転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第3章 暴力事件編
第16話.私達は哀れな被害者ですよ?


 

 

7月1日の朝、

 

 

「おはよう!武子ちゃん‼」

 

 

「武子ちゃん!おはよう‼」

 

 

「美野里ちゃん、麻里子ちゃん、おはよう。」

 

 

いつもと同じように美野里ちゃんと麻里子ちゃんに挨拶を交わす。

 

 

「ねぇ?武子ちゃん、今月に支給される筈のポイントが振り込まれてないんだけど...」

 

 

「あ~、それ‼...それを私も思ってたんだよ!いったい、何でだろうね?」

 

 

あいにく、私こそがその原因を作った張本人だとは口が裂けても言えない。

 

 

「私達のクラスの支給ポイントが、まさかの0ポイントとか?」

 

 

「いやいや、ないない‼Dクラスじゃあるまいし...中間試験前の真鍋さん達もうざかっただけで、問題行動を起こしたわけじゃないからさ~...」

 

 

「あははっ‼...」

 

 

 

 

(......その真鍋さんがある意味、問題行動を起こしちゃったんだよね‼幸いにも支給されるポイントには影響はないけど...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって3人で話している内に教室に到着したのだが、どうも教室内が騒がしい。

 

 

「おはよう!ひよりちゃん、これって何の騒ぎ?」

 

 

「いやいや、西野さん...ご自身が一番、ご存じなのでは?」

 

 

教室に入るなり、近くにいたひよりちゃんに聞いてみたが、すんなりと答えを返される。

 

 

「どういう意味かな?」

 

 

「ちょっと、耳を貸してください。」

 

 

その台詞で、私は察した。この子はこの件に私が関与している事を見抜いていると...

 

 

「ふふふっ...どういう意味もなにも今回の騒動は、西野さんが真鍋さんを利用して起こしたんじゃないですか?」

 

 

案の上、見抜かれていたね...

 

 

「ちなみに...何で、分かったの?」

 

 

「中間試験での一件で...退学になりかけてクラスに迷惑をかけた事を反省した真鍋さんが自分から問題行動を再び起こすような度胸を持っているようにはとても見えません...」

 

 

さすがは、洞察力トップクラスだね...ひよりちゃんの他に分かっていそうなのは...

 

 

「ククッ‼中々、面白れぇ話をしてんじゃねぇか。俺も混ぜてくれよ。」

 

 

「龍園君...」

 

 

そう言いながらニヤニヤして私を見つめる彼も恐らく、今回の件に私が関わっている事ぐらい...お見通しなのだろう。

 

 

「真鍋を使って、なにかしらの成果を出せとは言ったが...まさか、こうも早くBクラスに仕掛けるとはな。」

 

 

「Cクラスの王様は私の計画がお気に召しませんでしたか?」

 

 

「まぁ...元々、俺が仕掛けようとした計画を邪魔される形にはなったが...それすらも利用するとはなぁ。」

 

 

ちなみに龍園は原作通りの暴力事件を起こそうとしていたらしいが、Dクラスを資金源としている私から見るとそれは都合が悪かったので少しばかり利用させてもらう事にしたのだ。

 

 

「あっ‼武子姐さんじゃないですか‼真鍋のやつ...気の毒っスね...」

 

 

「えぇ、そうね...」

 

 

石崎にも声をかけられた。彼は、()()()()()()()()()事もあってか、真鍋さんを心配そうに見つめている。

 

 

「あっ‼武子お姉様‼おはようございます!」

 

 

「志保ちゃん...」

 

 

すると...ここまでクラスの皆に事情を説明していたらしく、私が来た事に気づいていなかった、真鍋さんから声をかけられた。

 

 

「そのケガ...大丈夫なの?」

 

 

「まだ、少し痛みますが...まぁ、大丈夫ですよ‼」

 

 

「くれぐれも無理はしないでね。」

 

 

そう言う彼女の左腕にはギプスが装着されている。どうやら、私の想定以上のケガを負ってくれたらしい。

 

 

この役をやらせたのが、美野里ちゃんや麻里子ちゃんだったら、私の心が痛んでただろうな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「皆さん、席について下さい。朝のホームルームを始めます。」

 

 

坂上先生が到着して、朝のホームルームが始まった。

 

 

「先生、今月の私達のポイントって⁉」

 

 

「落ち着いて下さい。今から説明していきますので。」

 

 

そう言うと、坂上先生はホワイトボードに各クラスの今月の支給ポイントが書かれた紙を貼り付けた。

 

 

 

 

Aクラス 957cp

 

Bクラス 678cp

 

Cクラス 616cp

 

Dクラス 87cp

 

 

 

 

「すげえっ‼ポイント増えてるじゃん‼」

 

 

「ということは、6万1600ポイントもらえるって事よね⁉」

 

 

各クラスのクラスポイントは...いずれも5月より、増加していた。

 

 

私の手元には今回のCクラスの6万1600ポイント並びに資金源であるDクラスから...

 

 

 

 

8700÷2×40=174000

 

 

 

 

つまり...全部を合計すると、今月は23万5600ポイントの収入を手に入れる事となった。

 

 

「あれっ?じゃあ、何でポイントは振り込まれていないんですか?」

 

 

「それは、ちょっとトラブルが起こりまして...全クラスへの支給が遅れています。」

 

 

「トラブルって...まさか‼」

 

 

先生に質問をしていた生徒が真鍋さんの方を見る。その様子に坂上先生もクラスメート達が既に事態を把握していると察したのか、説明を始めた。

 

 

「えぇ...うちのクラスの真鍋志保さんとBクラスの白波千尋さんとの間でトラブルが発生しました。」

 

 

坂上先生は淡々と、真鍋さんと白波さんの間で口論があり、そこからトラブルに発展した事を説明する。

 

 

あと、真鍋さんにケガを負わせた白波さんは何かしらの処罰が下されるらしい。

 

 

「それで、結論が出ていないのは何ででしょうか?」

 

 

「真鍋さんと白波さんの主張が食い違っているからです。真鍋さんはトラブルの原因が、白波さんが西野さんや、Cクラスを侮辱したからと言っています。...しかし、一方の白波さんは、真鍋さんがBクラスの一之瀬さんを侮辱したのが原因と主張しているのです...」

 

 

「ひっ...酷い‼白波さん、そんな嘘までついて‼...」

 

 

坂上先生の説明に真鍋さんが悲痛な叫びをあげる...()()()()()()()()

 

 

だが、これによって少しばかりの同情を集める事には成功した。

 

 

「それで、目撃者を探しているのですが...このクラスにはいませんか?」

 

 

「俺、見ました‼」

 

 

「おっ...俺も見ました‼」

 

 

「俺もその現場を見ました!」

 

 

目撃者に名乗り出たのは...石崎、小宮、近藤の三人。...彼らは、いずれも元々は龍園主導の暴力事件を起こすために集められた連中だった。

 

 

「ほぅ...では、詳細を話していただけますか?」

 

 

「真鍋が言った通りです!白波が武子姐さんやCクラスの悪口を言っていて...真鍋がそれを注意したら逆上して真鍋を階段から突き落としたんです!それで、真鍋は左腕をケガして...」

 

 

石崎からの説明にクラスのほとんどが真鍋さんに同情したような視線を向ける。地味に真鍋さんも痛めた左腕のギプスを擦って、被害者アピールをする事を忘れていない。

 

 

「やはり、そうですか...他のクラスの目撃者も二人いますが、いずれも石崎君と全く同じ説明をしたのです。よって...白波さんが嘘を言っているのは明白でしょう。」

 

 

その瞬間...クラスにおける真鍋さんの印象はクラスの問題児から、ケガをしてまでクラスを大切にしてる人へと変化した。

 

 

「最終的な判断は来週に下される事になります。えぇ...時間が迫っているので一旦、朝のホームルームを終わりにします。さらに詳細が知りたい方は、真鍋さんか石崎君に聞いてください。」

 

 

そう言うと、坂上先生は教室から出ていった。クラスの皆はトラブルの更なる詳細を聞こうと、真鍋さんと石崎君の元へ集まっている。

 

 

(よし、このまま行けば...絶対に勝てる‼...)

 

 

なにせ、5人もいる目撃者は全て、こちら側の人間なのだ。

 

 

うちのクラスからは、石崎、小宮、近藤...

 

 

別のクラスの目撃者の内、一人は、スパイKM。そして、もう一人は...

 

 

 

 

Dクラスの須藤健だ...

 

 

 





主な原作との相違点。


◆暴力事件の内容が大幅に変わった。

・・・仕掛ける相手はBクラス、実行役も真鍋に変更した。

ちなみに以前のアンケートで、仕掛ける相手にAクラスかDクラスが選ばれていた場合、実行役は石崎達のままなので、使い道がなくなった真鍋は退学になっていた...

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