ファン3号 あのバンドとの出会い編(Bocchi meets fan of 3)   作:strawberrycake

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リアルでも2025年の夏がやってきたという事で(?)、今回は江ノ島回となります。

そして、今回のサブタイトルで初めて明かされる事となりましたが、拙作の年設定は原作基準となっております。
但し、世界観や設定は基本的にアニメ基準となっております。

また、十分注意はしているもののうっかり2018年以降の時代的要素が入ってしまったり、江ノ島の聖地巡礼が2024年である事から位置関係がおかしかったりする点があるかもしれませんが、そこは世界観補正として見て頂ければ幸いです(苦笑)


前回同様にハーレム展開はもちろん、人によってはジェラシーが発生しそうな展開もあるので、マインド的に辛くなったら適度に飛ばし読みすることをオススメします!(汗)






第6話 2017年、夏、江ノ島【江ノ島回 前半】

結束バンドのライブ&打ち上げの日から数日後・・・

 

モブのはずなのに何故か目立つ事が多かった僕の日常は、ここに来てようやく平和を取り戻そうとしていた。

 

 

そして今日は8月31日、世の中の小中学生と高校生は夏休み最終日であるところが多いと思うこの日に、休日出勤の振替日としての休みを取った僕は趣味である電車での一人お出かけを堪能していた。

 

最近は都内、都内近郊であっても喜多…失礼、北の方や東西方面にお出かけする事が多かったから、今日は南の方へお出かけしている。

 

 

東海道線はご当地な発車メロディーが多いから、いざこうして乗ってみると駅メロ的に結構楽しい。

 

上野のテ○○ク製汎用メロディーから始まり、東京の「ドリームパーク」、新橋の「春風」、品川の「鉄道唱歌」、川崎の「上を向いて歩こう」と続き、横浜からは汎用メロディーとご当地が大体で交互に来る。

 

 

そして、小田原まで乗ってご当地発車メロディーを一通り堪能した後、折り返し戻ってきて今は茅ヶ崎で「希望の轍」の歌い出し部分の1コーラスを聴くことにトライしている。

 

行きは運良く1コーラス主義の車掌が常務する電車に乗った事もあり、全ての駅で最低1コーラスを聞けるというミラクルを起こしたが、戻りは流石にそうはいかなかった。

 

「お猿のかごや」、「朧月夜」、「たなばたさま」は1コーラスを拝むのに苦労し、特に今粘っている「希望の轍」はサビこそ1コーラス鳴ることがあれど、歌い出しは中々1コーラス鳴らずに苦戦していた。

 

 

さて、そろそろ1コーラス鳴るかな…おおお鳴ったあ!!!

 

次の予定にも影響及ぼしそうでそろそろ諦めようと思ってたから、これは嬉しい!!

 

 

そう、今日の予定は夏そしてサザンに因んで、なんとなく江ノ島と鎌倉にも行ってみようと計画しているのだ!

 

バージョンの多すぎるお猿のかごやとたなばたさまは妥協する場面があっても、サザンの「希望の轍」は妥協したくなかったのはこの為だ。

 

全体的にもう少し早く1コーラスが鳴っていれば茅ヶ崎サザンCに行ってエボシ岩を望む事も考えたが、江ノ島経由の鎌倉まで大移動をする事を考えると、このまま藤沢駅まで戻った方がいいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間的に妥協しようと決意した辻堂の「浜辺の歌」と藤沢の「東海道3番」も運よく1コーラス以上鳴り、気持ちよくJR藤沢駅の改札を出た。

 

さて、これから江ノ電に乗って…ん、手間左手に小田急線への乗り換え階段があるな?

 

新宿からなら運が良ければ江ノ島まで乗り換えなしで行ける小田急線だが、そういや藤沢駅も通り道になっていたな。

 

調べてみると片瀬江ノ島の方が江ノ島に近い上に運賃も安いし、江ノ電も「好きです江ノ電」が鎌倉→藤沢の順で聞けばショートからのロングで聞けるから尚更良い。

 

そうと決まれば、行きは小田急線で行って、帰りに江ノ電で帰ろうか。

 

 

 

 

 

 

階段を下りて改札を通ると、ちょうどホームに乗るべき電車がまもなくやってくる時だった。

 

新宿方面からやってきた、例の片瀬江ノ島まで直通する電車だ。*1

 

電車が到着して扉が開き、電車の中へ乗り込んだその瞬間…

 

 

「ええっ、お、音夏さん!!?」

 

「こんな偶然がまた起きてしまうとは…」

 

「なんか凄いミラクルがまた起きちゃった!!?」

 

 

僕の時が一瞬止まった…

 

 

「って、音夏さん固まってる!?」

 

「思考停止してる…?」

 

「で、でも今の後藤さんに比べれば、遥かになんとかなるんじゃないでしょうか!」

 

 

(音夏の目の前に立って)「音夏さん…?」

 

「ひゃ、ひゃい!!/// き、喜多ちゃん!? ぼ、僕は一体…?」

 

 

ち、近いって〜!!/////

 

 

「よかった〜! 急に動かなくなったので心配しましたよ!」

 

「だっ、だって…あ、そうそう、どうしてこんなところに結束バンドの皆んなが居るの!!?」

 

「あー…それはですね(ry」

 

「後藤さんの夏の思い出を作るためです!!」

 

「おー、郁代の横入り」

 

「いちいち言わなくていいから!」(ツッコミ)

 

「なるほど。 そういえば今日は夏休みの…って、ひとりちゃん気絶してる!!?」

 

「STARRYを出発してからずっとこんな調子なんですよ〜(汗)」

 

「地味に運ぶのが大変だった」

 

「相当自虐的な想像をしちゃったんでしょうね〜…」

 

「確か、『自分の世界の殻に完全に閉じこもっているパターン』だったっけ…?」

 

「そうです! よく覚えてましたね!!」

 

「衝撃的な光景だったから覚えてたよ!! それに加えて今回は口からなんか変なもの出てない?(汗)」

 

「液体が出ているという事は、自分の世界を展開せずに完全に気絶している状態で間違いないですね」

 

「えっ、そんなことまで分かるの!?」

 

「はい! 私達もごく稀に起こるみたいですし!」

 

「あはは〜…あたしもお姉ちゃんにその状況を告げられた時の直前は完全に気を失ってましたね〜(苦笑)」

 

「そういや、変な体質に侵されてないのはリョウちゃんだけという話だったね」

 

「うん、私だけ。 でも、話を聞くうちに体質に興味を持った事はある」

 

「リョウ先輩もですか!? 私でよければリョウ先輩のために胞子となっていくらでも能力を(ry」

 

「しなくていい!しなくていい! これ以上変体質者が増えたらあたしが大変になるから!(汗)」

 

「ほ、本当に色々と大変そうで…」

 

「大変ですよ〜? リーダーとしてあたし含めてリョウ以外はいつ変体質が暴発するか分からないから、メンタル管理には慎重にならないとですし。 特にぼっちちゃん!」

 

「そうですか? 私少しはこの体質を制御できるようになりましたよ?」

 

「えっ、そうなの喜多ちゃん!?」

 

「はい、先輩方にお伝えする機会がなかっただけで!」

 

「おー」

 

「軽く溶けるくらいでしたら、どれだけネガティブ思考を体に宿せばいいのか、なんとなく分かります!」

 

「な、なんというか凄いね君たち…」

 

 

ひとりちゃんの謎な体質の話になると、カオス過ぎてまだまだついていけないな僕は…

 

 

「せっかくですし、この機会に先輩方の前で試してみてもいいでしょうか?」

 

「今すぐできるの喜多ちゃん!?」

 

「大丈夫です! 私自身が溶けてもいいですし、何か物を巻き込んで溶かすこともできますよ!」

 

「おー、私も見てみたい」

 

「リョウ先輩も!? それなら私、しっかりと見せられるように頑張りますね!!」

 

「あー、これまた愛が変なことに…(苦笑)」

 

「理解がまだ追いついてないんだけど…巻き込んでという事は、非能力者の身体なんかも溶かす事ができるってこと…?」

 

「いい質問ですね! 問題なくできますよ! 友達にも試した事がありますし!」

 

「本当になんでもありだなおい」

 

「最高にロックしてるね←」

 

 

ええ…僕だったら怖くて他人に対しては発動させられないよ()

「とはいえ巻き込まれてみたい欲も少しはある←」

 

 

「なんか逆になってない?」

 

 

「あ、下北!(しもうた/しまった)」

設定が衝撃すぎてモノローグと逆転してたわ()

 

 

「下北沢…?」

 

「ぷっ、音夏さん面白い」

 

「人のミスを笑うなぁ!(苦笑)」

 

「それなら一緒に溶けてみます? 私は大丈夫ですけど?」

 

「えっ、いいの? なんか危なくない? それに恐らく密着しないと能力受けられないということだよね?(汗)」

 

「だから大丈夫ですって! ほら、そうと決まれば隣に座りましょ?」

 

「えっ、隣に!? で、でも他の人の視線ががが…!!」

 

 

良いのか悪いのか、さっきの立ってる人の目の前に立つとかも含めて距離感おかしくないか!?///

 

仮にでも僕は男性だから、隣にルックス良すぎな可愛い女子はハードル高いし勿論意識しちゃうからね!!?/////

 

 

「他の人の視線? 私たち以外に乗ってる人はいないですよ?←」

 

「あっ、本当だ、今は貸切状態か!!(汗)」

 

 

終着駅が近いからなのか、運良く(?)この車両には他に乗客が乗ってないというなんたるご都合主義!!(アセアセ)

 

これはもう観念するしかないよなあぁ…?///

 

 

(喜多の隣に座って)「で、肩とかくっつければいいの?///」

 

「これで大丈夫ですよ♪」

 

「え、こ、ここここれでぇ!!?/////」

 

 

き、喜多ちゃんがナチュラルに手繋いできたぁ!?/////

 

女子の手の独特な感触を感じつつも、さりげなく指先はそれなりに硬いな!///////

 

 

(音夏の反応が面白くて分かりやすく笑いを堪えてるリョウ)

 

「こーら!」(リョウにツッコミ)

 

「き、喜多ちゃん、手、手…/////」

 

「友達となら普通じゃないですか? 私、学校でも男子と友達感覚でこんくらいの距離感な時もありますし!」

 

 

それ大丈夫?/// 勘違い男子の性癖とか破壊されてない?/////

 

 

「そ、それなら良いけどぉ…///////」

 

「それに、指先の方が意識を込めやすいんですよ! ではいきますね!」

 

 

喜多ちゃんがワザとらしく(?)嫌悪感を露わにするt…え、えっ、えっ、と、ととと溶けてる!?/////// ぼ、ぼぼぼ僕の手がぁ!!?//////

 

 

「こんな感じです!  あっ、この液状化はちょっと特殊で混ざったりはしないので心配しなくていいですよ!」

 

「す、凄い…痛みもなく手が液体になっていく不思議な感覚がする……まるで夢を見てるみたいだぁ…!!//////////」(感情がキャパオーバーして流石に頭から煙が上がり始め)

 

「先輩方も、この感じどうですか!!」

 

「あはは…手よりも音夏さんの方が凄い事になってるけどー…そんなになるほどかなぁ…?(汗)」*2

 

「郁代、GJ」

 

「やったー!! リョウ先輩にグッジョブって言ってもらえたわ!!!♡」

 

「あと、楽しんでるところ申し訳ないんだけど〜…もう終着駅に着いてるよ?」

 

「えっ、もう江ノ島ついてたんですか!?」(液状化が素早く元に戻り)

 

「あまりにも面白かったから、ずっと見てた←」

 

「もー、リョウまでぇ…相変わらず全然結束力ないっ!!←」

 

「溶ける体質を披露することに夢中になってました、すみません!」

 

「ほら、後藤さんも音夏さんも行きますよ!!」

 

 

こうして、溶ける能力が切れてからも喜多ちゃんとの手繋ぎは改札を出る手前までずっと続くのであった…

 

周りの視線…? キャパオーバーで脳の回転が低下していたのでそこまで気にする余裕なんてありませんでした()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだろう、なんでこうも僕は超低確率な事象を引き当ててしまうことに定評があるのだろうか?

 

もうお分かりだとは思うが、何が起きたのかを説明すると、藤沢駅で片瀬江ノ島行の電車に乗ろうとしたら、偶然にも車内で結束バンドのメンバーとエンカしたのだ!

 

あまりにも都合が良すぎる出来事故に「何を言ってんだ! 寝言は寝てから言え!」と思われそうなものの、会話のやり取りの通りこれはガチなのである!!

 

 

打ち上げの時に結束バンドのメンバーがアジカンのメンバーと苗字が全く同じという超低確率を引き当てているのには驚きだったけど、まさかこうも立て続けに超低確率を引き当てるなんて思いもしないし聞いてないよー!!!

 

普通に考えても、同じ時刻の電車に乗って尚且つ座っている場所付近と同じ扉から入る必要があり、この2つの低確率のどちらか1つでも欠ければエンカする事はまず不可能であることから、物凄く低い確率である事は明確である。

 

 

とはいえエンカしまった以上、当然ながら無視して別行動をするなど僕に出来るはずがなく、モブとしての立場は再び音を立てて崩れてく…涙が出ないのはなぜ教えて欲しいだけさ。

 

とはいえ、男性の僕が同行する事に対して彼女達からは嫌がられるどころか寧ろ大歓迎された事もあるので、ひとまずはこの成り行きを楽しむことにしようか。

 

 

「とにかく、今日はぼっちちゃんと楽しい夏の思い出を作ろう! 運良く音夏さんとも再会できたし!」

 

「もう一度聞くけど、本当に同行してもいいの? 確かに偶然江ノ島に行くという共通目的はあるけど!」

 

「もう一度言いますけど、問題ないです」

 

「まあ、これもきっと何かの縁ですし、ぼっちちゃんはともかくリョウも喜多ちゃんも同行を望んでいるから、あたしも問題ないですよ!」

 

「そうですよ!  人数多い方が楽しいと思いますし! あっ、後藤さん写真撮りましょ!」

 

「わ、分かった…!」

 

 

男女年齢関係なく一時的な仲間として迎え入れてくれるスタンス、本当にすげぇな…!!

 

あなたたち、ガチで将来大物になりそうな気がする…!

 

 

「それじゃあ私は塩ソフト食べてくるから、またね」

 

「こーら! 誰が自由行動って言った?」

 

「その塩ソフトってどこにあるの? 店名は?」

 

「塩カフェ。 大丈夫、ちょっと買って食べてくるだけですから」

 

「今調べてるけど、塩カフェってちょうどこれから行く江ノ島への通り道にあるじゃん! それならみんなで行けば良いんじゃない?」

 

「いいですね! みんなで食べましょうよ!」

 

「もー、通り道にある店なら正直にちょっと立ち寄りたいっていいなよー?」

 

「私だけ食べるつもりだったから←」

 

「まったく…ごめんね音夏さん、リョウはいつもこんな具合なんですよ」

 

「いえ…それは問題ないけど、せっかく結束バンドっていう良いバンド名があるんだから、みんなで江ノ島でやりたい事を話し合って結束して楽しんだ方が良いんじゃないか?」

 

「そういう音夏さんは、何をしたいんですか?」

 

「僕に聞く!? 本当にノリでちょっと立ち寄るくらいしか考えてなかったから特になし!」

 

「ノープラン!!」

 

「サザンの『勝手にシンドバッド』という曲で『江ノ島が見えて来た 俺の家も近い』という歌詞フレーズがあったから、どんな島なんだろうと様子を見てみたかった感じに過ぎなかったよ」

 

「だから、僕はみんなのプランの方に乗っかろうかなって。 というか本当に乗っかっていいのかまだちょっと不安だけど」

 

「音夏さん気にし過ぎ、同行しても構わない以上は気にする事はないです←」

 

「ご、ごめん、もう同じような事は言わないようにする!」

 

「本当に成り行きな旅をしてたんですね。 まあ、あたしたちもぼっちちゃんの為に思いつきで出発した旅ですけど」

 

「それなら、階段で江ノ島の頂上まで登ってみませんか? 自力で上がって見る景色ほど、ステキなものはないと思いますし!」(キターン!)

 

「えっ、階段で頂上まで登るの!?」

 

「それにいい運動にもなると思いますし! 後藤さんは私が連れて行くとして、ほら伊地知先輩も!」

 

「あたしもそんな乗り気では…」

 

「いざという時には支えてくれそうな音夏さんも居ますし、みんなで楽しく頂上に向かいましょう!!」(キタタタターン!!!)

 

「う゛っ! 喜多ちゃんいつになく眩しい!!」

 

「な、なんで?」

 

「これって、本当にガチで発光してるの!!? みんなさえ良ければ支える事は問題ないけど…」

 

 

気のせいだったと思ってた人間発光もぼっち胞子の後遺症現象だったの!? 

 

ここまで来るともはや認めざるを得ないレベル…心なしか「キターン」とかいう謎の文字が見えた気さえするし(汗)

 

そして、歩きながら話しているうちに塩カフェにまもなく到着するという事で、他のメンバーのやりたい事についてはアイスを受け取ってからとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塩ソフトを5個受け取ってから、みんなで食べつつまた歩き始める。

 

塩カフェに着いたタイミングで運良くひとりちゃんも本格的に復活したから、塩ソフト放置でそのまま溶ける心配もなさそうだ。

 

 

「塩ソフト美味しい〜♪」

 

「結構美味しいね! 僕は初めて食べたけど、塩の程よいしょっぱさとソフトクリームの甘さがバランスよくマッチしててクセになる!」

 

「味も見た目も良くて映えますね!」

 

「あっ、美味しいです」

 

「いいね〜! みんなでおんなじソフトクリームを食べる流れ、結束感出てるよ〜! ね、リョウ!」

 

「確かにみんなで食べた方がより良かった」

 

「リョウも最初から相談してくれたら良かったのに〜」

 

「あっ、今度はあたしが江ノ島でしたい事って話だったね! 出発する前にも言ったけど、あたしはしらす丼を食べてみたいかなぁ〜、場所はどこでもいいよ!」

 

「しらす丼か! ちょっと調べてみる!」

 

「しらす丼って、江ノ島のご当地でしたっけ?」

 

「江ノ島限定って訳ではないけど、この辺りの名物って聞いてるから、一度食べてみたいなーって思ってね!」

 

「お、ここのしらす丼、いいかも?」

 

「どれどれ〜? お、いいですね〜!」

 

「頂上へと向かう直進の道からは少し外れるけど、『江ノ島でしらす丼といえばココ!』みたいなクチコミもあるし、間違いないんじゃないかな?」

 

「よぉーし、あとちょっとしたら昼時だし、ゆっくり歩きつつそこに向かおー!」

 

「後藤さんは何か江ノ島でしてみたい事ってある?」

 

「わ、私ですか!? と、特には…」

 

「ぼっちちゃんは江ノ島に来るのは初めて?」

 

「あっ、はい…そ、そもそも海に来ること自体…久しぶりで…」

 

「じゃあ、まずは浜辺で海を見ようー! そしたら色々やりたいこと思いつくかもだし!」

 

「あ、そ…そうだといいですけど…」

 

「ほら、見てみてぼっちちゃん! 海だよ海!」

 

「海、見えてきましたね!」

 

「海デカ〜い!」

 

「あっ、あそこから下に降りられるみたいですよ!」

 

「もうすぐだね! あたしも丁度そろそろ休憩したいと思ってたから、海の家があったらそこで涼…(ry」

 

「ねぇ、お姉ちゃん・お兄さんたち!」

 

「ゔわ゛ぁ゛!!」

 

「暇ならうちの海の家で食べてきなYo〜」

 

「可愛い人やカッコいい人にはお安くしちゃうよ〜! 5人だったらすぐ席用意できるよぉ!」

 

「お姉ちゃんたちJK、そしてお兄さん、どこから来たKnow?」

 

「「あ、あははは…」」((ま、マズイ……))

 

「す、すみません、ちょっと待ってもらってもいいですか? こっちのピンクジャージの子が極度の人見知りなので、そんなに気安く声をかけてしまうt(ry」

 

パンッ!!!!!

 

「うわあ!!! ぼっちちゃんが爆発四散しちゃった!!」

 

「遅かったか…」

 

「後藤さん、大丈夫!?(急いで破片を集め始めて)」

 

 

まさかこんな形で顔面崩壊に続いて爆発四散も初対面以来また目にする事になるとは…

 

「そういうものだ」と理解してからはそれほど驚かなくなったどころか「爆発四散するな?」って推測できるようになったのも、ひとりちゃんの体質に慣れてきていると思っていいのだろうか…?

 

 

「Oh, 失礼〜 驚かせてしまったne!」

 

「とにかくぼっちちゃんのカケラをすぐ集めて早いとこ移動しよう!! すみません、私たち予約した店に急いでいるので間に合ってま〜す!(汗)」

 

「出来たわ!! 数秒程度の応急処置だったからなんかペラペラになっちゃいましたけど!」

 

「修復早っ!? 手慣れてんな!!」

 

「一旦それで大丈夫! 今度はあたしがぼっちちゃんを担ぐから急ごう!!」

 

「んっ」

 

「分かった!」

 

「はい!」

 

(パリピ達から逃げ始める結束バンド一同+音夏)

 

「なんかひらひらしてるけど上半身持たなくて大丈夫!?」

 

「よく分からないけどそんなに重くないから大丈夫〜」

 

「やっぱり見た目通り軽くなってるの〜!?」

 

 

質量保存の法則涙目…

 

 

「形状変形あるあるですね〜」

 

「それより、あれを相手にするのは分が悪すぎる〜!」

 

「絵に描いたようなウェイ系だった」

 

「急いで海から離れましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、海から離れた足でそのまま先ほど調べた店にしらす丼を食べに行ったらまさかのしらす丼が売り切れだったというオチがついたり、たこせんをみんなで食べたりして過ごした。

 

そして、ここまで海から猛ダッシュで逃げた疲労、坂道を歩いた疲労、涼んでもすぐにまた汗をかく程の暑さによる疲労などが蓄積された事もあってか、追い討ちとなる(?)階段の道になった途端に喜多ちゃんと僕以外の3人が歩きながら悲鳴を上げ始め、20段前後ほどの階段を登りきったところで遂に3人がダウンしてしまった。

 

 

「も〜無理ぃ…」

 

「景色とか知らん…どうでもいい……」

 

「私も…もう無理……です…」

 

「これ、まだ体力有り余ってる僕の感覚がおかしいのかな…?」

 

「そんな事ないですよ? 先輩方と後藤さんの体力の無さがおかしいんですよ。 まだまだこれからなのに〜…」

 

「ひとまず休憩させて〜」

 

「もぅ…仕方ないですねぇ〜」

 

「音夏さんも喜多ちゃんも元気だねぇ〜」

 

「あっ…!!」

 

「「「「!?」」」」

 

「ぼっちちゃん、急にどうしたの?」

 

「な、なんか、え、えええ、エスカレーターで行けるみたいですよ! あそこにエスカーって…!!」

 

「「「おー!」」」

 

「ぼっち、でかした!」

 

「階段で登りましょうよ〜」

 

「江の島エスカーか…でも確かこれ、有料エスカレーターじゃなかったっけ?」

 

「えっ、お金かかるの!?」

 

「江の島エスカーに乗るにはチケットを買わないといけないみたいですよ?」

 

「私、さっき食べたたこせんで既に帰りの電車賃以外底をついた…もうこれ以上払わなくても楽しめると思ってたのに」

 

「もっと計画的にお金使いなよ〜…だから常に金欠になるんだよ!」

 

「ごもっとも…」

 

「とりあえず、値段を見てみよう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「エスカーだけで360円、シーキャンドルまで含めると800円…ぐぬぬぬぬ……」

 

「だから階段で登りましょう?」

 

「こうなったら奥の手を使うしか…」

 

「奥の手…?」

 

「いらっしゃいませ」

 

「いっ、今お金がなくて…ベース、私いいやつ結構持ってるんですけど!」

 

「えっ…?」

 

「ベース…???」

 

「1本差し上げますから!」

 

「いや、その…」

 

「2本ですか? 3本がお望みですか?」

 

「いや、まずはチケットを…」

 

「どっから出したそのベース!!! Σ(・・;;;)」

 

 

リョウちゃんこそは普通の人間のままだと思ってたのに、これ以上僕を混乱の渦に陥れさせないでくれ!!!??(滝滝汗汗)

 

 

「どうしましょう…手持ちあるでしょうか…」

 

「喜多ちゃ〜ん? 無理に貢いじゃダメだよ〜? あたしも乗りたいから今回は強くは言えないけど〜」

 

「つまり、整理すると階段登り隊が2人とエスカー乗り隊が3人で、乗り隊の1人のお金が足りないといった感じだね?」

 

「あっ、そ、そうですね…」

 

「それならこういうのはどう? 僕と喜多ちゃんは階段で登って500円、他の3人はエスカーで登って800円だけど、リョウちゃんの800円分は僕が奢る」

 

「えええ、いいんですか!? そんな申し訳ないですよ音夏さん!」

 

「いいのいいの、虹夏ちゃん。 まあせっかくの夏の思い出作りだと思うし、その時の価値は後でお金で買えないから、その代わり思いっきり楽しんでくれれば!」

 

「もぉ〜、本当にすみません!!(音夏に頭下げ) リョウ? 音夏さんが特別に払ってくれるって事だから感謝しなよ〜」

 

「かたじけない…」

 

「本当にそう思ってるー?」

 

「と、勢いで一方的に仕切って提案しちゃったけど、これで良かったかな? と、特に喜多ちゃんはこの案だと男女2人きりになっちゃうって言ってからき、気がついたんだけど!(汗)///」

 

「いや、むしろ助かりますよ! 本来ならあたしが仕切らないといけないところをありがとうごさいます!」

 

「私も大丈夫ですよー? 音夏さんはもう普通にお友達だと思ってますし、疑似カップルとして一緒に登ってみるのも面白そうじゃないですかー!!」

 

「ぽ、ポジティブに捉えてくれてありがとう/////」

 

 

さっきの電車の件もそうだったけど、やっぱり結束バンドの女子たちは距離感がおかしすぎるよ〜!!!///////

 

 

そして、僕と結束バンドの不思議な縁(エン)カ江の島旅はまだまだ続くのであった…

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ:今日の結束バンドの話イ】

『結束バンドは能力者揃い(!?)』*3

 

「ちょっと待って! 今回は僕も結束バンドと同行中なのに、おまけをやる意味あるの?」

 

「まあまあ…ここまで毎話欠かさずにやってるコーナーですし、たまにはこんな回もアリじゃないでしょうか?♪」

 

「本当は普段の結束バンドの様子を映すために設けられたコーナーのはずなんだけどな…まあいっか(苦笑)」

 

「それならせっかくだし、僕から一つみんなに聞いてもいい?」

 

「勿論、いいですよ〜!」

 

「リョウちゃん、さっきのあの突然のベース何? いきなり出てきて僕、気が動転したんだけど!!」

 

「知りたい?」

 

「餅(もち)!」

 

「これは楽器専用のワームホールシステム。 楽器を弾きたくなった時に念じれば簡単に自宅の楽器を取り出す事ができます。 こんな感じに」(※突然のベース/※現れる様子は読書の想像に任せる)

 

「サラッと説明してるけど、何で普通に取り出せるの? 原理は?(汗)」

 

「……アニメ・漫画だから」

 

「身も蓋もないッ!! 僕が質問した意味ッ!!(苦笑)」

 

「ぼっちも確かできるはずだよ」

 

「あっ、はい…即席に歌を歌いたい時なんかに…こんな感じに」(※突然のギター/※現れる様子は想像にry)

 

「2人とも自然に取り出してるけど、あたしも最初はびっくりしたんだからね?」(辛辣虹夏)

 

「そして喜多ちゃん!」

 

「はいっ!!」

 

「なんかときめいたりした時に発光しているように見えるけど、あれってどういう原理? さっきの一番眩しかった時はなんか『キターン!』っていう謎の文字の幻覚さえ見えたんだけど!」

 

「えっと…そんなもの出ています? 私は普通に接しているつもりですけど!」

 

「無自覚ッ!!」

 

「でも、世の中よく分からない謎があるのもロマンがあるじゃないですか! 私そういうのも好きですよ!」(キターン!)

 

「ゔわ゛っ゛!! 喜多さんが眩しい!!」

 

「ほい喜多(来た)ー! あれっ、録画中はカメラ越しでも見えたのに、録画データに発光が残ってない?」

 

「そこまで設定掘り下げる必要ある?」(珍しく正論?なベーシスト)

 

「あっ、作者の趣味らしいので…面白くなかったら…後書きまで飛んでしまえば…いいかもです」

 

「最後は虹夏ちゃん!」

 

「ええ、あたしも!?」

 

「本当にそういえば感覚だけど、普段から頭のアホ毛が感情に合わせて動いてたりしない?」

 

「え…う、動いてたっけ?(汗)」

 

「さっきのリョウ先輩の言葉を借りるのでしたら、アホ毛が動くのは『よくあるアニメ・漫画の演出だから』の一言で済む話じゃないですか?」(メタ郁代)

 

「いや、今思い出したけど、前に帽子を被った時なんかに何故か虹夏のあの毛が帽子を貫通してた事がある…言われてみれば原理はどうなってるんだ?」

 

「私も…感情に合わせて…ぴょこぴょこ動くの…見た覚えあります」

 

「えっと、あたしもよく分かんないから、よく分かんないかも…」

 

「本人も分からなかったらどうしようもないか…(汗)」

 

「あ、あの…!!」

 

「「「「?」」」」

 

「わ、私の…た、体質?…の事は…聞かなくて…いいのでしょうか?」

 

「ひとりちゃんの体質の謎はこのコーナーで収まり切らないほど多そうだから、今回はパス」

 

「ええ〜!」(※「ド下手だ!」と言われた時のがっかりボイスと同一)

 

「でも大丈夫だよ」(ひとりに寄り添って支えて)

 

「ひとりちゃんの体質については僕自身今後も色々学んでいきたいから、今後も本編を通じて少しずつうぅ〜?!!」(ボッチャーン!/ショックで一気に水たまり化したひとりの変化に巻き込まれて液状化しつつ着水し)

 

「あー…ぼっちちゃんだけ割愛されちゃったのがよっぽどショックだったんだねー(汗)」

 

「今回の場合は戻るのに少し時間がかかりそうですね…特性上液体として混ざる事はないので大丈夫だとは思いますけど」

 

「ぷっ、面白いw」

 

「呑気な事言ってないで助けてぇ〜(汗)」(溺れてはないがひとりと一時的に一体化して)

 

 

(チャンチャン♪→おしまい)

 

(※今回のおまけは夢オチ並のパラレルワールド的メタフィクションであり本編とは直接関与はしていないのでご安心ください)

 

 

*1
現実世界では2022年3月のダイヤ改正によって直通運転が廃止され、藤沢駅での乗り換えが必須となった。その為、2022年設定とされるアニメ版のぼざろでは「下北からなら1本で行けるし!」という発言に矛盾が生じている。原作時点の2017年ではこの矛盾が解消されているため、拙作では出来事はアニメ基準、時代は2017年とさせて頂いた。

*2
虹夏は喜多ほどグイグイはいかないものの、基本的に男女気にせず女友達と同じような距離感で当たり前に接するような描写がある裏設定の二次創作がハーメルンには多い気がするため、その傾向を参考に拙作でもその辺り鈍感そうな無自覚設定にしてみた。 二次創作作品によっては勘違いで初恋を奪われた男子が多く居たりもするらしい?

*3
今回はメタ現象・メタ発言全開のはちゃめちゃ回なので、その辺りが大丈夫な方だけご覧ください。






キャラクター紹介&解説

音夏鈴
 毎度お馴染み自称モブのオリ主。今回こそはモブキャラらしく一人旅を満喫できると思っていたものの、藤沢駅から小田急線に乗った際に偶然にも結束バンドの4人と不思議な縁でエンカ・合流し、自身も江ノ島を訪れる予定があった事から結束バンドの夏の思い出作り旅に同行する事となった。合流後は無意識のうちにみんなの意見をうまく(?)まとめる役を努めた。但し、おまけコーナーでは別パラレルワールド的なノリで気になった現象を本人たちに聞いてしまうほど、ぼざろ世界特有の謎現象にはまだ色々と慣れない部分がある様子。

後藤ひとり
 本家の主人公かつ結束バンドのリードギター担当。本家通りに物語の裏で結束バンドが江ノ島に行くキッカケを作った後、塩カフェ到着時に意識を取り戻して音夏と再会した。ウェイ系のパリピ店員に絡まれて爆発四散した後、本家では唐突にペラペラになって部分復活するといった考察の余地を与えていたが、拙作では喜多が秒で仮修復した設定とした。おまけでは能力説明を割愛されたショックで近くに居た音夏を巻き込んで水たまり状に素早く溶けるといった変化を見せた。

伊地知虹夏
 結束バンドのリーダーかつ結束バンドのドラム担当。物語の裏の電車の車内で本家通りに会話をした後、藤沢駅で偶然にも音夏と再開した。無意識のうちにみんなの意見をまとめる音夏に対して内心驚きつつも、いい意味で何か感じるものがある様子。リョウのシーキャンドルセット代を奢ってくれた事に対しても音夏に申し訳ないと思いつつもとても感謝した。ツッコミ役に加えて3人分のぼっち体質の対処と本家よりも少々大変なリーダー役を努めているが、後者の対処は最近になって良くも悪くも慣れてきたようだ。

喜多郁代
 結束バンドのギターボーカル。物語の裏の電車の車内で本家通りに会話をした後、藤沢駅で偶然にも音夏と再開した。ぼっち体質に対して理解を深めたい意欲が強く、軽く溶ける程度なら能力をコントロールできるようになった。音夏に対してはファンの垣根を超えて普通に友達の一人として認識しており、彼の手を握ったり、2人きりで行動する事に対しても動じることはない様子。但し、そんな最強コミュ力でもキターン現象については本人は無自覚のようだ。

山田リョウ
 結束バンドのベース担当。物語の裏の電車の車内で本家通りに会話をした後、藤沢駅で偶然にも音夏と再開した。相変わらずマイペースではあるものの、女子達と共に行動することに躊躇する音夏に対して気にすることはないと諭した。本家ではただ一人塩ソフトを食べていたものの、拙作では音夏が加わった事により5人で塩ソフトを食べる展開に発展し、少し嬉しかった様子。ここまで結束バンドの中では唯一普通の人間としてのポジにいたが、ベースをどこからともなく取り出したことにより卒業することとなった。(ちなみに本家アニメ通りの演出ではある)

パリピ店員たち(仮称)
 本家通りに結束バンドのメンバー達に話しかけたが、音夏の存在により少しだけ台詞が変化する事となった。本家ではひとりが爆発四散した事に対して虹夏は初見らしき驚きを見せ、喜多は驚きのあまり固まった様子だったが、拙作では2人ともひとりの特性を知っていたため虹夏は驚きの台詞が少し変わり、喜多は冷静に対処して(ペラペラ状態ではあるが)秒でひとりを復活させてみせた。



今回も物語の進め方のプロットを決めた上でキャラ達には自由に動いてもらう(キャラ別の特徴に応じたその場のノリとアドリブ)手法で書いていきましたが、結構カオスな状態となりました…(汗)

なので読みにくかったり、オリ主に対してハーレム的嫉妬を覚えたりしてたらすみません…この場を借りてお詫び申し上げます。


また、最初は電車の車内で結束バンドメンバーの「江ノ島でしたい事」をまとめた上でぼっち体質の話は軽く済ませる予定でしたが、藤沢→片瀬江ノ島の所要時間が6分しかない事で話の膨らませ方に非常に苦労した挙句、ぼっち体質の話のみを無理矢理フォーカスした結果、現在のあの内容になりました…(苦笑)

冒頭部分のモノローグについても、現在は東海道線の多くの発車メロディーがIKST化(路線統一化)により各駅で大幅変更を遂げていますが、2017年8月当時は多くのご当地発車メロディーが残っていたためあの書き方になりました。
(同様に国府津のみかんの花咲く丘も2022年5月の変更なので話題には出てきませんでした)


という事で、今後も読者を選ぶような作者の妄想全開な作風にはなるかとは思いますが、それでも構わないよっていう読者であれば今後ともよろしくお願いします。

長文続きの中、今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。


次回、「江ノ島にhimawariはないけれど」

お楽しみに。
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