異世界迷宮へ行ったなら   作:三星織苑

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055 愛撫

 

 

 

 

 

クーラタル郊外

アユムの家

 

 

 

 

 

 ペットボトルからカメリアオイルを垂らし、手のひらでのばす。

 ベタつかせるわけにはいかないからな。ほんの少しでいいだろう。

 スツールに腰掛けているロクサーヌに近づき声をかけた。

 

「じゃあ、カメリアオイルをつけていくね」

「ご主人様。本当にありがとうございます。高価なカメリアオイルを使って髪のお手入れをしていただけるなんて、私は世界一の幸せ者です」

 

 そう言ったロクサーヌの顔は、輝くばかりの幸せそうな笑みが浮かんでいる。

 こんなに喜んでもらえるなんて、嬉しいもんだなぁ。

 

「どういたしまして。俺の大切なロクサーヌ。これからも一緒にお手入れをしよう」

「はい。私の大切なご主人様。これからもよろしくお願いしますね」

 

 

 

 ロクサーヌの髪や犬耳の毛にカメリアオイルを薄くのばしていく。

 一箇所につけすぎず全体が同じくらいの量になるよう、調整しながら髪になじませる。

 頭が終わると、背中の毛にも同じようにつけていった。

 

 そして、背中が終わったら、今度は愛らしい尻尾を手に取って、撫でるように梳いていく。

 

「ご主人様。とても気持ち良いです……」

 

 うっとりとした表情を浮かべたロクサーヌの口から、思わずといった風に言葉が漏れる。

 

「喜んでもらえて良かった。カメリアオイルは高いから、今は髪の手入れをする分しか用意できないけど、自分たちでカナリアカメリアを狩れるようになったら、オイルマッサージもしてみよう」

「カメリアオイルでオイルマッサージですか? とても贅沢ですね」

 

 ロクサーヌさんは貴族のお戯れについて、ご存じないようだ。

 そのままの純粋な君でいて。

 

 ……いや、セリーのことをむっつりさんといっているわけではないんだけどさ。

 

 

 

 尻尾のケアまで終わるとロクサーヌが立ち上がる。

 

「次はご主人様の髪のお手入れですね」

 

 そう言うと優しく俺の手を引き、スツールに誘導して腰を下ろさせた。

 

「それじゃあ、お願い」

「はい! おまかせください!」

 

 なんか、めちゃくちゃ気合が入っているぞ。

 ロクサーヌさん、そんなに力んで大丈夫? そこは俺の体の中で最もデリケートな部分だよ? 引っ張ったりして相棒に負担をかけないでね? あとオイルのつけすぎには注意して? マジで気をつけてね? フリじゃないからね?

 

 

 

 さすがテクニシャンのロクサーヌ。俺の心配は杞憂だったようでスムーズな手つきで絶妙な量を塗布していく。

 それにしても、これめちゃくちゃ気持ち良いな。ロクサーヌから声が漏れたのもむべなるかな。

 

「ロクサーヌ、ありがとう。とても気持ちがいいよ」

「ふふ。どういたしまして。ご主人様に喜んでいただけて嬉しいです」

 

 

 

 髪のケアがすべて終わると、スツールから立ち上がる。

 そして、髪に指を通して感触を確かめてみた。

 すげーな。サラッサラで滑らかな触り心地だ。

 

 同じように確認をしていたロクサーヌから声が上がる。

 

「ご主人様、すごいです! 先ほどのお酢の後も驚きましたが、これはそれ以上にすごいです!」

 

 おお。ロクサーヌさんが大興奮だ。

 

「確かめてみていい?」

「はい! どうぞご確認ください」

 

 許しを得て、ロクサーヌの髪に触れてみるとしっとりした瑞々しさと、信じられないほど滑らかな感触の組み合わせに驚いてしまう。

 ドライヤーで乾かしたわけでもないのに不思議だよなぁ。

 

「すごいなぁ。とても気持ち良い触り心地だ」

「これもすべてご主人様のおかげですね。本当にありがとうございます」

 

 輝くような笑顔でロクサーヌがお礼を口にした。

 あら、かわいい。

 

 

 

 それにしても、ビネガーリンスとカメリアオイルの効果なんだろうが、こんなに早く実感出来るものなのだろうか?

 いくら何でも即効性がありすぎん?

 

 地球の物とは違う、ファンタジー世界ならではの薬効成分が含まれていたりするのかな?

 まあなんにせよ、これだけの効果があるのなら、今後もロクサーヌと一緒に使っていこう。

 きっと、俺の未来は輝いていることだろう。うん、間違いなしだ。

 本当に転移させてくれた存在には感謝しかないわ。

 

 

 

 

 

 念のため手当てを使い、下着を身に着けるとバスルームを後にする。

 そして、二階に上がったところでロクサーヌが声をかけてきた。

 

「準備をしてまいりますので、寝室でお待ちいただけますか?」

「大丈夫だよ。じゃあ、待ってるね」

「はい」

 

 返事をすると、ロクサーヌは自分の部屋へ入っていく。

 それを見送ってから俺も寝室へ入り、ベッドへ腰を下ろす。

 

 昨日が緑のキャミソールだったから、今日は白い方かな。

 緑もめちゃくちゃきれいだが、白も本当に美しい。

 セリーが来たら、白いキャミソールを着たロクサーヌの姿を見ることが出来なくなることが本当に残念だ。

 

 

 

 ……いや、なにもパーソナルカラーを定める必要はないんじゃないか?

 色の被りなんて気にせず、各々好きな色を選んでもらう方がいいかもしれない。

 タグでもつけてもらえば誰の物かわかりやすくなって、管理がしやすくなる。

 そうすると、色被りがあっても問題はないはずだ。

 

 これはなかなかいいアイデアではないだろうか。

 それなら、かわいらしいピンクや、セクシーな黒いキャミソールを身に纏ったロクサーヌを見ることが出来る。

 

 よし、セリーが加入する前にロクサーヌのキャミソールを買い増し、バリエーションを増やしておこう。

 そして、加入したその日のうちに帝都へ行って、セリー用の服やキャミソールを購入する。

 これを行っておけば、ロクサーヌが自分のキャミソールを譲ることもないし、パーソナルカラーを設定することもなくなる。

 

 我ながらなんてすばらしい計画だろう。それもこれも、原作知識があるおかげだな。

 まさに知識チート!

 

 

 

 一人で悦に入っていると部屋にノックの音が響いたので入室を促す。

 扉が開き、その姿が目に入った途端、無意識のうちに声を上げていた。

 

「ストッキング!」

 

 白いキャミソールにストッキングが映えた妖艶な姿で、色っぽく微笑みながらこちらを見つめている。

 

 ベッドから立ち上がり、その美しい艶姿へ近づく。

 

「ロクサーヌ、とてもきれいだ。この美しさを表現する言葉が見当たらない……。これ以上魅了されたら頭がどうかしてしまうよ」

「こんなにお喜びいただけるなんて……。思い切って購入してよかったです」

 

 俺が興奮していることに安心した様子でロクサーヌは言葉を続けた。

 

「でも、ご主人様? これだけではないのですよ?」

 

 そう言うと、表情をいたずらっぽい笑みに変え、スルスルとキャミソールの裾をたくし上げる。

 

「ガーターベルト!」

 

 それを目にした瞬間、再び声を上げてしまっていた。

 黒いガーターベルトからストッキングが吊るされており、その間に見えるロクサーヌの白い肌が艶めかしく際立っている。

 そして、ほわほわと淡く茂るかわいらしい若草も興奮を誘ってやまない。

 

 

 

「こんなに素晴らしいものをいつの間に見つけたの? 全然気がつかなかった」

「帝都で最後に立ち寄ったお店で店員の方に、ご主人様に喜んでいただける服がないか相談したところ、試作品とのことでしたがこちらをお勧めいただきました」

 

 ああ! 気がつかなかったが、あの店はウェブ版でストッキングを買ったところだったのか!

 なるほど。書籍版以降には登場していないが、この世界にもあったんだな。

 いいぞ! すごくいい!

 

「ご主人様を驚かせたかったので、あのように申し上げてお店を出ていただきました」

 

 そう言ってクスクス笑っている。

 

「本当に驚いたし、とても興奮しているよ」

「ふふ。では成功ですね」

 

 このいたずらっ娘めー。

 めちゃくちゃかわいいじゃねーか!

 

 

 

 しかし、見れば見るほどきれいで色っぽい。ドキドキしっぱなしだぞ。

 

「ロクサーヌ……。すごすぎる……。これ以上俺を虜にしてどうする気なの?」

「ふふ。このまま私のことしか考えられなくしてしまいます」

 

 ロクサーヌは淫靡な笑みを浮かべながらそう言った。

 このお嬢さん、とんでもないことを言いなさる。

 でもまあ、それは望むところなんだよなぁ。

 

「今でも、ほとんどそうなっているんだからお手柔らかにね」

「そうなのですか? それじゃあ、完全に虜にしなくてはいけませんね」

 

 その返事を聞いて、顔を見合わせ笑い合う。

 そして、我慢の限界を迎えロクサーヌに更に近づきながら許可を求めた。

 

「ロクサーヌ。近くで見ながら触ってもいい?」

「はい、どうぞ」

 

 ロクサーヌの前まで来ると膝をつき、顔を近づけてストッキングへ手を伸ばす。

 おお、こんなにすべすべなのか。

 人生初の感触に感動しながらも、顔の前にあるぴたりと閉じられた秘密の花園とそれを彩るように息づく若草から目を離すことが出来ない。

 

 ロクサーヌさん。これは反則ですよ。抗うことなど、できるわけがないじゃないですか。

 

 しかし、ノーパンか……。

 ガーターベルトを着けたままかぼちゃパンツという訳にもいくまい。セクシーなパンティがない以上こうなってしまうのだろう。

 

 それにしても、このガーターベルトにはレースがあしらわれており、縫製技術の高さがうかがえる。

 日本にいたときにグラビアや動画で目にしたセクシーランジェリーと比べても全然引けを取らない。

 一つ一つ手作業で仕上げているはずだから高価にはなるだろうが、これだけの物を作れるならパンティやブラジャーも作れそうな気がするな。

 今度行くときに確認してみよう。

 

 

 

 ……もう我慢が出来ない。

 自分を抑えきれなくなり、そこへ向かって口を近づけようとしたところで、ロクサーヌの手が俺の頭に触れて押しとどめる。

 

「ご主人様、ダメです。汚いです」

 

 ええい、止めるでない。

 

「ロクサーヌの体に対して汚いなんて思う訳がないよ。それに、昨日は俺のモノを口で気持ちよくしてくれたでしょ? 俺も同じようにロクサーヌにも気持ちよくなってもらいたいんだ」

 

 顔を見上げながら伝えると、ロクサーヌは言葉を返す。

 

「でも、その、ご主人様にそのようなことをしていただくのは恐れ多くて……」

「大好きなロクサーヌのここをかわいがることが出来るなら、俺はとても幸せだと思う。どうかな? させてくれないかな?」

 

 その言葉を聞くと頭を押さえていた手の力が緩んだ。

 

「ご主人様……。その言い方はずるいです……」

 

 恥ずかしがりながら拗ねるという、複雑な表情と声色でロクサーヌが呟く。

 すまぬ。でも、絶対にやりたかったことなのだ。決して引くわけにはいかぬ。

 

「じゃあ、始めるね」

 

 

 

 

 

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 シーツを握りしめながらぐったりと体をベッドへ横たえ、荒い呼吸を繰り返しているロクサーヌの体を抱きしめ、ゆっくり背中を撫でる。

 俺の与える刺激に翻弄され、声を漏らしながら体をよじっている姿は本当にかわいかった。

 そして、大きな声を上げ、体を弓なりにしながら絶頂する姿は、神秘的な美しさを覚えるほどだ。

 

 意識を取り戻し腕の中で身動ぎをするロクサーヌに声をかける。

 

「ロクサーヌ、大丈夫?」

「何度もやめてくださいと申し上げたのに……。意地悪なご主人様です……」

 

 息を整えるために、大きく呼吸をしながら返事をしたロクサーヌへ、さらに問いかけた。

 

「気持ちよくなかった?」

「もう。本当に意地悪です……。知りません……」

 

 その問いかけに拗ねたような言葉を返すと、体の方向を変え反対側を向いてしまう。

 

「ごめんね、ロクサーヌ。でも、とてもかわいかったよ。それに、もし俺の愛撫で気持ちよくなっていたのなら本当に嬉しい」

 

 そう言うと、もう一度体の向きを変え俺の胸に顔を埋めながら口を開く。

 

「……とても気持ちよかったです」

 

 やっぱ、めちゃくちゃかわいいわ、この娘。

 

 そのままぎゅっと抱きしめ唇を重ねた。

 

 

 

 しばらく抱き合いながら舌を絡ませたり、お互いの耳を咥えたりしながらイチャついていると、ロクサーヌが話しかけてくる。

 

「ご主人様はまだですよね? 私の方は準備が出来ていますので、続きをお願いします」

 

 うーん……。

 ロクサーヌは何度も絶頂を迎えて体力を消費しているかもしれない。

 無理はさせない方がいいよな。

 

「体が辛いなら無理をしなくてもいいんだよ」

 

 そう伝えると、恥ずかしそうにあたふたしながら返事をした。

 

「いえ、あの、ご主人様の、……が欲しいのです」

 

 ロクサーヌは自分の言葉でさらに恥ずかしくなったのか、手で顔を隠している。

 

 なんて嬉しいことを言ってくれるんだ!

 ロクサーヌが! 愛しいロクサーヌが! 俺のモノを欲しがっている!

 こんなに幸せなことがあっていいのだろうか?

 まるで夢の中にいるようだ。

 

 

 

 抱きしめていた手を離し、顔を覆っているロクサーヌの手を取り顔から離す。

 そして、目を見つめながら確認を行う。

 

「ロクサーヌ、俺を求めてくれて本当にありがとう。それじゃあ、いいかな?」

「はい、私の中へいらしてください」

 

 そう言うと、脚を広げてそこに手を添え、ゆっくりと開いた。

 

 

 

 

 

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 何度目かもわからなくなるほどロクサーヌの中に精を注ぎ続け、ようやく落ち着きを取り戻す。

 まだまだ、いけそうだが無理をさせるわけにはいかないからな。

 

 激しく呼吸を繰り返している体を抱きしめて、胸にあたるコリコリとしたかわいらしい果実の感触を味わう。

 そして、髪や耳から背中の毛、その先にある尻尾までを撫でていると、呼吸が整ったのかロクサーヌが口を開いた。

 

「ご主人様。あの、ご主人様の硬いモノがあたっています……。まだ満足されていないのですよね? 私なら大丈夫な——」

 

 いじらしいロクサーヌの言葉を、唇を重ねることで制止する。

 

 

 

 夢中で絡めていた舌を離し、見つめ合ったまま告げた。

 

「ロクサーヌ。俺は今、心が満たされたような気持ちなんだ。無理をする必要はないよ」

「そうなのですか?」

「うん。とても気持ちが良かったし、ロクサーヌのかわいいところをたくさん見ることが出来たからね」

「ふふ。私も達するときのかわいらしいご主人様のお顔をたくさん見ることが出来て、満たされたような気持ちです」

 

 予想外の返しだ!

 さすがカウンターに定評のあるロクサーヌさんやで。

 

 

 

 柔らかな体を抱きしめたまま声をかけた。

 

「それじゃあ、今日は休もうか」

「はい」

 

 億劫だが、体を起こして濡れタオルでお互いの体を清める。

 それがすむと蝋燭を消し、念のため手当てを使っておく。

 そして、暗闇の中で再びロクサーヌを抱きしめた。

 

「おやすみ、ロクサーヌ」

「おやすみなさいませ、ご主人様」

 

 腕の中にある柔らかな温もりと、手に伝わる滑らかな背中の毛の感触を味わいながら、ゆっくりと微睡みに沈んでいく……。

 

 

 

 

 

田川 歩 男 18歳

探索者Lv25 英雄Lv20 魔法使いLv24 戦士Lv22 僧侶Lv15

 

BP振分 残BP:0

キャラクター再設定:1

フィフスジョブ:15

必要経験値十分の一:31

鑑定:1

ジョブ設定:1

詠唱省略:3

結晶化促進二倍:1

MP回復速度二十倍:63

敏捷:7

 

所持金:168,265ナール

 

春の7日目




奇しくも拙作の次々回更新予定日である4月30日に原作13巻が発売ですね。
続きを読めるのが本当に楽しみです。
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