昨日はバンドリの日であり、薫さんのお誕生日でしたね
おめでとう御座いました!!
※神主視点
〜焔山神社、本殿〜
「そうか、愛衣ちゃんが……」
「鏡から出てきた黒い物体が発した光線を受けてから、ずっと高熱に苦しんでいるそうです。」
ここは焔山神社の本殿
だが今回この場にいるのは、私と玲奈ちゃんと星香ちゃんの二人だけ
花咲川女子学園で起きた謎の事件は、もしかすると……
「神主さん、何か心当たりがあるんですか?」
「おそらく、奴の仕業だろうね。」
「奴?」
「私の対であり影である存在の……冥王だ。」
冥王……長年私の一族と共に両方の並行世界で生きてきた、生と死を司る者
先代の冥王は悪い奴じゃなく、むしろとても仲が良かった
だけど、最近になって冥王の座を継いだ奴が好き勝手暴れているらしく、個人的な理由で多くの人間が消されているという話を聞いた
「そこでだ、二人に相談しておきたいことがある。」
「何でしょうか?」
「花咲川に奴が現れたということは、羽丘と月の森にも何か起こるかもしれない、最大限警戒してくれ。」
「「分かりました。」」
神の継承について詳しく解説すると、命を落とした者……つまり天国にいる住人にのみ、神としての継承権がある
神を襲名すると、生きていた頃の記憶は無くなり、神として代々引き継いできた記憶に上書きされてしまう
だから当然、私にも生きていた時の記憶は無いんだよね
どんな子だったんだろうな〜?
話を戻して……冥王を襲名した問題の奴は適性が無かったのか、神としての人格を受け継がず、好き勝手やってるというわけだ
早く奴を止めなければな……
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※煌視点
「またこの世界……」
またも、辺り一面が湖で広がる世界
おそらく夢の中だと思われるが、最近こんな夢を毎日見る
「煌ちゃん、今度は君のお姉ちゃんが危ないかも……」
「危ない……と言いますと?」
「奴が来るかもしれない……」
奴とは何のことか?
それを聞き出そうとした時、私は夢から醒めた
「どうしたの煌? 食べないの?」
「いえ、少し考え事をしてて……」
当然姉さんからは心配されたが、夢の段階だし、信じてもらえない可能性もある
一応、話すだけ話してみましょうか
「姉さん、私は最近変な夢を見るんです。」
「変な夢?」
「この前、立希さんが鏡の中から出てきた黒い物体に遭遇したって言ってたじゃないですか?」
「確かにそんな話をしてたのは聞いたけど……あのちゃんとそよちゃんは全然信じてなかった。」
「立希さんの言うことが本当なら……次は姉さんが危ないかもしれないです。」
「どういうこと……?」
「夢で見たんです、その人が次は姉さんが狙われるって……」
私は怖くて、目元に涙を滲ませていた
もしかしたら、姉さんがこの世から居なくなってしまうのではないかと
そんな不安を振り払おうとしてくれたのか、姉さんは私を優しく抱きしめる
「大丈夫、お姉ちゃんは煌の前からは居なくならないから……約束する。」
「うっうっ……」
そんな姉の温もりに身を預けながら、しばらく私は泣いた
「すみません、取り乱しました……」
「心の中にも、絆創膏が貼れたらいいのに……」
「……姉さんの優しさは受け取りました、もう大丈夫です。」
「良かった……!」
姉さんは、さっきまで落ち込んでいた表情が一気に明るくなった
私がこの世で一番尊敬する人だ、きっと大丈夫なはず
(どうやら無事解決したみたいだね、いや〜、良かった良かった。)
(あ、まだ解決してないです……)
このタイミングで、どうして神主さんが出てくるんですかね……?
そもそも並行世界の私が、何でこんな立ち回りをしてるのか……
……あれ? これって誰の記憶……?
「っ……!?」
「煌、大丈夫!?」
「だ、誰……!? この記憶は……!?」
「あ、あれ……? 私も力が……」
そこから、私たちの意識は途絶えた
まるで、思い出してはいけないものを思い出したみたいに
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「……目を覚ましたみたいだね。」
「ここは……?」
確か、意識を失ったのは家だったはず
なのに、私が目覚めた場所は夢に出てきた湖が広がる世界だった
「私にもここがよく分からない、けど何処かで誰かが叫び続けてる……そんな気がする。」
「神主さん、あなたは一体……?」
「私の前世は人間だと言われてるけど、誰かまでは分からなかった。」
「神主さん……」
「間違いない、ここは……」
?「目覚めましたね、煌ちゃんと……神主さんってお呼びすればいいかな?」
あの人だ……!
私の夢の中に出てきた人……!
「……君がもしかして、私の魂を引き継いだ者かな?」
「そうです、神主さんの意志は私の身体を通して伝えられてますね。」
「……すみません、何が何だかさっぱり分からないのですが……」
「とりあえず簡単に説明すると……トモリちゃんの居る世界で君が亡くなっていることは聞いたかな?」
「えぇ、以前トモリさんが話してくれました。」
「目の前に居るのは、並行世界の君……ヒカルだよ。」
「わ、私……!?」
でもトモリさんが言ってたのは、元の世界では生まれてくることが出来ずに亡くなっていると
それなのに、何故並行世界の私はこうして会話出来ているのだろう……?
「私の身体……つまりヒカルちゃんの記憶が蘇ったことで、私たちに話しかけているのかもしれないね。」
「じゃあここは天国……!? 私、死んじゃったんですか!?」
「それはないよ、私は煌ちゃんと神主さんに話しかけてるだけ、帰そうと思えばいつでも帰せるよ、何か質問とかはありますか?」
「なら私から、冥王は何処にいるのかな?」
「詳しくは分かりませんが……羽丘女子学園に強い気配を感じます。」
「姉さんの学校……!」
「なるほど、愛衣ちゃんを襲ったのも間違いなく奴だね。」
「教えて下さい! どうすれば姉さんたちを救えるんですか!?」
「それは……」
ヒカルさんはしばらく沈黙の後、こう諭すよう話した
「それはあなたが一番分かってる、お姉ちゃんを助けられるのは君だけだよ。」
「待っ……!」
そう声を上げた時、再び私の意識は暗い闇の中へと消えた
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「……かる……煌っ!!」
「あれ……姉さん……?」
「良かった……!」
「姉さん、痛いですよ……」
姉さんは涙ぐみながら、私を強く抱きしめてる
そうか、こっちでは意識を失ったままだったのか……
私は姉さんの背中に手を回し、抱きしめ返す
「突然意識を失っちゃって……私っ……!」
「神主さん……いや、厳密には違いますが、それに近い世界に行ってました。」
「……もしかして、あの不思議な世界のこと?」
「姉さんも知ってるんですか!?」
「うん、さっきまで眠っちゃってて、その時夢の中で神主さんに会って……」
「会ってどうしたんですか!?」
「覚えてない……よく思い出せなくて……」
「そうですか……私の夢の中では並行世界の自分に会ってました。」
「?」
「聞いてもらえますか? 私の話を……」
あの夢のような世界での話を姉さんに告げる
今度は……私が姉さんを助ける番だ
さぁ、いよいよ最後の戦いの火蓋が切られました
サブタイトルがディ◯ニーっぽくなってしまいましたが、不思議な世界のイメージは、進◯の巨人に出てくる座標みたいなのです笑
次回もお楽しみに!!