ち合おう。時間も前回と同じで頼む。それから、こっちは俺とガストンで向かうことにする」

 

 全員で行く必要なんかないだろうし、冒険者のケヴィンと本人であるガストンだけで十分か。

 それにしても、取引をしている仲買人はルークじゃないんだな。アンドレアの仲買人は変更したのだろうか?

 

 まあ、そんなことはどうでもいい。

 

「分かった。明日の朝クーラタルの商人ギルドで会おう」

 

 交渉が終わったところで、各々食事を開始する。

 

 

 

 

 

田川 歩 男 18歳

探索者Lv48 英雄Lv42 遊び人Lv37 僧侶Lv15

装備 竜燐の靴 身代わりのミサンガ

 

BP振分 残BP:7

キャラクター再設定:1

フォースジョブ:7

必要経験値二十分の一:63

詠唱省略:3

ワープ:1

鑑定:1

MP回復速度二十倍:63

 

所持金:2,313,645ナール

 

春の52日目

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