異世界迷宮へ行ったなら   作:三星織苑

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258 万金丹

 一昨日たどり着いた五十階層だが、昨日一日探索を続けても待機部屋は見つからない。

 それに、昨日一昨日と緑豆の生薬生成にも失敗している。

 薬草採取士レベルは39になっているというのに、それでも万金丹を作り出すことは叶わなかった。

 基準はレベル40あたりだろうか?

 俺はともかく、他の人にとっては鬼のような難易度じゃね?

 

 でもまあ、もしその推測が正しいのなら、今日こそ成功するはず。

 

 

 

 

 

ハルバーの迷宮

五十階層

 

 

 

 

 

 俺たちの迷宮探索は基本的に単なる労働だ。

 他の人たちとは異なり、命のやり取りといった状況になることが少なく、かなり安定した狩りができているだろう。

 もちろんヒヤリハット的なことはあるものの、深刻な事態に陥ることがない階層に入り、安全確認を行いながら探索を行うからこそ、この稼業を続けられていられる。

 

 一刻も早く待機部屋を見つけ出そうと、早足になっているアユムズ・エンジェルを見ながら、そんなことを考えていた。

 

 

 

 パン屋の開店時間が過ぎ、正午の鐘が過ぎ、午後も同じくハルバーの迷宮五十階層を歩き回るが空振り続き。

 彼女たちはそれでもハイテンションを維持しており、迷宮討伐にかける意気込みが伝わってくる。

 

 迷宮に脅かされているこの世界の人々にとって、それを撃破することの意味。

 さらに、今回は当てはまらないが、それを成し遂げれば貴族に列せられるという重み。

 そういった使命感や高揚感に突き動かされているのかもな。

 

 正直なところ、俺にはそれらに対する実感があまりない。

 でもまあ、大切な女性たちがこれだけやる気をみなぎらせているのだ。

 それに応えずして、何が男か。

 

 ……これってジェンダー的に古い考えかな?

 まあ、この世界ではこっちの考えの方が一般的だろう。

 しかし、男だからとか、女だからというのは自重しておこう。

 

 というか、素の能力という点では彼女たちの方が大きく勝っているわけだし……。

 

 思索を振り払い、探索に勤しむ。

 

 

 

 右手法で通路を進み、出遭う端から魔物を倒し、魔物部屋を見つけたら即座に潰していると、ロクサーヌが残念そうに口を開いた。

 

「そろそろ夕方ですね……。次の小部屋まで進んだら今日は終了にしましょう……」

 

 この様子。たぶん限界まで粘ったんだろうなぁ。

 きっといつもより夕方を告げた時間が遅いに違いない。

 

「分かった。では今日はここまでにしよう。残念だが待機部屋は明日に持ち越しだな」

 

 俺の言葉を聞き、彼女たちの口から一斉に息が漏れる。

 どうやら張りつめていたものが切れたようだ。

 

「仕方がありません。通常五十階層の探索ともなれば、待機部屋が見つかるまで十日以上かかるのが当然で、むしろこれだけ探索が進んでいることが異常なくらいです」

 

 セリーの言葉にミリアも頷く。

 

「ですねー。この調子で明日もがんばりましょー」

「はい。きっと明日は見つかると思います」

 

 ベスタがそう言うと、四人は朗らな笑みを浮かべて笑い合っている。

 

 前向きで気持ちのいい娘たちだなぁ。

 完全に女の子たちがキャッキャウフフと笑い合う、日常系アニメを観賞している気分だぞ。

 こんな間近で『いせはれ!』を観ることができるなんて、アユムは本当に恵まれています!

 

 ポジティブガールズと共に次の小部屋を目指して、もうひと踏ん張りといきますか。

 

 

 

 エンカウントした魔物を屠りつつ通路を進むと、やがて突き当りにたどり着く。

 

 よし。小部屋に到着だ。

 

 今日の探索が終了したことで、無意識のうちに口から安堵の息が漏れた。

 

 それじゃあ、中に入って退勤するとしよう。

 

 ロクサーヌが反応をしていないので中に魔物はいないのだろうが、念のため全員武器を手に壁の前へと歩み寄る。

 いつものように音を立てて壁が落ち、その奥が目に入った。

 その部屋には正面へ続く扉しかなく、左右には設置されていない。

 

 あっ。待機部屋だ。

 

 

 

 

 

ハルバーの迷宮五十階層

ボス待機部屋

 

 

 

 

 

 全員呆然としながら部屋に入ると、入口の壁がせり上がる音が耳に届く。

 

「間違いありません……。待機部屋です……」

 

 セリーの口から呟きが漏れると、それが呼び水となったのかフロアに歓声があふれ出した。

 

「ご主人様! やりましたね! 最上階の待機部屋です! これで迷宮討伐を成し遂げることができます!」

 

 興奮で頬を朱に染めたロクサーヌが勢いよくそう叫ぶと、ミリアもそれに続く。

 

「やったー! 私たちが一番乗りですよ!」

「五人パーティーでこんなことができるなんて、本当にすごいです!」

 

 控えめで落ち着きのあるベスタまでもが、感情の高ぶりのままに声を上げる。

 

 セリーもそれに加わり、待機部屋はまるでライブハウスのような大音量に支配されていた。

 

 ……なんか出遅れちゃったなぁ。

 俺も喜んでるんだけど、テンションに差がありすぎて彼女たちのノリについていけてない。

 

 えっと、場の空気を壊すのはいかんよなぁ。なんか言っとくべきかもしれない。

 

「センキュー! ここまでこれたのはみんなのおかげだぜー!」

 

 すると、彼女たちは口々に声を上げた。

 

 おー。なんか気持ちいい。もっと言ってみよう。

 

「オー、イェアー! ノッてるかーい!」

 

 その問いかけに歓声が返ってくる。

 会場の反応は最高潮。コールアンドレスポンスも完璧だ。

 

 いいじゃんこれ! 

 

 その後、『愛してるぜ、ベイベー!』や『今日は返さねーぜー!』、『暑い夜にするからなー!』、『ボーンインUSA!』など、思いつく限りのそれっぽいシャウトを繰り返す。

 

 ……ん? あれ?

 

 いつの間にかオーディエンスは静まり返り、会場はヒエヒエだ。

 そして、わけの分からない生き物を見るような、四対の視線が突き刺さっている。

 

 調子に乗りすぎちゃった……。

 

 

 

 俺の自己犠牲精神であえて行なった滑り芸により、彼女たちは完全に落ち着きを取り戻している。

 ただ、その代償はデカかった。

 愛するご主人様に白けた視線を向けているセリーに、戸惑いを隠せていないミリアとベスタ、ロクサーヌに至っては困った子供を見る母親のような表情だ。

 

 どうやらこの世界ではハイセンスなスベリ芸は受け入れられないらしい……。

 

 ……まあ何はともあれ、これで迷宮討伐の準備は整った。

 明日の朝にでもハルツ公に知らせに行くとしよう。

 

 一つ咳払いをしてその旨を伝えると、セリーが表情を改め異議を唱える。

 

「それはやめた方がいいと思います。おそらくゴスラー様のパーティーはまだ四十八階層の探索を行っているでしょう。先ほども申し上げましたが、通常このくらいの階層になれば、一階層あたり十日近くかかります。それなのに、私たちは五日も経たないうちに四十五階層から五十階層の待機部屋にたどり着いているのです。不自然どころの話ではありません」

 

 あー。確かにそうかも。

 もし報告したら、どうやってそれを成し遂げたのか根掘り葉掘り聞かれるだろう。

 キャラクター再設定について話すわけにはいかないため、説明のしようがないぞ。

 

「なので、報告はゴスラー様のパーティーが五十階層に到達した後の方がいいと思います。ロクサーヌさんなら確実に匂いに気が付くはずなので、先を越される心配もありません」

「はい。任せてください」

 

 ロクサーヌはセリーの言葉に自信満々の表情で答えた。

 

 そうだな。その作戦でいくか。

 

 

 

 話がまとまったところで、セリーは次の議題を挙げる。

 

「ゴスラー様が五十階層に到達するまでの期間はどうしますか? このままここで魔物狩りを続けるより、他のことをやるべきだと思います。もうすぐ麻黄の在庫が尽きそうなのですよね? それなら強壮剤の材料である陳皮を集めた方がいいのではないでしょうか?」

 

 なるほど……。

 いまの殲滅速度は、万能丸によるMP回復があってこそ。

 その万能丸の材料となる麻黄の在庫はすでにレッドゾーンに突入している。

 それならこの機会に、回復量がさらに多い強壮剤の材料となる陳皮を集めるというのは悪くない。

 

「セリーさんは色々考えていて、すごいです」

「ねー。確かにその方がいいよねー」

 

 ベスタとミリアが感心したように頷き合っていると、ロクサーヌからも声が上がる。

 

「セリー。とてもいいアイデアですね。ご主人様、ギルドで五十階層以降にアニマルトラップが出現する迷宮を調べて、そこへ入ることにしましょう」

 

 え? 五十階層以降? クーラタルの迷宮の四十六階層に出現するんだから、そこで済ますつもりだったんだけど……。

 

 おそらくセリーもその想定だったのだろう。困惑したようにロクサーヌを見つめていた。

 

「ではこの後、ご主人様がドロップアイテムを売却している間に、私たちで手分けして調べましょう。いいですね」

「任せてください!」

「分かりました」

 

 ロクサーヌの言葉にミリアとベスタは気合を入れた表情で頷きを返す。

 

 こらこら。俺とセリーは賛成してないんだから、突っ走るんじゃないの。

 

 しかし、セリーも少し考え言葉をこぼす。

 

「……確かにありかもしれません。五十階層以降の記録があるということは、クーラタルのような管理迷宮を除けば、未開地域や放棄地の可能性が高いです。そこを討伐することができれば、拝領し貴族に列せられるはずです」

 

 あ、こら。セリータス。お前もか。

 

 それに管理迷宮? あそこは騎士団が出入りを管理しているが、そのことだろうか?

 

 突然の裏切りと聞き馴染みのない言葉に戸惑っていると、彼女はこちらに顔を向け説明を始めた。

 

「未開地域や放棄地に存在する迷宮を討伐すれば、そこを領地として拝領し爵位を得ることができるため、それらにある討伐しやすい低階層の迷宮の情報は秘匿されています。なにしろ討伐は早い者勝ちですからね」

 

 まあそうだわな。美味しい情報を人に知らせるわけがない。

 

「ですが、そんな都合のいい迷宮が見つかることはまずありません」

 

 セリーはそう言うとチラリとベスタに視線を送る。

 つられて俺たちも同じことをしてしまった。

 

 いくら何でもないよな? さすがにないよな?

 

 内心の期待を押し殺していると、セリーは仕切りなおすように咳払いをしてから話に戻る。

 

「それに対して、難易度の高い八十階層以上の迷宮はライバルも少なく、攻略すれば確実に爵位を得ることができるでしょう。ご主人様の圧倒的な能力を考えれば、秘匿されている上に競争相手が多い楽な迷宮を狙うより、高階層の迷宮を狙う方が理に適っています」

 

 難易度の高いミッションに挑むんだぞ? それは理に適っていると言えるのか?

 それに、俺は原作知識によって放棄地にある低階層の迷宮の存在を把握している。

 こちらを狙う方がよっぽど理に適っていると思うのだが……。

 

 その旨を告げたところ、ロクサーヌから物言いがついた。

 

「ご主人様が治める領地となるのです。気候や風土、立地や利便性を考え、最高の環境を選ばなければなりません。もちろん、おっしゃっている迷宮も確認しますが、候補は多い方がいいでしょう」

 

 いやまあ、うーん……。

 

「こんなに簡単に五十階層を探索できる人なんて、他にはいないと思いますよ? 八十階層でも問題ないんじゃないですかー?」

 

 考え込んでいると、ニパッと笑いながらミリアが告げ、ベスタもそれに続く。

 

「みなさんの言う通り、ご主人様なら大丈夫だと思います」

 

 この娘たち、簡単に言うなぁ……。

 

 ……でもまあ、言っていることはその通りだし、ガンマ線バーストの火力があれば、確かになんとかなりそうではある。

 安全第一の方針は譲れないが、無理のない範囲でチャレンジすること自体には何の問題もない。

 それなら該当する迷宮を探してみるのもいいか。

 

 しかし、クーラタルの冒険者ギルドは閑散としているため、ドロップアイテムの売却はすぐに済んでしまう。それほど探す時間は取れないだろう。

 うーん……。どうせならちゃんと調べて万全の対策をとる方がいいよな。

 

 よし。決めた。

 

「やるなら本気で取り掛かろう。明日の午前中は探索を休んでギルドで調べ物をする。討伐すべき迷宮の選定だ」

 

 そう告げた瞬間、再び待機部屋がライブハウスに。

 

 

 

 彼女たちが落ち着きを取り戻したところで、話を続ける。

 

「セリーは帝国解放会の資料室を調べてもらえないか? 調べる内容は君に任せる。迷宮についてでもいいし、以前言っていた高性能装備品の製造素材についてでもいい、他にも役立ちそうなことがあれば、なんだっていいからな」

 

 彼女の表情がシリウスのような輝きを放つ。

 

「ありがとうございます! お役に立ちそうな情報を集めてまいります!」

 

 喜んじゃって、まあ。ほんと、好奇心旺盛で可愛い娘だこと。

 

「じゃあ、私たちもセリーさんに負けないように、良さそうな迷宮を見つけないとですねー」

「頑張ります!」

 

 ミリアの言葉を受け、ベスタはフンスと気合を入れている。

 その様子を微笑ましそうに見つめていたロクサーヌが、こちらに顔を向け話しかけてくる。

 

「必ずやご主人様に相応しい領地を見つけ出しますので、ご期待ください」

 

 領地じゃなくて、討伐を目指す迷宮な。

 ロクサーヌさんや。いくら何でも気が早すぎですぞ。

 

 内心でツッコみつつ、話し合いを終える。

 

 

 

 それじゃあ、帰り支度を整えよう。

 キャラクター再設定を開く前にレベルの確認だ。

 

 鑑定っと。

 

田川 歩 男 18歳

冒険者Lv55 勇者Lv51 遊び人Lv60 魔道士Lv55 薬草採取士Lv45

装備 ひもろぎのカッカラ 倹約のダマスカス鋼盾 ズケット 頑強のアルバ 身代わりの竜革グローブ オラクルビットローファー よりしろのイアリング

 

 改めて見るとめちゃくちゃ育ってんなぁ。

 冒険者、勇者、魔道士は50を超えており、いつ上級ジョブが発現してもおかしくない。

 きっと何らかの条件が設定してあるのだろうが、なんとしてでもそれを見つけ出さないと。

 そして、遊び人のレベルが60に到達している。あと2でシックススジョブを使用できるようになる。そのときが楽しみだ。

 さらに薬草採取士も45となっており、今日こそは万金丹を作り出せるはず。家に帰ったらすぐに試してみよう。

 

 続いて女性陣のレベルを確認したところ、ロクサーヌの巫女が34、セリーの鍛冶師が32、ミリアの探索者が26、ベスタの竜騎士が24となっている。

 ミリアは30になったら暗殺者に戻すつもりだったが、ガンマ線バーストによるワンターンキルが可能な現状だとその必要性を感じない。冒険者を目指してもらうのもありかもな。

 

 ……いや。これガチでありだぞ?

 

 現在、俺のジョブは冒険者ということになっているが、いずれ色魔の上級ジョブを獲得するとなれば、対外的にはジョブ変更をしたということにしておくべきだ。

 ミリアが冒険者だということなら、ワープで移動しても不自然ではない。

 暗殺者の始動は冒険者を獲得した後ってことで。

 うん。これはなかなかいいアイデアかも。

 

 まあその場合、誰が探索者なんだという新たな問題が浮上するが、それはそのときに悩めばいいさ。

 

 そのことを伝えたところ、ミリアの顔に一瞬だけガッカリしたような表情が浮かぶ。

 

「分かりました。すぐに暗殺者になれないのは残念ですけど、冒険者も悪くないですよね。自分でフィールドウォークを使うのも楽しそうです」

 

 なんか、ごめんな。

 でも、いずれはデバッファーとして我がパーティーの要になることを期待しているんだ。

 少しだけ待っててもろて。

 

 他の三人もその方がいいと言ってくれ、賛成多数により可決されたところで、迷宮を後にした。

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 ドロップアイテムの売却と、夕食の買出しを済ませて自宅へ戻り、食材をキッチンに置いたら、全員でぞろぞろと二階の物置へ向かう。

 彼女たちの表情は期待で輝いており、漫画なら間違いなく顔のそばにワクワクという効果音が描かれているに違いない。

 

 どうしよう。こんなに期待されてるのに、もし駄目だったらちょっとカッコ悪いぞ……。

 

 いやでも、原作によれば万金丹は薬師ではなく、薬草採取士でも作れるとのことだったし、レベル45もあれば十分なはず。

 大丈夫。きっと大丈夫。

 

 自分に言い聞かせているうちに物置へ到着した。

 しまってあった緑豆を手のひらにのせると、彼女たちは待ちきれない様子でその豆に視線を注ぐ。

 

 ええい! 度胸を決めろ! やーってやるぜ!

 

生薬生成

 

 念じた瞬間、結構な量のMPが抜けていった。

 だが、それと同時に手のひらから煙が上がり緑豆を覆い隠す。

 程なくして煙が晴れると、黒と金色が混じり合った丸薬が一つ。

 

万金丹

 

 念のため鑑定で確認すると、間違いなく万金丹。

 

 よっしゃ! 自力で作れるようになったぞ!

 

「見て! この通り万金た――」

「さすがご主人様! 万金丹を作ってしまうなんて、本当にすごいです!」

 

 彼女たちへそのことを伝えようとしたところ、ロクサーヌの声にかき消されてしまう。

 

「薬草採取士が万金丹を作れるようになるには、二十年以上の歳月が必要とされているのに、たった三日で達成ですか。本当にとんでもない話です」

 

 セリーはどこか呆れたような口調でそう言った。

 

 そりゃそうだよなぁ。

 二十年以上かかるところを、三日でクリアて。

 冷静に考えると、文字通りチートだわ。

 

 それに高性能のジョブを複数揃えている俺ですら、かなりのMPを持っていかれてしまった。

 普通の人なら、一日に一つ生成するだけでも大変だろう。

 疲労回復薬を使用しながらだと原価が跳ね上がり、歩留まりが悪くなる。

 ほんと、我ながらチート野郎だわ。

 

「でもでも、こんなことができる人が私たちのご主人様だなんて、すごくないですか?」

「はい。お姉ちゃんの言う通り、すごいと思います」

 

 自分のやったことについて考えていると、ミリアがニコニコ笑いながらそう言い、ベスタも賛同を示す。

 すると、セリーの顔にも笑みが浮かぶ。

 

「確かに他に二人といない、凄まじい能力を持つお方なのは間違いありません」

 

 彼女たちの様子を見て、一番奴隷さんは我が意を得たりとばかりに頷いていた。

 

「そうです。私たちは素晴らしいご主人様の下で働ける幸運に感謝しなくてはなりません」

 

 この娘、また悪質な宗教の洗脳みたいなことを……。

 

 

 

 

 

田川 歩 男 18歳

冒険者Lv55 勇者Lv51 遊び人Lv60 魔道士Lv55 薬草採取士Lv45

装備 頑強のアルバ 身代わりの竜革グローブ オラクルビットローファー よりしろのイアリング

 

BP振分 残BP:5

キャラクター再設定:1

フィフスジョブ:15

必要経験値二十分の一:63

詠唱省略:3

鑑定:1

ジョブ設定:1

ワープ:1

三十パーセント値引:63

 

所持金:2,177,984ナール

 

夏の6日目




いつも拙作をお読みいただき本当にありがとうございます。

今年も一年執筆をつづけることができました。
これも全て素晴らしい原作、UA、お気に入り、感想、評価、ここすきといった皆様の反応のおかげです。

本当にありがとうございました。
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