転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第23話.決着と昇格

 

 

審議から、1日経った私の部屋にて...

 

 

『いいのかな?多分、一生後悔する事になるよ?』

 

 

『さっきから、何が言いたいわけ?たけ...じゃなくて、一之瀬さん?』

 

 

『分からない?学校側は恐らく...Cクラスが仕組んだ事を知ってるってことだよ。最初っからね?』

 

 

『はぁっ!?笑わせないでもらえる?』

 

 

私と真鍋さんは、会話をしていた...いや、厳密にいうと会話の()()()()()()()といった方が正しいだろうか?

 

 

『あれが見えないのかな?』

 

 

『あれって?』

 

 

『ダメじゃん。誰かをはめるなら、カメラのないところでやりなよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー「...はい、オッケー!志保ちゃんもだいぶ覚えてきたね。」

 

 

「ありがとうございます!...ですが、あんな練習になんの意味があるのでしょうか?」

 

 

もちろん、真鍋さんはこの後の展開を知らないので疑問に思っている。

 

 

「もうすぐ...あなた宛に一之瀬さんから、『示談にしたいので、特別棟で話し合いたい』みたいな連絡が来るはずよ。」

 

 

「確かに...私は、一之瀬さんと連絡先を交換してはいますが、そんな都合が良い連絡が来るかどうか...」

 

 

帆波ちゃんは原作通りに私達、Cクラスに訴えを取り下げさせようと画策しているはずだ。

 

 

そのために帆波ちゃんは暑さのあまり、冷静な判断ができなくなる特別棟に真鍋さんを呼び出す事も分かっている。

 

 

(このままだと...彼女の性格的にボロを出しかねないからね...)

 

 

そこで...私は真鍋さんを自分の部屋へと呼び出して、これから起こる事を簡単に説明した。

 

 

そして、本番で真鍋さんが動揺しないように...あらかじめ、私が帆波ちゃん役になってそれぞれの会話の練習をしていたというわけだ。

 

 

 

 

ピロン!

 

 

 

 

その時、真鍋さんの携帯の通知音が鳴った。

 

 

真鍋さんは内容を確認し終えると...目を輝かせて、私の方をみつめる。

 

 

「武子お姉様の言う通りです!一之瀬さんから、示談をしたいので、30分後に特別棟に来るようにと連絡がきました!」

 

 

「私の予測通りだね...」

 

 

「こんなことまで、想定しているなんて...さすがは、武子お姉様です!授業を休んでまで練習をしたかいがありました!」

 

 

(原作通りに帆波ちゃんが仕掛けてきたか...)

 

 

原作なら、綾小路君もその場にいたはずだけど...さすがにDクラスとCクラスの関係性が良好なこの世界ではいないはずだ...

 

 

「では、行ってきます!武子お姉様の言う通りに途中まではただのバカを演じてきますよ!」

 

 

「あっ...そうだ!志保ちゃん?あと一つだけいい?...」

 

 

「はい!何でも言って下さい!」

 

 

「じゃあ、今から写真を送るね...一ノ瀬さんは偽の監視カメラを使ってくるはずだから...」

 

 

こうして、私と真鍋さんによる大芝居が幕をあげようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

『まさか、あの一之瀬がそんな手段に出るなんてね...』

 

 

『ふふっ!意外だった?心からの善人なんて、この世には存在しないんだよ?』

 

 

真鍋さんが部屋を出ていった後、私は真澄ちゃんと連絡をとっていた。

 

 

『それで?次も私に動けって?』

 

 

『いやいや...真澄ちゃんが今回の件でこれ以上、動くと怪しまれそうだからね...次は、スパイSNに動いてもらうつもりだよ。』

 

 

『前に言っていた、もう一人のスパイのこと?』

 

 

『うん、そうだよ。』

 

 

厳密に言うと...最近になって、さらにもう一人...Aクラスにスパイを作れたのだ。

 

 

よって、Aクラスにいる私のスパイは...真澄ちゃん、さっき言ったスパイSN...そして、最近になって作ったスパイYMの合計3人となった。

 

 

ちなみに真澄ちゃんが裏切った事に備えて、スパイYMの存在は伏せておくつもりである。

 

 

『ふ~ん...まぁ、私が言うのもなんだけど...絶対に勝ってきなよ。』

 

 

『もちろんだよ。応援ありがとう!』

 

 

『べっ...別にそんなんじゃないし...』

 

 

全く、真澄ちゃんは素直じゃないな~。でもね?あなたの気持ちは十分に伝わったよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★★★

 

 

真鍋side

 

 

私は特別棟にて、一之瀬さんと対面していた。

 

 

「やぁ、待ってたよ。真鍋さん。」

 

 

「一之瀬さん...示談の割には白波さんの姿が見えないんだけど?」

 

 

「にゃはは~!あいにく、あなたを呼んだのは示談が目的じゃないんだ!」

 

 

「ふ~ん、私を騙したわけ?」

 

 

本当に武子お姉様はすごいなって私は思う。だって、全てがあの人の言う通りの展開になってるし...

 

 

「さっそくだけどさ...実は今回の事件は全部Cクラスが企んだって私も学校側もお見通しなんだよね!」

 

 

「はっ...はぁっ!?一之瀬さん...あんた、暑さで頭をやられたの?」

 

 

「ふふっ!年貢の納め時だよ?」

 

 

一之瀬さんの発言した内容が私と一緒に練習した時の武子お姉様に似ていて一瞬だけ驚いた私だったが、すぐに冷静さを取り戻して練習通りの返事を返す。

 

 

「この学校が政府公認の学校だって事はもちろん、知ってるよね?」

 

 

「それが...どうしたわけ?」

 

 

その後も1分か、2分程...私と一之瀬さんの()()は進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こっちが強気なのは...確実な証拠があるからなんだよね?』

 

 

『へっ...へぇ~、そうなんだね~...』

 

 

Bクラスのリーダーである一之瀬さんとの会話に最初は緊張していた私だったけど、今では笑いを堪えるのに必死だ。

 

 

それぐらい、一之瀬さんの発言内容が私と会話の練習をした時の武子お姉様とほとんど同じだったのだから...

 

 

(しかも、それを...あんな勝ち誇った笑みで...やばっ!もう笑えてくるんだけど...)

 

 

 

 

さぁ、ここからが本番...

 

 

 

 

「あれが見えないのかな?」

 

 

「あれって!?」

 

 

一之瀬さんが指差す先...

 

 

そこには...武子お姉様の言う通り、偽の監視カメラが設置されていた。

 

 

「ダメじゃん。誰かをはめるなら、カメラのないところでやりなよ?」

 

 

この発言をした時点で私達の勝ちは確定した。

 

 

「はぁ、一之瀬さん...まさか、クラスのリーダーのあなたとあろう人がこんな卑怯な事をするなんてね...最低だよ。」

 

 

「えっ?それは、どういう意味かな?」

 

 

「これが何か分かる?」

 

 

そう言うと、私は事前に武子お姉様から頂いて...携帯に保存してあった、あの写真を一之瀬さんに見せる。

 

 

「これって...」

 

 

「うん、事件が起こる前の特別棟の写真だよ。うちのクラスに写真を撮るのが好きな子がいたからさ...譲ってもらってたんだよね。」

 

 

一之瀬さんはこれまでの余裕が嘘のように真っ青になっている...だが、私は容赦しないでさらに彼女を追いつめる。

 

 

「私はね...白波さんが罪を認めて心から謝罪してくれたなら、訴えを取り下げようと思っていたの!それなのに.酷いよ!...よし、決めた!訴えは取り下げないし、一之瀬さんのこの行動も併せて訴えるつもりだから...覚悟しておいてね!」

 

 

「なっ!ちょっと待ってよ!?それは...」

 

 

そう言うと、一之瀬さんはこれまで以上に狼狽した様子で私にすがる。

 

 

 

 

そこへ...

 

 

 

 

「真鍋さんお疲れ様...」

 

 

「武子お姉様!」

 

 

「西野さん?」

 

 

私の信頼する主君がやって来た。武子お姉様が来たという事は...つまり、一之瀬さんにトドメをさすつもりなのかな?

 

 

「一之瀬さんがまさか、あんな事をするなんてね...信じられなかったかな...」

 

 

「なっ...何の事だか...」

 

 

一之瀬さん...まさか、武子お姉様には見られてなかったからごまかせるかも...なんて、思ってるのかしら?

 

 

「一之瀬さん、これを見て...」

 

 

そう言って、武子お姉様は一之瀬さんに自分の携帯の校内ネットのサイトのページを見せた。

 

 

そこには...

 

 

 

 

『収録!?1年Bクラスのリーダー、一之瀬帆波の本性!』

 

 

 

 

というタイトルの動画が匿名の人物によって掲載されていた。...しかも、生配信でだ。

 

 

「これって...」

 

 

「さっきのあなたの放った言葉、そっくり返すね?真鍋さんをはめるならさぁ...人気のない場所でやりなよ?」

 

 

「あぁっ...」

 

 

ついに一之瀬さんは、その場に崩れ落ちてしまった...それと同時に...

 

 

「おい!一之瀬!お前、最低だな!」

 

 

「まさか、一之瀬さんがそんな人だなんて...」

 

 

「待てって!一之瀬もはめられたんじゃ...」

 

 

「偽の監視カメラを自分で用意しといて、流石にはめられたはないだろ?」

 

 

生配信を見ていたらしい...各クラスの生徒達が特別棟にやって来て、一之瀬さんに詰め寄った。

 

 

「帆波ちゃんは悪くない!悪いのは真鍋さ...」

 

 

「おい!白波黙れ!」

 

 

「あんたに発言する権利なんてないわよ!」

 

 

その中には白波さんもいて、必死に一之瀬さんを庇っていたが...火に油を注ぐだけになってしまった。

 

 

「さぁ、志保ちゃん、邪魔になりそうだし...行こうか?」

 

 

「そうですね。」

 

 

そして、私はその地獄の光景を尻目に武子お姉様と共に特別棟を去ったのだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

その後...

 

 

審議の結果、白波さんは1週間の停学と5万プライベートポイントの支払いが命じられ、同時にBクラスのクラスポイントのうち...50クラスポイントがCクラスに移動した。

 

 

さらに帆波ちゃんの行為も悪質と認定され、彼女にも2週間の停学が言い渡された。同時にBクラスのクラスポイントのうち、またも50クラスポイントがCクラスに移動する事になった。

 

 

少し...軽い気もするが、帆波ちゃんは多くの生徒からの信頼を失ったので五分五分だろう。

 

 

これにより、各クラスのポイントが変動し...

 

 

 

 

Aクラス 957cp

 

Bクラス 678cp

 

Cクラス 616cp

 

Dクラス 87cp

 

 

そこに...今回の審議でBクラスから、合計100クラスポイントがCクラスに移動した事で...

 

 

 

 

Aクラス 957cp

 

Bクラス 578cp

 

Cクラス 716cp

 

Dクラス 87cp

 

 

となり...私達のクラスは、Bクラスへの昇格を果たす事になった...

 

 

 





主な原作との相違点。


◆龍園クラスがBクラスに昇格した。

・・・同時に龍園(並びに西野ちゃん)の求心力も上昇した。

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