ルビコンの赫耀星   作:HAL-000

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借り物の翼

まあ、というわけでやってきましたアイスワーム戦のフィールドへ。

「ほんとだだっ広いな。ここ。」

潜入とはいえこんな雪原の中心にいてはバレるのでお近くの(といっても数十km離れている)山肌に風景と同化する形で身を隠し、望遠で覗く算段だ。

「まあ、この後は宇宙港防衛とデータ回収があるからまだ先だな。」

「のんびり待つとしよう。」

 

 

「621、カーラのお使いご苦労だった。」

「カーラから話を聞いたがアレが吊られていたというじゃないか。」

「うん、吊られていた。」

「でもこっちには気にも留めず飛び去って行っちゃった。」

「拘束から抜け出そうと暴れまわることもしないのか....

 どういう行動基準なんだ...?」

「どう、なんだろうね?わからないや。」

「そうだ、621。続けての仕事になるのだがアーキバスからの依頼が入っている。」

「確認しておけ。」

 

621は宇宙港の防衛ミッションを受けた。

強襲艦7隻

HCが4機(うち執行部隊殲滅で登場する盾バッシュタイプが2機、防衛で増援として登場するタイプが2機)

LCが15機(うち、狙撃タイプが5、HiMATが4、盾持ちが6)

狙撃タイプのエクドロモイが5機

他MT多数

と封鎖機構は本気を出して奪還に来た。無論アーキバスのMT部隊がいるとはいえ

ACが621単機では無理があるので今回も増援として、

ヴェスパーⅤとⅠの2機が付けられた。

ただしⅤの右手武装はLRA、右肩はVvc-706PMに、

Ⅰはフレームが

HEAD VE-44B

CORE VE-40A

ARMS VP-46D

LEGS RC-2000 SPRING CHICKEN

武装は右手HI-18:GU-A2

   左手HI-32:BU-TT/A

   右肩KRANICH/60Z

   左肩WR-0777 SWEET SIXTEEN

内装は

ブースターALULA/21E

FCS FC-006 ABBOT

ジェネレータVE=20C

コア拡張にASSAULT ARMOR

といった構成になっていた。

621ははフレームが

HEAD KASUAR/44Z

CORE VP-40S

ARMS DF-AR-08 TIAN-QIANG

LEGS VE-42A

武装は右手DF-MG-02 CHANG-CHEN

   左手SG-027 ZIMMERMAN

   右肩SONGBIRDS

   左肩PB-033M ASHMEAD

内装は

ブースターBST-G2/P04

FCS FC-008 TALBOT

ジェネレータDF-GN-08 SAN-TAI

コア拡張にASSAULT ARMOR

といった構成であった。

ⅤがMTとエクドロモイの相手を、ⅠがHCやLCの引き付け、

621は強襲艦を先に片付けたあとⅠの援護に回る形になった。

 

その様子を眺めていたかというと....

 

 

「なーんでこいつが居んだよ!」

こっちはこっちで真レイヴンに絡まれていた...

 

 

 

「あれが噂の技研兵器...」

上手く岩肌に擬態する形で隠れていた技研兵器を見る真レイヴン。

「資格を確認する前にこれに横槍を入れられては困ります。」

「行きましょうレイヴン。」

そうオペレータは告げると機体を突入させた。

 

 

 

「やっぱ真レイヴン強い!」

縦の軌道を織り交ぜた機動は補足しづらく手を焼いていた。

何発かコーラルキャノンを当てるもなかなかACSが溜まらず、

その間にミサイルやグレネードを撃ちこまれた。

本当なら空中からパルスシールドを使って一方的に攻撃したいところだが、

離れているとはいえ封鎖機構とヴェスパー達はあちらの目視圏内で戦闘しているため

あまり目立てない。

 

「レイヴン、頭部に破損が見られます。

 そこを狙って下さい。」

 

突然頭を狙ってくる真レイヴン。

「あ、こいつ気付いたな?」

頭部を守るように動く技研兵器。

 

「効いているようです!畳みかけましょう。」

守る動きのためACSが溜まっていき、負荷限界に達した。

レイヴンはパイルバンカーを叩きこもうと接近する。

 

「かかったな!」

翼の側面が開きチャージされたコーラルが放出される。

次いでコーラル爆発がレイヴンの機体を包んだ。

レイヴン側の機体もACS蓄積により一時的に停止。

その隙を逃さず翼を振りぬいてレイヴンの機体APを減らす。

そこに伸びる翼撃を入れようとするが、AAの予備動作を見て引っ込める。

「よくそこで追撃が来ると分かってAAする判断ができるのやべえ。」

 

両者再び体勢を整えて殴り合いを再開する。

 

技研兵器側も装甲に所々破損が増え、

レイヴン側もリペアを使い切った。

レイヴン側は決着をつけようとパイルを頭部に叩き込む為に接近する。

技研兵器は頭部のパルスキャノンの発射口を開け、発射に入ろうとする。

「レイヴン。頭部の開口部はパルスキャノンのようです。

 そのまま突撃しても問題ありません。」

レイヴンはABで近づく。

だが、その判断は誤りだった。

 

放たれたパルスキャノンは一瞬でレイヴンの機体をACS負荷限界に達させた。

脚が止まった所にコーラルを纏った伸びる翼撃が突き刺さり、

レイヴンの機体は爆散した。

 

「そんな...レイヴン...まだ...私達は...」

マイク越しに話しかけるが返事はなかった。

 

 

「強かった、機体のあちこちがこんなに破損したのは

 流石真レイヴンといったところか。」

一応搭載されているなけなしのリペアキットを一個使って修復する。

「あと2個かあ、こんなに図体でかくても3個だけしかないの心もとない。」

「ていうかここで621の方行かなかったらこれどうなるんだ?」

 

 

621側はヴェスパーⅤが落とされるも防衛を完遂。

Ⅴも脱出が上手くいって無事で帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

XIB-C04W3:NGI 035

Pulse roar

名目上パルスキャノンということになっているが、実態はAA指向器である。

パルスキャノンやパルスガンと違い弾体を持たず、

指向方向の前方へ円錐状に発射される。

弾体を持たないため射程は40mとかなりの短さだが、

いかなるACやMTのACSを一瞬で貯められるほどの衝撃力、

パルス系の防護手段を一発で剝がせる程の干渉力を持つ。

近接戦闘主体のACには相性が悪い兵装だ。

ただ、一旦射程から外れてしまえば殆ど無力で絶好のチャンスタイムとなる。

ただし、他の武装が使用できない訳ではないので気を付けなければならない。

 

ACの肩兵装としてAA用のサブジェネレータと一緒に搭載する試験も技研時代に行われたが、

かなりの重量を取るためあまり他の兵器を積むことが難しく、

これはタンク脚でもハンドガン片手持ちが限界だった程の重量だった。

(ここではタンク脚の他は最軽量パーツ、EXなし、脚はLG-022T BORNEMISSZAとする)

(当時開発されたAC用Pulse roarはVP-20D約6.9個分の重さで重量の内訳は9割がAA用ジェネレータ)

改良は続けられていたが、サブジェネレータを搭載しない場合の

AA展開回数制限問題を解決することができなかったこと、

射程延伸が難しいことからこれが世に出回ることはなかった。

当時の開発にはジェネレータの搭載数を減らせば良かったという考えはなかったのだろうか。

一応封鎖機構でバルテウスやHC、LCに積む試験が行われた。

しかし他の指向兵器が充実していたり、射程が短いこと、

近接兵装の射程と殆ど同じなことから、

従来の近接兵装の方が使い勝手が良いと判断された。

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