転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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皆さんお久しぶりです!いよいよ、無人島試験編がスタート!


第4章 無人島試験編
第26話.【駒】と【友】の区別はつけてるつもり!


 

 

8月1日。

 

 

夏休みに入り、私達1年生はとある豪華客船に乗船させられていた。

 

 

その目的とは前から聞かされていた楽しいバカンスに行くため...

 

 

 

 

うん、表向きはね?

 

 

 

 

(はぁ...もうすぐ、無人島試験だよね...本当に気の抜けない夏休みになりそうだよ...)

 

 

だって、原作知識を持っている私はこの後の展開をちゃんと知っているんだもの...

 

 

特別試験なのに【自由】とかいう矛盾したテーマでおこなわれる無人島試験。

 

 

原作では龍園の【0ポイント作戦】が綾小路くんに見破られたために獲得ポイントこそ最下位に終わったが、同時に龍園個人はAクラス相手に有利な契約を結ぶ事ができたという...ほぼ痛み分けに近い結果に終わった試験だ。

 

 

また、伊吹ちゃんと金田くん以外は試験中は遊びまくりだったから負担自体はそこまでなかったけどね?

 

 

最も...私というイレギュラーな存在もいるから原作通りに事が進んでくれるとは限らないんだ...

 

 

「武子お姉様!お腹が空いたのでどこかのお店に行きましょうよ!」

 

 

「私もお腹が空きました~!」

 

 

「うん、そうだね~!沙希ちゃんと菜々美ちゃんはどのお店に行きたいのかな~?」

 

 

「えっとですね~!私は...」

 

 

私の隣にいた山下さんと藪さんが言っているように、この豪華客船にはたくさんのお店やプールまでもがあるのだ。

 

 

実際に...向こう側のプールでは、女子達の水着姿が見れるんだと男子達が大盛り上がりしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

というわけで、仲良しグループ全員で集まって楽しいお食事タイムを満喫!...していたはずだったんだけど...

 

 

「ねぇ、諸藤さん?さっきから、元気がないように見えるんだけど...」

 

 

「えっ?」

 

 

食事の席で美野里ちゃんが諸藤さんに対して些細な疑問を投げ掛けた事から、全てが始まった。

 

 

「いや、別に...大した事じゃないから...」

 

 

「いやいや、そんな風には見えないよ?」

 

 

「実を言いますと、私も気になっていたんですよね。」

 

 

「矢島さんに椎名さんまで...」

 

 

最初は元気がない理由を話すのを渋っていた諸藤さんだったけど、麻里子ちゃんやひよりちゃんにまで真剣な表情で追及されては言い逃れはできないと判断したのかな?私達に理由を話し始めた。

 

 

「実は夏休み前にカフェに行ったんですけど、その時にDクラスの軽井沢さんっていう女子に突き飛ばされちゃったんですよね...」

 

 

 

 

うん、聞き覚えがあるな~。その話...

 

 

 

 

確か、原作だと真鍋グループ(主に真鍋さん)が恵ちゃんのこの行動に憤慨して彼女に諸藤さんに謝罪してもらおうと接触した事がきっかけで、真鍋グループは後に地獄を見る事になる...

 

 

余談だけど...真鍋グループがこの行動を起こさなかったら綾小路くんは平田くんから恵ちゃんの過去の話を聞くなんて事もなく、恵ちゃんを自らの駒として使う事もなかったんだよね~!

 

 

要するにだよ?ある意味...真鍋さんって、気づかない内に綾小路くんと恵ちゃんのキューピット的な役回りをしているのかもしれないね。

 

 

「その軽井沢って奴!マジで許せないんだけど!よし、決めた!私が謝らせてくる!」

 

 

「私も!リカにあんな酷い事をした軽井沢さんが許せないもん!」

 

 

「リカは抱え込みやすい性格なのに...私も軽井沢さんが許せないよ!」

 

 

おっと、この状況はまずいね...

 

 

原作通りに真鍋グループのメンバー達が恵ちゃんに対する怒りをあらわにしている。

 

 

それに加えて、真鍋グループのメンバー達とは違って声には出していないけど...美野里ちゃんと麻里子ちゃんとひよりちゃんも内心では賛成してそうな表情を見せているね...

 

 

この様子だと彼女達が原作と同じように船上試験の際に恵ちゃんと接触してもおかしくない。しかも、原作より3人も増えてね...

 

 

(このままだと...真鍋グループのメンバー達だけじゃなくて、美野里ちゃんや麻里子ちゃんやひよりちゃんまでスパイに仕立てあげられちゃうかも...)

 

 

ぶっちゃけ...私から見て駒同然の真鍋グループのメンバー達はどうなろうが関係ないけど、大切なお友達である美野里ちゃんや麻里子ちゃんやひよりちゃんを巻き込むのは避けたいと思っている。

 

 

「志保ちゃん、沙希ちゃん、菜々美ちゃん?気持ちは分かるけど...私はわざわざ、そんな事をする必要はないと思うよ。」

 

 

「なっ!?どうしてですか!?リカが酷い目に遭わされたんですよ!?」

 

 

私の発言に真鍋さんが悲痛な声で抗議してくるがそれぐらいの感情論で己の考えを改める程、私は善人ではないのだ。

 

 

「軽井沢さんが同じDクラスの平田くんと付き合う事でDクラスにおけるクラス内カーストのトップに立ってるって事はもちろん、みんなも知ってるよね?」

 

 

「えっ?はい...そりゃ、他のクラスにまで噂になっていますからね...」

 

 

「つまりだよ?言い変えてみると軽井沢さんは自分を守ってくれる誰かに寄生しなければ何もできない寄生虫に過ぎない...寄生虫だからこそ、『訳もなく他人を突き飛ばしてはいけない』という人間の常識が理解できないんだよ。意味が分かるかな?」

 

 

結構悪く言ってるけど、別に原作の恵ちゃんが嫌いというわけではないから勘違いしないでね?

 

 

「よって、軽井沢さんと接触したところで...以前の志保ちゃん達みたいに過ちを認めて成長するなんて事は絶対にない。恐らく彼女は平田くんの力を借りて強引に何とかしようとしか考えないからね...」

 

 

「確かに...」

 

 

「だから、軽井沢さんとは関わるだけ無駄だと思うよ。分かった?」

 

 

「はい...」

 

 

ふぅ...何とか、真鍋グループのメンバー達を引き下がらせる事には成功したね...

 

 

これで、何事もなければ真鍋グループは原作と違って綾小路くんに脅されてスパイにされるなんて展開を迎えずに済むかもしれないね。

 

 

 

 

そう...何事もなければね?

 

 

 

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