転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第32話.海と美少女達と...

 

 

無人島試験3日目。

 

 

(今頃、スパイSNは...バレないように上手くキーカードの写真を撮れてるかな?)

 

 

少なくとも今日の夜までに撮る事に成功してもらわないと、私の計画に多少の狂いが生じてしまうんだよね...

 

 

「...子ちゃん!」

 

 

(本当に彼に任せて大丈...)

 

 

「あの~?武子ちゃん?まだでしょうか?」

 

 

「武子ちゃ~ん!皆、もう待ってるよ~!」

 

 

「あっ!美野里ちゃんにひよりちゃん!もうすぐだから!」

 

 

着替え用のテントの外で私を呼びかける美野里ちゃんとひよりちゃんの声が私の耳に響く。

 

 

その瞬間...私はどこか、上の空だった意識を瞬時に回復させた。

 

 

(そうだった...私、着替える途中だったね...)

 

 

いくら、特別試験の最中だからといって私は日中...ずっとクラスポイントを得るために動き回っているわけではないんだよ?

 

 

せっかくの夏休みでもあるので、この無人島でクラスの皆と遊ぶ時間...要するに思い出作りだってちゃんとしておきたいと思っている。

 

 

そんなわけで水着に着替え終わった私は着替え用のテントから出たんだけど...

 

 

「あっ、美野里ちゃん...ひよりちゃんも...」

 

 

そこには、赤色のビキニタイプの水着を着ている美野里ちゃん...そして、同じく水色のビキニタイプの水着を着ているひよりちゃんの姿があって私は不覚にも見とれてしまった。

 

 

(えっ!?待って!二人とも水着姿が凄すぎじゃん!)

 

 

美野里ちゃんは陸上部所属という事もあって全身の体つきがムチムチでかなり良く、スタイル抜群の色気を出している。

 

 

一方のひよりちゃんは清楚さが溢れている慎んだ体つきと可愛らしい水着のギャップ(興奮してて自分でも何を言ってるのか分からない...)がむしろ、たまんない。

 

 

「武子ちゃん、どうしたのですか?」

 

 

「武子ちゃん?どうしたの?」

 

 

「えっ!?いやぁ!何でもないよ!?私はただ、ひよりちゃんと美野里ちゃんの水着姿がとても似合っていて可愛いな~!って思っただけで...」

 

 

数秒間は沈黙していたものだから、二人に心配をかけてしまったと判断した私が必死に弁解したんだけど...

 

 

「いえいえ!武子ちゃんだって似合っているじゃないですか!」

 

 

「そうだよ!武子ちゃんの水着姿だって可愛いじゃん!」

 

 

「そっ...そうなのかな~?」

 

 

ひよりちゃんと美野里ちゃんににそう言われるけど、私自身

はそこまで自分の体に自信があるわけじゃない。

 

 

前世では武道を嗜んでいたけど...西野武子という女の子として転生してからは実戦はゼロどころか、稽古もほとんどやってないから体つきが良くなってる事はないはずだし...

 

 

かといって、元々の西野武子の体も良かったかと言えば怪しいな~。だって、肝心の胸もそこまで大きいわけじゃないもん...

 

 

「あっ!武子姐さ...うおおおっ!」

 

 

「ちょっ!石崎くん!?」

 

 

そんな風に思っていると、近くにいた石崎が私に声をかけにやってきた...かと思いきや?急に変な大声をあげてきたものだから、こっちの方までビックリしてしまったよ...

 

 

「いやぁ...すいません!武子姐さんの水着姿があまりに可愛かったんで...」

 

 

石崎がデレデレと照れた様子で私に対してそう言ってきた。

 

 

「ほらっ!石崎くんだって、こう言ってるんだから!分かった?武子ちゃん!」

 

 

「武子ちゃん、もう少し自分に自信を持ってもいいと思いますよ。」

 

 

美野里ちゃんとひよりちゃんの言う通り、石崎の反応的に私の水着姿って自分で思っていたよりも可愛いようだ。少なくとも、それなりに男子ウケは良いらしい。

 

 

 

 

まぁ、それはさておき...

 

 

「えへへ...」

 

 

「.........」

 

 

「ん?たっ...武子姐さん?どうしたんすか?きゅ...急に俺を睨んできて...」

 

 

さっきから、ニヤニヤしながら顔を赤くして私の水着姿をジロジロと見つめてくる石崎に対して私の中で急激に羞恥心が芽生えてきた...

 

 

「ふん!」

 

 

「ぐわっ!」

 

 

「「武子ちゃん!?」」

 

 

気づけば、私は石崎に目掛けて強烈な蹴りを入れてしまっていた。

 

 

中学時代に不良だった石崎でも、流石に私からこの一撃を食らう事は予想していなかったらしい。結果、回避できずに呆気なく地面に崩れ落ちている。

 

 

「石崎!さっきからジロジロ見んな!!そんなに見られたら恥ずかしくなっちゃうだろうが~!!!」

 

 

「あっ...すみません...えへへ...」

 

 

私に蹴られた筈の石崎はめっちゃ痛そうな様子を見せながらも、ニヤニヤした表情はそのまま...まるで私に蹴られたのを喜んでいるみたい...

 

 

なんか、気持ち悪くてちょっと引いちゃうかも...

 

 

「アルベルト!石崎を回収!!」

 

 

「OK!」

 

 

というわけで、アルベルトに頼んで石崎には引っ込んでもらう事に...

 

 

「なっ...ちょっ!アルベルト離せって!俺はまだ武子姐さんに...」

 

 

石崎は私にまだ何か言いたそうにしていたけど、それを無視したアルベルトに引きずられてそのまま私の前から消えていった...

 

 

そういえば...うっかり、石崎に暴力振るっちゃったけど...蹴られた本人が満更でもなさそうだったから、これはセーフだよね?

 

 

 

 

ザワザワ...

 

 

 

 

ちなみに私の声があまりにも大きかったせいで、周辺で遊んでいた他のクラスメート達の注目も浴びてしまったようだ。

 

 

(皆を怖がらせちゃったかも?...あっ!)

 

 

よく見ると、石崎同様に私にイヤらしい視線を向けている男子が二人ほどいる...

 

 

うん、小宮と近藤...この二人にも後でお仕置きが必要だね。よし、アルベルトに伝えとこっと...

 

 

そして、うちのクラスの王様...ドラゴンボーイはというと...石崎、小宮、近藤がこれからどうなる運命なのかを大体は察したのか、彼らを鼻で笑っていた。

 

 

「武子ちゃん、かっこよかったよ~!」

 

 

「はい、どこかの女ボス?的な感じでしたね。」

 

 

「あはは~...さっきのは忘れてほしいな~。」

 

 

この後、気を取り直した私は麻里子ちゃんや真鍋グループのメンバー達も交えてバカンスを思いっきり楽しんだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

そして、無人島試験4日目の朝。

 

 

Aクラスから()()()リタイア者が出た事を真澄ちゃんからの報告で私は知った。

 

 

 

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