通りを歩きながら、ロクサーヌに話しかける。
「武器屋と防具屋を回り、その後は下着の注文をしに行こう」
「はい」
「それが済んだらロクサーヌの買い物だな」
「ありがとうございます、ご主人様」
なあに、いいってことよ。
両方回ってみたが、やはり目ぼしいものを見つけることは出来なかった。
まあ、今回はダマスカス鋼のプレートメイルをゲットできたんだ。十分な成果だろう。
「それじゃあ、服屋へ行くか」
「かしこまりました」
高級な方の服屋でロクサーヌの普段使い用の下着と、俺のトランクスの注文、それからウサギの毛皮の売却を済ませ、今度はガーターベルトを購入した店へ移動した。
通された部屋で、まずは彼女の下着を注文する。
「なるほど。以前作製した物よりおとなしいデザインで、着心地が良く、迷宮探索で動き回っても問題ない肌着ですか。それでしたら、伸縮性のあるメリヤス生地が良いですよね」
メリヤス生地なんてあんの!?
あ、いや、ストッキングが作れるなら、メリヤスがあってもおかしくはないか。
「それにしても、肌着のデザインにこだわり、着心地と動きやすさを追求するなんて……。お客様のアイデアは肌着に革命を起こすものなのかもしれません。私どもも歴史を作るつもりで、取り組んでまいります」
意気に感じているところ申し訳ないが、別の店にも発注してるんだよなぁ。
これは伝えておいた方がいいんだろうか?
ロクサーヌの様子をうかがってみるも、特に何かを伝える様子はない。
このままでも問題ないのかな?
その後、ロクサーヌは店員に細かく細かく注文を付け、彼女が疲れ果てたところでようやく解放していた。
本当に申し訳ないが、続けて注文させてもらう。
「すまんが、俺の分も頼む」
「……ありがとうございます。どういったものでしょうか?」
やっと終わったと思っただろうに、更に注文を付けられて一瞬だけだが、嫌気が差したっぽい表情を浮かべていた。
わかる。本当に気持ちはわかるぞ。
いたたまれないので、とっとと済ませることにする。
「俺用の肌着なのだが、ピタッと密着するようなものではなく、薄い生地で仕上げた丈の短いズボンのようなものを頼みたい」
店員は少し考えると、おずおずと質問を口にする。
「あの、密着していないと中のものが固定されず、その、激しい動きをすると、肌着の中で、あれが動いてしまうのではないでしょうか」
セクハラっぽくなっていて、なんだか申し訳ないな。
でも、どうなんだろう?
小中高とトランクスで体育をしていたけど特に問題なかったぞ?
あの頃はボクサーパンツなんてもんはなかったし、男は全員トランクスかブリーフだったよな?
そして、ロクサーヌの前で、もっさりブリーフを履くのは耐えられない。
「大丈夫だ。それで頼む」
まあ、問題があればそのとき考えることにしよう。
支払いを済ませて店を出る。
どちらの店も受け取りは十日後とのことだった。セリー加入の当日だな。
受け取りに行くとき、セリーの服と下着とキャミソール。それからストッキングにガーターベルトを購入しよう。
そして、彼女のセクシーランジェリーと、普通の下着も注文だな。
さて、次はロクサーヌの買い物だ。
服屋は回ったため、高級な雑貨屋と普通の雑貨屋の二軒へ寄ることにしたようだが、両方の店で長々と商品の確認をするも、結局どちらの店でも商品を購入することはなかった。
「欲しいものがなかったのか?」
「はい。特にこれというものはありませんでした」
まあ、それなら無理に買う必要はないか。
「ご主人様は何を購入されたのですか?」
「これか? これはカメリアオイルを入れる容器だ。今使っているものはバニラエッセンスを入れるために使うので、別に容器が必要になったからな」
「確かに、あの容器は匂い漏れが少ないですから、バニラエッセンスですか? あれを入れるのにちょうどいいですね」
え? 少しは漏れてんの? マジ?
全然気が付かなかった。さすがロクサーヌの鼻だわ。
「一旦クーラタルへ戻り、金物屋で石鹸を作るためのバットを買って、それらを家に置いたら迷宮へ行こう」
「はい」
買ってきたものを置き玄関で待っていると、自分の部屋へ行っていたロクサーヌが戻ってくる。
「もういいの?」
「はい。いただいたお給金を置いてきただけですから」
あー。そういえば、今後パーティーメンバーが増えると部屋を共有することになるんだよな。
彼女たちにかぎって盗難事件なんて起こるはずもないが、ミチオやミリアがそうだったように、この世界では過失であっても他人の持ち物に手を出せば、盗賊のジョブを得てしまう。
もしそうなると、同意なく奴隷にされる可能性が出てくる。
俺やミリアはしょうがないが、残りの四人に無駄なリスクを負わせることはない。
それぞれに鍵付きチェストを購入することにしよう。
「それじゃあ、行こうか」
「はい」
午前中の探索を終えて、ドロップアイテムの売却と昼食を済ませ、ロクサーヌを抱きしめながらソファーにもたれかかっていると、彼女は顔をこちらへ向け口を開いた。
「あの、ご主人様……」
「ん? どうしたの?」
少しだけ言い淀んだ後に、問いかけてくる。
「ベイルの防具屋でのことなのですか、ダマスカス鋼のプレートメイルを卸す予定だった商家について、ご主人様は狼人族かとお尋ねになりましたよね……」
そういえば店主に、問いかけたっけか。
「あの、それはやはり、相手がバラダム家だと思ったからなのでしょうか?」
ああ、ロクサーヌにとっては因縁の相手だもんな。
気になるのは当然だろう。
「そうだね。この世界ではどうなのか知らないけど、『異世界迷宮でハーレムを』の中で、彼らはサボー・バラダムの強さを頼りに、借入金や買掛金の期限を延ばさせたり、踏み倒したりしていたということだった。店主の話を聞いたとき、それと似ているなと思ったんだ」
「そうだったのですか……。私もバラダム家が強引な商売をしているという噂は度々耳にしていました。サボーは獣戦士で最も強いと言われている男。あの家なら彼の武力を背景に、そのような真似をしていたとしてもおかしくはないでしょう」
陥れられ、世話になった叔母の家族に迷惑をかけたことを思い出しているのだろう。
ロクサーヌの鳶色の瞳には、剣呑な光が灯っている。
「今回の防具については本当にバラダム家だったのかはわからないけど、君と君のおばさんの家族に酷いことをしたのは確かなのだから、彼らには然るべき報いをくれてやろう」
「はい。絶対に許すつもりはありません」
彼女の言葉に頷きで答え、抱きしめていた手を解き、髪とイヌミミを撫でた。
なあなあで済ませた場合、奴らは一家総出で俺たちの命を狙い続けるはずだ。
決闘になったらあの女とサボーを確実に始末し、奴らの装備品をすべていただく。
そうすることで、その後に売却できる物を減らすことになる。
そうなれば、バラダム家の資金繰りは原作よりも悪化するはずだ。できれば一家離散まで持っていく。
もしかしたら家族の中には心優しい者もいるのかもしれないが、躊躇するわけにはいかない。
この世界において俺の護るべき者は、自分自身を除けば、ロクサーヌたち五人だけなのだ。
そんな存在するかもわからない者のために情けをかけたら、自分たちの将来へ禍根を残すこととなり、絶対に後悔することだろう。
食休みを終え、再び迷宮へ戻る。
午後も変わらず魔物を倒し続け、MPが心許なくなったため回復を行おうとしたところ、戦士のレベルが上がっていた。
レベル29か。あと1上がると騎士と賞金稼ぎ、それから暗殺者も取得できるはずだ。
そうなったら商人と入れ替えだな。
セリー加入までボスに挑むつもりはないので、ラッシュが使えなくても問題ないだろう。
できればそれまでに、遊び人も得ておきたいのだが……。
MP回復後、魔法での戦闘を再開し、魔物を焼き払っていく。
そして、再度MP回復のターンへ入る際に確認すると、今度は魔法使いのレベルが上がっていた。
なんかすげー順調だわ。
このまま行くと、今日は更に探索者か英雄も上がるかもしれないぞ。
あ、これは上がらないフラグが立ったか?
その後も探索を続けていると、ロクサーヌから声がかかる。
「ご主人様、そろそろ夕方になります」
もうそんな時間か。
んじゃ、今日はここまでにしておこう。
「では、MPを回復してからクーラタルへ戻ろう」
「はい」
キャラクター再設定を開く前に、念のため鑑定をしてみるか。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv31 英雄Lv26 魔法使いLv30 戦士Lv29
装備 スタッフ 鋼鉄の盾 硬革の帽子 硬革の鎧 硬革のグローブ 硬革の靴 メギンギョルズ
「おー! 上がってる!」
思わず上げた声に、ロクサーヌが反応する。
「また上がったのですか! 今日三つ目ですね! 本当にすごいです!」
30付近のレベル帯で一日に三つは、かなり珍しい気がするな。
ジョブごとにレベルアップに必要な経験値の差が出てくるだろうし、今後はなかなかないかもしれない。
「今日は運が良かったようだ」
「いいえ、運ではなく、ご主人様の努力が実を結んだのです」
いやいや、ロクサーヌさんや。すぐ調子に乗ってしまうのだから、俺を甘やかさんとって。
「ロクサーヌが魔物を的確に探してくれるおかげだ。本当にありがとう」
「ふふ。お褒めいただきありがとうございます」
はにかんだような笑みがめちゃくちゃかわいいわぁ。
修行、装備品の手入れ、食事を済ませたところでふと気づく。
大金を使ったのにルークの使いが来なかったな。
まあ、今までのことはただの偶然だったのだろう。
もし監視なんてされていたら、ロクサーヌが気付かないはずないもんな。
あーよかった。
「それじゃあ、風呂に入ろうか」
「はい」
歯磨きを済ませ、着替えを用意してからバスルームへ移動する。
オイルマッサージはどのタイミングでやるのが、正式なお作法なんだ?
なんとなくのイメージだが、こういうのは入浴後、血行が良い状態でやっている気がする。
でもなぁ。そうなると、風呂を出た後にオイルでベタベタしているってことだろ?
その後にもう一度風呂に入って、体を洗い流すのは変な気がするぞ。
うーん……。
いや、別に本格的なマッサージがしたいわけではなく、ぬるぬるオイルプレイがしたいだけなんだ。
あまり考え込む必要はない。
まずはオイルマッサージを楽しんでから、その後で体と髪を洗い、お湯に浸かることにしよう。
いつやるか?
今でしょ!
ってなもんだ。
お湯でお互いの体を流したところで、壁に立てかけてあるすのこを床に敷く。
「今日はご主人様を先にお洗いするのですか?」
普段とは違う手順を見て、彼女は不思議そうに問いかけてきた。
「そうじゃなくて、カメリアオイルを入れている容器は、バニラエッセンスを入れるのに使うことになるでしょ?」
「はい、そうおっしゃっていましたね」
ロクサーヌは頷きながら答える。
「だから、残っている分はすべて使い切ろうと思うんだ。なので、今日はこのままオイルマッサージをしてみよう」
「なるほど。カメリアオイルは肌にも良いという話ですからね」
それを聞いて彼女は納得したように再び頷いた。
その間にすのこへ布を敷いて準備完了だ。
俺が寝転ぶなら布は要らないが、すのこの溝でロクサーヌの柔肌に跡がついてはかわいそうだからな。
「それじゃあ、ここへ仰向けに寝てもらえる?」
「あの、ご主人様のマッサージを先にした方が良いのではないでしょうか?」
絶対に言うと思ったが、これだけは譲れんのです。
「ロクサーヌ」
「は、はい」
俺のガチトーンのせいだろうか。彼女は気圧されたような返事をする。
「大好きな女性へオイルマッサージをするのは、俺のいくつかある、人生において叶えたい夢の一つだったんだ。しかも、それが恋焦がれたロクサーヌとなんて、信じられないくらいの幸運だ。お願いだから、先に君へさせてもらえないかな?」
「えっと、あの、はい。私もご主人様にしていただけて嬉しいです。その、よろしくお願いします」
彼女はかなり戸惑っている様子だったが、それでも受け入れてくれた。
ロクサーヌを布が敷いてあるすのこへゆっくりと横たえる。
すっご。
仰向けになっているというのに、麗しの霊峰は形を保ったまま、その威容を誇っていた。
大きく張り出した二つの山には愛らしい果実が彩っており、それを下ると綺麗な縦長にくぼんでいるへそと、キュッと美しくくびれたウエスト。
そこを過ぎると淡く茂る若草に、ピタリと閉じられた秘密の花園。
肉感的なのに太さを感じさせないヒップに、しなやかで無駄な肉がついていない脚。
毎日目にしているというのに、彼女の裸体は新鮮な魅力を主張し続け、常に俺の心を捉えて離さない。
ペットボトルのふたを開け、カメリアオイルを手に垂らして両手のひらでのばしたところでロクサーヌに声をかける。
「それじゃあ、いくよ」
「はい、お願いします」
彼女の返事を確認したところで、まずは一番存在を主張している大きなふくらみに手を伸ばす。
「んっ」
触れると同時に彼女の口から息が漏れたが、そのままオイルを塗り込んでいく。
ロクサーヌの顔を確認しながら徐々に力を強くしていくと、段々と漏れる声が大きくなっていった。
痛みは感じていないようだ。
それじゃあ、少しチャレンジしてみるか。
オイルのヌルヌルを利用し、人差し指から小指までが両方の果実に連続してあたるよう、手のひらを開いた状態で何度も往復させる。
「ああっ! ご主人様! ダメです! 頭がおかしく、なってしまいます! ああ!」
それを繰り返していると、ロクサーヌは大きな声を上げたので、彼女の言葉に従い手の動きを止めてあげた。
「えっ……。どうして……」
突然刺激が消えて動揺しているロクサーヌに言葉をかける。
「嫌がっているのに、無理やりしてごめんね。ロクサーヌの嫌がることはしないから安心して」
「そんな……。ご主人様、意地悪です」
拗ねた顔も本当にかわいらしいなぁ。
しかし、恥ずかしさが勝っているのか、刺激を求める言葉を口にする様子はない。
「でも、ダメなんだよね?」
黙ったままの彼女へ問いかけてみると、おずおずと口を開く。
「あの、ダメじゃないです……」
「ダメじゃないだけで、ロクサーヌはしてほしくないんだよね。無理やりするような真似はしないから大丈夫だよ」
その言葉と共に、今度はへそから下腹部にかけてゆっくり撫で擦る。
すると、何を言っているのか分からないほど小さな声が耳に届く。
「ごめん。聞こえなかったからもう一度言ってくれる?」
「……さい」
「ん? 声が小さくて聞き取れないから、もう少し大きな声でお願い」
「ご主人様、意地悪をしないでください……。もっと、欲しいです……」
聞き返していると、彼女は刺激を求め大きな声で要求を口にした。
泣き出しそうな表情で、懇願するロクサーヌが本当に愛おしくてたまらない。
動悸が激しくなり、頭に血が上りどうにかなってしまいそうだ。
「ごめんね。じゃあ、今度は思いっきりいくからロクサーヌも我慢せずに声を出して」
「はい……。お願いします……」
彼女の返事を確認すると、今度は霊峰と秘密の花園へ手を伸ばす……。
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先程までブリッジのように体を反らしていたロクサーヌだが、今はすのこに横たわり荒い息を吐いている。
大きな声で刺激をねだり、くねくねと体をよじっている姿は淫靡でありながらも、この上なく美しく、脳がしびれるほどの興奮を覚えた。
ロクサーヌに無理をさせてしまっただろうか?
俺もすのこへ寝転がり、自分の体の上に彼女を乗せて、そのまま抱きしめ背中をゆっくり撫で擦る。
しばらくそうしていると、気がついたのか彼女が口を開いた。
「とてもすごかったです……」
「気持ちよくなれた?」
「はい、いつもの快感とはまた違った気持ちよさでした……」
良かった。ロクサーヌを気持ちよくすることが出来たのか。
カメリアオイルのおかげでテクニシャンになったような気分だな。
まったりと彼女の背中の毛を撫でていると、腕の中で身動ぎをする。
「ご主人様の熱くて硬いものがあたっています……」
「俺の手で気持ちよくなっているロクサーヌが、綺麗でかわいくて、その上いやらしかったからね」
「本当に意地悪なご主人様です」
彼女はするりと腕の中から抜け出し、ペットボトルに残っているカメリアオイルを手に垂らす。
「今度はご主人様が気持ちよくなる番です。覚悟してくださいね」
彼女の顔には、淫らな笑みが浮かんでいた。
あの、ロクサーヌさん、お手柔らかに……。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv31 英雄Lv26 魔法使いLv30 戦士Lv29 僧侶Lv15
BP振分 残BP:3/129
キャラクター再設定:1
フィフスジョブ:15
必要経験値十分の一:31
詠唱省略:3
MP回復速度二十倍:63
敏捷:13
所持金:966,155ナール
春の22日目