帝都の冒険者ギルドを出たところでセリーに問いかける。
「筆記用具は必要か?」
すると、彼女はかぶりを振って答えた。
「先日購入していただいたものがありますので大丈夫です」
まあ、そうそうすぐになくなるものじゃないだろうしな。
「分かった。それでは図書館へ行こう」
二人に告げて歩き出す。
図書館でセリーと別れ、自宅へ戻ったところでロクサーヌに尋ねてみた。
「装備を整えたら予定通り連続でボスに挑もう。希望する魔物はある?」
その言葉に表情を輝かせ、勢い込んで話し出す。
「はい! まずはキラービーです。飛んでいる上に毒持ちなので良い訓練になるでしょう」
待て待て待て。君はいったい何を言ってるんだ?
オーバーホエルミングとデュランダル、それにダブルアタックまで縛っている状況。しかも、二人しかいないというのに第二ランクのボスは駄目だろ……。
おまけに飛行する上に毒持ちとか、いくら何でも、いくら何でも……。
内心でドン引きしていると嬉しそうな顔でさらに続ける。
「それから水による遠距離攻撃と全体攻撃魔法、さらに毒も持っているオイスターシェル」
おいおいおい。正気を疑うようなことを言ってるぞ……。
「そして、何と言っても強力な打撃に転がりながらの攻撃、さらに会心の攻撃といった、食らえばただでは済まない物理攻撃に加え、雷魔法まで持っているロールトロールです! これは絶対に外せません!」
ほんと、君は何を言ってるんだ……。
キラービーとオイスターシェルはリスクが高すぎるし、ロールトロールについては論外。
いや。そもそも二人だけで十二階層以上のボスに挑むのは駄目だって。
でもなぁ……。
ロクサーヌの顔をチラリとみたところ、まるで大輪の花が咲き誇っているかのような笑みを浮かべ、心底楽しみにしている様子がうかがえた。
この状態の彼女を説得できるんだろうか……。
「ロクサーヌ、十二階層以上のボスにはお供が付くでしょ? それに状態異常攻撃を持つ魔物は二人だと厳しいんじゃないかな……」
「私も全力でお守りするので大丈夫です! それに、ご主人様も修行によりだいぶ力を付けてきているので、ご自分の力を試すいい機会となるでしょう!」
修行を始めてまだ五十日くらいだぞ?
しかも、毎日ボコられてて力が付いている実感がないんですが……。
説得を続けるが彼女は受け入れることはなく、聞き分けのない子供を見るような目で、困ったようにこちらを見つめている。
いやいや。このケースだと絶対に俺の言ってることが正しいからね?
君たちはバーサーカーが過ぎるぞ。
とはいえ、絶対に引かないだろうしなぁ。
しゃあない。とりあえず妥協できるラインを考えよう。
……そうだな。
「分かった。それじゃあ、毘盧帽を装備した上でキラービーとオイスターシェル、そしてロールトロールに挑むことにしよう。これなら状態異常攻撃を警戒する必要はないからね」
提案を聞いたロクサーヌの顔に渋い表情が浮かぶ。
「それでは緊張感がなくなってしまいます」
そんなことを言われてもこれ以上譲るつもりはないぞ。
「それが駄目なら十一階層以下で状態異常攻撃を持たないボスになるけどそれでいい?」
彼女の頬がぷくっと膨らむ。
駄目だぞ。そんなあざと可愛い顔をしても、絶対に駄目だぞ。
こちらが絶対に折れることはないと理解したロクサーヌは、一つ息を吐き出す。
「分かりました。それでは、毘盧帽なしでラピッドラビットにしましょう。これなら良い訓練になるはずです」
そうきたかぁ……。
ラピッドラビットに魔法はなく、スキル攻撃もほとんど行わない。純粋にその速度で勝負するタイプのボス。
そんな奴を相手にするのか……。
でもまあ、物理攻撃一辺倒なら、遊び人に手当てを付けて連発すればいい。
それに、毎日それ以上の相手と模擬戦を行っているのだ。なんとかなるはず。
「分かった。それじゃあ、装備を整えたらクーラタルの七階層へ行こう」
「ご主人様、クーラタルではなくベイルの九階層へお願いします」
まったく。このお嬢さんは……。
玄関でロクサーヌを待ちながらキャラクター再設定を確認する。
デュランダルを設定する必要がない上に、九階層だと経験値も美味しくないため獲得経験値二十倍を付ける意味も薄い。
それにラピッドラビットはレアドロップがないし、スキル結晶のドロップを狙うには確率が低すぎるためドラウプニルも不要。
まあ、結晶化促進六十四倍だな。
そんなに数は狩れないだろうが、今回はこれが一番有用だろう。
そして、魔法攻撃を行わないので詠唱省略も必要ないため、詠唱短縮に落としてワープを付ければいい。
「お待たせしました」
キャラクター再設定を確認しているとロクサーヌが二階から下りてきた。
「大丈夫。全然待ってないよ。それじゃあ、行こうか」
「はい!」
ん? 何か嬉しそうにしてるな。
彼女にしてみれば、遊園地や動物園に連れて行ってもらえると期待していたのに、ふたを開けたら近所の山へピクニックに行こうと言われたような状況だろう。
しかし、それはそれで楽しみにしてくれているらしい。
うんうん。よかった、よかった。
ベイルの迷宮九階層の待機部屋へ入ると並んでいる人は見当たらない。
このままボスに挑めるようだ。
すると、ロクサーヌがこちらに顔を向け、キリッとした表情で告げる。
「今回は後ろへ回り込むのではなく、ご主人様が正面を受け持ってください」
なるほど……。やはり今回のボス戦は彼女自身の楽しみというより、俺への戦闘訓練という側面が大きいってことか。
でも、それなら毒持ちや麻痺持ちは駄目でしょうが……。
「分かった」
そう答えると彼女は笑顔になって頷き返す。
「ご主人様は五十日近く、ほぼ毎日真面目に修行に取り組んでおられました。その成果をご確認ください」
たかが五十日じゃ変わらん気がするんだけどなぁ。
まあ、やるだけやってみますかね。
ニコニコしている彼女と共に扉の先へ進む。
フロアに入るとすぐに中央で煙が発生した。
いつもなら大きく回り込むように走るところだが、今回は正面を取らなければならない。
貫通のオリハルコン剣をぎゅっと握りしめ一直線に駆け出すと、程なくして煙が晴れ、赤いウサギが姿を現す。
先手必勝!
そいつに向けて得物を振るうもあっさり避けられた。
「ぐっ」
そのまま飛び掛かられ、体当たりを食らってしまう。
ほとんど痛みを感じなかったものの、衝撃で体が泳いだため追撃を受ける。
くそっ! あたれ!
ものすごい速さで飛んでくるラピッドラビットに向け、思いっきり剣を振り抜いたがそれをかいくぐられ再び攻撃を食らった。
不味い! このままじゃジリ貧だ!
すると、フロアに美しい声が響く。
「ご主人様、いつもの修行を思い出してください。焦らず落ち着いて相手を確認するのです」
ロクサーヌの言葉を聞き、自分が浮足立っていることに気が付いた。
赤いウサギを視界に捉えながら息を吐き出す。
オーバーホエルミングなしのボス戦だからって焦りすぎだ。
俺は普段、戦女神のような女性に鍛えてもらっている。この程度の相手なら何とかなるはず!
そのまま弾丸のようにこちらへ飛び掛かってきた魔物を、何とか剣の腹で受け止める。
スピードはあるが素直な動きだ! トリッキーなロクサーヌのそれとは全然違う! 俺でも何とかなるぞ!
奴は飛び退り一旦距離を取ると、今度はジグザグに方向を変えながら飛び掛かってきた。
おらよ!
軌道を読み、こちらに攻撃する瞬間を待ち構えてフルスイングをお見舞いすると、フロアに鈍い音が響きライナーが飛んでいく。
よっしゃ! あたった!
しかし、敵もさる者、華麗に壁へ着地を決め、再びものすごいスピードでこちらへ迫る。
こい! まだまだこんなもんじゃないぞ!
どれほどの時間が経ったのだろう。
何度も攻撃を当て続け、あちらの攻撃はほとんどシャットアウトしている。
だというのにラピッドラビットにひるむ様子は見られない。
お互いに何となく察していた。俺がもう一撃加えると奴は倒れるはずだと。
しかし、それでも奴は逃げることなくこちらの隙をうかがっていた。
ああ。この経験はきっと俺を成長させることだろう。
それをもたらしてくれたお前は、まぎれもなく
男の会話に言葉は要らない。さあ、やるとしよう。
全力で飛び掛かってくる赤いウサギにオリハルコンの剣を叩き込んだ。
激しく床に叩きつけられバウンドを繰り返し、程なくして奴の体は霞のように消えていった。
……
感傷に浸っているとウサギの肉を差し出しながらロクサーヌ師匠が近づいてくる。
「さあ、もう一度です。今度は一撃も食らわないようにしてみましょう」
えー。完全に成長イベントだったじゃん。何というか、こう、余韻ってものがですねぇ……。
「ご主人様、早く行きましょう」
あ、はい。
ボス部屋を抜けて九階層へ戻り、待機部屋を経由して再びボス部屋へ入る。
そして、フロア中央の煙が晴れると赤いウサギが現れた。
……やあ。
ラピッドラビットとの戦闘を繰り返していると、少しずつ奴のスピードへ対応できるようになり、攻撃を食らうこともなくなった。
複数ジョブで高レベル、それに高価な装備品という下駄を履いているとはいえ、既に俺はラピッドラビットに全滅させられたパーティーや、原作でやられていた冒険者よりも強いらしい。
「ご主人様、そろそろお昼になりますので、今日はこのくらいにしておきましょう」
もうそんな時間か。まあ、デュランダルもダブルアタックもなかったせいで倒すのに時間が掛かったもんなぁ。
「分かった。それでは、昼はベイル亭でとろう」
その提案を聞くとロクサーヌの顔に嬉しそうな表情が浮かぶ。
「ふふ。ありがとうございます。それなら準備や後片付けの必要がないのでご主人様との時間を長く過ごせますね」
可愛すぎる! 俺のロクサーヌがこんなに可愛いわけがある!
「さあ、行こう」
彼女を促すと一つ頷き口を開いた。
「はい。それから、ご主人様」
ん? どうしたんだい? ハニー。
「今回の戦いでご自分の実力を把握できたと思います。次はもっと強い魔物を相手にしましょう」
ロクサーヌは鋭く引き締まった表情でそう告げる。
あの……。これ、今後も続くんすか?
ベイル亭で食事をとって自宅へ戻り、歯磨きをしたところでロクサーヌは頬を赤く染め、恥ずかしそうに口を開いた。
「あの……。昨日、セリーを廊下まで運んだように、寝室へ運んでいただけますか?」
自分の中で理性の糸が千切れる音が鳴り響く。
思わず温かく柔らかな体を抱きしめ唇を重ねた。
何もかも忘れて舌を絡め合っていたが、ロクサーヌの甘露を飲み下して顔を離す。
彼女の唇から伝う唾液が何とも艶めかしい。
口づけを交わしたことで我慢の限界に達している。
「それじゃあ、持ち上げるよ?」
「はい……。お願いします……」
返事を聞いてお尻に手を添え持ち上げると、彼女もこちらの首に手を、俺の腰へ脚を回した。
豊かで柔らかな塊がお互いの胸で潰れる感触と、手に伝わる極上の柔らかさ。それに、パタパタあたる尻尾の刺激が何とも幸せな気持ちにしてくれる。
「それじゃあ、寝室に行こうか」
「はい……。たくさん可愛がってください……」
「そうだね。たくさん愛し合おう」
大切な女性を抱え歩きだす。
興奮でアレをガチガチにしてしまい、階段を上がるとそれが彼女の大切な部分を刺激したようで、ロクサーヌの口からは声が漏れていた。
その様子にこちらもさらに興奮が高まっていく。
寝室に到着したところで彼女をベッドへ横たえた。
「脱がせてもいい?」
問いかけると真っ赤な顔で頷きを返す。
二人きりだからだろうか。普段は積極的なロクサーヌも今日は借りてきた猫、いや、可愛らしいワンコのようだ。
彼女の体に手を伸ばし、芳醇な香りを放つ美しい果実を剥くかのごとく、一枚一枚丁寧に脱がしていく。
恥ずかしげでありながらどこか誘うような雰囲気を纏うかんばせに、大きく張り出した豊かな胸部。
きゅっとくびれた臀部に魅力的なヒップ。大切な部分に彩を添えるようにホワホワと茂った若草。
健康的でありながら淫靡さも併せ持つ肉の乗った太ももと、その間から覗く愛らしい尻尾。
すべてを脱がせ終えると目の前に女神が現れた。
「ロクサーヌ。本当に綺麗だ」
すると、彼女は控えめな笑みを浮かべて答える。
「ありがとうございます……。その、ご主人様に喜んでいただけて嬉しいです……」
いつもの積極的なロクサーヌも魅力的だが、こんな風になっているのも本当に愛らしい。
「今度はご主人様を脱がせていきますね」
「うん。お願い」
頷きながら答えると彼女はこちらに手を伸ばし、上着のボタンを外していく。
脱がせそれを鼻にあててスンスン匂いを嗅ぎ、それが済むと畳んで脇へ置いた。
この娘さん、当たり前のようにこれをするようになったなぁ。
いやまあ、俺の匂いを気に入ってくれてるのは嬉しいけどね。
彼女はシャツを脱がすとそのままぺろっと乳首を舐めた。
そして、こちらの身体がビクッと反応したのを見て、小悪魔のような悪戯っぽい笑みを浮かべている。
どうやら恥ずかしがり屋さんモードは終了して、いつもの積極的で可愛らしいロクサーヌに戻ったらしい。
それならこちらもと、淡いピンク色の果実に手を伸ばす。
「あんっ。駄目ですよ。今はご主人様を脱がせているところです」
ロクサーヌはそう言って俺の手から逃れ、今度はズボンに手をかけた。
そして、すべて脱がせると彼女は魅入られたように、それに手を添え呟きを漏らす。
「とても硬いです……。毎日こんなにすごいもので可愛がっていただいているのですね……」
そんなことを言われたら頭がおかしくなるじゃないか!
「俺の方はもうこの通りだから、君の準備をしよう」
すると、彼女は顔を真っ赤にして告げる。
「あの、私の方も準備ができていますので、その、お情けを……」
彼女の言葉を聞いて大切な部分に手を伸ばしたところ、しとどに濡れそぼった感触と共に淫らな水音が部屋に響いた。
その手を目の前に持ってくると指の間に銀色の糸で橋が架かる。
「ロクサーヌ……。もうこんなになってる……」
「そんなものをじっと見ないでください……。本当に意地悪なご主人様です……」
俺の様子を見て拗ねたようにそう言った。
可愛い娘だなぁ……。
そして、彼女は言葉を続ける。
「そんな良い匂いを漂わせながらたくましいものを見せつけるご主人様が悪いのです」
なんちゅう殺し文句を口にするんだ。
「それじゃあ、ロクサーヌの望みを叶えないとね。いい?」
問いかけるとコクリと頷き、足を開いて秘密の花園に手を添えそっと開く。
「いくよ。ロクサーヌ」
「はい。ご主人様、いらしてください」
限界まで血が滾っている強張りをその部分にあてがい腰を突き出した。
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何度も何度もロクサーヌの中に精を放ち、境目が分からなくなるくらい混ざり合うことを望み、繋がったまま強く抱きしめた。
激しく求めすぎたためか意識を飛ばしている彼女が安心できるよう、柔らかな毛の生えた背中を撫で続ける。
「んっ。ごしゅじん、さま……」
撫で続けているとゆっくりと目を開き、視線をこちらへ向けて声を漏らす。
「ロクサーヌ、とても可愛かったよ。それに、信じられないほど気持ちよかった」
「私もです。あまりの快感に死んでしまうのではないかと怖くなるほどでした」
「ごめんね。じゃあ、次からは激しくしないように気を付けようか」
「もう。本当に意地悪なご主人様です」
そう言うと彼女は俺の首筋に甘噛みを行い、しばらくそれを続けてから耳元へ口を寄せた。
「また、あの怖いくらいの快感を味わいたいので、激しく可愛がってください」
「もちろんだよ。俺の方こそ欲望を受け止めてくれて本当にありがとう」
お互いの体を強く抱きしめ、まどろみに身を委ねる。
「ご主人様、もうすぐ夕方です。起きて下さい」
耳に心地良い声と体の揺れで目が覚めた。
「セリーを迎えに行かなければいけないので急ぎましょう」
ああ。もうそんな時間なのか。
「起こしてくれてありがとう。それじゃあ、急がないとね」
「はい。待ちぼうけは可哀そうですからね」
そうだな。あの小さくて可愛らしい娘が一人寂しく佇んでいるところを想像するだけで罪悪感が湧いてくる。
体を拭いて歯磨きを済ませ、服を身に着けてから玄関から帝都へ飛ぶ。
図書館の中に入るとセリーはすでにエントランスで待っており、その顔には笑みが浮かんでいた。
「調べ物は上手くいったようだな」
「はい。望外の成果がありました」
望外の成果? まあ、詳しくは家で聞くか。
セリーが差し出した預託金をアイテムボックスへしまい、図書館を後にする。
湯船に浸かりながら気になっていたセリーの成果について尋ねてみた。
「図書館で言ってた望外の成果というのは何のこと?」
すると、彼女は嬉しそうに話口を開く。
「今朝、私は七十八階層以降のボスの情報はないかもしれないと申し上げました」
「確かにそんなことを言っていたね」
頷きながら相槌を打つとセリーも頷き返して話を続ける。
「ですが、図書館にあった本には八十八階層までのボスについての情報が網羅してあったのです」
へー。ちゃんとあったのか。
「ということは、継続的に八十八階層付近で戦っているパーティーがいるのですか?」
ロクサーヌが問いかけるとセリーはかぶりを振って答える。
「そうではありません。クーラタルの迷宮も含めた帝国各地にある、八十階層以上の階層が存在する迷宮それぞれの情報を集め補完してあるのです」
あー、なるほど。
魔物のランクは十一階層ごとに区切られていて、その十一種類の配置は迷宮ごとに異なっている。
例えばクーラタルの迷宮では八十八階層に出現する魔物が、別の迷宮だと七十八階層に出現するという具合だ。
仮に現在迷宮探索を行っている上位陣が、最高八十三階層まで行くことができるのなら、一つの迷宮からだと五階層分の最上位種の情報を持ち帰ることができる。
いくつかの迷宮でそれを行えば確実に全ての情報が補完できるだろう。
「なるほど。そういうことですか」
ロクサーヌも感心したように頷いていた。
「ですが、予想通り八十九階層以上の情報はありませんでした」
うーん……。やはり初代皇帝のパーティーしか到達していない領域なんだろうな。
考え込んでいると表情を輝かせたロクサーヌが声を上げる。
「大丈夫です! ご主人様なら遠くないうちに初代皇帝の記録を塗り替えることでしょう!」
遠くないうちにってのは無理なんじゃないですかねぇ……。
すると、セリーもそれに続く。
「そうですね! こんなにすごい能力をお持ちなのです! 間違いなくそうなるでしょう!」
いやぁ……。そんなことはないんじゃないですかねぇ……。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv48 英雄Lv41 遊び人Lv36 魔法使いLv47 僧侶Lv15
装備 身代わりのミサンガ
BP振分 残BP:0
キャラクター再設定:1
フィフスジョブ:15
詠唱省略:3
必要経験値二十分の一:63
MP回復速度二十倍:63
鑑定:1
所持金:4,054,678ナール
春の53日目