歩いて、歩いて、自分の体の事すら無視して。
その結果は明らかだろう。
大地に生える樹に背を預け、動かなくなってしまった。
男は自分のやってきたこと後悔しながら、瞼を閉じた。
本来ならば、男はここで死に、その肉体は地へと還っていたのだろう。
だが、偶然にもロドスが近辺に地質調査の為に派遣されたオペレーターによって発見され、保護された。
男にとって、それが幸か不幸か…
目を覚ますと、真っ白な天井が目に入る。
男が寝ているベッドの右側の壁には窓、左側の方に点滴などが置かれてある。
「……」
男は体を起こすが、何かをする訳でもなく。
ただ窓の外を景色を眺めていた。
「……」
そうしてただひたすらに窓から見える外の景色を眺めていると、病室の扉が開き、カルテを持った女のフェリーンの医師と、フードを被り、バイザーで顔を隠した怪しげな人物が病室に入ってくる。
「想定よりも早い覚醒…それよりも、気分はどうだ?」
入ってきた女のフェリーンの医師がそう問い掛ける。
「…気分か…最悪だ」
フェリーンの医師に見向きもせずに外の景色を見続けながらそう答える男。その様子は、側から見たら死んでいるのでは無いかと錯覚してしまう程。
「そうか。当分の間、君はロドスの患者として扱われる。脱走しようとした場合は、それ相応の措置を取る」
「……」
男からは何の反応も帰って来なかったが、今の説明は聞いていたと断定し、フェリーンの医師は病室から退出する。
「……お前は戻らないのか」
病室に残っていた怪しげな人物にそう問い掛ける。
「おや、君から話しかけて来てくれるとは。想定外だ」
顔が隠れているので表情は伺えないが、その声色は少し驚いたような感じを纏っていた。
「…さっさと要件を言え。どうせ何かあるんだろう?」
男は顔の隠れた怪しい人物を睨みつけながら続きを促す。
「取引をしよう。君とロドスの間でね」
「……」
「何、そう警戒しなくても大丈夫さ。簡単な話だよ。ロドスは傭兵の君と、長期契約を結びたいんだ」
「続けろ」
「今のロドスは人手が足りなくてね。傭兵として名高い君を雇って人手不足を少しでも解消したいのさ」
「……」
「報酬は他のロドス社員と同じような形式で支払われる。衣食住、その他手当も保証するよ」
「……」
「まあ、すぐに決めろとは言わないさ。君が元気になって退院する時にでも答えを聞かせてくれると嬉しいよ」
「待て」
伝える事は全て言い終わったのだろう。
怪しげな人物は病室から退出しようとするが、男に呼び止められる。
「一つだけ答えろ。何故俺の事を助けた」
「何故ってそりゃあ、ロドスは人を救う為にあるんだ。助けた人の事情がどうであれ、見つけた以上は責任を持って対処するべきだ」
「…そうか」
「聞きたい事は終わりかい?」
「ああ」
「それじゃあ私もここらで失礼するよ。ちゃんと安静にしておくんだよ〜」
そう言いながら、怪しげな人物は病室から出ていった。
ーーー
ロドス ドクターの執務室
「あ、ドクターお帰り!」
「ただいま、ブレイズ。私が居ない間に書類整理終わったかい?」
「もっちろん!ばっちり終わらせたよ!」
「ありがとうね〜、終わらせたやつと終わらせてないやつがごっちゃになると面倒だから助かるよ」
「このくらいお安い御用ってね!あ、そういえば何処に行ってたの?」
「先日保護した患者の所」
「あー…あの倒れてた傭兵?」
「そ、彼にちょっとお話をしてきてね」
「へー」
「気になる?」
「ちょっとだけ」
「…どうも彼は何かを抱えてるようでね。まあ、何だか矛盾した物を抱えてるような感じだったけど。明日にでもまた話をしに行くから、その時にでも付いて来る?」
「うーん…ついて行ってみようかな。気になるし」
「オッケー。ブレイズがついて来てくれるなら安心できるよ」
「嬉しい事言ってくれるな〜!このこの〜!」
「ぐえっ…首が…」
ーーー
病室
「……生きろ…か」
「こんな奴が生きた所で…何が出来ると…」
「……」
突発Q&Aと言う名の良く分からんコーナー
まあなんか今後について話す場所とでも思っといてください。今回はそんな話一個もせんがな!()
Q.レイヴンは食料とか持たずに歩いてた馬鹿なの?
A,持ってたけど全部食べて無くなった。気分ゲロ落ち状態だったので補給もしなかった。つまり馬鹿。
O.レイヴンはロドスに保護されたけどどうすんの?
A.さあ。ただ、彼が持つ後悔と向き合うのには丁度いい機会だと思うよ。
Q.男ってつまり…レイヴンで、怪しげな人物がドクターって事でOK?
A.OK 分かりづらかったらすまぬ
終わり。
とんでもゲロ遅更新&駄文なのは許してな。