ファン3号 あのバンドとの出会い編(Bocchi meets fan of 3)   作:strawberrycake

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皆様、ご無沙汰しております。

ありふれた二次創作とダブらないように社会人をオリ主にするという新たな切り口で書き始めたものの、かれこれ1年も更新が止まっててすみませんでした…

2話を書き上げてから急に転勤話があり、仕事の引き継ぎ業務そして新業務と家事に慣れる事にリアルに集中してたらいつの間にか1年経ってました…


その間にも、ぼざろのイベントが満載でしたね。

私も劇場総集編の前後編を映画館に見に行った他、ぼざろ展にも行きました。

アニメ放送から2年経ってもツアー開催や新曲を大量発表するなど、まだまだぼざろそして結束バンドの勢いが止まらない事にとても感謝しております。

今後も公式の勢いに負けないように、新生活に慣れてきたこれからはここの更新頻度もあげていけたらいいなと思います。


そして、スピンオフの「廣井きくりの深酒日記」の単行本1巻を読みましたが、2話終了後の単行本描き下ろしコマで志麻さん普通にきくりさんを保護してましたね…

まあ、本作の1話で既にオリ主登場しなかったらチケット1枚余ってた改変をやっているので、この平行世界の特異点という事にしておいてください(汗)


久々で前置きが長くなりましたが、それでは第3話をご覧ください!

(※前回の最後に予告したサブタイトルとは変わり「Dear wonderful world」としてお送りします)






第3話 Dear wonderful world

 

 

「じゃあ、早速STARRYまで案内しますね!」

 

「よ、よろしくお願いします…!」

 

 

バンドメンバーのうちひとりちゃんと喜多ちゃんが電車に乗って帰った後、伊地知虹夏と名乗ったドラムの子がSTARRYの店長の妹という事で店まで案内してくれる事になった。

 

向かう途中の会話の中で伊地知という名字が言いにくいと感じた上、それを虹夏ちゃんが察知してくれた上でこの後で同じ苗字のSTARRY店長さんに会うかもしれないからという事で、僕からは名前呼びで呼ぶことにした。

 

僕の苗字と同じく夏という字が名前で使われている点についてはなんだか親近感わくなぁ…♪

 

寧ろ、自分の方がやや人見知り発動してて申し訳ないと思うほど…偶然とはいえ久々に異性と2人キリになるというシチュエーションが発生しているから緊張してしまう…

 

 

「…どうかしまし…た…?」

 

「あっ…ああ、ごめん! こんな大人な男性の僕が女子高生の虹夏ちゃんに案内してもらってて本当にいいのかなって思っちゃって…」

 

「そ、そんな…気にしなくて大丈夫ですよ!?」

 

「ぼっ…ひとりちゃんの演奏に夢中になったみたいに、私たちの演奏を聴いて結束バンドのファンになってくれたら嬉しいですし!」

 

「ひとりちゃんが金沢八景で披露してくれたあの演奏を、ほ、他のバンドメンバーの楽器の音色と一緒に聴ける日を、た、楽しみにしてます…!」

 

 

大の大人がめっちゃ緊張しすぎて本当に恥ずかしい状況になっているものの、そんな事など気にせずに普通に会話してくれる虹夏ちゃんが優しい…!

 

さっきの喜多ちゃんもそうだったけど、人懐っこいメンバーが揃っているから、人見知り気味に見えるひとりちゃんでも恐れることなくバンド活動を続けられているのかな…?

 

 

「そういえば、ひとりちゃんのホームグラウンドで聞いた路上ライブって、本当に偶然居合わせたんですか?」

 

「あ、うん。 あの日は金沢八景でお祭りがあったんだけど、屋台を巡って大通りへ出て、金沢シーサイドラインの高架下沿いに駅まで戻ろうとしたら、路上ライブしている所を偶然見かけてね」

 

「最初はよくある路上ライブだと思ってたけど、途中からひとりちゃんの演奏が急に安定し出したのをキッカケに無我夢中で演奏に取り憑かれたように聞き入ってたよ」

 

「へぇー、そうなんですね!」

 

「大通りを通って戻ろうなんて思わなかったら今でもひとりちゃんとは出会ってなかっただろうから、あの出会いは本当に奇跡だったように思えるよ!」

 

「おぉ、奇跡的な出会い、そういうのいいですね!」

 

「あの、実はですね。 私とひとりちゃんの出会いも奇跡的な出会いだったんですよ!」

 

「えっ、虹夏ちゃんの方も!?」

 

「あの日は当日にさっきの喜多ちゃんがライブ当日に逃げ出しちゃって…」

 

「えっ、そ、それってヤバない…!?」

 

「もう本当に焦りましたよ!!」

 

「でもなんとかしようと無我夢中でリハーサルをほっぽって、喜多ちゃんの高校まで行ったら本人に会えるかもしれないって思って急いで向かって…」

 

「こ、行動力が凄い……!!」

 

「だけど上手くはいかず、結局見つからずに会えなかったんです」

 

「まあ確かに、そんなフィクション物語みたいには上手くはいかないものだもんね、世の中は…」

 

「そう思いますよね? あの時は私もそう思ってたんだけど…」

 

「諦めて帰ろうとした時に帰りの公園で偶然出会ったのが、ギターを背負ったひとりちゃんだったんです!!」

 

「ええ、そんな奇跡のストーリーが!!?」

 

「そう、奇跡が起きちゃったんです!!」

 

「金沢八景で僕がひとりちゃんと出会った奇跡と同じ感じだ…そう思うとひとりちゃんって、結構縁起よくない!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、虹夏ちゃんから藁にもすがる思いでそのままひとりちゃんをSTARRYに連れ出したエピソード、最初の3人体制での結束バンドライブのエピソードなどを聞いていると、あっという間にライブハウスに到着した。

 

切羽詰まっていたとはいえ、ギターを持ってるってだけで半ば強引に連れ出したっていうのは凄いな…

まあ、ダンボール被って演奏したというひとりちゃんの方が更にその上をいく姿で、聞いてて半分引いちゃったのはここだけの話だけれども…

 

 

それにしても異性の人見知りにも優しく接してくれて、その上に話をうまく切り出してくれるなんて…虹夏ちゃん、超大天使じゃないか!!?

 

…はい、ごめんなさい、ちょっと特徴を盛りすぎたところでモノローグを終えて会話の方に再フォーカスします。

 

 

 

「到着! ここがお姉ちゃんが経営しているライブハウス『STARRY』です!」

 

「おお…入り口の看板、周りのピカピカ光っている球とSTARRYの文字がなかなかオシャレなデザインだ…!!」

 

「気に入ってくれてありがとうございます! 私とお姉ちゃんが手入れしているから、いい感じでしょ?」

 

「うん、と、とっても…!!」

 

「あ、よかったら中も見ていきます?」

 

「えっ、中も見ていいの!?」

 

「お姉ちゃんの許可は必要だけど、私からお願いすれば多分すぐに許可してくれますよ!」

 

「虹夏か。 おかえりー…って、ん? 虹夏、一体誰と話してるんだ?」

 

「あっ、お姉ちゃん! たまたま下北沢駅でひとりちゃんのファン3号さんとバッタリ会って、STARRYの場所を下見したいって事だったから案内してきたんだ!」

 

「ファン3号…あー、ぼっちちゃんの路上ライブを偶然見てファンになったという子の一人か」

 

「あっ、紹介しますね! 私のお姉ちゃんでライブハウスSTARRYの店長、伊地知星歌です!」

 

「こ、この方が…! えっと、は、初めまして、ひとりちゃんのファン3号です。 よ、よろしくお願いします!!」

 

「ん、よろしく」

 

「ところでお姉ちゃん、今からこちらのファン3号さんにライブハウスの店内を見学させてあげてもいいかな?」

 

「ライブハウスを…今から見学…???」

 

「…虹夏、例えお前からの頼みであっても、ライブハウスの見学させる事はできない」

 

「そ、そっかぁ…だ、だよね」

 

「ライブハウスやバンドの関係者じゃない客は、開場の時間帯にチケット代を払って入るのが基本だからな」

 

「ぼっちちゃんの場合は臨時のメンバー入りだったし、その後もそのままバンドの関係者兼ライブハウスのバイト要員になったから通しているだけ」

 

「や、やっぱりちょっと強引過ぎだったよね…ごめんなさい、音夏さん。 私にできるのは道案内する事までが限界になってしまいますね…」

 

「いや、虹夏ちゃんが謝る事はないよ!? ここまで案内してくれただけでもとても有難いし…こうしてライブハウスの経営者にも出会えたからもう万々歳だよ!」

 

「そう思ってくれるなら…有難いです!」

 

「こちらこそ色々とありがとう」

 

「それじゃあ私はこの辺で失r…」

 

(ポタッ…ポタポタポタ……ザァーー………)

 

「うええ!? 急に土砂降りってきた!!?」

 

「す、凄い雨…これだと傘無しだと厳しそうですね…」

 

「曇り予報で雨マークなしの降水確率は10%程度だったのに……はぁ…やっぱり僕ってツイテないな……」

 

「ま、まあこういう事もあるんじゃ……ないでしょうか?」

 

(虹夏、動揺しているのに無理してんな…)

 

「曇り予報だから傘持ってきてなかったし……はぁ…元はといえば、下北沢にくるキッカケになったのもあのクソ酒酔いベーシストに振り回されたのが原因だし……なんかもうなぁ…」

 

(ん? 酒酔いベーシストって…まさか……??)

 

「な、泣かないで下さい!? 多分通り雨ですし、雨宿りすればきっとすぐに止みますよ!!」

 

「ありがとう虹夏ちゃん…今マップを調べたらすぐそこの目の前鼻の先にLOWSONがあるみたいだから、そこで傘買って帰る事にするy…」

 

「…なあ、その酒酔いベーシストの奴の名前、聞いてもいいか…?」

 

「??? SICK HACKのボーカルベーシスト、廣井きくりさんですけど…」

 

「やっぱりアイツか……相当絡まれて、めっちゃ面倒くさかっただろ?」

 

「ま、まあ…はい……山手線の駅で遭難していたのを保護して新宿FOLTに居るバンドメンバーに届けましたけど……移動する電車で理不尽な会話絡みを受けて、正直言うと結構しんどかったです……」

 

「なるほどな……アイツは酔わなければ、守ってあげたくなる可愛さがあるのにな………」

 

「……虹夏はどう思う? ファン3号に対して、自分として抱いた印象は」

 

「い、印象!? えっ、えっと、ここまで来る中で楽しく会話してたし、とっても優しそうな人だなって感じだよ!」

 

「分かった…」

 

「えっと…音夏、でいいのか?」

 

「えっ、何故僕の名前を…!?」

 

「虹夏がお前のことを話す時に時々名前で言ってるからな…まあそれはいい」

 

「音夏が…どうしても中を見たいっていうなら…その……今回は特別だぞ?」

 

「え…ほ、本当にいいんですか!?」

 

「その廣井ってやつ、実は私の大学時代の後輩なんだけど……その保護をしてくれた…まあ、そのお礼だ」

 

「もー、お姉ちゃんは素直じゃないんだからー!! よかったですね、音夏さん!」

 

「う、うん…!! そ、それなら、あ、案内よろしくお願いします…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、きくりさんを保護してくれたお礼として、特別にSTARRYの中を見学できる事になった。

 

まさか、バンドメンバーの一人がライブハウスの店長さんの家族というだけには留まらずに、ライブハウスの店長さんがきくりさんと先輩・後輩の関係だったとは…やっぱり世間はせまいな……

 

 

「なるほど…なんというか、日常から少し離れた非日常的な隠れ家みたいな雰囲気がなかなかいいかも…!」

 

「特に壁のこの時計とかオシャレ! 狭いように見えて意外と広いから、当日のライブがますます楽しみになってきたよ!」

 

「率直な感想を聞かせてくれてありがとうございます! 時計を褒めてくれたのは驚きでしたけど、ここは私のお気に入りの場所でもあるんですよ!」

 

「言われてみれば、実家がライブハウス経営をしている高校生も珍しい…?」

 

「といってもまあ、ここがオープンしてそんなに年月はまだ経ってないですけどね!」

 

「だから機材とかも比較的まだピカピカな感じがするのかぁ…なんかこう、もう一度言うけど、隠れ家みたいな感じがするのがいい!」

 

「隠れ家にかくれてキスをしよう! みたいな? まあ面白くもないマイナーな曲名もじりだけど」

 

「あはは…そんなに褒めてくれるなんて嬉しいな!」

 

「ひとりちゃんも最初、『私の家』とか言ってましたし…安心できる要素があるんでしょうか?」

 

「ほ、本当になんとなく落ち着きそうな感じがあっただけで特に意味は…」

 

「なんとなくでも嬉しいですよ! あっ、よければ何か飲み物でも飲みます?」

 

「えっ、こういうのって…本当ならドリンク代でかなりお金がかかるんじゃ……いいの?」

 

「本当はね? でも、これも私達のファンになってくれるかもしれない音夏さんの為の将来的な投資だと思って! 今日は私からの奢りって事で、なんでも頼んでいいよ!」

 

「そ、それなら…砂糖とミルクが付くならコーヒーのアイスで!」

 

「あぁ…ごめんね? ウチはコーヒーはなくて…」

 

「あっ、そうか! 最近見た新宿FOLTのドリンクメニューで考えてたから間違えた…ここは何のメニューがあるか調べなきゃ…」

 

「STARRYのドリンクメニューだと…」

 

「待った、虹夏。 まあ確かにウチは普段コーヒーは出してないが……もし飲むとしたら何のコーヒーが飲みたい?」

 

「えっ、コーヒーの種類ありで頼んでもいいんですか!? む、無理を承知で言うならばカプチーノが飲みたいですけど…」

 

「カプチーノか…ちょっと待ってろ、家に取りに行ってくるから」(マンションの部屋に向かい)

 

「あ、はい…」

 

「お姉ちゃんね、ああ見えて結構あれなんですよね」

 

「…? あれ…?」

 

「そう! ツン ツン ツンツンツンツン…デレッ〜みたいなとこあるんです!」

 

「ツン多くない?」

 

「強ち間違ってないですよ? 多分、ライブハウスの事をかなり褒めてくれたから、特別にリクエストに応えてくれてるんだと思います!」

 

「な、なるほど…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、程なくして家からインスタント用のカプチーノを持ってきた店長さんが、僕のためにインスタントのカプチーノを振る舞ってくれた。

 

そして、楽しいひと時はあっという間に過ぎていき、遂に僕が家にギリ帰れる終電の時間間近となった。

 

 

「今日は本当に何もかもありがとう!」

 

「結束バンドのライブ、期待しているよ!」

 

「こちらこそ、ライブハウスの事とか褒めてくれてありがとうございます!」

 

「当日は音夏さんに楽しんでもらえるように…演奏頑張りますね…!!」

 

「うん! それじゃあまたライブ当日に…またね、虹夏ちゃん!」

 

「はい、ライブ来てくれるの楽しみにしてます!」

 

 

 

 

 

 

そして、僕は駅へと向かい始めた。

 

先ほどの雨は通り雨だったようで、さっきの土砂降りが嘘のように晴れていて、街の街灯越しに夜空がハッキリと見えた。

 

最後の最後に楽しい出来事があったからか、気がついたら鼻歌が自然と口から出てきていた。

 

 

夜にあちこちの繁華街や駅近の通りを散歩する事もあって、賑やかな夜の街を見るのは慣れていたけれど、雨上がりだからか濡れた場所が光って宝石のように綺麗に見えた。

 

それはまるで、見慣れた夜の街並みがイルミネーションのように光ってメロディーやハーモニーを奏でているかのようにも見えた。

 

この明るくて楽しい雰囲気が、あのバンドを通じてこれから増えていったらいいな…♪

 

そう思いながら下北沢駅まで歩いた後、電車で新宿に戻り、あとは中央線の快速に乗って家の最寄駅へ、そして家路へとついた……

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:今日の結束バンドの話イ】

『ぼっちが出会った3人のファンの話イ』

 

「ぼっちちゃん、おはよー!」

 

「ジュースでもいる? 今日は奢っちゃうよー!」

 

「後藤さん、疲れてない? マッサージとかして欲しかったら言ってね?」

 

「ぼっち、タンポポ食べる?」

 

(なんだか今日、みんなが優しい…)

 

(はっ! 私がチケット全部売ったからかなぁ…?♪)

 

「え、えへへへ、へへ…みなさんありがとうございます♪」

 

「私でもやればできるんですよ♪♪」

 

「もう大丈夫…大丈夫だから! ね?」

 

「そうよ! 私がその分頑張るから、後藤さんは演奏に専念して?」

 

「ぼっち、その場の嘘はいつか身を滅ぼす。私には分かる」

 

(え…まさかチケットのこと信じられてないッ!?)

 

「え、いや…本当に…」

 

「大丈夫ー、大丈夫ー♪」

 

(こ…これは何を言ってもダメなやつだ…)

 

「そもそも、ノルマ5枚ずつって言うのも後藤さんにとってはハードルが高すぎて不公平だったような気がするわ!」

 

「ぼっち、本当の事を聞かせて…実際は何枚売れたの?」

 

「あ、えっと…5ま…」

 

「正直に…」

 

「あ、はい…父、母の2枚ですぅ……」

 

(5枚売ったのは嘘じゃないのに嘘を付かないと信じてもらえないなんてツライ(涙))

 

「分かった。それなら残りは3枚だね」

 

「ちょうど1人1枚更に売ればノルマ達成ですね!」

 

「うんうん、なんとかなりそーでよかったよ!」

 

「あ、は、はい…よ、よよよよろしくお願いします!!(汗)」

 

(み、みんなには申し訳ないけど、これで3枚多く売れると思えば…)

 

「後藤さん…?」

 

「え、いや…なんでもないですよ?」

 

「…ぼっちちゃん、実はまだ何かあったりしない…?」

 

「でも、ぼっちがとても5枚を売ったようには…」

 

「ほーらそこ! 偏見的な思考を持たないッ!」

 

「で、ぼっちちゃん、実際のところはどうなのかな…?」

 

「そ、それは…」

 

 

 

 

(事情説明後)

 

「なんだ…そうならそうと早く言ってくれれば良かったのに」

 

「ヨクイウヨ!! ぼっちちゃん、疑ったりしてごめんね!」

 

「後藤さん、疑ってしまってごめんなさいね!」

 

「あっ、いえ…信じてもらえて良かったです…」

 

「それにしても、ぼっちちゃんのファンが一号・二号・三号と3人もいつの間にか出来ていたとは驚いちゃったなー!」

 

「後藤さんって凄いのねー! ちなみに名前とかは聞いたりしているのかな?」

 

「あ…そういえば一号さんと二号さんからはまだ聞いてませんでした…三号さんは『音夏鈴(おとなつ りん)』と名乗ってました」

 

「なるほど! まあいずれにしてもライブ当日にはきっと会えるから、その時にいろいろ話を聞くのもありかもね!」

 

「もし話す機会があれば、私も色々会話してみたいです!」

 

「音楽に興味がある人達なら、私も楽しく会話できそうな気がする」

 

「な、何とか信じてくれて良かったです…!!」

 

「じゃあ、新たに継続して私たちのファンになってくれるかもしれない3人のファンの為にみんなで演奏頑張るぞー!」

 

「「「「おー!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 






キャラクター紹介&解説

音夏鈴
 本当ならばこの世界では物語としてあまりフォーカスされて欲しくはないと思っている、自称モブの本作オリ主。大人のくせに人見知りが発動して恥ずかしくなっていたものの、話すうちに少しずつではあるが虹夏との会話に慣れてきた様子。また最初は星歌に対して少々怖さを感じて緊張してしまったが、虹夏からツンデレという一面があると聞いた時には驚き、最終的には結果的に伊地知姉妹両者に慣れて楽しい一時を閉店後のSTARRYで過ごした。

伊地知虹夏
 結束バンドのドラム担当。音夏をSTARRYまで案内する中で人見知りが発動している音夏を密かに心配していたが、話すと意外と会話できると気がついてからはある程度音夏と親しくなり、姉の許可を得た上でSTARRY店内を案内した。おまけでは最初はひとりがチケットノルマをクリアできたはずがないと思い込んでしまったものの、誤解が解けてからはすぐに謝罪し、その後はメンバー全員が結束するための温度を取った。


伊地知星歌
 虹夏の姉かつライブハウス「STARRY」の店長。虹夏が案内して連れてきた音夏に対して最初は警戒心を持っていたものの、前回の話で山手線の某駅で酒に酔い遭難していたきくりを保護した苦労話を音夏から聞いてからは同情し、それをきっかけに閉店後のSTARRYを見学する事を許可した。最終的にはSTARRYの内装を褒めちぎった音夏に対して気を良くしてインスタントのカプチーノを作ってあげた他、音夏は悪い人ではないなという印象を得た。

後藤ひとり
 結束バンドのリードギター担当。今回は本編では未登場だったものの、おまけでは新たにできた3人の後藤ひとりのファンにチケットを売った事を話しても結束バンドメンバーに信じてもらえずに苦労したが、詳しい経緯を話す事でようやくメンバーのみんなに信じてもらう事ができた。

喜多郁代・山田リョウ
 後藤ひとりと同様に今回は本編未登場だった結束バンドのメンバー。虹夏と同様にチケットノルマをクリアした後藤ひとりの事を(普段の行いも含めて)信じられずにいたが、最終的には本当であったと受け入れた。喜多は虹夏と同様に素直にすぐ謝罪したものの、山田の方は通常営業が故に…うん、これ以上は深掘りするのは本人の名誉のためにもやめておこう。


今回も最後まで見て頂き、ありがとうございます。
正直に言うと、今回の話の展開作りはかなりの難産でした。

最初は「ひょんなことから下北」というサブタイトルを与えた上で、普通にSTARRYの案内許可が降りる→見学終えた帰り際に大雨が降っていた→傘がないから帰れない→嘆いた勢いできくりを助けたエピソード話をして同情した星歌が伊地知家宿泊を許可→ひょんなことから伊地知姉妹(特に虹夏)と色々と会話を重ねつつ伊地知家で一泊を過ごす…という展開をなんとなくで考えていました。

しかし書くうちに「同じ屋根の下で過ごさせたら読者にかなりの嫉妬を与えそう」とやり過ぎを感じた他、STARRYのモデルとなった実際の店舗の近くにはロー○ンがあって物理的に傘をすぐ買えそうな不自然さがある事から、書き直しをしまくった上で最終的にサブタイトルを変更した上で今の展開に落ち着きました。


これでもまだ読者が羨ましいそうに思うかもですが、これ以上修正すると2話にも大幅プロット変更を加えることになりそうなので妥協した事をご了承ください。

地味に敬語多用の虹夏ちゃんも原作ではない新鮮な状態なので、セリフ書く時も色々と大変でしたが、読者の皆様に気に入って頂けたら幸いです。

そして次回はいよいよ結束バンドのメンバー4人での初ライブ回です。


次回、「ロックは生きている!」

お楽しみに。


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