転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第1章 原作開始編
第1話.西野ちゃん無双物語の始まり


 

 

.........気づいたら、私はとあるバスの中にいた。

 

 

(はっ⁉何で私がこんな所にいるわけ⁉)

 

 

覚えている事といえば...つい、さっきまで自宅で大好きなよう実の小説を見てて...そのまま寝ちゃって...

 

 

って事はこれは、夢?...いや、それにしては中々、現実味があるし...今、私が着てる制服もどっかで見たような...

 

 

 

...って‼

 

 

 

「嘘でしょ⁉」

 

 

思わず口に出してしまい、バスに乗っていた全員が私の方に注目する。

 

 

慌てて、頭を下げてすみませんとアピールして、何とかごまかすことに成功した...

 

 

ただ、私が驚くのも無理はない。

 

 

(これって、高度育成高等学校の制服だよね⁉って事は、ここはよう実の世界⁉)

 

 

 

 

私が一番大好きな小説の世界へ来てしまっていたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

あれから数分が経ち、私はようやく自分が置かれた状況をだいたい把握できた。

 

 

まず、この世界は、私が大好きだったよう実こと、『ようこそ実力至上主義の教室へ』という小説の世界だ。

 

 

この小説のあらすじを簡単に語らせてもらうと、ホワイトルームという施設から抜け出した主人公、綾小路清隆がこの漫画の舞台である高度育成高等学校に入学して、ひょんな事からAクラスを目指して奮闘する事になるという話だ。

 

 

そして、私はこの小説に登場する『西野武子(にしのたけこ)』というキャラに転生してしまったようだ。

 

 

私も原作を2年生編の9巻までは見てたから、この子がどういうキャラなのかは一応、知っている。

 

 

所属していたCクラスでは孤立しがちな存在で、リーダーである龍園にも物怖じせずに意見が言える気の強い女子ってところぐらい...

 

 

あっ‼あと、その問題児気質が祟ってか、クラス内投票では一歩間違えたら、退学になっていた...幸いにも伊吹が個人的に嫌っている真鍋を指名したおかげで事なきを得たけど...

 

 

一之瀬帆波や坂柳有栖といった各クラスのリーダー達はもちろん、佐藤摩耶や神室真澄、山田アルベルトといったサブキャラ達よりも出番が少ないため、基本的な情報が乏しいのだ。

 

 

まぁ、私はそれぐらい出番が少ないマイナーなキャラになってしまったわけだが...

 

 

(このまま、無難に学園生活を送るのも悪くはないけど...せっかく、大体の原作知識を知ってるんだから、少しは好き放題しても問題はないかもね~)

 

 

 

 

残念ながら?私には原作通りの西野武子を演じるつもりなど一切ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

ようやく、私が乗っているバスが高度育成高等学校に到着した。

 

 

(バスの中...何も起こらなかったからね...)

 

 

あいにく、主人公とは乗っているバスが違ったようで、最初のOLと高円寺のやり取りが見られなかったのがちょっと残念だと思っている。

 

 

いよいよ、舞台の幕開けだと私がバスを降りて、校門を通り抜けた時だった。

 

 

「ねぇ‼貴女もこの学園の新入生だよね?」

 

 

「ふぇっ⁉あっ‼そっ、そうだよ‼」

 

 

いきなり、話しかけられたものだからビックリして変な声が出ちゃったよ...以前から、よう実の世界へ行けたらいいなって憧れはあったけどさぁ...いざ、よう実のキャラに話しかけられたとなると緊張しちゃうって...

 

 

「良かった~‼私達が乗ってたバスって、制服着てる人がほとんどいなかったから、不安だったんだよね~‼」

 

 

「なるほど、実は私もなんだ~。」

 

 

そうやって、笑顔で話しかけてくる女の子...どこかで見た気がするけど思い出せない...まぁ、少なくとも原作の主要キャラではないのは確かだろう。

 

 

 

「あっ‼自己紹介がまだだったね!私は木下美野里(きのしたみのり)。」

 

 

「私は西野武子。よろしくね、木下さん。」

 

 

「こちらこそよろしくね!西野さん。」

 

 

...思い出した!

 

 

確か、この木下さんって子は体育祭にて、龍園の指示で堀北さんをはめる手伝いをさせられたんだけど、結局は失敗したから無駄に怪我を負わされるだけになったり...続く2年生編の無人島サバイバルでは八神君に崖から突き落とされたりと損な役回りばかりさせられてる、かわいそうな子じゃん...

 

 

思わず、木下さんを哀れみの目でみてしまう。すると、あちらも私の意味深な視線に気づいたらしく、

 

 

「えっ?西野さん、私の顔に何かついてる?」

 

 

「いやいや‼何でもないよ!それよりもクラスを確認しに行こうよ!私、木下さんと同じクラスになれたらいいな~‼」

 

 

「私もだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

その後も木下さんと会話しながら、クラス名簿の前で自分の名前を探す。

 

 

(原作通りなら私はCクラスなんだろうけど、何かの力が働いて原作とは違うクラスになってたりとかはしないかな?)

 

 

「あっ‼西野さん!私達、同じクラスだよ!」

 

 

「どこのクラス⁉」

 

 

「えっと...Cクラスだね。」

 

 

......なんて事はなかった。まぁ、原作知識を上手く使って立ち回れば、龍園から気に入られるかもしれないし...まずは私のクラス内での地位を向上させよう。私が有能だとクラス内に知らしめるのだ!

 

 

 

 

そうすれば、私の友達になった木下さんもあんな目に遭わずに済むかもしれないし...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

あっという間に1年Cクラスに着いた。

 

 

ふと、天井を見てみると監視カメラが設置されているのが見えた。そもそも、教室に入る前にも学園中のあちこちにカメラが設置されているのを確認済みだ。

 

 

(やっぱり...というか、私以外で気づいてるのって龍園だけだったりする?)

 

 

もし、原作で龍園以外にもいち早く【Sシステム】の存在に気づいていた者がいたら、彼の独裁政権には至らなかったかもしれない。

 

 

そう考えると、いかに龍園翔という人間が有能だったかを痛感させられる。

 

 

 

「...まさか、席まで隣同士なんてね。」

 

 

「うん!西野さんが隣で良かったよ。」

 

 

そうやって、木下さんと会話を続けていると教室の扉が開かれて、担任の坂上先生が入ってきた。

 

 

「このクラスの担任を勤める坂上です。今から、この学園のシステムについて説明いたしますので静かに聞いて下さいね。」

 

 

 

 

そう言うと、坂上先生はこの学園のシステムについて説明を始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「...以上で、説明を終わります。何か、質問がある人はいませんか?」

 

 

坂上先生の説明を聞き終えたクラスの大半は先程、支給された10万ポイントをを何に使うかで盛り上がっていて、話を聞き流している。

 

 

(全く...ただで毎月10万なんて虫の良すぎる話を普通は不審に思わないのかね?)

 

 

内心、そう呆れながら挙手する。

 

 

「坂上先生、質問してもよろしいでしょうか?」

 

 

「西野さんですね、どうぞ。」

 

 

「プライベートポイントは本当に毎月1日に貰えるのですか?」

 

 

「はい、先程言った通り、毎月1日の支給となります。」

 

 

私の質問にクラスの大多数が『こいつ、何を言ってるんだ?』という呆れたような視線で私を見てくるが気にしない。その認識は次の瞬間には覆るのだから...

 

 

さて、ここから始めよう...

 

 

「この教室...いや、この学園中にあるカメラで生活態度や授業態度を監視して、それによってポイントが引かれるなんて事はないんですよね?」

 

 

「えっ⁉それは...」

 

 

坂上先生は驚いた様子を見せているけど、驚かれるのはまだ早い。

 

 

「そして、得られたポイントによって、私達のクラスはCからB、BからAへとクラス変動が起こったりはしますか?」

 

 

「なっ⁉」

 

 

私が立て続けにそう言うと、坂上先生はさらに驚いた様子を見せている。何せ、入学してきたばかりの新入生が早々に【Sシステム】を見破ったのだから...クラスの皆も私の質問の意味を理解すると同時に動揺と戸惑いの声を上げている。

 

 

「ゴホン‼とっ、とにかく!毎月1日にプライベートポイントが支給される事に変わりはありません。分かりましたか?」

 

 

「そうですか、ありがとうございました。」

 

 

「では、他に質問がある方は...」

 

 

先程からずっと視線を感じる後ろの方を見ると、そこには後にこのクラスの王となるであろう、ドラゴンボーイ笑...ではなく、龍園翔がまるで面白いものを見つけたとばかりにニヤニヤしながら、私の方を見ていた。

 

 

 

(あぁ...やっぱ、目をつけられちゃったか...さすがにうかつ過ぎたかな?)

 

 

さっきまでは驚いていたはずの坂上先生の方も今では私を何やら期待しているような目で見てるし...

 

 

 

 

果たして、私の学園生活はいったいこれからどうなっていくのだろうか?

 

 

 





木下さんを最初のお友達にした理由?


もし、伊吹やひよりだと数多くある似たような小説の二番煎じにしかなりかねないから笑
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