転生したら西野武子だったので、原作知識を生かして無双します!   作:たかきょう

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第7話.Dクラスと接触

 

 

中間試験が目前に迫る中、今日は図書室でクラスメートの勉強を見てあげている最中だ。

 

 

「西野さん、次はここが分からなくて...」

 

 

「ここはね...」

 

 

そんな中だった。本来なら静かにすべき、図書室で大声が響き渡ったのは...

 

 

「あっ‼てめぇ!綾小路‼ずりぃぞ‼櫛田ちゃん、俺も!」

 

 

「おい、お前ら‼櫛田ちゃんは俺のものだぞ!綾小路が50点取るなら、俺は60点取るからさ~。そしたらデートして!」

 

 

 

「えぇ...困っちゃうな~...」

 

 

叫んだのは1年Dクラスの池寛治とブラックルーム生?として有名な山内春樹だった。そして、それに反応したのが櫛田ちゃんだ。

 

 

私の記憶が正しければ、これは綾小路が池と山内のモチベーションを上げるための作戦だったような...

 

 

「ここ、図書室なんだけど...」

 

 

「アイツら、流石にうるさすぎだろ...」

 

 

私が勉強を教えていたクラスメートの磯山さんと吉本君が迷惑そうな表情でDクラスの方を見つめる。

 

 

他のクラスメート達も言葉には出さないが恐らく、同じ気持ちだろう。

 

 

「ちっ‼」

 

 

すると、その内の一人、山脇君が舌打ちをしながら席を立った。

 

 

(これは文句を言いにいくつもりだね...)

 

 

原作だとこの後、山脇君は彼らを注意するついでにDクラスを見下すような発言をした事で須藤と揉め事になり、帆波ちゃんに仲裁される事になる。

 

 

そんなわけで山脇君は一見、嫌みで性格が悪いキャラに見える。しかし、その一方で彼が絡んでこなかったら、Dクラスは試験範囲の変更を知ることができなかったのだ。

 

 

そのため、須藤の他にも赤点を取る者が現れる可能性があった。そう考えるとある意味、彼はDクラスの救世主とも言えるのかもしれないね...

 

 

「私が注意してくるから。山脇君は勉強してて。」

 

 

「おっ...おぅ、西野さんが言うなら...」

 

 

だが、流石にここで揉め事を起こされると、今後の戦略に影響が出そうなので止めに入る。

 

 

(まぁ、私が自分で言うのもなんだけど、仕事が多いな~。)

 

 

私はその足でDクラスが勉強をしているテーブルへ向かう。そこには、堀北さん、桔梗ちゃん、須藤、池、山内、そして、綾小路くんと...原作通りのメンバーが勢揃いしていた。

 

 

「盛り上がってるところだけどごめんね、ここって図書室だからさ...静かに勉強に取り組みたい人だって、いるからさ...もう少しだけ、静かにしてもらえないかな?」

 

 

「あっ‼そうだよな!悪い、騒ぎすぎてごめんな。」

 

 

私がそう注意すると池が素直に謝罪してきた。原作の山脇君もここで許していればいいのにと、つくづく思う。

 

 

「あっ‼西野さんも図書室にいたんだ。」

 

 

「久しぶり、桔梗さん。ちょうど、Cクラスの皆の勉強を見てあげてたんだ。」

 

 

ちなみに桔梗ちゃんとは4月の間に連絡先を交換している。表向きはクラスのアイドルとしての顔を持つ彼女らしく、人脈を広げたいらしい...

 

 

「へぇ~‼西野ちゃんって言うんだ‼俺は山内春樹。よろしくな!早速だけど、連絡先を交換しようぜ‼」

 

 

「俺は池寛治。ねぇ、西野ちゃん⁉俺とも連絡先を交換しない?」

 

 

「いいよ。じゃあ、携帯出してね。」

 

 

「よっしゃー‼他のクラスの女子の連絡先ゲットー!」

 

 

下心が見え見えの二人だが一応、何かの役に立つ時が来るかも知れない。そこまで読んで、私は彼らとの連絡先の交換に応じたのだ。

 

 

「あの、よかったら...俺とも交換してもらえないだろうか?」

 

 

「もちろん、構わないよ!君の名前は確か...」

 

 

「...綾小路清隆だ。」

 

 

「綾小路君だね、よろしくね。」

 

 

「あぁ、よろしくな。西野...」

 

 

まさか、こんなに早く原作の主人公と会話した上に連絡先を交換する展開になるとはねぇ...

 

 

「連絡先を交換したついでに教えてあげるけど、あなた達が勉強してるところ...テスト範囲じゃないよ?」

 

 

「どういう事かしら?詳しく聞かせてちょうだい!」

 

 

おっと、ここまで黙っていた堀北さんがこの話に食いついたね。まぁ、今はDクラスを狙う時じゃないから全部教えてあげよう‼

 

 

「えっと、あなたは...」

 

 

「堀北鈴音よ。それよりも私達が勉強してるところがテスト範囲外ってどういう事なの?」

 

 

「あれっ?テスト範囲が変更になった話、担任の先生から聞いてなかったの?うちのクラスも坂上先生が説明してくれたんだけどな...」

 

 

その言葉で綾小路以外のDクラスのメンバー達に焦りの表情が生まれる。

 

 

「どっ...どうすんだよ!」

 

 

「そうだぜ!俺達は何も聞かされてねぇよ!」

 

 

「山内君、池君、落ち着きなさい。......西野さん、申し訳ないのだけど、変更された部分を教えてもらえないかしら?」

 

 

「いいよ、まずはね...」

 

 

私は堀北さんから教科書を借りると、変更になった部分を全て教えてあげた。

 

 

「西野さん、助かったわ...本当にありがとう。」

 

 

「私からもありがとう!」

 

 

「俺からも礼を言う。西野のおかげで助かった。」

 

 

「堀北さん、櫛田さん、綾小路君も...気にしないで!困った時はお互いさまって言うしね‼」

 

 

あっ‼そういえば...揉め事にならなかったせいで、帆波ちゃんの出番がなかったな...何か、申し訳ない事をしちゃったかもね⁉

 

 

「最後に一つ、赤点を回避する必勝法は絶対あるから。これだけは忘れないようにね。」

 

 

 

 

私はDクラスのメンバー達に...特に綾小路の方を見てそう言うと、Cクラスの皆の元へと戻っていったのだった。

 

 

 





主な原作との相違点。


◆CクラスとDクラスの揉め事が起こらなかった。

・・・むしろ、西野ちゃんはDクラスを馬鹿にする事なく丁寧に新たなテスト範囲を教えてあげたので、彼女ならびにCクラスに対する好感度が上がった。その代わりに一之瀬の出番がカットされ、Dクラスとの交流はなかった。

ちなみにこの世界では西野ちゃんが事前に龍園に根回しして、Bクラスにちょっかいや嫌がらせをやらせないようにしているため、Cクラスの評判は原作ほど悪くなっていない。

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