ルビコンの赫耀星   作:HAL-000

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横槍インターセプト

ザイレム右岸に着地したバルファルクなのだが....

「せっっっっま」

中途半端な高層建築物が立ち並ぶザイレムの構造、その巨体には余りに狭すぎた。

「動きにくいったらありゃしないなあ。」

「ルビコプターみたいにホバリング移動できればいいけど、霧の外にはみ出すのはちょっとなあ。」

広い場所を選びながら歩行する。

 

 

「あれは...報告にあった兵器か...」

ECMフォグに隠れて機を伺う...

「仕掛けるなら今だ」

 

 

「うーん、防衛兵器が破壊されてるなあ。」

「621の通った後かあ。」

なんて思っていた。

 

その頭上からナパームが降り注いだ。

「うおっ!」

続いてミサイルと銃弾が降り注いだ。

「ルビコンの脅威よ、ここで朽ちるがよい」

 

 

「ドルマヤンか!くっそ、ここじゃ動きにくい!」

その巨体故回避行動を満足に行えず被弾する。

「図体でかくて四脚だからスタッガーしにくいけどこれじゃ時間の問題だ!」

事実RANSETU-RFと4ハンドミサイルの衝撃とナパームのACS異常でACSゲージがみるみる溜まっていく。

「もらうぞ、ルビコンの獣よ。」

 

遂に不明兵器のACSが限界に達し足が止まる。

そこへすかさずパルスブレードで切り刻む。

「くそっ!ACSが!頭部にダメージが!」

それはスウィンバーンをおちょくった際に出来た傷だった。

そこめがけてパルスブレードが命中。装甲が破損した。

「これ以上貰うとマズイ!パルスアーマー!」

不明兵器はたまらないとばかりにパルスアーマーを展開。

だがパルスにはパルス。ここぞとアサルトアーマーをドルマヤンが放つ。

 

「なにっ!?パルスアーマーが剝がれていない!?」

パルスの嵐が止んだ視界の先にはアサルトアーマーの影響を受けていない不明兵器の姿があった。

「なんか知らんがダメージなし!パルスアーマー損耗なし!こっちの番だドルマヤン!」

AAの動作硬直にコーラルオシレーターを使った翼撃が叩き込まれる。

「ぬぐぉっ!」

アストヒクはコーラル爆発で大きく後ろに弾き飛ばされる。

不明兵器は弾き飛ばされた分の距離をダッシュで詰め、逃さんと伸びる翼撃で追撃を加える。

ACのサイズにリサイズされたバルファルクの攻撃は一瞬でACSが蓄積し機体が硬直する。

一瞬気絶したドルマヤンのACモニタに映った最後の映像は一面の赫耀だった。

 

「なんとか...なった...」

「リペアキット使われるとこっちがジリ貧だったから速攻できて良かった...」

戦闘の感傷に浸っている所に近づく機影があった。

 

 

「あれは...例の不明兵器...?!」

エアと621だった。

「ECMフォグは解除したものの迎えが来るにはまだ時間が...」

不明兵器を前にしてどうするかを思考するエア。

その時だった。

 

 

「作戦中失礼...?!」

「この通信は....オールマインドからです。」

オールマインドが621が密航した時に遭遇した封鎖機構の大型ヘリで現れる。

それに気づいたのか不明兵器がオールマインドのヘリの方を向く。

 

 

.........

 

 

なんともいえない間が流れる。

「...強化人間C4-621、レイヴン。あなたをつけねらう機体が....」

「あれ..?(ドルマヤンがいない?!)」

「どうしたのでしょう?」

「すみません、私共の勘違いだったようです。」

「なるほど。」

「一つお聞きしたいのですが。」

「なぜ封鎖機構の攻撃ヘリを操作しているのですか?」

「そ、それは(ドルマヤンに破壊される手筈が...)」

オールマインドが質問の回答に口を閉ざす。

 

 

 

 

また何とも言えない間が流れる。

 

 

 

 

「....まって下さいこちらに何か....この識別は...封鎖機構です!」

 

「コード23、コード5、目標の侵入ACと...おい、出撃命令は出ていないはずだ。」

「(まずい。持ち出しがバレた)」

「無断出撃については後で訊こう、LCはACをヘリはアレを相手にしろ!」

「(助かった...あとは上手いこと撃墜されましょう...)」

LCは621に殺到するがパンチで次々片付けられていく。

一方の封鎖機構大型ヘリ達はECMフォグが無くなり、隠れることも無意味となった不明兵器は

水を得た魚の如く高速飛行とコーラル砲撃で攻撃を加えられる。

AMのヘリは海上で上手く撃墜され...たのはいいがプロペラがザイレムの船体に引っ掛かってしまう。

もう片方も危なげなく撃墜された。

そして遂に621と不明兵器はその面と面を合わせることになった。

 

「レイヴン...弾数が心許ないです。」

「相手は高機動かつ高速の飛行が可能です、今の状態での相手は到底無理です...」

調査ということでそこまで敵はいないだろうということと、ECMフォグでロック距離の制限があることから

装弾数の少ないバズーカやハンドガン、軽量垂直とダガーという近距離特化だったため相性が悪かった。

何時仕掛けて来るかと身構えるが不明兵器は興味ないといった感じでそのまま飛び去っていく。

「...助かりましたね、レイヴン...帰還しましょう。」

 

 

 

 

 

「続けて戦闘したから疲れた....」

「621が仕掛けて来なくて良かった」

「見た感じ近距離特化だったから仮に仕掛けられてもトンズラできるが。」

「ひとまず....休みたい....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武装

Coral rectification shield

XIB-C04W1:NGI 033

このコーラル整流シールドは通常のパルスシールドと違い、

機体各所にシールド発生器を装備するタイプである。

また整流の名の通り一定方向の実弾、EN、コーラルの攻撃を受け"流し"、

完全な無効化と高い衝撃カット能力を持ち、

展開、被弾時の熱もシールドの流れに乗せることによる高い冷却性能をもつ。

ただし、終端部分の背後やブースター部分、露出した攻撃火器の砲口には展開出来ず、

XIM-01の場合、翼後方のブースター部分が弱点となる。

が、高速性能にものを言わせた戦闘では然程気にはならないだろう。

このシールドは本体ごと突撃するC-RAMシステムを使用する際装甲の損耗とACS蓄積を防ぐために搭載された。

 

しかし通常パルスシールドの技術が成熟し、より安価に製造できるようになったこと、

各所にシールド発生器を装備するためにエネルギー経路の煩雑化、

制作コストの重さ、

ACやMTへ搭載できるスペックでは他のパルスシールド以下の性能となる割にエネルギーを大量に消費すること、

排熱がAC/MTの複雑な形状では満足に行えないこと、

そしてなによりXIMのみの搭載で終わってしまったため、

これ以上の技術開発がなされず、埋もれた経緯がある。

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