Ave Mujica、早くガルパに来てくれ〜!
※煌視点
「あれ……? ここはどこ……?」
私が目を開けた時、広がっていたのは壮大で綺麗な水面の景色
一瞬天国かと思ったが、何となく違う
でも周りには。ふわふわとわたあめみたいなのが沢山浮いてる
?「あの辺は恐ろしく汚れに満ちてるなぁ……早くしないと……!」
誰かがそう呟く声がした
そして目の前に、その言葉を発しているであろう女性が現れる
でも、その正体は分からない
?「どうかしたの?」
「あなたは誰? それにここはどこなんですか!?」
?「私? 私はこの世に生まれることができなかった魂だよ、この世界のことはよく分からないんだよね、気づいたらここに居てさ。」
「どういうこと……?」
そこに居た女性は私より背が高く、年上かに思われる
この人、誰かに似てる気が……
?「私はね、お姉ちゃんだけはって思って、最期にお姉ちゃんの背中を蹴ったんだ、そこまではうっすら覚えてるんだけど。」
「何の話……?」
「その中は真っ暗な世界だったけど、お姉ちゃんの温もりとお母さんの子守唄は感じられたんだ、何て言ったっけ?」
「思い出せないんですか?」
?「そうみたい、誰の記憶なんだろうね……?」
この人とは、初めて会ったはずなのにそんな気がしない
そもそもここがどこなのかもよく分からない
あの人が言う、この世に生まれられなかった魂ってどういうことだろう?
私は今も生きているし、普通に暮らせている
この人は何を言っているのだろう……?
?「やることないな〜、そうだ! 君って楽器は出来る?」
「和楽器の琴だったら……」
そう言った途端、女性は目を見開いた
?「なるほど、君が……そりゃそうか、そうでもしなきゃこの世界には来れないもんね。」
「教えてください! この世界は何なんですか!?」
?「立希ちゃんが危ないかも……また会おうね、煌ちゃん。」
「立希さん……!? それと何で私の名前……!!」
女性がその場で指を鳴らすと、私の意識はそこで途切れたのだった
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「煌、大丈夫? もう朝だよ?」
「……あれ、姉さん……?」
「良かった、今日はいつもより起きるの遅かったから……」
「姉さん、ここはどこですか……?」
「ここは家だよ? もしかして疲れてるの……?」
「……そうみたいですね。」
目を覚ましたのは、自宅のベッドの上
いつもは早起きだからか、姉さんが起こしにきてくれたみたいだ
そうか、さっきのは全部夢だったんだ
「じゃあ私、部屋に戻ってるね。」
「はい、わざわざ起こしてもらってすみません。」
けど、あの夢はいつも見る夢とは違う気がする
夢自体、もう何年も見ていない気がするが、何だか妙にリアルだったというか……例えようのない時間だった
あの人が誰で、あの発していた言葉が何なのか気になってモヤモヤしている
その後、身支度を済ませて学校にも登校したのだが……
「……ちゃん……! 煌ちゃんってば!!」
「あぁ、すみません、ボーッとしてました。」
「もしかして体調悪いの? 保健室行く?」
「大丈夫です、少し考え事をしてただけなので……」
結局、その日の授業は全く頭に入ってこなかった
ハトさんには心配かけてしまいましたが、あの夢の正体を解き明かさないと、何だか落ち着かないですね……
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※愛衣視点
「でねでね! その時、玲奈さんが……!」
「光田さん、そろそろ授業始まりますよ。」
「あちゃ〜、そうだった。」
所変わって、ここは花咲川女子学園
私はお友達と次の授業まで談笑していた
昨日から話すようになった初華ちゃんと海鈴ちゃん、そして……
「あれ? 立希ちゃんが居ない……?」
「立希さんなら、さっきトイレに行きましたよ。」
しかし、授業開始の鐘が鳴っても立希ちゃんは姿を見せない
「おや? 椎名さんは欠席ですか?」
「さっきトイレに向かったんですけど……私、様子を見てきます!」
「いや、ここは私が行きます!」
初華ちゃんが行こうとしてくれたけど、代わりに私が名乗り出た
何だか嫌な予感がする
そして私は、女子トイレへと走るのだった
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※立希視点
「ふぅ、早く戻らないと。」
お手洗いを済ませた私は、早々と教室へ帰ろうとした
その時、ふと鏡に何か映ったような気がして振り向く
「気のせいか……?」
しかし鏡には何も映っていなかったので、通り過ぎようとしたが……
「ぐっ……!?」
?「やっと捕まえた、これがもう一人の椎名立希ちゃんか……」
(ダメだ、力が入らない……!)
私は必死に抵抗しようとしたけど、鏡から飛び出してきた黒い手によって口を塞がれており、助けも呼べない
何なんだ、この黒い手は……!?
?「安心して、苦しまないで冥府へと誘ってあげるから。」
私はこの時、察した
このまま誰にも気づかれず、ここで死ぬんだ
MyGO!!!!!の皆には迷惑かけちゃうな……一生バンドするって決めたのに……
せっかく皆に出会えたのに……
燈……本当にごめん……
「立希ちゃん!!」
薄れゆく意識の中、ある人物の声が聞こえたと同時に私は突き飛ばされた
「ゲホッゲホッ!! あなたは……トモリさん!?」
「立希ちゃん、怪我はない?」
「だ、大丈夫です。」
助けに来てくれたのは、並行世界の燈ことトモリさんだ
でもどうやってここに……あ、また神主に魂を飛ばしてもらってるのか
「立希ちゃん、大丈夫!?」バン!!
「光田さん、来ちゃダメだ!」
「って、何これ!?」
マズい、こんな所で光田さんまで巻き込むわけにはいかない
けど、どうしたら……
「はっ!」
「えっ……?」
「愛衣ちゃん、やるね。」
?「ほぉ〜、神主の忍か。」
光田さんは両手にクナイを持つと、黒い塊を斬りつけた
え、光田さんって忍者か何かなのか……?
そして塊は一瞬体勢を崩したが、直ぐに元通りに立て直す
?「まさか邪魔が入るとはね、忍を使うなんて面倒な真似を……」
「あなた、何が狙いなの?」
「神主をこの世から消滅させる……とでも言っておこうか。」
「逃すもんか〜!」
?「ふん!」
「な、何これ!?」
光田さんの声は虚しく、塊は鏡の中へ逃げてしまった
追いかけようとした光田さんは、さっき光線みたいなの受けたけど大丈夫か……?
「う、う〜ん……?////」
「光田さん!? 凄い熱だ……!」
「立希ちゃん、保健室の先生を呼んで! 私は……神主さんにこのことを伝えるから!」
「は、はい!」
そう言って、トモリさんは姿を消した
あの黒い塊は何だったんだろう……?
いや、今は光田さんを保健室へ運ばなくちゃ!
そうして私は、光田さんを保健室まで連れて行くのだった
煌の夢の中に現れた女性の正体はいかに!?
詳しくは、次回以降明かされます!