「柏田先生。ヤマノシオンさんのことですが……」
「え、何? シオンがどうしたの?」
私の声に、振り向く先生。美術室に着くと、先生は絵具の片付けを終えたようだった。
「崩れた壁の破片から、こんな物が見つかりました」
私は、スマホで撮った破片の写真を見せた。相合傘とシオンが書かれた破片の写真。それを見た先生の表情は、引きつっているように見えた。
「この相合傘の相手、誰だったんですか?」
「え? い、いやあ、わかんないなあ。シオンとは、その頃連絡を取ってなくてね……」
明らかに動揺している。何か知っているはずね。少し、カマをかけてみましょうか。
「先生は、他にも隠し事をしていますね?」
「え? 隠し事?」
キョトンとする先生。首をかしげていたが、思い当たる節があったようで、すぐに口を開いた。
「まさか、胸像が割れていることかい? あれは先週、授業中に生徒が落としてね。先生方には報告済みだよ」
「いいえ。そのことではありません」
「じゃあ、なんなのさ?」
「その割れた胸像の入ったゴミ袋の中、1つだけコンクリート片が入ってますよね? なぜでしょう?」
私の言葉を聞き、先生は「うぎっ」と小声を漏らした。この反応はアタリのようね。
「し、知らないよ。本当に入ってたのかい?」
「ええ。セロテープを探してる時に確認しましたから」
「な、なるほど……だけど、それはアタシが持ってきた物じゃないよ」
焦っているけど、自分がやったと認めない先生。まだ白を切るつもりなのね。それじゃあ、ガツンと言ってやりましょう。
「いいえ。あれは先生がここへ持ち込み、捨てた物です」
「アタシが捨てた? 何を根拠に……」
「その破片には『名前』が書かれていたんです。その名前は……」
「な、名前だって? そんなわけがないだろう」
そう言いながら、先生はこちらから目を逸らす。その隙に、私はゴミ袋の方へと近づいた。
「あ、コラ! 勝手に見るんじゃ……!」
迫ってくる先生に構わず、袋の中から壁の破片を手繰り寄せ、ひっくり返してみる。そこには、予想通りのものがあった。
「やはり、書いてあったわね。『柏田』って名前が」
柏田先生の顔が一気に青ざめる。
「現場からここへ破片を持ち去る理由。それは、先生がヤマノシオンと『恋仲』であることを隠したかったから。おそらくさっき美術室に上がった時、長いスカートに忍ばせて持ち込み、バレないようにここへ捨てたんです。同性愛だったから隠したかったのか。それとも、その関係は長く続かなかったのか……」
その質問に対し、先生は黙り込んでしまった。
「無理にとは言いませんが、お聞かせいただけませんか? シオンさんと先生との間に、何があったのか」
先生は渋い顔で地面を見つめた後、こちらを向いてゆっくりと話し始める。
「最初から、順に話していくね」
「アタシとシオンは、中学時代の友人なの。お互い、当時は友人は少なかったから、すごく仲が良かったんだ。当然、シオンはトレセン学園に行ったから、アタシとは別々の学校になったんだ。それ以降も連絡は取り合ってたし、時々会って遊ぶこともあった」
「けど彼女の距離の詰め方が、友人のそれじゃないって感じ始めてね。アタシも忙しくなったから、しんどくなって……距離を取ったんだ。連絡も減らしていって、最後は無視するようにした」
「そして高校3年の春頃。彼女がレースを引退するって話を聞いたんだ。心配だったけど、またあの関係に戻るのは嫌だったから……そのまま連絡は取らなかった」
「だけどその2年後、トレセンから大学に進学した彼女が行方不明になったって。それを聞いて血の気が引いたわ。もしかするとアタシが無視したから、頼れる人がいなくて、それで……」
先生は、急に口をつぐむ。
「それで……?」
「自ら命を絶っちゃったのかも、って」
「ええーっ!?」
唐突な言葉に、ウララさんも驚いて叫んでいた。
「知らせを聞いて、すぐに連絡を取ろうとしたんだ。けど、携帯電話は番号が使われてなくて、彼女の両親からも連絡が取れないって。1人暮らしの住所を訪ねても、もぬけの殻だった。これはもう、そうだとしか考えられないのよ!」
先生は声を荒げた。今まで見たことないくらい取り乱している。
「先生、まだわかりませんよ! 遺体だって見つかってないでしょう?」
「そうだよ! シオンちゃん、生きてるかも!」
私とウララさんが励ますが、先生の様子は変わらない。
「いえ、今回の事件でわかったわ。シオンの幽霊はいるのよ」
「えぇ……!?」
思いもよらぬ言葉に、体が震えあがってしまう。ゆ、幽霊!? ウソ!?
「アタシさ、残業で夜遅くまで残っているんだけど、最近音が聞こえるんだ。ミシミシって。あれは、シオンがあの壁を壊そうと……」
先生は青ざめながら話している。ウソをついているように見えない。それじゃあ、ヤマノシオンの幽霊は実在するの!? それで、あの壁を壊した!? いや! いやいやいやいやいや! そんなわけないじゃない! ゆ、幽霊なんているはずないのよ!
「せ、先生。ゆゆ、幽霊に壁は壊せないはずよ! だって、すり抜けるでしょう……!?」
「でもさ、あの形の穴、おかしいと思わなかった?」
「ど、どういうことです……?」
「幽霊なら、自分の体の形の穴だってあけられるんじゃない? 壁の中で実体化したら、その形に穴があくとかさ! それに、深夜とかに誰からも見られずに穴をあけられる! ありえそうでしょ!?」
鬼気迫る表情で、声を荒げる先生。それじゃあ、あれはバクシンオーさんのシルエットじゃなくて、ヤマノシオンのシルエットだったの!?
「じゃあ、犯人はシオンちゃんのユーレイなのー!? すごーい!!」
ウララさんは、無邪気に喜んでいる。
確かに、幽霊がやったならあの形になってもおかしくないかも。今回の場合、ヤマノシオンにも壁を壊す動機が存在する。柏田先生が構ってくれなかったから、頼れる相手がいなかったから、レースの苦しさに耐え切れず命を絶った。それなら、先生のことを恨んでいるはず! それで、相合傘を壊したかったか、それか先生に存在を知らしめたかったか。次は先生を殺すという脅しかもしれない。けど、なんにせよ幽霊がやったことなら証明しようがない! それに、深入りすれば、私達にも被害が及びかねないわ!
「う、ウララさん、今回の事件は諦めましょう。私達じゃ手に負えないわ……」
焦っている私に対し、ウララさんは楽しそうだった。
「ユーレイが犯人っておもしろい! でも、そしたらどんな証拠が残るんだろ~?」
……その言葉にハッとする。そう、そうよ。ここまで、犯行の証拠になりそうな物を見つけてきたじゃない。釣り竿と、窓枠の傷。幽霊が犯人なら、この2つの物の説明がつかない。やっぱりこれは……。
「柏田先生。事件の犯人は実在する人物です。幽霊ではありません」
「でも、シオンはアタシを……」
戸惑う先生へ、私は笑顔を向ける。ようやく落ち着いてきた。大丈夫、今の私は冷静よ。
「ヤマノシオンさんが失踪したのも、先生のせいじゃないです。きっとまだ生きています。犯人を見つけて、それを証明します!」
「ウララたちにまかせて! シオンちゃんは今でも先生の友達だよ!」
ウララさんの眩しい笑顔を見て、ようやく先生は少しだけ口角を上げた。
「そっか。まかせたよ、小さな名探偵」
「キングちゃん、ヤマノシオンちゃんのこと、もっと調べてみようよ!」
1階の廊下に下りた後も、ウララさんはヤマノシオンのことを追いたがっていた。
「言ったでしょう。柏田先生に聞くだけでおしまいって」
「でも、事件に関係するかもしれないよー? 実はヤマノシオンちゃんが隠れてて、真犯人だったりして!」
そんなわけないでしょう……ここにいるなら、行方不明になんてなってないわよ。
「ヤマノシオン! なつかしい名前だ!」
不意に、後ろから男性の声がした。シャインさんのトレーナーだった。
「あら? シャインさんは一緒じゃないんですか?」
「実は、また言い合いになっちゃいましてね……教室から追い出されちゃったわけです」
苦笑いを浮かべるトレーナー。それで廊下にいるのね。追い出すところが容易に想像つくわ。
「トレーナーさん、シオンちゃんのこと知ってるのー!?」
彼のさっきの発言が、ウララさんの好奇心に火を点けてしまった。
「知ってるとも! 柏田先輩の担当ウマ娘だからね」
え? あ、そうだったの!? そういえば、地方に行った柏田トレーナーも、担当の子が行方不明になったって話だったけど、それが『ヤマノシオン』だったのね! 点と点がつながったわ!
あれ? そう考えると、相合傘の相手の『柏田』ってまさか。
「あの、シオンさんと柏田トレーナーは仲がよかったんですか?」
「すごくよかったと思うよ。学園にいる間はずっと一緒だったらしいし。休みの日は、2人で釣りに行ったりもしてたって。先輩も、妹みたいだって喜んでたよ」
やっぱり! シオンさんの相合傘の相手、柏田先生だと思ってたけど違う! 柏田トレーナーの方だったのよ!
「その2人、恋仲だったのではないですか?」
「え? ああ、確かにそう見えるくらい仲が良かったけど、先輩は既婚者だったんだ」
なるほど……トレーナーは既婚者だったのね。
「仕事中は指輪を外していたんだけど、年の差もあるから、先輩は恋愛対象にはならないだろうと思っていたんだ。ただある日、釣りに行った時に指輪をつけて行ってしまったらしくて、そこで彼女に知られてしまったって」
シオンさんは彼を好いていたけど、その恋は実らないと知ってしまった。だから相合傘を書いた壁を破壊して……って違うわ。幽霊は犯人じゃないもの。
そういえば、釣り好きって言ってたけど、まさかあの竿も柏田トレーナーの物? って、そんなわけないわね。男子トイレじゃなくて女子トイレにあるんだもの。でも、一応聞いてみようかしら。
「柏田トレーナーは、釣りが好きだったんですか?」
「大好きだったみたいだよ。毎週のように行ってたみたいだし。釣った魚の写真をしょっちゅう送ってきたし、家にあった釣り竿も見せてもらったよ。筋金入りの釣り好きだね」
柏田トレーナーが釣り好きだという裏は取れた。それじゃあ、実際に見せてみましょうか。一応。
「この釣り竿、見覚えありませんか?」
トレーナーにスマホで写真を提示すると、彼は目を見開いて「おおっ」と声を漏らした。
「あったよ! 何年も前だけど、家で見た! 2万する竿だから、メンテをかかせないんだって自慢してたね。ただ、『ボロくなってきたからそろそろ捨てようかな』とも言ってたな。でも、どうしてこれが学園に?」
首を捻るトレーナー。それはこっちが聞きたいくらいなんだけど……。柏田トレーナーが学園に置き忘れた物を、誰かが利用したってことになるのかしら?
「ねえトレーナーさん! シオンちゃんって、どんなウマ娘だったの~?」
「元気いっぱいな子だったよ。あの日まではね」
ウララさんの質問で、トレーナーの顔から笑顔が消えた。
「あの日?」
首をかしげるウララさん。
「初めてのG1レースに挑んだ日さ。あの日から、ヤマノシオンが崩れていったんだ」
深刻な顔のまま、トレーナーは話し始める。
「それまで、彼女はデビューしてから全戦全勝だったんだ。けど、クラシック秋のスプリンターズステークス。彼女は初めて負けた。5着だった。それ以降での重賞レースはすべて掲示板外。最後に、短距離G1の高松宮記念に出たんだけど、結果は最下位。そのすぐ後、ヤマノシオンは引退を宣言して、レースから去ったんだ」
「えー? シオンちゃん、レースやめちゃったんだ」
ウララさんの声に元気がない。
「ウララもいっぱい負けちゃうけど、たのしいのに……」
「そうだね。ヤマノシオンも、走ること自体好きな子だったみたいだから、本当にあっさり引退しちゃうとは思わなかったな……しかも、その翌年に行方不明ときた。先輩は何を思ったのかな……」
「なんかかわいそうだね、シオンちゃん」
負け続けて引退、ね。気持ちはわからないこともない。私も、散々な結果だったから。でも、その後行方をくらませてしまったのは、どうしてかしら? 失恋に耐え切れなかったから? 自分の競走成績を恥じたから? それとも、柏田トレーナーのことを許せなくて? いや、トレーナーを許せないからって、なんで失踪するのよ。復讐をするとかなら、もっと他に方法が……。
待って…………いや、でも、まさか。
……あり得る。あり得るわ。だって動機があることは、他でもない私が考えて行きついた結論なのだから。そう考えると辻褄は合う。これは、もしかすると……!
「わかったわ、ウララさん。この事件の真実が」
「え!? ホント!? キングちゃん!」
ウララさんは驚いた後、目を丸くして私の顔を覗き込む。正直、驚いたのはこっちよ。
「た、た、大変ですぅ~!!」
突然、ドトウさんが教室から出てきて、こちらへ走ってきた。
「ど、どうしたの? ドトウちゃん」
「お、オペラオーさんが、推理を発表するって、みなさんを集めてますぅ!」
なんですって!? 一足遅かった!
「ドトウさん、オペラオーさんは誰が犯人だと?」
「そ、それが……」
ドトウさんの口から出た名前は、私の考える真相とは違っていた。
「オペラオーさん、動機も証拠もつかんでますぅ。ど、どうしますか?」
ドトウさんが不安そうにこちらを見る。
「キングちゃん、あの人が犯人なの!?」
「……私の考えでは、違うわ」
どちらが真実かはわからない。証拠は揃ってないかもしれない。でも、行くしかない! ただその前に……!
「エアグルーヴ先輩!」
教室に入ろうとする先輩をなんとか呼び止めた。
「どうした? 妙に急いているようだが」
「先輩! 最近、誰かが学校のお金で物を買ったかって、調べることできますか!?」
まくし立てる私に、先輩はちょっと引いている。
「一体どうした、お前らしくない……」
「お願いです! 事件の証拠になるかもしれないんです!」
私の頼みに、先輩はため息を漏らした。
「つまり、最近経費で何が買われたか、それを誰が買ったのかを、確認すればいいんだな?」
「できるんですか!?」
「ああ。事務員に聞けばわかるはずだ。事情を言えば、一覧を書類でもらえるだろう。生徒会の者に手配させておこう」
「ありがとうございます!」
私は全力で頭を下げた。
「キングちゃん、今の話ってどういうこと?」
エアグルーヴ先輩との話、ウララさんにはわからなかったようね。でも、大丈夫。
「やれることは全部やったわ! 行きましょう、ウララさん! 真犯人を暴きに!」
私達は、教室の扉を開けた。
<事件概要>
今日の午後3時30分、高等部校舎の1階廊下の突き当りの壁が崩れた。
壁にはサクラバクシンオーと似た形の穴があいていた。
事件前に、犯人がこの形にあけておいたと考えられる。
<見つけた手がかり>
・コンクリート以外の破片
現場から見つかる。真っ白でツルツルした面がある
・釣り竿
3階女子トイレから見つかる。高価な物
・リール
上の釣り竿に巻かれている物。PEライン。頑丈だが急な力に弱く、切れやすい
・窓枠の傷
3階のものは斜めに、1階のものは上から見ると窓枠に対し垂直に入っている
・『柏田』が書かれたコンクリート片
3階美術室のゴミ袋から見つかる
・セロテープと短いリール
バクシンオーの教室後ろの壁に貼られている。短いリールも貼り付けてある
・相合傘、『シオン』の破片
現場から見つかる。分かれているが、ピッタリとハマる
<残された謎>
・犯行トリック
3階にあった釣り竿とリールを用いたトリックではあるが、どうやって壁を崩した?
・トリックのタイミング
バクシンオーが来たタイミングで崩すことができたのはなぜ?
・犯人の動機
なぜ犯人はバクシンオーの形の穴をあけたのか?
<関係者の事件当時の動向>
・サクラバクシンオー
補習が終わった後、マリンストライド目がけて廊下を走る。教室前で転び、同時に壁が崩れる。
・マリンストライド
バクシンオーより3分前に補習を終わらせ、自分達のクラスへ行く。そこで、バクシンオーの机にいかがわしい本を発見。それを抱えて、前の扉から教室を出る。考えているうちに、バクシンオーが走ってくる。事件後も現場からは離れなかったはずだが、3階に行ったところをゴルシが目撃。
・ライスシャワー
トレーニング後、事件現場近くを通る。ミホノブルボンと同行。壁が崩れた時、上に跳んだ破片を見る。
・ミホノブルボン
トレーニング後、事件現場近くを通る。現場にあったベニヤ板をどかそうとするが、その時に手が接触。5秒後、壁が崩れる。
・シャインメイカー
事件前、バクシンオー達の補習の教室の外でトレーナーと話す。事件が起きた時は、壁が崩れた音を聞き、現場へ向かう。事件後、その場でトレーナーと話を続ける。
・シャインメイカーのトレーナー
シャインメイカーと同様。生徒会の調査が始まった後、印刷をしにトレーナー室へ戻る。
・メルトスイーツ
3時まではミーティング、その後はカフェテリアで過ごす。3時30分頃、美術室のセロテープを忘れていたため、取りに行くために高等部校舎へ入る。入った際、壁が崩れる音が聞こえたが、気にせず美術室に向かう。柏田先生が階段ですれ違っている。
・柏田先生
1時から3時まで職員室で書類作成。3時からは美術室で片付けをする。壁が崩れる音を聞き、1階に駆けつける。
・大林先生
事件直前まで、バクシンオー、ストライド相手に国語の補習を行う。壁が崩れる音を聞き、現場へ駆けつける。
<事件関係者の情報>
・マリンストライド
メガネをかけた小柄な栗毛のウマ娘。バクシンオーさんと同じクラスで、彼女とはとても仲が良い。事件前、一緒に補習を受けていた。見た目や雰囲気から、どことなくゼンノロブロイさんを連想してしまう。
・シャインメイカー
キレイな金髪ストレートヘアのウマ娘。外見はお嬢様にも見えるが、性格や言動は不良で、目付きも鋭い。バクシンオーさんのクラスメイトでもある。数々の問題を起こし、彼女から説教を受けたこともあったのだとか。
・メルトスイーツ
小柄で鹿毛のウマ娘。瞳が特徴的で、十字に光り輝いている。とても上品でおっとりした優等生だけど、どこか他の人とズレている。得意距離は短距離で、バクシンオーさんとも何度も戦っている。ここ最近は彼女に負け続けている。
・柏田実
長身でメガネをかけた、クールビューティーな女性。教師になって3年目。美術科の先生で、高等部の授業を担当している。長いスカートと赤いペレー帽がトレードマーク。時々耳が遠い。
・大林正人
壮年の男の先生。髪は短髪で、いつも仏頂面をしているらしい。担当教科は国語で、高等部の授業を受け持っていたはず。厳しいとウワサされてる先生で、一部の生徒からとても嫌われている。
・ヤマノシオン
8年前の卒業生。現役時代は短距離路線を走っており、デビューからしばらく全戦全勝であったが、2年目の9月から負けが続く。翌年3月にレースから引退。そのまま卒業し大学へ進学するが、すぐに行方不明となる。
・柏田トレーナー
本名、柏田哲平。ヤマノシオンを担当していたトレーナー。妻帯者であるが、シオンには隠していた。シオンと仲が良く、休日は一緒に釣りに行ったこともある。その釣りをしに行ったある日、結婚指輪を付けたままだった。シオンが引退・卒業した後もトレーナーを続けていたが、彼女が行方不明になったことで責任を感じ、中央から地方へと転属する。
<図>
・高等部校舎
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・事件現場周辺
【挿絵表示】