「おあ”あ”あ”」
眠りから覚める。
しかし....
「...自分の部屋じゃない...てかベッドどこ行った....」
寝起きの回らない頭でも周りの様子がおかしいことには気づいた。
何処かの半壊...いや全壊といってもおかしくない状態の倉庫?格納庫?にいるようだ。
「いやほんと何処だここ」
ひとまず周りを確認しようと思い、立ち上がろうとするが手足の感覚がない。
それどころか首すら動かない。
「どうなってんだ体...」
そう思っていたその時
Coral tide level___Reaching danger zone
Activate C-weapon
operating system___OK
power controller__OK
FCS__OK
JCS__OK
FLCS__OK
次々と何らかの起動チェックが自動で走っていく。
「え、え、え、ちょっ、なになになに?!」
「てか、コーラル?!ここルビコンⅢかよ?!」
「C-weponって俺コーラル兵器になっちまったのか?」
「いやあでもこんなところ本編で見たことないぞ?!」
「なるならIB-07 SOL644とかのカッコイイのがいいなあ...」
などと現実逃避にはまっている間にも起動チェックが終わり起動シーケンスへと入っていた。
流れるCLIを追い続けていると最後のCLIに以下の表示があった。
XIM-01 Valstrax
「バルファルク?!」
「待て待て、こんなの居なかったじゃん?!」
「いやまあ龍氣とか赤くてコーラルに似てるなーとは思うよ?!」
「XIMって試験機かよお?!」
「あとMってなんだよ?!Eまであるのは知ってるけどさあ?!」
AC6に出てこない設定の数々に混乱している間にシステムは冷たく告げる。
Main System Activating Combatmode.
そう表示すると体が持ち上がる。
「おおお?!立てた!」
「いや立てるのはいいけどこの機体のこと何もわからんが?!」
「マニュアルとかどっかにないか?!」
そう叫ぶと
XIM-01 Operation manual.pdf
が目に付いた
「あるじゃん、というかACにもPDFあるんだね」
「あ、でもCLIの操作方法分からねえ...どーすっかな」
「開け!って念じたら開けたりできないかな」
XIM-01 Operation manual
.
.
.
「え...開いちゃった...」
「念じたら動かせるタイプか...」
「となると操作にはそこまで苦労しなさそう?」
「なら、攻撃方法くらい確認しとくか」
ページを攻撃火器の欄へ送っていく。
「えーと搭載火器は?」
「体当たりや噛みつき、尻尾振りはあるとして他には何があるんだ?」
Nomal mode
variable wing bey coral cannon[可変翼内コーラルキャノン]
Head pulse cannon[頭部パルスキャノン]
coral boost RAM[コーラルブースト突進]
CQB system[近接攻撃用システム]
phase1.0
Wing tip coral attack oscillator[翼端部攻撃用コーラル発振器]
coral convergence cannon[コーラル収束砲]
coral bomb[コーラル爆弾]
coral bomb(time fuse)[コーラル爆弾(時限信管)]
coral shield oscillator[コーラルシールド発振器]
「へえ~結構あるな。」
「phase1.0ってのは怒り状態ってことなのかな?」
「いる?これ」
「まあ、エンフォーサーもフェーズ3.0とかいって出力強化してたな」
「ジェネレータもコーラルとはいえ限度があるし」
「まあいいや、とりあえずここを出ないとな」
扉なんかが無いか見渡してみるがそれらしきものはない
ならやることは一つと決めて念じる
「phase1.0、コーラル収束砲」
翼が翻り、接続。
中央にジェネレータから供給されたコーラルが収束し、赫耀を放ち空間が紅く染まる。
「試運転はしとかないとね」
赫耀が線となり壁を撃ち抜く。
撃ちぬいた先には光が差し込んでいた。
「でかした!外だ!」
出られる嬉しさに思わず駆け出し...
空中に突っ込んでしまった。
「うおっ高っ」
高度に少し心がすくんだが
「いや、今の俺は飛べる」
「高さなんて関係ねえ」
「この方初めてのスカイハイだ!」
可変翼のコーラルブースターに点火
重力を使って加速し
今彗星がルビコンに飛び立った。
「うおー!空飛ぶの気持ちえー!」
速度計は時速1200kmを超えていた。
「ルビコンで音速超えられる奴なんて早々いないぜ?速度だけなら勝てそう」
音速超えの優越感に浸りながらひとしきり飛び回ってみるとグリッドが目に付いた。
「そういやこの辺ってどの辺りなんだろう」
そう思いながらグリッドの隙間を音速で飛びぬけて行く。
段々と日が傾き、そして夜になった頃見覚えのあるものが見えた。
「あれ、『壁』じゃん」
初めて来た時砲撃に叩き落され、壁上でラスティと一緒にジャガーノートと戦ったあの『壁』だ。
「ちょうどいいやあそこに降りてみるか。」
「その前に何がいるかねーっと」
軽MT×23
重四脚MT×2
ドローン×6
AC×2
「これスウィンバーン排除やんけ」
「うわ、話聞かな過ぎて危うく見逃しそうになった六文銭君めっちゃ待機してるわ」
「これ突っ込んでいいかな...いいかも」
「サッとスウィンバーンに強襲してサッとおちょくってサッっと遠ざかればOK!」
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「はあ、夜警とはいえ襲撃があるのはこたえますねえ」
今夜のドッキリ対象、V.Ⅶ スウィンバーンが撃墜した残骸を眺めて言う。
ふと、空に輝く赤色の点が見えた。
「残留コーラルが輝いているのですかねえ。」
「われわれアーキバスも早いところ集積コーラルを見つけなければ。」
「まあ、そこは調査隊を待ちましょう」
だが、異変にスウィンバーンは気付く。
「先ほどより赤い点が近づいているような....」
「なっ!あれは!」
赤い点が飛行物体であることを認識した時点でもう、遅かった。
ゴォン!!!
飛行物体はガイダンスに突っ込み急旋回、そのまま垂直上昇していく。
ガイダンスは飛行物体に引っ掛かり高度を上げていく。
「ウヴォエァァァァァァァッァ!」
「何なんだ!この飛行物体は!下ろせ!聞こえないのか!」
「何処の者だ貴様ぁぁぁぁ!」
垂直上昇から水平飛行、540°回転して急降下からの海面スレスレ飛行、まるでスウィンバーンの反応を楽しむがごとくの曲芸飛行。
最後には元居た所に放り出された。
当然ガイダンスはボロボロ、ターミナルアーマーも発動し、分解直前の仕上がりに。
飛行物体は赤い軌跡を残して飛び去った。
「来るんじゃ無かった...こんな惑星....」
その数時間後、621はボロキレのスウィンバーンを発見。撃破の必要なしとして早々に帰還した。
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「いやあ、生のスウィンバーンは違うね」
「本場の命乞いってやつ?たまらんね」
当事者はしっかり楽しんだ。
「さて目立っちゃったし何処かに隠れとかないとなあ」
「あと俺、ウォルターの焼却対象だよなあ」
「どうすっかなあ」
まだルビコンⅢに来て数時間。
今後どうしていこうか。