黒猫と傷付いた白猫   作:ron3studio

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第一話 遭遇

 

とある場所

 

「本当に…決行するのか?」

 

「ああ」

 

「そうか…もう、お前達の考えには賛同出来ない。今日を持って、契約は終了とする」

 

「そうか、残念だ」

 

「…何とも思ってないような表情でよく言う。次に会う時は…敵かもな、じゃあな。お前達には世話になった」

 

「さらばだ、同胞よ」

 

「ふん…」

 

 

 

ーーー

 

 

 

チェルノボーグの大通り

 

 

「はぁ…やはりタルラはやったのか。どこもかしこも荒らされてる…本当の獣が通った後みたいだな」

 

顔を隠し、腰に極東で造られたであろう特徴的な刀をぶら下げている男は荒らされて見る影もなくなってしまった大通りを一人歩く。

 

「これはもうどうしようもならんな…どうしたものか、既にレユニオンからは敵と見なされてるだろうし、迂闊にバレるような行動は避けるべきか」

 

頭を悩ませながら歩いていると、少し遠くから悲鳴が聞こえる。

 

「…今の悲鳴…まさか民間人か?だとしたらマズいな…」

 

男は声の聞こえた方向へと走り出した。

 

 

ーーー

 

 

声の主を探しながら走り、曲がり角に差し掛かった所で止まる。

 

「…あれか」

 

男の視線の先にはウルサスの民間人の親子がレユニオンに囲まれており、このままだとあの親子は悲惨な結末を辿る事となるだろう。

 

「チッ…あまり戦いたくはないんだが…」

 

そうは言いつつも、見捨てる選択は取れないのだろう。

腰にぶら下げている鞘から刀を抜き、レユニオンの集団へと向かって走る。

 

「あれは…裏切り者だ!殺せ!」

 

走って近づけば足音でバレてしまい。レユニオンの集団全員の意識が男へと向く。

 

「この数なら…!」

 

そうして、レユニオンの集団がこちらへと来ようとした瞬間、それは起きた。

レユニオンの頭上の建物に潜んでいたのだろう、謎の集団が飛び降りて、瞬く間にレユニオンを制圧してしまった。

 

男は走っていたのを急ブレーキをかけ止まり、臨戦態勢を維持する。

レユニオンを制圧した、という事は民間人を傷付ける事はしないだろうし、現に今も先の民間人を守るような陣形を取ってはいるが、男にとっては別だ。

 

「…貴様ら、何処のどいつだ?」

 

 

男の呼び掛けに反応しない。同然だろう。

 

「……」

 

男と謎の集団が睨み合う。

あちらの人員がどれ程の実力者で構成されているのか分からないが、その隊形、各々の動きには隙が見れず、少なからずしっかりとした訓練を受けているのだろう。

迂闊に動くと男の方が不利になるので、情報を集める為に観察する。

 

(ロドス…アイランド?企業なのか?…だが、聞いた事が無いな…)

 

そうして、1分程経った頃、謎の集団から一人のコータスの少女が前に出てくる。

 

「貴方が誰なのか、何の目的があってここに居るのかはわかりませんが、こちらに敵対の意思はありません!武器を下ろしてください!」

 

「ほう…?何も知らん集団の言う事を聞けと!?」

 

「無駄な血を流したく無いんです!お願いですから武器を下ろしてください!」

 

向こうは争いはなるべく避けたいようだ。

男も、実力が分からない状態でこの人数を相手取るのは嫌ったのか、武器を下ろす。

 

「ありがとうございます…!」

 

「…貴様らは何の目的でここにいる」

 

「それは…言えません」

 

「そうだろうな。まあ良い、貴様らも、ここには長居しない事だ。この街には獣がそこかしこに潜んでいる」

 

 

男はそう言い。走り去った。

 

 

ーーー

 

 

時は進み。

男が遭遇したロドスという企業にて、女のフェリーンが映像を見ていた。

 

「…」

 

とある場面で映像を止めるフェリーン。

それは男がロドスと対面していた場面の映像であった。

 

「まさかあの傭兵がチェルノボーグに居るとは…戦闘をしなかったのが幸いと言ったところか」

 

「…かつてウルサスの軍を相手に凄惨なまでの戦いを繰り広げた傭兵、レイヴン…」

 

 

 




初めまして、ハーメルンで投稿するのは初めての名も無き一般ドクターです。
今回はpixivの方にて書こうか悩んでいた物をハーメルンに投稿する形となりました、以後よろしくお願いします。
投稿は気分次第なのとpixivをメインに活動していますので不定期になると思います。
尚、pixivの作品などをこちらに投稿するつもりはありませんのでご了承のほどよろしくお願いします。
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