キヴォトスに来たブルアカプレイヤーの話   作:あり(ゆっくりまったり書く人)

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転生

「ブルアカ世界に転生したいなー」

俺は日頃からこっそりブルアカ世界に生徒として転生する妄想をしている。

朝起きたら転生してないかなとか考えたりする。

まぁ…叶うはずもないのだが。

 

そんな事を考えながら、今日も仕事が終わる。

家に帰り、適当に食事を済ませ、風呂に入って、ベットに寝っ転がる。

「今日はデイリーと指名手配やって適当にAP使って寝るか…」

正直、もう眠気が限界だ。

ホームにあるブルアカのアイコンをタップし、ロードを待つ。

その間も目を閉じたりしていて、寝かけていた。

そしてロードが終わり、タイトルコールが挟まる。

 

「ブルーアーカイブ」

 

俺は、それと同時に眠ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、目を覚ました場所は、自室ではなかった。

「あれ…」

俺は少し近未来(?)な感じの建物の中にいた。

ココがどこなのか分からないが、とりあえず窓の外を見てみる事にした。

窓に近づき、外の景色を見た瞬間、困惑が俺を支配した。

「サンクトゥムタワー…?」

この形、この空、間違いない。

キヴォトスだ。

 

その時、部屋に誰かが入ってきた。

入ってきた人物は俺の事を見ると、「目が覚めたんだね、よかった。道で倒れてたから、ほっとけなくて」

と言った。

「あ、お腹空いてる?空いてるなら言ってね、あんまりいいものはないけどね…」

状況がよく分からない、混乱してどうにかなりそうだ。

「ごめんなさい、少しトイレ行ってきます。」

 

トイレに入って1番初めに見えたのは、鏡に写った美少女の姿だった。

もちろん、ここには俺以外の人はいない。

「えっ…俺…女…?」

顔を洗い、もう一度鏡を見る。

「女だ…」

しかも、頭の上にはヘイローが。

なぜこんな体になっていたのを気づいていなかったんだろう。

それはさておき、多分ここはシャーレ、つまりブルアカの世界。さっきの人物は先生だろう。

願いが叶ったと聞けば聞こえはいいが、今は混乱している。

とにかく、先生ともう一度話してみよう。

 

さっきまでいた部屋に戻る。

「おかえり、何か食べる?」

先生が早速話しかけてきた。

「えっと…じゃあ…はい」

そう言うと、先生から菓子パンを手渡された。

「食べながらでいいから、君の事、聞かせてくれないかな?あ、嫌だったら話さなくても…」

やっぱり先生は気遣いが出来る大人だ、俺とは大違いだ。まあ、今そんな事を考えても仕方ない、菓子パンを食べながら、この場を切り抜けるために、記憶喪失という事(嘘)を先生に話した。

「何も覚えていないんだね…名前も忘れちゃったの?」

名前…男の自分の名前はアレなので、忘れた事を先生に話そうとしたその時、脳裏にある名前が浮かんだ。

「星月…カザネ」

思い浮かんだ名前は、ブルアカ感のある名前だった。

 

その後は先生にシャーレを一通り案内され、最後はあの「ホーム画面の部屋」に来た。

「そういえば、カザネは自分の学生帳とか持ってないの?」

そう言われ、服のポケットなどを調べて見たが、何も見つからなかった。

服装は、こっちの世界に来る前に着ていたTシャツと短パンだった。しかも、何故か縮んだ体に合わせて服も縮んでいる。

神秘というやつなのだろうか。

「何も無いです」

何も無かったことを先生に報告する。

「それなら、今度色んな学園の人に頼んで、カザネのデータが無いか探してみるよ。」

そう言われても、自分はこっち側の世界に来ただけなので見つかる訳がない。元の体の持ち主的な人がいれば違うのだが。

 

 

そして、あっという間に夜が来た。

「先にシャワー浴びてていいよ」

シャワー。お風呂に入る時に色々恥ずかしかったりするのはTS物の定石だろう。

脱衣場に入り、服を脱ぐ、そして鏡を見る。

確かに目の前に美少女がいるが、自分だと思うと途端に何も思わなくなる。これが他人だったら危なかったかもしれないが、鏡に写るのは自分だった。何とも思わない。自分の姿を確認したところで早速シャワーを浴びる。

髪が長いぶん、シャンプーが面倒臭い。今度切ろうかなと思いつつ、シャンプーを終える。

その次は体を洗った。男とそれほど変わらなかった。アソコは正直怖いから触っては居ないけど。

 

シャワーを終え、部屋に戻る。先生は机に付して眠っていた。

やはり先生は描写通りの激務なのだろうか。

そう思い、先生はそのままにしておく事にした。

 

窓の外を見て思う、自分はこれからどうなるのだろうと。不安もあるし、キヴォトスでどう生きて行けばいいかも分からない。

でも、願いが叶ったのだ。そう思うとなんだかワクワクしてきた。

 

こうして、俺のキヴォトスでの生活は始まった。

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