名探偵ウララと一流助手キングヘイローの事件簿   作:菜目ルナ

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バクシン穴事件編3話 犯人は釣り人?

 一通り、聞き込みは終わった。けど、まだ犯人は絞り込めそうにない。動機がある人はいても、事件当時のアリバイがある人が多い。メルトさんも柏田先生が見てるし、他の人達は2人で行動していた。単独犯では不可能よね。もしくは、何かトリックがあれば可能なのかしら……。

 

「ウララさん、キングさん」

 後ろから急に声をかけられた。振り向くと、そこにはメルトさんがいた。

「先生もいなくなったことですし、わたくしもセロテープを美術室に探しに行こうと思うのです。いかがでしょうか?」

 そういえばそうだったわ。ウララさんが承諾してしまったのよね。もしかしたら3階にも手がかりがあるかもしれない。けど、そのためにも……。

「メルトさん。手伝いをするのは私だけでもいいかしら?」

「それは、どういうことでしょうか?」

 メルトさんの顔から笑顔が消える。

「ウララさんには私達と並行して、3階を調査させてもらいたいんです」

 その言葉を聞き、ウララさんがこちらを見て「ええっ?」と言う。

「わたし1人で調査するの?」

「そうよ。いろんなところを探してちょうだい。何かあやしい物があったら、LANEで教えて。テープを探し終わったら、私がそこに行くから」

「うん! わかった!」

 ウララさんにもちゃんと伝わったみたいね。

「調査のために必要なことなんです。お願いします」

 私はメルトさんへ頭を下げる。

「顔を上げてくださいまし」

 見上げると、メルトさんに笑顔が戻っていた。

「いいですわ。キングさんがお手伝いしてくださるのなら」

 私達3人は、早速3階へと向かった。

 

 

 

「ありゃ? キングさんにメルトさん。どうしたの?」

 美術室に入ると、柏田先生が絵具を整理していた。

「メルトさんがセロテープを忘れたみたいで」

「え? 何だって?」

 先生に聞き返された。また耳が遠くなっているみたいね……。

「メルトさんの忘れ物!! 探させてください!」

「ああ、忘れ物か。いいよ、好きに探しちゃって~」

 そう言い、柏田先生は片付けを続ける。私とメルトさんも探し始めた。探すと同時に、美術室を見回す。机の上には色々と描かれた模造紙が置かれたままになっている。使用済みの絵具や筆などは、窓際へ集められている。セロハンテープらしき物は一切見当たらない。というか、美術室なのにセロテープすら無いのね……。あやしい物も無かったが、違和感のあるところを見つけた。

 教室端にある棚。横長の棚の上に、胸像が1つだけ置かれている。しかし、その奥にはあと2つほど置けるスぺースがあるのに、そこには何もない。なぜか手前に1つ置かれているだけ。普通、大きな物は奥の方に置かない? 落とすと危ないし。

 その疑問はすぐ解消された。その近くに、大きなゴミ袋が置いてあった。中には白い石膏の破片がいくつも入っている。つまり、誰かが落としたか何かして割ってしまったのね。

 しかし、その中の破片の1つだけ、どうにも質感が違うように見えた。袋に近づき触ってみると、思ったよりゴツゴツ、ザラザラしている。あれ? これ、コンクリートじゃない? コンクリート片と同じ触り心地だわ。これも壁の破片だとしたら、なんでここにあるの? 犯人はわざわざこの部屋に来て処分した? というか、なぜ1個だけそんなことをするの?

 

「コラ。忘れ物を探すんじゃなかったのかい?」

 気がつくと、すぐ後ろに柏田先生が来ていた。眉間にしわを寄せ、こちらを覗き込んでいる。

「そこには入ってないよ、ゴミ袋だし。早めに探してよ?」

 先生から言われ、テープ探しを再会する。するとすぐに、机の下にプラスチック製の物があることに気づいた。奥の方にあるため手が届かない。

「メルトさん、長い物を持って来てくれないかしら?」

「わかりましたわ」

 彼女は、美術室にあった黒板用の物差しを持ってきた。それを使い、机の下から引っ張り出した。

「これです! わたくしのセロハンテープ! この机の下にあったんですの?」

「ええ、そうですけど」

 それを聞いた彼女は、首をかしげる。

「おかしいですね……先程見た時は無かったように見えたのですが……」

 さっきは無かった? 確かに床と色が似てるし、机の下は暗いけど、探し物をしていれば気づきそうな感じね。現に、私が数分で気づいてるわけだから。これは、どういうこと?

 そう考えていると、ウララさんからLANEが入った。

『トイレにあったよ!』

 その文と共に、写真が添付されている。そこに写っていたのは、釣り竿だった。

 

 

 

「スカイさん!? なんでここにいるの!?」

 すぐに女子トイレに向かうと、そこにはセイウンスカイさんがいた。

「いや~、先週ちょっと変なウワサを聞きまして。3階トイレに釣り竿が封印されてるって。それを確かめに来たんですよ」

 ジャージ姿の彼女は答える。そんなウワサ、いつ広まったのよ……。

「セイちゃんのウワサ、本当だったんだよ! ほら!」

 ウララさんが掃除用具の入ったロッカーを開ける。その中には、送られた写真と同じ釣り竿があった。

「すごいよね! なんでトイレに釣り竿があるんだろ~?」

 そう言いながら、竿を手に持つウララさん。あちこちに細かい傷がついており、使い古された物であることがうかがえる。手元には、透明なリールがたくさん巻かれている。

 なぜそんな物がトイレに? 明らかにあやしいわ。トイレの、それも掃除用具のロッカーに隠してあるなんて。今回の事件と関わりがありそうね。犯人は壁を壊すために、釣り竿をどうやって使ったの? 直接竿をぶつけた? 糸だけ使ったとか? いや、糸の先に石か重りを結び付けて、壁に向かって下ろすことも可能ね。糸の先に何か残ってないかしら? そう思い竿の先端を見てみるが、特に何も付いていない。

「スカイさん。釣り竿って保管する時、針やウキも外すものなの?」

「そうだよ。針が付いたままじゃ危ないし。それどころか、リールを外して洗う人だっているくらいだね」

 つまり、糸の先に何も無くても不自然じゃないってことね。

「ウララ、ちょっと貸して」

「いいよ!」

 スカイさんへと釣り竿を渡すウララさん。受け取ると彼女は、竿をじっくりと見つめていた。メーカーの表記やリールの部分を気にしているみたい。

「これ、本格的だね。なかなか高価な竿だよ。私以外にも釣り好きがいるもんだね~」

 どうやら高級品らしい。釣りは詳しくないから全然わからないけど。

「そんなに高価な物なの? その釣り竿」

「中古でも1本数万円はするね」

 中古で数万!? 所詮は棒だと思っていたけど、ずいぶん値が張るのね。釣り竿の品質ってそんなに変わるものなの?

 私が驚いていると、スカイさんはリールを手に取り、ピンと引っ張った。

「多分リールはPEラインだね。かなり長く巻かれてるし、こっちにもお金かけてるね」

 確かに、プラスチック製で硬そうに見える。犯行に耐えうるだけの強度はありそうね。けど、PEラインって何かしら?

「おやおや? もしやPEラインをご存知ない?」

 スカイさんはニヤニヤしながらこちらを覗き込んでくる。

「も、もちろん知ってるわ! あれでしょ、プラスチックで硬いヤツでしょ!」

 私の答えを聞き、スカイさんは眉をひそめ、両手を広げた。

「そりゃあそうだけど……見ればわかるじゃん、それくらい」

 あれ? ちゃんと答えたのにさらにバカにされてない?

「ただね、このPEラインって確かに硬いんだけど、意外と切れちゃったりするんだよね~」

「え? 硬いのに切れるの?」

 不思議な話ね。硬いなら、それだけ頑丈なのかと思ってたんだけど。

「伸縮性が無くってね。急な力がかかると伸びないからプツン! といっちゃうんだ」

 なるほどね……釣り糸って、硬さ以外の要素も重要なのね。私も知らないことだらけだわ。

 しかし、3階に釣り竿があるのだとしたら、他にも3階に手がかりがあるかもしれない。ここで犯行を行った可能性は……低いけど、ここで証拠隠滅をしようとしたなら、他にも何か残っている可能性はある。

「ウララさん、3階を全部調べるわよ!」

 

 

 

「ここからだと、廊下の様子は見えないわね」

 現場のすぐ上まで来て、窓から見下ろしてみた。最初は、廊下を調べてみることにした。ここの窓からは、どんなに身を乗り出しても、1階の廊下が見えることはない。もし3階から犯行を行ったのなら、犯人はどうやって、バクシンオーさんが来ていることを確認したのか? これが最大の疑問になるわ。1階廊下の中を、直接目で見る手段がない。カメラでも設置していたの?

「あ、見て見てキングちゃん! 鳥さんがいっぱい!」

 開いた窓を指差して、ウララさんが声を上げる。今はそれどころじゃないでしょ、調査中なんだから、と思いつつも窓を見てみる。確かに鳥が集まって飛んでいた。1羽だけ妙に大きいのがいたけど、事件とは関係ないわね。

「……あれ?」

 廊下に視線を戻す際、窓枠を見て気づいた。枠に細い跡がある。何かがこすれたような、斜めに入った細く浅い傷。これだけだと手がかりとは言えないけど、1つだけ仮説が浮かんだ。

  この傷は、釣り糸が引っ張られてこすれた跡。犯人がこの窓から釣り糸を垂らし、引き上げた。おそらく、この窓から離れた場所から糸を引いた。だから糸が張り詰めて、窓枠を斜めに傷つけた。しかし、なぜ犯人はそんなことをするの? 壁を壊す方法として糸を引くというのは変よね。証拠を釣り上げるため?

 いや、糸を引いて壁を壊す方法があるのかも? 糸の先に重りを付けて、壁の穴に糸を通しておいて、廊下内に設置。糸を引くと、重りが外に向かうので壁を貫いて穴が空く。これならいけそうだけど、実行前にバクシンオーさんやストライドさんに気づかれるはずよね。

 ……いえ、そうじゃない。糸を引きながら、2人に気づかれずに壁を壊す方法はある!そうと決まれば、もう一度現場から証拠探しを……。

 待って。そうすると、やはりタイミングがネックね。犯人がバクシンオーさんが来た瞬間を知る方法があったのかしら? とにかく、今は引き続き3階を調査しましょう。

 

 

 

 その後、3階の空き教室と廊下を調べてみたが、先程の窓枠以外にはほとんど気になるところは無かった。ただ廊下の最奥にて、壁が妙に膨らんでいた。その正体はすぐわかった。

「ゴールドシップさん、何してるんです?」

 彼女は大きな紙で自分の身を隠していた。しかし、目の部分はそのまま穴があいている上、耳の部分がはみ出していた。

「シー! 潜入任務中だ。日本一のニンジャ娘を目指して、秘伝書を探ってるんだよ」

 潜入も何も、ここは高等部の校舎よ。ニンジャ娘も初めて聞いたし、秘伝書って何? 相変わらず何を考えているかわからない。

「ウララもやるー! かくれみのじゅつー!!」

 ウララさんまで紙の後ろへと隠れる。収拾がつかなくなりそうだ。

「ゴールドシップさん、いつからここにいるんです?」

「あ? 授業が終わってからずっとここにいるぜ?」

 ええ……放課後になってから、ずっと隠れてたのね……。けど、もしかすると。

「それじゃあ、3時頃から今まで、この廊下に来た人物が誰かわかりますか?」

 釣り竿がある以上、犯人は3階に来たはず。廊下の端にずっといたゴルシさんなら、見ていてもおかしくない。

「おう、オメーら以外に3人いたぜ」

 3人もいるのね。その内の誰かが犯人よ。

「ストライドと、メルトスイーツ、あと柏田の野郎だな」

 女性の先生を野郎呼びって……。でも、これではっきりした。おそらく、この3人の中に犯人がいる。もっとも、それは犯人が釣り竿を使っていた場合の話。逆に言えば、犯人は必ず釣り竿を持っていたはず。

「時間は……よく覚えてねえが、最初に柏田が来たぜ。んで一度下に下りていたが、入れ替わりでメルトが来たよ。すぐ生徒会のヤツらに連れてかれたけどな。その後、ストライドが来たな。多分トイレに行ってたぜ」

 来た順番がわかれば充分だわ。今の話から察するに、ストライドさんは生徒会の調査が始まってから、3階のトイレに来ている。わざわざ3階に行くのはあやしい。釣り竿を処分しに来たのかしら。

「その中に釣り竿を持っていた人物はいましたか?」

「いねえと思うぜ。でも遠いからはっきりとはわかんねえぞ」

 あら、いないのね。さすがに遠すぎて見えなかったのかしら。けど、有力な情報は手に入れたわ。あとは1階を再調査しましょう。

 

 

 

 私とウララさんは1階の現場へ戻ってきた。崩れた壁の周辺から、証拠となりそうな物を探す。床を全体的に見ているが、目ぼしい物はない。

 ふと、先程の窓枠の傷を思い出す。もしかすると、今回のトリックで傷ついた場所は他にもあるかもしれない。

 廊下の窓枠を端から見ていくと、3階のものと似た傷を見つけた。教室後ろの扉の対岸の窓だ。今度は、上から見た時の窓枠に対し、垂直な向きに入った傷だった。これは、1階にも糸を通した証拠よね。でも、なんで1階にも通したのかしら?

 また釣り糸が残っていないか、床を探っていた時。後ろの扉近くの壁に、光を反射する物を見つけた。テープだ。セロハンテープが、壁に貼ってある。しかも、短いリールらしき物を壁に貼り付けている。床下から20センチほどの高さにある。セロハンテープと言えば……メルトさんが持っていた。何か関係がありそうね。しかし、短いリールが貼ってあるのは不思議ね。あの釣り竿の糸なんでしょうけど、なんでわざわざ短いものを貼ったのかしら? これもトリックに使われたの?

「見て見てキングちゃん!」

 ウララさんがはしゃぎながら近づいてくる。壁の破片を手に持っていた。

「これね! ベロンってめくれてる中にハートがあるの!」

 その破片の壁紙が剥がれかけており、めくれた部分には黒い線で描かれたハートがある。その下にも何か描いてあるようだけど、壁紙に隠れて見えない。

「全部めくってみよう! えいっ!」

「ちょっとウララさん!?」

 止める間もなく、ウララさんは壁紙を剥がした。しかし、そこにはまた壁紙が貼ってあった。こっちもめくれているけど、1枚目の壁紙とは色が少しだけ違う。つまり、この壁には二重に壁紙が貼ってあったということ。犯人は過去にも穴をあけ、壁紙で隠していたことが確定したわ。

「もう1枚あるね。えいっ!」

 考えている間に、またしても剥がしてしまうウララさん。現場の保持なんてあったもんじゃないわね……。でも破片1個くらい、大丈夫でしょう。

「あっ! ハートの傘だ! かわいい~!」

 え? ハートの傘?

 見てみると、確かに相合傘らしきものが描かれている。ハートと傘の下に2人の名前を書いて恋愛成就を願う、あれだ。しかし、名前の部分は残っていない。崩れた際に分かれてしまったのね。一応、それも探してみることにした。

 コンクリート片を1個1個ひっくり返していると、文字が書かれた破片を1つ見つけた。壁紙を剥がし、全文を確認する。そこに書かれていた名前は……『シオン』だった。

「シオンだって! これって、ヤマノシオンちゃんじゃないかな?」

 ウララさんも気づいたらしい。トレセン学園にこの名前があるということは……今までなんとなく人間だと思っていたけど、『ヤマノシオン』ってウマ娘の名前だったようね。でも、今回の事件とは関係なさそう。これ以上の詮索は……。

「キングちゃん、柏田先生に聞いてみようよ! もう1人は誰なんだろ~?」

 ウララさんは調べる気満々ね。

「ヤマノシオンのことは事件と関係ないわ。調べても時間のムダよ」

「ええー? 調べようよ! 傘の中のもう1人が誰か、気になるよー! 早く行こ―!」

 こうなると、ウララさんは止まらないのよね。探偵ブームだって、最初はこんな感じで始まったんだもの。仕方がない。

「わかったわ。ヤマノシオンさんのことを聞きに行きましょう。ただし、柏田先生にだけよ。いい?」

「やったー! じゃあ行こー行こー!」

 私の言葉にはしゃいで、ウララさんはすぐに階段を上り始めた。

 




<事件概要>
今日の午後3時30分、高等部校舎の1階廊下の突き当りの壁が崩れた。
壁にはサクラバクシンオーと似た形の穴があいていた。
事件前に、犯人がこの形にあけておいたと考えられる。

<見つけた手がかり>
・コンクリート以外の破片
 現場から見つかる。真っ白でツルツルした面がある
・ゴミ袋のコンクリート片
 3階美術室のゴミ袋から見つかる
・釣り竿
 3階女子トイレから見つかる。高価な物
・リール
 上の釣り竿に巻かれている物。PEライン。頑丈だが急な力に弱く、切れやすい
・窓枠の傷
 3階のものは斜めに、1階のものは上から見ると窓枠に対し垂直に入っている
・セロテープと短いリール
 バクシンオーの教室後ろの壁に貼られている。短いリールも貼り付けてある
・相合傘が描かれた破片、『シオン』と書かれた破片
 現場から見つかる。分かれているが、ピッタリとハマる



<関係者の事件当時の動向>
・サクラバクシンオー
 補習が終わった後、マリンストライド目がけて廊下を走る。教室前で転び、同時に壁が崩れる。

・マリンストライド
 バクシンオーより3分前に補習を終わらせ、自分達のクラスへ行く。そこで、バクシンオーの机にいかがわしい本を発見。それを抱えて、前の扉から教室を出る。考えているうちに、バクシンオーが走ってくる。事件後も現場からは離れなかったはずだが、3階に行ったところをゴルシが目撃。

・ライスシャワー
 トレーニング後、事件現場近くを通る。ミホノブルボンと同行。壁が崩れた時、上に跳んだ破片を見る。

・ミホノブルボン
 トレーニング後、事件現場近くを通る。現場にあったベニヤ板をどかそうとするが、その時に手が接触。5秒後、壁が崩れる。

・シャインメイカー
 事件前、バクシンオー達の補習の教室の外でトレーナーと話す。事件が起きた時は、壁が崩れた音を聞き、現場へ向かう。事件後、その場でトレーナーと話を続ける。

・シャインメイカーのトレーナー
 シャインメイカーと同様。生徒会の調査が始まった後、印刷をしにトレーナー室へ戻る。

・メルトスイーツ
 3時まではミーティング、その後はカフェテリアで過ごす。3時30分頃、美術室のセロテープを忘れていたため、取りに行くために高等部校舎へ入る。入った際、壁が崩れる音が聞こえたが、気にせず美術室に向かう。柏田先生が階段ですれ違っている。

・柏田先生
 1時から3時まで職員室で書類作成。3時からは美術室で片付けをする。壁が崩れる音を聞き、1階に駆けつける。

・大林先生
 事件直前まで、バクシンオー、ストライド相手に国語の補習を行う。壁が崩れる音を聞き、現場へ駆けつける。



<登場人物の情報>
・マリンストライド
 メガネをかけた小柄な栗毛のウマ娘。バクシンオーさんと同じクラスで、彼女とはとても仲が良い。事件前、一緒に補習を受けていた。見た目や雰囲気から、どことなくゼンノロブロイさんを連想してしまう。

・シャインメイカー
 キレイな金髪ストレートヘアのウマ娘。外見はお嬢様にも見えるが、性格や言動は不良で、目付きも鋭い。バクシンオーさんのクラスメイトでもある。数々の問題を起こし、彼女から説教を受けたこともあったのだとか。

・メルトスイーツ
 小柄で鹿毛のウマ娘。瞳が特徴的で、十字に光り輝いている。とても上品でおっとりした優等生だけど、どこか他の人とズレている。得意距離は短距離で、バクシンオーさんとも何度も戦っている。ここ最近は彼女に負け続けている。

・柏田実
 長身でメガネをかけた、クールビューティーな女性。教師になって3年目。美術科の先生で、高等部の授業を担当している。長いスカートと赤いペレー帽がトレードマーク。時々耳が遠い。

・大林正人
 壮年の男の先生。髪は短髪で、いつも仏頂面をしているらしい。担当教科は国語で、高等部の授業を受け持っていたはず。厳しいとウワサされてる先生で、一部の生徒からとても嫌われている。

・ヤマノシオン
 柏田先生の友人であるウマ娘。彼女のペンを、柏田先生が持っている。

・柏田トレーナー
 本名、柏田哲平。柏田先生と同じ苗字だが、血縁関係があるかは不明。シャインのトレーナーの先輩。


<図>
・高等部校舎

【挿絵表示】


・事件現場周辺

【挿絵表示】
 
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