転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第4話.早くもCクラスの重要人物になっていた件

 

 

今日は運命の5月1日...いよいよ、Sシステムの全貌が明かされる日だ。

 

 

「ねぇ?ポイントって振り込まれた?」

 

 

「あれっ⁉1ポイントも振り込まれてないんだけど⁉」

 

 

今、あっちで騒いでいる二人組はDクラスの人間だろう。どうやら、Dクラスは原作同様に全てのポイントを吐き出してしまったようである。

 

 

「本当に武子姐さんが初日、言った通りになったっスね!」

 

 

「大体の予想はついてたからね...それよりも、石崎君?その、姐さん呼びはやめてくれないかな?」

 

 

今、私と一緒に話しながら登校している男子の名は石崎大地。原作で、龍園君の部下として働いていた元不良の生徒だ。そんな彼はこの世界でも龍園に早々に従うようになり、彼の派閥メンバー同士として私とも顔を合わせる機会が多くなっていた。

 

 

それだけならいいのだが、なぜか彼は私の事を【姐さん】と呼んでくるのだ。まぁ、絶対にその呼び名がイヤというわけじゃないけど...

 

 

「オレ...龍園さんと同じくらい、武子姐さんの事も尊敬してるんっス‼入学初日でこの学園の真実に気づけるなんて...オレもお二人の役に立てるよう、これから頑張るんで‼」

 

 

「石崎君...」

 

 

石崎って、見た目は不良そのものだけど、原作では周囲から孤立していた西野武子を気遣って同じグループに所属させてあげたぐらいだし、根は優しいんだよね~。

 

 

 

 

この世界でも私と良き関係を築けているのもある意味、当然かもしれないね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「おはよう!西野さん。」

 

 

「あっ‼木下さん、おはよう。」

 

 

石崎と一緒にCクラスの教室に入ると真っ先に木下さんが声をかけてきた。

 

 

「西野さんは10万ポイント振り込まれてた?」

 

 

「あいにく、ポイントは半分ぐらいしか振り込まれてなかったね。」

 

 

「やっぱり、西野さんが初日に言った通りだったんだ‼西野さんって、本当に凄いね!」

 

 

「だろ?武子姐さんはすげぇんだぜ!」

 

 

気づけば、クラスの中が私に注目していて、龍園も面白そうに笑っている。

 

 

そして、ごく一部...私を見て気まずそうにしているグループもいたね...

 

 

しばらく経った後、チャイムと共に坂上先生が教室へ入ってくる。その表情はいつもより少し険しい。これから、Sシステムについてのネタバラシをしなければいけないのだから、当然なのだろうが...

 

 

「皆さん、おはようございます。早速ですがホームルームを始めたいのですが、その前に何か質問がある方はいませんか?」

 

 

「先生‼支給されたポイントが少なかったんですけど‼何でですか?」

 

 

「まぁ、皆さんが気になるのも当然でしょうか。」

 

 

そう言うと、坂上先生は私の方を見て告げた。

 

 

「簡単に言えば、西野さんが初日言った通りというわけです。」

 

 

その言葉で全員の視線が私に注目した。坂上先生も相変わらず、期待に満ちた目で私を見てるし...

 

 

「まずはこれを見て下さい。」

 

 

そう言うと、坂上先生は持っていた紙をホワイトボードに貼り付けた。

 

 

 

 

Aクラス 910cp

 

Bクラス 650cp

 

Cクラス 570cp

 

Dクラス 0cp

 

 

 

 

私の初日の質問の影響もあってか、このクラスのほとんどの人間は毎日の授業を真面目に受け、生活態度にも問題らしい問題はなかった。

 

 

そのため、原作のCクラスよりもクラスポイントが上昇している。

 

 

(よし!この調子でいけばBクラスは近い...)

 

 

Aクラスは原作よりも30ポイントダウン、BクラスとDクラスは原作から変化なしという結果だった。

 

 

その間も坂上先生がSシステムやクラスポイントについての説明を続けている。

 

 

「クククッ...つまり、真鍋や諸藤辺りが授業中に喋ったり、携帯をいじったりしなければ、もう少しポイントが貰えたはずだったって事だな。」

 

 

「なっ⁉」

 

 

龍園に笑いながら、名指しされた真鍋さんが反論しようとするが...

 

 

「事実だろうが。武子が再三にわたってクラスに忠告したにも関わらず、てめぇらのグループは鼻で笑って無視してたじゃねぇか。違うか?」

 

 

そう言われると、真鍋さんは黙り込む。実際に私も初日以降、クラス全員に授業を真面目に受けるよう忠告したのだが、真鍋さん達のグループは聞き入れなかったのは事実だ。

 

 

他の真鍋さんのグループメンバー達もその事実に居心地が悪そうに俯いている。

 

 

「それと君達は今でこそCクラスですが、今後次第でBクラスやAクラスに上がる事も可能です。」

 

 

「やっぱりな。大方、クラスポイントはクラスのランクに反映してて、651ポイント以上ならBクラス、911ポイント以上ならAクラスに昇格できるってところか...これも初日に武子が言った通りだな。」

 

 

「おやおや、龍園君。あなたも気づいていましたよね?わざわざ、監視カメラがないところを選んで喧嘩を売っていたようですからね。」

 

 

坂上先生の一言でまたしても私が...いや、今度は龍園もろとも注目されてしまった。あくまで私は原作知識を知ってるだけであって、生まれながらの天才ってわけじゃないんだけどね...

 

 

「それと、最後に伝えなければならない事があります。皆さんはこの学校が進学率、就職率共に100%を誇ると聞かされているでしょう。ですが、それはあくまでAクラスに所属している生徒に対してだけです。」

 

 

「えっ⁉じゃあ、BクラスとCクラスとDクラスに所属している生徒の卒業後の進路は何も保証されないということですか⁉」

 

 

「はい。世の中、そんなに上手い話はないという事です。」

 

 

木下さんの悲痛な叫びに他の生徒達も同様の感情を持っていたのか、ザワめきが収まりそうにない。進学率、就職率100%の誘いに応じて入学した者がほとんどなのだから当然だ。

 

 

「意地でもAクラスに上がるしかないって事だな...」

 

 

「そういうことです。では、以上でホームルームを終わりとさせていただきます。...そして、次にこれを見て下さい。」

 

 

坂上先生が新たに別の貼り紙をホワイトボードに貼り付けた。そこには先日、行われた小テストの結果が書かれていた。

 

 

「しかし...良かったですね、石崎君。もし、これが次回の中間試験なら、君は退学になっていましたよ。」

 

 

「えっ⁉オレっスか⁉」

 

 

名指しされた石崎は驚いた様子で坂上先生を見る。

 

 

「説明すると、今回の平均点の半分...つまり、今回の平均点は76.4でしたので、その半分の38.2点...小数点は四捨五入しますので、今回の場合は38点が赤点となります。石崎君の点数は34点なので赤点ですね...なお、中間試験や期末試験では1科目でも赤点を取った生徒は退学が決まります。」

 

 

「退学⁉」

 

 

退学というワードに一部の生徒が動揺している。彼らは石崎ほどではないが、成績がお世辞にも良いとは言い切れない連中ばかりだ。

 

 

「本当の事です。嘘だと思うなら上級生に聞いてもらっても構いませんよ。」

 

 

ちなみに私は原作知識を知っているとはいえ、さすがに最後の3問は解けなかった事で惜しくも100点を逃している。

 

 

それでも、点数は85点とひよりちゃんや金田君に次いで成績は優秀だ。

 

 

「以上になりますが、最後に私から一言...このクラスにはSシステムの存在を初日で見抜いた人が二人もいます。もしも、この二人がクラスを引っ張って行くとなれば、Aクラスにあがるのも...十分にあり得るのではないかもしれませんね。」

 

 

坂上先生が私と龍園の方を期待しているような目で見ながらそう言ってくる。

 

 

「では、私はこれで失礼します。皆さんは1限目の準備に入って下さいね。」

 

 

坂上先生が出ていった後、クラスのほとんどの視線が私と龍園に集中する。

 

 

「うおおっ‼やっぱ、龍園さんと武子姐さんってすげぇ!お二人についていけば、Aクラスも夢じゃないぜ‼」

 

 

皆も石崎と同意見なのか、私と龍園を見つめる視線からは好感と尊敬を感じる。例外は真鍋グループくらいだろう。なぜか、さっきから睨まれるし...

 

 

 

 

本当は裏で密かに暗躍する...みたいな感じでも良かったんだけど、こうなった以上は私が表舞台に出ないわけにはいかなくなっちゃったね...

 

 

 





主な原作との相違点。


◆AクラスとCクラスのクラスポイントが変化した

・・・Cクラスはともかく、Aクラスのポイントが原作よりも下がった理由は、西野がスパイの生徒に命じて、意図的に授業を欠席させたり、授業中に携帯を触らせたりするなどして、そうなるように仕向けたため。

本当はもう少しポイントを減らしたかったが、やり過ぎると坂柳辺りに怪しまれてスパイの存在を気づかれる可能性があったのでこれくらいで妥協した。

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