23
どこかの優しい転入生さんが助けてくれないかなーぁ。
そんなちょっと甘えたような声で、ゴブストーンというビー玉の捜索を下級生から頼まれた。
聞くと、同級生のリアンダーや数人の生徒によって、彼女が所有していたゴブストーンを隠されてしまったらしい。
学校の各所に隠されたと言っていたので、まだ学校の構造になれていなくていろんな箇所を探索していた私は、ついでだからと探すのを引き受けた。
「それで、君がこんな忌々しい”ビー玉”を持っていたのか」
「セバスチャン、ゴブストーン嫌いなの?」
地下聖堂で炎呪文の練習をするため、ポケットに入れていた物を横の木箱にぽいぽい置いていると、セバスチャンがその一つを手に取った。
これ君の?と聞かれたので、ゼノビアの物だと伝えると、ああ彼女か、とセバスチャンは納得したように頷いた。
どうして持っているのかと聞かれたので、捜索を依頼されたことを伝えると、相変わらず人が良いなと彼は笑う。
「アンがこのゲームが好きでここでよくやったよ。どうやら君は未体験のようだけど、負けると本当に酷い目にあうんだ」
「まあ、ビー玉はじきって、女の子の方が好きだしね」
「そうみたいだな。僕らが嫌がっても、アンがやろうやろうっていつも言ってた」
そうして、アンに甘いセバスチャンとオミニスは、結局ゴブストーンをやることになったんだろうな、と想像できる。
手に持ったゴブストーンを見る彼は、そう言いながらも、とても懐かしそうに優しく微笑んでいた。
「だけどリアンダーも、下級生の女の子に大人げないな」
「嫌がる彼を無理矢理参加させそうな押しの強さは、ゼノビアにあったけどね」
「はは。確かにそうだ」
その現場を見ていない私たちは、どちらが悪いと簡単には決められないが、相性は悪そうだ。
それを思うとリアンダー、可哀想だし仕様がないのかな、なんて他人事のように笑い合う。ゴブストーンを木箱に戻したセバスチャンと私は、インセンディオの改良のために障害物の少ない中央へと向かった。
「はい、ゼノビア、これで最後だよね?」
「ありがとう!……でも実は、せっかく見つけてもらったのに、一つだけまた盗まれちゃったの」
トロフィー室なんてマニアックなところにあったゴブストーンで、見つけて欲しいと言われていた個数を全て見つけたと思ったのだが、それを返しに行くと、ゼノビアは喜んで、でも少し申し訳なさそうな顔をした。
見つけた端から渡していたのだが、数日前に渡した一つがまた盗まれたらしい。
(よっぽど、ゼノビアがゴブストーンを持っているのが嫌なんだな)
半分呆れつつも、また探して欲しい、と顔に書いている年下の女の子に、仕方ないなと頭を撫でた。
「でも、嫌がる人を無理矢理参加させるのはやめなよ」
「それが楽しいのに……」
素直に甘える彼女は、ちょっと可愛い。
これに負けちゃう被害者達には悪いが、私はその悪びれなさに彼女の説得を諦めた。
しかし引き受けたものの、そのゴブストーンは中々見つからなかった。
隠す相手も上手くなったものだ。絶対に見つけさせるものか、という執念を感じるほどどこにもない。
(うーん。他寮の談話室とか、部屋に隠されちゃうとどうしようもないけど)
でも、他人の所有物を盗むのは、どんな理由があってもだいたい盗む方が悪いとされる。手元や近くには置いておかないような気がするのだけど、やはりぐるぐるホグワーツを回っても見当たらなかった。
すでに探し始めて2週間経つ。見つけてくれると期待しているゼノビアに悪いので、今回は力になれなさそうだと謝りに彼女がよくいる天文学棟のホールに向かうと、予想外にゼノビアは嬉しそうに駆け寄ってきた。
「あ!私のゴブストーン見つけてくれたの、あなたよね!ありがとう!」
「え?なに?」
「梟に持たせて部屋に届けてくれたじゃない!あなた忙しそうだものね、本当にありがとう!」
身に覚えがない。
そう告げる前に、早速ゴブストーンで遊ぶのだと彼女は言うだけ言って、被害者を探しに元気よく走り出していってしまった。
(ゼノビアの話から、手を貸そうとする人は少なそうだったけど)
おいて行かれた私が不思議なことに首を捻っていると、たぶん今回の犯人だろうリアンダーが通り掛かった。
またこんなことが起きないように、一応ゴブストーンがゼノビアの手に戻ったことを忠告すると、彼は嫌そうに顔をゆがめる。
「ゼノビア、またゴブストーンを手に入れたのか。まったく、君はなんてことを」
「最後のゴブストーンは私が見つけたんじゃないよ。……ねえ、有益な情報をあげたんだからお返しが欲しいな」
「お返し?」
どこに隠してたの?と声を潜めて聞くと、少しためらったものの、諦めたように溜息をついた。
「飛行術の練習用の箒倉庫さ。君が探していたことは知っていたからね。用事がない場所にしたんだが」
その回答に、なるほどと納得した。確かに箒を持っている私は用事がない。場所としてもあまり人が訪れない。反対に、飛行術が苦手なリアンダーは度々立ち寄っても可笑しくない。上手い隠し場所だ。思い付かなかった、悔しい…
隠した場所を教えてもらった代わりに、ゼノビアが闇の魔術の防衛術の教室の方へ行ったことを伝えると、リアンダーは踵を返して元来た道を戻っていった。
次の飛行術の授業の時、私は練習用の箒倉庫へと行ってみた。
初めて箒に乗ったときの爽快感からすぐに自分の箒を購入したから入ったのは一度だけだったが、箒だけでなく飛行術で使う小物をしまう棚や箱も置いてある。
よく見ると、他の場所よりも積もった埃が薄い箱があった。きっとここに隠していたんだろうと頷いて外に出た。
「あら珍しい。あなたが練習用の箒使うなんて」
「ああ、イメルダ。違うよ、ちょっと箒倉庫が見たかっただけ」
「最近その変な遊び、あなた達の間で流行ってるの?」
可笑しそうに笑ったイメルダは、箒にまたがる動作の途中、少し離れた場所で件のリアンダーと話すセバスチャンを箒の柄で指し、そのまま浮き上がる。
「この間、セバスチャンも同じようなこと言って倉庫から出てきたわ」
あ!と思った。
柄の向きのままセバスチャンの横を飛んでいったイメルダに驚いたように、こちらを見た彼と目が合う。セバスチャンは、箒倉庫の前にいる私の表情から、自分がゴブストーンを見つけたと私が気付いたことを察したようだった。
彼は隣のリアンダーをちらっと見てから口に人差し指を当て、しーっ、と悪戯っぽく微笑んだ。
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24 転+オミ+セバ
「ねえ、オミニス。これもらって良いかな?」
「何だ。これは、本?」
「中身は白紙だな」
「うん。この間、地下聖堂で見つけたんだ」
「こんなものあったか?」
(あの三枚絵と一緒に現れた木箱から見つけたんだよ)
(……ということは、古代魔術の関係か?)
ぺたぺたぱらぱらと本を確認しているオミニスに聞こえないよう、こそこそセバスチャンと話す。
古代魔術の痕跡は見えないが、イシドーラの関係物の可能性が高い。
「白紙の本なんて、何に使うんだ?」
「実はそれ、書き込んでみたんだけど」
「すでに書き込んでいるじゃないか!」
「え?でも書き込んだ跡、見当たらないぞ?」
「そう、書いても文字が消えていくんだ、ほら」
「君、なんで書く言葉が、”強力な雷調合薬の作り方”なんだ」
「俺への当てつけか?」
「いやだな、ちがうよ!見て、文字が消えていくでしょ?でも」
“強力な雷調合薬の作り方”
材料:……
「文字が浮き上がってきたな。これは、魔法薬のレシピ?君の文字か」
「うん。こうやって、”キーワード”を設定して文字を書くと、次に”キーワード”を書いたときにその一連の文章が出てくるみたい」
「へえ。凄いな」
「なるほど、勉強好きの君にぴったりだ。持っていたら良いじゃないか。そもそも、ここにあるものは別に俺の物じゃない」
「本当?ありがとう。ドラゴンに襲われたときにノートにするつもりだった手帳の類いも無くなっちゃって、いいの探してたんだ」
「この手帳を残した人物も勉強が好きだったのか」
「どうだろうね。でも、昔は紙も高かったしね」
「君たちはこの本の持ち主に心当たりがあるのか?」
「え!?」
「ああ、いや……」
「――まあ、いいさ。やはりその手帳は君が持つべき物なんだろう。だけど、特別な物なら、大事に保管しないといけないということは覚えておいてくれ」
「わかった。私しか入らない場所に置いておくよ。ありがとう、オミニス」
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25
アンとは全然違うのに、あの二人と一緒にあなたがいるのが本当に不思議。
オミニスと地下聖堂から出て、他の生徒が周囲にいないか様子を窺っていると、少し離れたところからそんな声が聞こえ、思わず僕とオミニスは目くらまし術をかけて身を潜ませた。
少し悪意がこもっていた言葉に、眉をひそめる。
話の向きから、きっと言葉を投げかけられている友人を想像すると、案の定首を傾げる少女が見えた。
「どうして不思議なの?」
「だって、セバスチャンもオミニスもアンも、誰とでも話しはしてくれるけど、ちょっと特別だったもの」
「特別?」
特別って何だ。
きょとんとする彼女と同じように、僕も首を捻る。
僕は比較的誰とでも友好関係を築くように接していたつもりだったし、アンもそうだ。友達は多かった。その上で、僕らは仲がいい三人組ってだけだった。
「そうよ。オミニスが心を許すセバスチャンとアン。優秀だとかそういうこともあるけれど、分からない?」
ああ。まあオミニスは特別だよな。と呟くと、責任を全て俺に転嫁するなと苦情が入った。
でも、他に心当たりはない。今話している彼女とだって、一緒に授業を受ければ話をする。
なんだったら、別に僕らはいつもべったり一緒というわけですらない。各々やりたいことがあるから、別れて生活している時間の方が多いくらいだ。
彼女なんて城にいない時間も多い。そんなに言われるほど一緒にいるか?とオミニスに小声で尋ねると、そういう意味ではないだろうな、と分かったように返された。
「うーん。みんないい人だから、話せばすぐ仲良くなれたよ。私が転入生だから優しくしてくれたのもあるんだろうけど」
「アンが休学して、ちょうどよかったのかもね」
(は?)
隣からオミニスがローブを引っ張っていなければ、僕は飛び出していっていただろうし、女子生徒に向かって何か魔法をはなっていただろう。
落ち着け、という言葉に強く手を握りこむ。
あの子が僕らに向けていった言葉じゃないのは分かっている。でも、どんな時だって、口にしてはいけない言葉はあるはずだ。
魔法使いの言葉は、時に呪いにすらなるのだから。
「残念だけど、アンは復学するし、その時は四人組になる予定なんだ。ごめんね。どうも君が入る場所は、どこにもないみたいだ」
呪いを上書きする、強い意思を持った誓いの言葉。
見ると彼女は杖を持っていて、それ以上何か喋ったら魔法を放つと堂々と脅していた。
「……ああいうこと、確かにアンはしないな」
「君はするけどな、セバスチャン」
先ほどまで穏やかに会話をしていた相手が豹変し、ぶち切れてます、と隠しもせずに睨み付けて杖を構える姿に、相手はかなり面食らっていた。
彼女が強いのは既に周知の事実で、どんなに高威力で魔法を使うか、それは同級生なら授業中に嫌と言うほど見ている。その杖先がすぐ目の前で自分に向けられていることにようやく思い至ったのか、女子生徒の顔から一気に血の気が引いた。
彼女は相手に本当に一言も、謝罪すら発せさせず、その姿を冷たく一瞥して踵を返し去って行った。
「俺たちが特別だというのなら、彼女だって十分そこいらの生徒より特別なのにな」
オミニスが可笑しそうにそう評価する。
僕が知っているとおり彼女が古代魔術を使えることを考えれば、本当に特別なのはむしろ彼女だろうな、と僕は思った。
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26
授業とは別に、先生方の課題を終える度に新しい呪文を教えてもらっているが、だんだん呪文も増え手一杯になってきた。
必要の部屋で、それぞれの呪文を復習しているとき、ふと思う。
(古代魔術も結構色々使えるようになってきたけど、具体的にどれが飛び出るか、まだ分かってなかったりするんだよね)
あまり詳しく分かっていない古代魔術は出来るだけ使わないようにしているものの、無法者に襲われれば無我夢中で放っていることも多い。
ただ、無我夢中すぎて、自分でもその効果が把握できていないのだ。
そんなことを考えていると、ごとん、と重い音をたてて目の前に大きな姿見が現れた。
「うわあ。凄く綺麗な鏡だな」
曇りもゆがみも少ない一級品だった。かなり純粋な銀が使われているんだろう。
自分の顔をまじまじと見る。勿論見慣れた自分の顔なわけだが、ここまで詳細に自分自身を見れる機会は少ない。
しかし、いったい何のための鏡で、今現れたのだろうか。
「ディーク。この鏡何か知ってる?」
この部屋について、きっと誰よりも詳しい妖精に尋ねる。
呪文の練習をするとき少し離れたところにいるディークは、私の声に反応してこちらにやってきたが、鏡を眺めて首を振った。
「申し訳ありません。ディークも初めて見ました。ですが、部屋が必要と判断して用意した物ですから、何か効果があると思います」
「ディークでも分からないのか。うーん。凄く高そうな、でも普通の鏡だよね」
レベリオ、と鏡に何か隠されていないか出現呪文をかけてみる。
すると不思議なことに、鏡の中の自分の周りに、青い霧のようなものと”開放”の文字が浮かんでいた。
出現呪文と開放のワードは通じるところがある。
(これはもしかすると、魔法を当てるとその魔法の種類を映す鏡なのかな)
普段は何となく感じている魔法が、まるで古代魔術の痕跡のように目に見えるのだとしたらとても便利だ。
こんな凄い物まで出現させることが出来るなんて、必要の部屋は本当に凄いと感心していると、ディークは、いいえと言葉を返した。
「必要の部屋は今このときに必要な物を用意しますが、どんな魔法のアイテムもクラフトするのは人間です。部屋はあくまでも、ここに蓄えられた様々な物の中から、選んでいるだけなのです」
「そうなんだ。でもそれなら、なおのことディークが知らないって珍しいね」
「そうですね。ディークが来るずっと前からきっとあったのでしょう。まだまだ秘密があることが知れてディークは嬉しいです」
今度はコンフリンゴを唱えるつもりで杖を振っていると、鏡の中の杖の周りを炎が覆い始めた。
すごい、面白い!と夢中になっていろんな魔法を試す。
こんな便利な鏡なのに今まで必要とされなかったのは果たして何故なんだろう。
「ねえ、ディークの魔法も映るかな」
「やってみましょうか」
「お願い。屋敷僕妖精の魔法は、人間の魔法とは違うけど反応するのかな」
ディークがパチンと指を鳴らすと、鏡の中のディークを中心に全体へ淡いキラキラした光が広がった。
浮かぶ文字は変化。見上げると、部屋の窓の数が変わりより多くの光が差すようになる。
「凄い…!屋敷僕妖精の魔法にも反応したね」
「本当に不思議な鏡ですね」
「ディークの魔法、とても綺麗だったよ」
私たちに使えないなんて残念だな、と感動を伝えると、ディークは嬉しそうに笑ってくれた。
(ああ、そうか。古代魔術にも反応するかもってことか!)
この鏡が私の前に現れた理由。魔法族が普段使う魔法以外にもその効用が分かるのなら、私が考えていたように古代魔術の効果についても分かるのではないか。
鏡が現れたタイミングを考えるときっとそういうことだ、と私は鏡に向かい合う。
ディークに、大きい魔法を使うから離れていてもらうように伝え、自分の内なる力に集中した。
「―――!」
掲げた杖に古代魔術の力が渦を巻く。
そのまま鏡に向かって杖を振り降ろすと、まるで金属がこすれ合うような甲高い音が響いた。
あ、まずい。
そう思ったが、もう止まらない。耳鳴りが止む瞬間、パリーン、と盛大にガラスが割れる破壊音がした。
「わ、割れちゃった……?」
鏡は、相変わらず美しく周囲を映しこんでいた。
魔法を放つため少し遠くへいたが、その見た目には大きな変化はなさそうだった。
しかし、割れた音もしたし、割った衝撃もあった。
首を捻りながらディークと近寄って鏡をのぞき込むと、明らかに先ほどとは違う変化が起きた。
「……お父さん、お母さん」
私の後ろで微笑む両親と家族や親戚。
それだけじゃない。非魔法族も魔法族も関係なく、ぽんぽんと身近な人たちが入れ替わり立ち替わり私の肩に手を置いて笑っていた。
懐かしい顔もあった。みんな幸せそうだ。鏡の中の私も嬉しそうだった。
最近親しくなった友人やフィグ先生もいた。ナティ、ポピー、アミット、エバレット、ギャレス、セバスチャン、オミニス……
「――アン?」
ぎゅっと私に後ろから抱きついた女の子は、よく知っている顔だったが、見たことがないスリザリンの制服を着た姿だった。
見続けたい気持ちと相反して、何かまずいものを見ているのかもしれない、と反射的に感じ無理矢理目をそらす。
隣のディークを見ると、不思議そうにこちらを見ていた。
「どうされましたか?ディークには普通の鏡のように見えますが」
その言葉に驚く。ディークには、そのままのディークがただ映っていただけだったそうだ。
「……親しい人がたくさん笑ってる姿が見えたけど、この鏡に映っている物が絶対に現実じゃないってことは分かったよ」
「未来、とかでしょうか?」
そうだといいなと思う。そうなってくれたらいい。でも、なんだか違うと胸がざわついていた。
(神々しくて禍々しい)
とりあえず布でも被せておこうと、白い大きな布を引っ張りながらディークに謝る。
「絶対ホグワーツにとって重要な鏡だったよね、ごめんなさい。変わった鏡になっちゃったけど、ウィーズリー先生になんて言おう」
「……ウィーズリー先生にはディークが報告しておきます。でも、きっと必要なことだったのです。このことも、今、もしくはいつか、必要とされるのです。ここは“必要の部屋”ですから」
「そう、だといいな」
存外落ち着いていたディークに私は少し安心した。
布をかける際にもう一度だけ鏡が目に入る。
今度は制服を着たセバスチャンとオミニスとアンの三人だけが映っていた。彼らは幸せそうに微笑んで、こちらへ手を振っていた。