転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第20話.仲良しクラスに動揺走る...

 

 

Bクラスside

 

 

7月1日の朝からBクラスは大騒ぎだった...

 

 

なぜなら、このクラスの白波とCクラスの真鍋との間でトラブルが起こったというのだから...

 

 

それだけなら、まだしも...

 

 

「私は悪くない!帆波ちゃんの悪口を言ったんだから、こうなって当然だよ‼」

 

 

事はどうあれ、白波が真鍋を階段から突き落とすという暴力行為に及んでおきながら、自分は一切悪くないと開き直ったのだ。

 

 

この反省のない態度には、さすがにクラスメート達も怒りが爆発した。

 

 

「ふざけんなよ!白波‼お前のせいで、クラス全体に迷惑をかけてんじゃねぇか‼」

 

 

「これで、Cクラス側にクラスポイントを請求されたりしたら、どうするんだよ⁉」

 

 

特に男子からの当たりが強い。白波は、一之瀬に近づく男をこぞって見下していたため、ある意味当然だが...

 

 

「皆!落ち着いて‼千尋ちゃんはこんな事をする子じゃないよ‼きっと、Cクラスに嵌められたんだよ‼だから、千尋ちゃんの無実を証明するのに協力してほしいの!」

 

 

一之瀬がクラス全体にそう呼び掛けるが、クラスの一部の反応は冷ややかだった。

 

 

むしろ...『白波ならやってもおかしくはない。』とまで、思い始めている。

 

 

「そもそも、白波の奴...なんで、Bクラスに入れたんだ?」

 

 

「私もそう思ってたんだよね...絶対、Dクラスの方が良かったんじゃない?」

 

 

「...あれか?体でも売ったんじゃねぇの?」

 

 

「バカ言え‼あんな貧相な体で誘惑できるわけないだろ⁉親の裏金だろう⁉」

 

 

結局...白波のために協力しようとしたのは、女子の大半と男子のごく一部だけで、それ以外のクラスメートは白波の悪口をいうか、事件に無関心かのどちらかだった。

 

 

「.........なぁ?一之瀬もなんで、白波を庇うんだろな?...」

 

 

「...そうよ...見捨てればいいのに...」

 

 

ついには一部の生徒の不満の矛先がクラスリーダーの一之瀬にまで、飛び火してしまった。

 

 

(全く...あんなリーダーで、本当にこのクラスはAクラスにあがれるのやら...)

 

 

黙ったまま...自分の席で、一之瀬を眺めていた姫野ユキもその内の一人だ。

 

 

 

こんな調子で...今や、()()()()()()仲良しクラスとなったBクラスはまとまりを欠けたまま、審議に勝つべく動き出したのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

神崎side

 

 

「白波さん、お願いだから真鍋さんに謝罪してくれない?」

 

 

「一言だけでも良いからさ‼反省してるって気持ちはないの?」

 

 

 

 

あぁ...またか...

 

 

 

 

Cクラスとのトラブルが公になって以降、こうやってCクラスとDクラスの女子が集団で俺達のクラスを訪れては、白波に謝罪するよう要求してくるようになった。

 

 

それに対して、白波は見事な開き直り...一之瀬も白波はそんな事をしないと庇ってはいるが、確たる証拠や理論があるわけでもなく...感情論で庇っているのは明白なため、逆に相手クラスの女子達から責められる始末だ。

 

 

(絶対に誰かが裏で手を回してそうだな...)

 

 

訴えた側のCクラスの女子はともかく、今回の件とは無関係のはずのDクラスの女子が自発的にCクラスに加勢するはずがない。

 

 

CクラスとDクラスの間で、何かしらの密約が交わされたと思ってもいいだろう。そうなると、Dクラスは敵ということか...

 

 

「ねえ、白波さん?真鍋さんはね...あなたが謝ってくれたら、訴えを取り下げる事も考えるって言ってるんだよ?」

 

 

「絶対に嫌‼私は悪くないって言ってるでしょ⁉」

 

 

「はぁ...真鍋さんの優しさが分からないなんて、かわいそうな子...まさにBクラスのお荷物さんだね‼」

 

 

Dクラスの松下の一言に、うちのクラスの男子の大半が頷く。

 

 

「ふざけないでよ‼私は悪くない!」

 

 

一方の白波は完全に切れてしまったようだ。今にも松下に殴り掛かろうとしている。

 

 

「千尋ちゃん!ストップ‼」

 

 

「千尋ちゃん‼落ち着いて!」

 

 

咄嗟に白波と普段から仲が良い、網倉と小橋が止めに入った。

 

 

(しかし...危なかったな...)

 

 

もし...ここで、白波が松下を殴っていたら、白波の悪評はますます広がっていただろうし...Dクラスからも訴えられて、クラスに更なる損失を与えていたかもしれないな...

 

 

「繰り返し言うけど...今回の件は、Cクラスが千尋ちゃんを嵌めたと思ってるからね。千尋ちゃんが謝る必要はないよ。」

 

 

一之瀬も一之瀬だ...

 

 

最初からCクラスが白波を嵌めたと主張してばかりで、今回の件は真鍋を階段から突き落とした白波にも非があるのにも関わらず、白波を少しも謝らせようとしない。

 

 

...お前が甘やかし過ぎたから、白波が増長したのが分からないのだろうか?

 

 

俺は内心、そんな一之瀬にも呆れていた。

 

 

...そして、同時にこうも思っている。

 

 

(一之瀬がリーダーで、本当にこのクラスは大丈夫なのか?...このまま、落ちぶれていくんじゃないか?)

 

 

...とも。

 

 

 

 

俺は絶対にAクラスで、卒業したい...

 

 

 

 

...だから、もしも...一之瀬がこの先、クラスのリーダーとしての役目を果たせなくなる日が来るならば、反逆の戦士になる事も覚悟しないといけないな...

 

 

 

 

そう、一之瀬帆波をクラスのリーダーから引きずり下ろすためのクーデターを起こす覚悟をだ...

 

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