満足そうな笑みを浮かべていたロクサーヌだが少しだけ不安の色を滲ませた。
「ご主人様は私が商館で聞いていた男の方とは全然違いました。五回もだなんてすごすぎます。明日は私で満足していただけるか少し心配で……」
もしかしたら俺はほんの少しだけ人より性欲が強いかもしれない。
でも、ロクサーヌも悪いと思うの。
こんな綺麗な体を見せつけながら乳首責め手コキをされたらどんな男だって連射してしまうだろう。
きっと俺だけではないはずだ。たぶん……。
「ロクサーヌ。回数の問題じゃない。俺はロクサーヌと一つになること自体が楽しみだし、それが叶うならきっと幸せだと思う」
俺の言葉を聞いたロクサーヌは少し驚いた表情を浮かべ、その後幸せそうに微笑む。
「そうですね。私も同じ気持ちです。明日はとても幸せでしょう」
あまりにも嬉しい言葉にベッドから立ち上がり思いっきり抱きしめて口づけを交わした。
お互いに抱きしめ合っていた手を離す。
「それじゃあ頭を洗おう」
「先にご主人様を洗わせていただきますね」
「ありがとう。頼むな」
ベッドの側へイスを置き仰向けで待っていたところ彼女は汚れていない方のたらいを持ってくる。
「ご主人様、少し頭を上げていただけますか」
頭を上げるとその下にたらいをセットした。
そして、俺の頭を支えるとゆっくりと下ろし位置の微調整を行う。
しっくりくる場所が見つかったのか支えていた手を離し、お湯に浸かっている髪をゆっくりと梳きはじめた。
ああ。ロクサーヌの優しい手つきがとても気持ちいい。
しかし、それ以上に俺を釘付けにしているのは目の前で揺れ動くこのふくらみだ。
彼女の動きに合わせ重量感を伴いながらゆっさゆっさと揺れ動いている。
そのたわわに実った果実は健康的な美しさと煽情的な魅力を兼ね備え、俺の心を捉えて離さない。
本当に綺麗だ。このまま永遠にロクサーヌを見ていたい。
「あの、ご主人様……。そんなにじっと見られると恥ずかしいです……。それに、あの、また大きくなっていて……」
すまんなぁ。本当にすまんなぁ。
「すまない。ロクサーヌを見ていたらどうしてもこうなってしまう」
「あの、またお慰めしますか?」
「いや、大丈夫だ。先ほどしてもらって本当に満足しているのだ。これはそのうちおさまるから問題ない」
本音のところは『是非お願いします』と言ってしまいたいがこのままではロクサーヌにエロガッパだと思われてしまう。
もう、手遅れのような気がするが自制しておこう。
「ご主人様、水気を切りますので頭を上げていただけますか」
促されるまま頭を上げると彼女は片手で頭を支えながらもう片方の手で髪の毛を軽く握り、そのまま根元から毛先へ扱き水気を切っていった。
それが済むと今度はタオルを髪にあてゆっくりと俺の体を起こしベッドに腰を下ろすよう導く。
そして、髪にあてていたタオルを取り、包み込むように髪を覆い優しく水分を吸い取らせた。
髪に負担がかかるゴシゴシ擦るようなことはせず優しく拭いてくれるなんて……。
ロクサーヌ……。なんていい娘なんだ……。
彼女の優しさに応えるために今後も髪に気をつけて二十年後もフサフサであり続けるよう努力するぞ!
そのための大切なルーティーンとして拭き終わった髪のケアを行おう。
手当て
うん。確かにMPが抜けた。この行動はきっと重大な意味を持っていることだろう。絶対に無駄ではない。
乾いたころにもう一発いっとこう。
「それじゃあ、次はロクサーヌの番だ。ベッドに仰向けになってくれるか」
「はい」
仰向けになったロクサーヌの首筋とたらいの縁を合わせ髪がお湯に浸かるよう調整をした。
彼女の髪に指を通し梳いていく。髪の毛が終わると可愛らしいもっちりとしたイヌミミを優しく揉み洗う。
「ご主人様、とても気持ちがいいです」
よかった。喜んでもらえているようだ。
洗い終わると水気を切りタオルで水分を吸い取り、拭き終えたところでロクサーヌの髪もケアしておく。
手当て
うん。オッケーだな。
髪を洗い終え洗濯も済ませたところで声をかけられた。
「ご主人様、買っていただいた寝間着を着たいと思うのですが」
「分かった。反対側を向いているから着終わったら声をかけてくれ」
彼女とは逆方向に顔を向けてベッドへ腰かけると、クローゼットを開く音に続きキャミソールを身に着ける音が静かな部屋に響く。
あー。音だけでいろいろ想像してドキドキするー!
「ご主人様、身に着けたのでご覧いただけますか?」
振り向くとそこにはエメラルドグリーンの海をそのまま身に纏ったような女神が降臨していた。
ロクサーヌの美しさと優しい色合いがマッチし、現実離れした神秘的な雰囲気を漂わせている。
それでありながらキャミソールを押し上げている大きなふくらみとその頂にツンと浮き上がる麗しの果実が俺の劣情を誘ってやまない。
あまりの美しさに息も忘れて見とれてしまう。
「あの、ご主人様。いかがでしょうか?」
少し恥ずかしそうにロクサーヌが問いかける。
「とてもよく似合っている。あまりの美しさに心を奪われてしまった」
「ふふ。ご主人様。お褒めいただきありがとうございます」
しかし、緑と白をえらぶとはなぁ。
元々着ていた服もそうだったが、もしかしたらロクサーヌの好きな色はグリーン系なのかもしれない。
本当によく似合っている。
「ロクサーヌ、後ろの方も見せてもらえないか」
回ってー!
「はい」
その場でロクサーヌが回転するとキャミソールの裾と尻尾がふわりと舞う。
うおっ! 見えた!
「本当に美しい。ロクサーヌのためにあつらえたとしか思えないほどよく似合っている。まるで女神のようだ」
「ご主人様、それは褒めすぎです……」
俺の言葉に頬を染め恥ずかしがっている。
何を言うんだ。完全に本心だぞ。ガチのマジで綺麗なんだもん。そりゃ言葉にしたくなるよ。
「まるでじゃないな。ロクサーヌは俺の女神そのものだ。お世辞じゃなく本心からの言葉だ」
「ご主人様……。ありがとうございます……」
俺の本気が伝わったのか彼女は恥ずかしそうな笑みを浮かべ、尻尾がキャミソールを揺らしていた。
「それじゃあ昼間に言っていたスキル結晶についての説明と、それとは別にロクサーヌに確認しておきたいことがある。他人に聞かれるわけにはいかないので昨日のような体勢で話をしよう」
「はい」
ベッドに入り抱きしめると滑らかな絹の手触りが心地良い。
そして、俺の胸には布を一枚隔てた向こう側から伝わる柔らかさとコリコリと当たる感触。
はぁー。なんて素晴らしい抱き心地だ。
おっと。いつまでも浸ってないで話をしないとな。
「それでは仲買人にたくさんのスキル結晶を発注した件についてなのだが」
「はい」
「ロクサーヌは装備品にはスキルスロットというものがあるという説を知っているか?」
「いえ。初めて聞きました。どのような説なのですか?」
まあ、原作でも知らなかったし、セリーの言ではドワーフでも知っている人は少ないということだったからな。
「装備品の中には目では確認できないがスキルスロットというものがついている物があり、それがある物のみスキル結晶の融合が出来るという説だ」
「そうだったのですか。スキル結晶の融合にそんな秘密があったなんて……」
いやいや。確かに本当のことだけどまったく疑うことなく信じるなんて素直すぎやしません?
「ただし、そのスロットを誰も見ることが出来ないので、その説については否定する人の方が多い」
「検証した者はいないのですか?」
ところがぎっちょん。そう簡単にはいかないのよなぁ。
「検証の方法がないのだ。例えばアイテムボックスに入れたとしても融合できる装備品も、融合できない装備品も、同じところに入れることが出来てしまうので違いが判らない」
「確かにそうですね。同じ装備品なのにアイテムボックスにまとめて入れることが出来ない物があるなんて聞いたことがありません」
別物として扱われるならその存在が広く知られているだろう。
まあ、それが可能だった場合、俺の優位性が失われてしまうわけだが。
「それに融合が失敗するとスキル結晶は失われ装備品は素材に戻ってしまう。その素材を使って新たに装備品を作ることはできるが、新たにスロットが付く可能性があるため証明にはならない」
「難しいのですね」
ここまでの話を聞いてロクサーヌは考え込んでいる。
「でもまあ、これはスキルスロットを確認できない場合の話だな」
「え?」
俺の言葉に驚きの表情を浮かべこちらを見た。
「昨日盗賊を捜索に行くときに説明したボーナススキルの鑑定だが、なにもこれは人にしか使えないわけじゃない」
「まさか……。ご主人様……」
ふっふっふー。ナイスリアクション。
そのまさかなのだよロクサーヌくん。
真剣に話を聞いてもらい反応を返してもらうとこんなにも嬉しいものなのだな。
……くそっ、あいつらめ。領収証を出すときは使用用途を裏書しろとか、年末調整書類を期限までに出せとか、年休を使うならちゃんと申請書を出せとか、出張復命書を出せとか、備品を買うなら稟議書を回せとか、毎回毎回同じことを言わせやがって。
総務を下に見てこっちの話をまともに聞きやしねぇ。
「そう。鑑定は装備品に対しても使える。より正確に言うならアイテムに対しても使える、だな。装備品に鑑定をかけるとスキルスロットの有無がはっきりわかるのだ」
「では、ご主人様が選んだ装備品にスキル結晶の融合を試みた場合、絶対に成功するということですか?」
「そうなる」
「ご主人様、すごすぎます」
ボーナスポイント関係のことを褒められると、つい自分の力じゃないとか謙遜しそうになってしまう。
しかし、それを言うと彼女を悲しませてしまうことが分かるためこらえる。
「昨日、木の盾を購入するとき先にいくつか取ってその中から君に選んでもらっただろう? あれはスロットつきの中から選んでほしくてそうしていたんだ」
「そういうことだったのですね」
ロクサーヌは納得したように頷いた。
「今後も装備品を選ぶ際にはこれを行いたい」
「当然のことだと思います」
「ロクサーヌを驚かせてしまったがスキル結晶の大量発注についてはこのような理由があったのだ。決して博打を打つつもりはない」
その言葉を聞き彼女はハッとして顔を強張らせる。
「ご主人様を疑うようなことを言ってしまい申し訳ありませんでした……」
「いや、普通ならどう考えてもおかしな行動なんだ。ロクサーヌは心配してくれただけで何も悪くない。それに、俺は常識を知らないため間違いを犯すことが多いだろう。それを指摘してもらえると本当に助かる」
「はい。ご主人様、ありがとうございます」
よかった。彼女の顔に可愛い笑顔が戻った。
この世界の常識が全く分からないんだ。おかしな行動を取ったときに指摘してもらえないと大変なことになるからな。
「それから今の話とは関係ないのだがロクサーヌに相談したいことがある」
「はい。なんでしょう?」
「昨日話したギルド神殿での固定で装備品が出る件だ。長年そのジョブについている人ほど装備品が出やすく良い品が出る確率も高くなる。おそらくこれはレベルが高いためボーナスポイントが貯まっていることで起こる現象だと思われる」
「ご主人様の話を聞いた後だとそうとしか思えませんね」
まず間違いないだろうな。
「そこでだ。今から説明することを聞いてそれが実行可能かどうか判断してもらいたい」
「わかりました」
彼女が頷いたのを確認し説明を始める。
「まず、お金に困っている人やジョブにこだわりがない人に契約を持ち掛ける。契約内容はジョブの固定を行うと数万ナールの報酬を支払い、もし装備品が出現したら俺たちの物になるというものだ。金額については相談だな」
「はい」
ロクサーヌの様子をうかがうとここまでは特に引っかかるところはないようだ。
でも、少しだけ顔が曇ったか? 懸念点がある?
「しかし、契約した相手のレベルが低いと装備品が出ず無駄金を使うことになってしまう。そこで、契約した者をパーティーメンバーに入れ経験の共有を図る。普通のパーティーに比べると君のおかげで魔物を素早く見つけることができ、魔法やデュランダルのおかげで魔物の殲滅速度が早い。しかもこれらにはまだまだ伸びしろがあり今後どんどん強力になっていく」
「え?」
魔法関係では魔道士や遊び人を併用した連続魔法や、勇者のパーティー効果。それからひもろぎのスタッフや知力のパラメータに極振りなど。
デュランダルについてはMP吸収を頼りにオーバーホエルミングやオーバードライブを常時使用した上で、攻撃時に毎回ラッシュやスラッシュを叩き込むことも可能だろう。
そして、いずれ加入するであろうミリアの暗殺者と俺の博徒での石化攻撃のコンボ。
なにより、基本でありながらもっとも強力な常人の最大四百倍の経験値効率によるレベルアップだ。
「ボーナススキルで獲得経験値二十倍というものがある。今は無理だが迷宮の上層で戦うことができるようになる頃には、これを使い数日で一気にレベルを引き上げることが可能となるだろう」
「そんなことができるのですか?」
「あくまでも上層で安定した戦いができるようになってからの話だが、おそらく数日で迷宮に入らない人の数十年分の経験を得られるはずだ」
「ご主人様……。すごすぎます……」
計画を説明したところで問いかける。
「ロクサーヌは今説明したことについてどう思う? 実行可能だろうか?」
彼女は少し考えてから答えた。
「提示する金額次第でしょうがおそらく実行可能だと思います……」
答えたロクサーヌの顔は完全に曇ってしまっている。
なんだ? 一体どうしたというんだ?
……あっ。彼女は税金が払えなかったせいで奴隷落ちしてしまっている。それを思い出したのか。
思わず抱きしめている手に力が入ってしまう。
「ご主人様……」
「すまない。奴隷になったのには事情があるよな。ロクサーヌの気持ちも考えずこんな話をして本当にすまなかった」
「大丈夫です。ご主人様」
そう言うと彼女は俺の顔に手を当てゆっくりと動かした。
「私は成人する前に両親を亡くし、それからは叔母の家で世話になっていました」
「ロクサーヌ、いいんだ。辛いなら話さなくてもいい」
税金の支払いに困り親戚に売られたロクサーヌにあんな話をしてしまった。
本当に俺は考えなしの馬鹿野郎だ。
少しでも慰めになればと抱きしめていた手を背中に当てゆっくりと撫でる。
「いえ。ご主人様には私のことを知っていただきたいのです。聞いていただけますか?」
「もちろんだ」
返事をすると彼女は話を続ける。
「叔母の家族は優しく接してくれて私のことも家族のように扱ってくれました」
そうだったのか。優しくしてもらっていたのか。
あのバラダム家の女さえいなければ幸せに過ごせていたのかもしれない。
「ですが、あるときからどんどん家計が苦しくなっていったのです。叔母も叔父もいとこたちもお金を稼ぐために必死で働いていました。私も家にお金を入れるため探索者パーティーに入れてもらい稼ごうとしたのですが……」
駄目だったんだな。
ロクサーヌの家に金がいかないように手を回したと言っていたんだ。どうしようもなかったのだろう。
「そして、遂に今年は家族全員分の税金を用意することができませんでした……」
そのときのことを思い出したのだろう。彼女の顔には悲しみが浮かんでいる。
「叔父は家族ではなく他人だった私を奴隷として売ることに決め、さらに性奴隷になることを了承させられてしまいました。なんて酷いことをするのだと、一生恨むと心に誓ったのです。叔母やいとこからは謝罪をされましたがそれに対して私は捨て鉢な態度を取ってしまいました」
家族だと思っていたのに性奴隷として売られたんだ。そりゃショックだっただろうなぁ。
だが、原作の描写からすると叔父の行動はロクサーヌを守るためのものだったと思われる。
おそらくその前から彼女を渡せとバラダム家から打診があったはずだ。
しかしそれに応じず、奴隷にするときにも狼人族に売らないよう条件を付けている。
そんな条件を付けなければ売却額は遥かに高くなったはずなのにだ。
あの女からロクサーヌを救いつつ家族を守るにはこの方法しかなかったのだろう。
……原作のことについて話をするときに、このことについても話をしてみよう。
少しでも気持ちが落ち着いてくれるよう、彼女の背中をトントンと優しくたたく。
「商館に入り奴隷について色々なことを学びました。奴隷には食事を満足に与えず、常に裸足で過ごさせ服も一着しか準備しない。床で寝かせ毛布も用意せず、ベッドへ上げるのは乱暴に性処理として使うときだけ。そういう主人がいると聞き、私は自分の将来が恐ろしくなりました」
まだ十六歳の女の子だ。本当に怖かっただろうな。
「ですが、ご主人様に購入していただいてからは本当に幸せなことばかりでまるで夢の中にいるようです。昨日も言いましたが美味しい食事に綺麗な服。そして、今日は高級な服にこんな素敵な寝間着まで。明日から暮らす家には部屋と家具まで用意していただいています」
よかった。ロクサーヌを購入出来て本当に良かった。
これからもずっと幸せであり続けてもらえるよう努力しよう。
「ご主人様。私は明日、可愛がっていただけるのが待ち遠しいです。私をちゃんとご主人様のものにしてくださいね」
「ロクサーヌ、話してくれてありがとう。そして、明日は俺のことについて話すので聞いてもらいたい」
「はい。ご主人様」
「じゃあそろそろ寝るか」
「はい」
おっと。寝る前に手当てをいっとこう。
俺とロクサーヌの頭皮と髪の毛に手当てを念じる。
よし。これでオッケーだ。
なんか余韻が台無しになった気がしないでもないがこれでいいのだ。
カンテラの火を吹き消すと、抱きしめ合いながら舌を絡めた。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv21 英雄Lv18 魔法使いLv21 戦士Lv18 僧侶Lv15
BP振分 残BP:0
キャラクター再設定:1
フィフスジョブ:15
鑑定:1
必要経験値十分の一:31
詠唱省略:3
ワープ:1
ジョブ設定:1
MP回復速度二十倍:63
知力上昇:3
所持金:388,392ナール
春の3日目