異世界迷宮へ行ったなら   作:三星織苑

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177 嗜み

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 ドキドキしながらすのこへ仰向けになったところ、セリーは右手を伸ばし逸物をきゅっと握りしめた。

 

「こんなに大きくなっています。私に責められるのがそんなに楽しみなのですか?」

「は、はい」

 

 彼女はそう言うと左手を俺の頬に添え、優しくキスをしてくれる。

 

 好きぃ。セリー、大好きぃ。

 

 こちらの様子を見て彼女の顔に妖艶な笑みが浮かんだ。

 

「ふふ。ご主人様、とても可愛らしいです」

 

 俺にMっ気はないものの、その笑みにクラクラきてしまう。

 

 もし新たな扉を開いてしまったらどうするつもりなのだ。責任を取ってもらうぞ。

 

 

 

 ブランニューワールドへのいざないに葛藤していると、セリーは逸物を握った右手をどんどん下へもっていく。

 

 ちょっと! 痛い痛い! あ、いや? 痛気持ちいいのか?

 

 自分の中から湧き出す感覚に戸惑っていると、限界を迎えたところでパッと手を離す。

 解き放たれたモノが勢いよく腹に当たり、バスルームに鞭で叩いたような音が響いた。

 

 彼女はそれが気に入ったのか、クスクス笑いながら面白そうに何度も繰り返している。

 

 完全におもちゃにされてるー! 俺の逸物で遊ばないでー!

 

 

 

 一頻りバチンバチンしたことで満足したようで、小悪魔のような笑みを浮かべながら口を開く。

 

「聞くところによると、貴族家に仕える侍女はカメリアオイルを使った『侍女の嗜み』と呼ばれるマッサージを行い、主人の心身を癒すのだそうです。ご主人様? ご奉仕させていただけますか?」

 

 おお! 原作で見たやつだ!

 

「はい! 是非お願いします!」

「ふふ。では、ご奉仕させていただきますね」

 

 返事を聞いたセリーは自分の体にカメリアオイルを塗りたくり、こちらへ覆いかぶさってくる。

 

 やばっ! 女性特有の柔らかさと、コリコリした愛らしい果実の感触がたまらない!

 これだけで絶頂を迎えてしまいそうだ!

 

「ご主人様、たくさん気持ちよくなってください」

 

 彼女はそう言うと、ぬちゃぬちゃ音を響かせながら俺の体の上で淫らなダンスを開始する。

 

 

 

 

 

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 直接的な快感に加え、セリーの小さくて愛らしい身体が艶めかしく踊る視覚的なインパクト。

 そして何より、俺のことを気持ちよくしようというその心遣いに胸を打たれ、何度も精を吐き出した。

 

 

 

 お互いの体に付着した白い液体を洗い流し、お湯に浸かる。

 彼女は正面から抱き着き、マーキングをするようにこちらの首筋へ唇を寄せ吸い付き始めた。

 

 可愛いなぁ。

 

 くすぐったさを覚えながら、彼女の背中をあやすようにトントンと叩く。

 セリーと抱き合い、湯に浸かりながら思索に耽る。

 

 カメリアオイルは実に良い。

 髪や肌に良いだけでなく、摩擦を軽減してくれるおかげで少し強めに愛撫をしても、痛みを感じることなく快感を受け止めてもらえる。

 以前にも思ったが、まるで自分がテクニシャンになったかのような気分だ。

 それに、『侍女の嗜み』という素晴らしい奉仕も体験できたし、改めてオイルマッサージの素晴らしさに気付かされる。

 

 日本にいるときに見ていたAVでもオイルマッサージは定番で、泡々ソーププレイ、ローションプレイと並んで、いつか体験したいと夢見たもんだ。

 まさか、そのうちの二つを体験できる日が来るなんてなぁ。

 本当に俺は世界一の幸せ者だろう。

 

 でも、オイルマッサージとソーププレイは何とかなってもローションは難しい。

 原材料も分からないし、おそらく化学合成をしているだろうから、この世界で作るのは不可能だと思われる。

 

「うーん……。ローションかぁ」

 

 思わず漏れた声にセリーが顔を上げた。

 

「ローション? ラブローションのことですか?」

 

 えっ!? あるの!? ラブローションがあるの!?

 

「知ってるの!?」

 

 大きな声で尋ねると彼女の表情が恥ずかしそうなものへと変わる。

 

「え? あ、はい。ボトルマーメイドのボスであるバトルマーメイドのドロップアイテムだったはずです。えっと、男女が行為に及ぶ際に使用されるもので、その、貴族や富豪が買い占めているのだとか……」

 

 おお! まんまじゃん! まんまローションじゃん!

 

 夢見ていたプレイが味わえるかもしれない。これは絶対に手に入れなければ。

 

 男の夢に邁進する決意を固めていると、何やら視線を感じる。

 そちらに目を遣ったところ、ジトっとこちらを見ている娘さんが……。

 

「本当にご主人様はそういったことへの執着がすごいですね」

 

 なんちゅうことを言いなさる。それではまるで俺がエロガッパのようではないか。

 それに、結構なむっつりさんである君には言われたくないぞ。

 

「そっかぁ……。セリーは嫌なんだね。無理やりするわけにはいかないし、残念だけどローションはロクサーヌやミリアと使うことにするよ」

 

 すると、ワタワタと慌てた様子で口を開く。

 

「いえ……。別に嫌というわけでは……」

「嫌じゃないだけで、積極的に使いたいわけではないんだよね?」

 

 それを聞いた彼女は拗ねたような表情を浮かべた。

 

「もう。本当に意地悪なご主人様です」

 

 その膨らんだ頬に手を当てスリスリ撫でると、信じられないほど柔らかく滑らかな感触が伝わってくる。

 

「ローションが手に入ったらセリーも一緒に楽しんでくれる?」

「はい。いっぱい可愛がってください」

 

 そう尋ねると今度は輝くような笑みが浮かぶ。

 クルクル変わる表情がとてもキュートだ。

 

 そして、体が温まったところでお湯から上がり、彼女の要望により再び駅弁の体勢で寝室へ移動する。

 

 

 

 

 

 セリーは好奇心旺盛な上、欲しがり屋さんな一面もあるため、様々な体位で激しく情を交わしあった。

 特に俺の上になり貪るように腰を動かすさまは圧巻で、見ているだけで獣欲を刺激され、何度も求めてしまったため彼女に無理をさせてしまったかもしれない。

 

 意識を飛ばしている小さな体を抱きしめ、その背中を優しく撫でる。

 

 自分の上で寝息を立てている様子を見つめていると、艶やかな黒髪が目に入った。

 石鹸シャンプーとビネガーリンス、それにカメリアオイルによるケアのおかげか多少のウェーブはあるものの、それもかえって魅力につながっている。

 背中を撫でていた手を移動して、今度は髪を撫でていく。

 本当に心地良い感触だなぁ。

 

 

 

「んっ……」

 

 そうしているとセリーの口から声が漏れた。

 

「セリー、大丈夫?」

 

 呼びかけたところ、顔を上げてこちらを見つめる。

 

「あ、はい。大丈夫です」

「無理をさせてごめんね」

 

 彼女はその言葉を聞き、フルフルとかぶりを振った。

 

「無理だなんて、そんなことはありません。信じられないような快感の連続で頭がおかしくなるかと思いましたが、あの幸せをまた味わいたいです。ご主人様、これからも可愛がっていただけますか?」

 

 可愛いこと言うなぁ。

 

「もちろん。これからもたくさん愛し合おうね」

「はい! よろしくお願いします」

 

 セリーの顔に輝くような笑みが浮かぶ。

 

 

 

 抱き合いながらまったり過ごすも、彼女は赤ちゃんのように俺の乳首をチュウチュウ吸っていた。

 戸惑いながらも乞われるがままに髪を撫で続ける。

 

 なんか、風呂場の時とは別の扉を開きそうなんですが……。

 

 

 

 しばらくそれを続けていると、セリーは顔を上げ、恥ずかしそうに新たなお願いを口にした。

 

「あの、以前していただいたように、耳を口の中に入れて舐めていただけませんか?」

 

 あー。ミリアがベイルの商館へ行った日の朝にやったやつか。

 

「いいよ。それじゃあ、ちょっとごめんね」

 

 一声かけて彼女の両脇へ手を入れ、体を上に移動させる。

 正面から向かい合う形になり、セリーの顔に羞恥の色が浮かんだ。

 

 めちゃくちゃ可愛いじゃないのさ。

 

 頭をポンポンして声を掛ける。

 

「それじゃあ、いくよ」

「はい。お願いし——、ひゃあ」

 

 返事の途中で右耳を口に含むと、驚いたような声を漏らした。

 

「あっ、んっ。だめぇ」

 

 細く尖った神秘的な形状のそれに愛撫を行うたびに、艶めかしい声が上がる。

 

 

 

 それを続けていると、彼女は左右それぞれの耳で絶頂を迎え、大切な場所が触れていた俺の腹をビショビショに濡らしてしまっていた。

 恥ずかしそうにしているセリーのそこと自分の腹を拭き終え、再び抱き合ったまま横になる。

 

「気持ちよかった?」

 

 問いかけたところ、彼女はコクリと頷き隠すように顔を胸に埋めた。

 

 ほんと、可愛いなぁ。

 

 

 

 

 

「ご主人様、起きてください。そろそろ夕方になります」

 

 特徴的な愛らしい声が聞こえてくる。

 

 ああ。もうそんな時間か。

 

 激しく交わったことによる心地よい疲れと、その後のゆったりした時間でいつの間にか眠っていたようだ。

 とはいえ色魔があるし、夜の再戦もバッチコイ。

 

 えいやっと体を起こし、彼女へ告げる。

 

「それじゃあ、身支度を整えてから食材の買い出しに行こうか。それが済んだら君を家まで送って、俺はスキル結晶の受け取りに行ってくる。悪いけど夕食の準備はお願いね」

「はい。お任せください」

 

 

 

 街へ出るため、もう一度お風呂で体を洗い流すも、お互いの体を洗い合っていると、またおっぱじめたくなってしまう。

 だが、時間的な余裕もないし、それになにより、もうすぐロクサーヌだって帰ってくる。

 

 歩はじっと我慢の子であった。

 

 

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

 買い物を終えて自宅へ戻ると美しい声が耳をくすぐり、目の前には最愛の人が微笑んでいる。

 しかし、彼女はすぐにスンスンと匂いを嗅ぎだし、その顔に拗ねたような表情が浮かぶ。

 

「ただいま、ロクサーヌ。休日は楽しめた?」

 

 その様子に戸惑いながら問いかけると、不満そうな顔で口を開いた。

 

「はい。ですが、ご主人様の方が楽しんでいたようですね。お風呂に入った上にカメリアオイルまで使うだなんて……」

 

 え? あ、その。申し訳ありません……。

 でも、セリーが来る前に君ともオイルマッサージを楽しんだわけですし……。

 

 ロクサーヌのむーという表情を見ると焦ってしまう。

 

 どうしよう。どうしよう。何とかフォローしなければ。

 

「えっと、うん。次にロクサーヌと二人で過ごすときはカメリアオイルを使おうか。それに、他にも希望があれば何でも言ってね」

 

 ただし、二十三階層以上のボスとのタイマンは話が別ですからね? 分かってますよね?

 

 すると、彼女の表情がパッと輝く。

 

「よろしいのですか!? オイルマッサージももちろんですが、他にもご主人様と一緒にやりたいことがたくさんあるのです! 次の機会までに色々考えておきますね!」

 

 めちゃくちゃ可愛い笑顔だけど、この娘の場合は何をさせられるのか少しだけ不安になってしまうぞ。

 

 

 

 購入してきた食材をロクサーヌへ渡して告げる。

 

「じゃあ、商人ギルドへいってくるから、夕食の支度はお願いね」

 

 二人は荷物を抱えたまま美しい礼で見送ってくれた。

 

 

 

 

 

クーラタル

商人ギルド

 

 

 

 

 

 例によって受付でルークを呼び出し、商談室へ案内される。

 そして、奴はソファーへ座るなりアルカイックスマイルを浮かべながら切り出した。

 

「アユム様、先日はありがとうございました」

 

 ん? 何のこっちゃ?

 

「感謝されるような覚えがまったくないのだが、何の件だ?」

 

 尋ねてみると一つ頷き話を続ける。

 

「ヒルダに勧誘を受けた件です。娘を紹介するとまで言われたところを、私との関係が良好であるとの理由で断ったのだとか。そこまで信用していただいていたとは仲買人冥利に尽きるというもの。本当にありがとうございます」

 

 え? あ、うん。

 意気に感じてるところ申し訳ないが、別にお前がどうこうじゃなく、娘を紹介するって言葉にブチギレてた誰かさんたちをなだめるため、適当に言った言葉だったんだが……。

 まあ、ハルツ公とのつながりもあるため、こいつ以外の仲買人は考えられないんだけどさ。

 

「ルークには色々と世話になっているからな。仲買人の変更は考えていない」

 

 ハルツ公に俺の情報を伝えていたり、騙そうと企んだことで結果的にスキル結晶を三割引で売ってくれたり、欲をかいて貴重な最上位種のスキル結晶を売りつけようとして三割引で売ってくれたり、色々世話になっている。

 

 ……考え直すべきだろうか?

 

「ありがとうございます。これからもアユム様のために励んでまいります」

 

 嘘つけ。チャンスがあったら出し抜こうとするくせに。

 

「うむ。これからもよろしく頼む」

 

 話が一段落したところで、ルークが切り出した。

 

「それではスキル結晶の受け渡しを行いたいのですが、実は本日のオークションでコボルトのスキル結晶を五千二百ナール、ヒツジのスキル結晶を四千三百ナールで落札しております」

 

 おお! コボルト! こいつはいくらあっても困らない。というか不足し続けているからなぁ。

 それに、すぐ必要ってことはないだろうが、ヒツジのスキル結晶はミリアが暗殺者になった際に彼女の武器に融合するのもいいし、睡眠攻撃を行う敵と戦うときにも使えるだろう。

 

「さすがルークだ。感謝する」

 

 支払いを終え、握手を交わして商人ギルドを後にした。

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 自宅へ戻ったところで、出迎えてくれた二人と共に物置へ移動する。

 そして、アイテムボックスからセリーが使っていた硬革のジャケットと竜革の帽子を取り出し、クローゼットへしまう。

 さらに、古代樹の手甲を取り出してロクサーヌの竜革のグローブと交換すると、そちらも同じように入れておいた。

 

「私たちもそうですが、とても購入されたばかりの奴隷が身に着ける装備品とは思えません」

 

 それを見ていたセリーが声を漏らす。

 

 確かになぁ。ミリア用として分けている装備品は、強権のレイピア、鋼鉄の盾、竜革の帽子、硬革のジャケット、竜革のグローブ、竜革の靴、身代わりのミサンガ。

 それに加入後は俺のダマスカス鋼の盾と鋼鉄の盾を交換するつもりだ。

 

 加入直後にこれだけの装備品を用意してあるってのは、かなりすごいんじゃないだろうか?

 原作知識のおかげとはいえ、我ながらたいしたものだぞ。

 

 ……まあ、ベスタの装備品が圧倒的過ぎて霞んでしまうわけなんですが。

 

 ロクサーヌもうんうん頷き口を開く。

 

「ここまで奴隷のことを大切にするのは、世界広しといえどご主人様だけでしょう。私たちは本当に幸せ者です」

 

 奴隷というか、君たちのことが大切なだけなんだけどさ。

 

「絶対に君たちのことを失いたくないし、迷宮探索で食べていこうと思うならちゃんと装備を整えないとね」

「さすがご主人様。素晴らしいお考えだと思います」

 

 ロクサーヌからさすごしゅをいただいていると、セリーもそれに続く。

 

「おっしゃる通りだと思います。私もさらに上の装備品を製造できるように頑張らなければいけませんね」

 

 確かに彼女のレベルが上がれば上がるほど、装備品の質は高まっていくだろう。期待させてもらいまっしょい。

 

 

 

 修行と夕食を済ませた後は、風呂場へ移動し一日の疲れを癒す。

 といっても今日の疲れは心地良いものだったんだけどな。

 

 身体を洗っている間、ロクサーヌはピッタリくっついて離れようとしない。

 洗い終えて、湯船につかると彼女はそのまま正面から抱きついてきた。

 

 おそらくセリーと共に過ごしたことに対し、嫉妬しているのだろう。

 申し訳ない気持ちがあるのは確かだが、同じくらいそれに対して喜びを感じている。

 本当にクズ野郎で申し訳ない。

 

 

 

 湯船につかりながらロクサーヌの背中を撫でていると、ベイルの商館で考えていたことをふと思い出す。

 

「ロクサーヌ、セリー。相談したいことがあるんだけどいいかな?」

 

 こちらを向いた二人に、原作に比べ彼女たちのレベルアップが遅いこと。

 それにより、予定では春の五十五日目までにはロクサーヌが騎士になって、任命のスキルで俺を村長のジョブへ変更するはずだったが、いまだに果たせていないこと。

 このままでは巫女へのジョブ変更が遅れて支障が出るため、騎士はミリアに任せてロクサーヌは巫女にした方がいいのではないかということ。

 その場合、必中である全体攻撃魔法を食らい致命的なダメージを負う可能性があるため、二十六階層での狩りは控えるべきだということを伝える。

 

 セリーは彼女の意思を尊重するつもりなのだろう。心配そうに様子をうかがっていた。

 

 

 

 しばらく考え込んでいたロクサーヌは、決意の宿った瞳でこちらを見つめる。

 

「早めに巫女になっておいた方がご主人様のお役に立てるのでしたら、私に異存はありません」

 

 彼女の顔には自分も暗殺者になりたいとか、ミリアに役目を奪われたといった感情は見られない。

 共に過ごしているうちに俺がどれだけ彼女のことを信頼しているのかに気が付き、それによって確固たる自信を培ったのだろう。

 これは彼女の本心からの言葉に違いない。

 

 よかった。一安心だ。

 

 しかし、安心したのも束の間。驚くようなことを言い放つ。

 

「ですが、オラクル竜革ジャケットや身代わりのミサンガ、それに今日ご用意いただいた古代樹の手甲もあるのです。階層を下げる必要はないでしょう」

 

 いや、それは駄目でしょうよ……。

 身代わりのミサンガが発動しても、連続で魔法を食らったらアウトだぞ……。

 

 あまりの言葉に絶句していると、セリーがロクサーヌの援護に回る。

 

「あの、ご主人様は錬金術師のジョブをお持ちですよね? ロクサーヌさんのレベルが上がるまでの間は、フィフスジョブの戦士を錬金術師と入れ替え、メッキのスキルを使用してはいかがでしょう?」

 

 あっ。そういえばそうだ。

 

 書籍版では村人レベル1のルティナにメッキをかけ、四十四階層で戦っていた。

 十八階層分の開きがある上に、そのときのルティナが装備していたのは革シリーズ。

 たとえベスタのジョブである竜騎士のパーティー効果によって防御力が上がっていたとしても、うちのロクサーヌが受けるであろうダメージとは比べ物にならない。

 それなのに何の問題も起きていないのだ。まったく使用していなかったせいですっかり忘れていたが、メッキはかなりの神スキルだな。

 

 よし。当面の間、フィフスジョブは錬金術師にしておこう。

 

 方針を決定したところで彼女たちへ告げる。

 

「セリー、アドバイスをありがとう。それじゃあ、明日からはメッキをかけて二十六階層へ挑むことにしようか」

 

 バスルームに二人の歓声が響き渡った。

 

 

 

 

 

田川 歩 男 18歳

冒険者Lv18 英雄Lv43 遊び人Lv39 魔法使いLv49 料理人Lv9

装備 身代わりのミサンガ

 

BP振分 残BP:0

キャラクター再設定:1

フィフスジョブ:15

詠唱省略:3

必要経験値二十分の一:63

鑑定:1

ワープ:1

ジョブ設定:1

MP回復速度十倍:31

 

所持金:4,316,797ナール

 

春の57日目

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