英雄   作:ぐーる0707

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【0話】悲しき英雄

 

 

 

 

               草原

 

 

アルフィア「強くなったなゼロ」

 

 

ゼロ(4歳)「母さんとザルドおじさんが鍛えてくれたおかげだよ!」

 

 

アルフィア「そう・・・・・」

 

 

ゼロ(4歳)「母さん?」

 

 

ギュ

 

 

アルフィア「これくらいしか教えられなかったけど強く生きなさい・・・・・愛してるわ・・・・・私の可愛い子」ポロッポロッ

 

 

ゼロ(4歳)「どういう事?」

 

 

トンッ!

 

 

ゼロ(4歳)「母・・・・さん・・・・・どう・・・・し・・・・・て・・・・・」

 

 

ギュ

 

 

アルフィア「罪人になる私をもう忘れなさい・・・・・自由に生きなさい・・・・・冒険者になって探索して仲間を作って・・・・・あなたが幸せになれるなら私はこの命惜しくないから・・・・・・だから幸せになってねゼロ・・・・・」ポロッポロッ

 

 

ザルド「ゼロ・・・・・健康でいてくれ。お前には黙っていたが本当の父親はおれだ。お前の成長を最後まで見れないのは残念だがお前が元気で居てくれればおれたちはそれだけで幸せだから。命をかけないでくれよな」ナデナデ

 

 

 

 

 

 

 

                 朝

 

 

ゼロ(4歳)「母さん!!!!」バッ

 

 

スタッスタッスタッ

 

 

エレボス「起きたかゼロ」

 

 

ゼロ(4歳)「エレボス!母さんとザルドおじさんは!?」

 

 

エレボス「1週間前に2人は死んだ。オラリオの冒険者たちによって」

 

 

ゼロ(4歳)「な、何言ってるんだよ・・・・母さんとおじさんは最強の冒険者だ!死ぬわけがない!!!!」

 

 

エレボス「新な英雄の誕生の為に2人は犠牲になった」

 

 

ゼロ(4歳)「嘘・・・・だろ・・・・・どうしてだよ!!!!2人が犠牲になる必要はないだろ!!!!」

 

 

エレボス「ゼロ。アルフィアとザルドは元最強のファミリアに所属していた。だがその2つのファミリアは潰された」

 

 

ゼロ(4歳)「誰にやられたんだよ!」

 

 

エレボス「3代クエスト最後のクエスト。黒竜だ」

 

 

ゼロ(4歳)「黒竜・・・・・2人は生き延びてただろ!犠牲になる必要がない!」

 

 

エレボス「あの2人はオラリオにいる全冒険者たちを強くした。あいつらみたいな事にならないように自ら最後の英雄を生み出そうとした」

 

 

ゼロ(4歳)「全ての元凶は黒竜でいいんだよな・・・・・?」

 

 

エレボス「そうだ」

 

 

ゼロ(4歳)「絶対に仇を取ってやる・・・・・母さんとザルドの仇を!!!!」ギロッ

 

 

エレボス「!?!?!?」ゾクッ

 

 

それからおれは死に物狂いで鍛え続けた・・・・・エレボスから聞いた話では黒竜はレベル9の冒険者も余裕で殺せるぐらい強いと言っていた。おれの目標はレベル9を超える事だ。

 

 

 

 

              10年後・・・・・・

 

 

ゼロ「エレボス。今まで世話になった」

 

 

エレボス「大した事はしてないさ。本当に行くのか?」

 

 

ゼロ「あぁ。2人の仇を討つのがおれの目的だから」

 

 

エレボス「そうか・・・・・ゼロ・・・・・本当にすまなかった・・・・・・おれが2人を利用しなければまだ一緒に暮らせたのに・・・・・・」

 

 

ゼロ「気にしてないさ。遅かれ早かれ2人は病で死んでいた。それが少し早まっただけだ。だが病を進行させたのは3代クエストのボスモンスターだ。おれは必ず黒竜を殺す」

 

 

エレボス「そうか。オラリオに行ったら何処でもいい。ファミリアに入れ。そしてステイタスを更新しろ。そうすればお前はもっと強くなれる」

 

 

ゼロ「わかった。今まで世話になった。ありがとうエレボス。じゃあな」スタッスタッスタッ

 

 

エレボス「立派に育ちやがって・・・・・アルフィア・・・・・ザルド・・・・・・お前たちの子は・・・・仇を取ろうとしている・・・・・・どうか見守ってやってくれ・・・・・・」

 

 

 

 

              オラリオ

 

 

ゼロ「かなりかかったな」(エレボスは最初にファミリアに入れって言ってたな)

 

 

人々たち「モンスターが逃げ出したぞ!!!!!」ダダダダダダダダ

 

 

ベル「ヘスティア様!こっちです!!!!」ギュ

 

 

ヘスティア「う、うん!」

 

 

ダダダダダダダダ

 

 

ゼロ(あの白髪・・・・・懐かしい感じがする・・・・・)

 

 

 

 

 

ベルはヘスティア様からナイフをもらった。ヘスティアナイフは持ち主が成長すればナイフも成長するかなりの優れものだった。そのナイフで強敵を倒して生還した・・・・・

 

 

 

 

              路地裏

 

 

ゼロ「駆け出しはいらないか・・・・・何処のファミリアにも入れないな・・・・・」

 

 

?「みんなごめんね・・・・・」ポロッポロッ

 

 

ゼロ「大丈夫か?」

 

 

?「えぇ・・・・・」ポロッポロッ

 

 

ゼロ「あんたの眷属は一年前くらいに死んだんだな・・・・・」

 

 

?「えぇ・・・・・私を守ろうとして・・・・・」ポロッポロッ

 

 

ゼロ「そうか・・・・・自分を責める必要はない。彼らはあんたを守れた事を嬉しく思っている」

 

 

?「!!!!」

 

 

ゼロ「それに彼らの魂はきっとあんたの元に戻ってくる」

 

 

?「ありがとう・・・・・・」

 

 

ゼロ「気にしないでくれ。じゃあまたな」

 

 

スタッスタッスタッ

 

 

 

 

                 夜

 

 

ゼロ「全部のファミリアを断られたか・・・・・・候補の神の場所は分からない・・・・・どうしたものか」

 

 

?「あ、あの」

 

 

ゼロ「奇遇だな」

 

 

?「えぇ・・・・・ホームに帰らないの?」

 

 

ゼロ「生憎何処のファミリアにも所属してない。ほとんど断られたけどな」

 

 

?「そうなのね・・・・・・なら私のファミリアに入らない?」

 

 

ゼロ「いいのか?」

 

 

?「えぇ・・・・・あの子達がいなくなって私1人だけだから・・・・・」

 

 

ゼロ「そうか。なら入れてもらおうかな」(おれを代わりにするって事か。おれが必要なくなれば他のファミリアにコンバージョンすればいいか)

 

 

アルテミス「私の名前はアルテミス!今日からよろしくね!」

 

 

ゼロ「おれはゼロ。よろしく神アルテミス」

 

 

 

 

              ホーム

 

 

ゼロ「立派だな」

 

 

アルテミス「好きな部屋を使ってね。あと眷属になる為にステイタスの更新をしないといけないから上の服を脱いでもらえる?」

 

 

ゼロ「わかった」バサッ

 

 

アルテミス「その傷!?!?」

 

 

ゼロ「昔修行をしてた時についた傷だ。気にしなくていい。それよりも早くステイタスを更新してくれ」

 

 

アルテミス「え、えぇ」

 

 

ゼロ(これでようやく母さんとザルドと同じ冒険者になれた。後はステイタスを上げて行くだけ)

 

 

アルテミス「終わったわ!」

 

 

ゼロ「ありがとう。今からダンジョンに潜る」

 

 

アルテミス「こんな夜に!?ダメだよ!危険よ!」

 

 

ゼロ「時間を無駄にしたくない。おれは強くなる。おれを止めるな」

 

 

アルテミス「ご、ごめんなさい・・・・・」

 

 

ガチャバタンッ

 

 

アルテミス「初期ステイタスのはずなのに・・・・・・・ランクアップ時全ステイタス0からではなく1000から始まる・・・・・・それにこのスキル・・・・・・戦闘時全ステイタス超高補正+超成長促進系のスキルが1つになってるなんておまけに全状態異常無効・・・・・こんなのレアスキルを遥かに超えている・・・・・スキル名は・・・・・黒の英雄・・・・・・・・・・」

 

 

 

   

               ダンジョン上層

 

 

ゼロ「おれの経験値になってもらうぞ・・・・・魔物ども」チャキンッ

 

 

ザシュザシュザシュ

 

 

ボンッ

 

 

ゼロ「これが魔石か。この石をギルドに売って武器防具とポーションを買うのに必要だったな」(半分は神アルテミスに渡しておくか)

 

 

          

              ダンジョンに潜って9時間後

 

 

ザシュザシュザシュ

 

 

ゼロ「上層は弱いな。もっと強い魔物を殺すしかないな・・・・・」

 

 

?「うおぉぉぉおおぉぉぉ!!!!!」

 

 

ゼロ「この声は・・・・・あの白髪の少年か」

 

 

 

              上層奥

 

 

ズシンッズシンッズシンッ

 

 

ベル「くっ!数が多過ぎる!」

 

 

リリ「ベル様!囲まれました!!!!」

 

 

ベル(リリだけでも!!!!)

 

 

スタッ

 

 

ゼロ「ここにいるモンスターを全部もらうぞ」

 

 

リリ「し、しかし!」

 

 

ゼロ「魔石は全部お前たちにやる。モンスターを狩らせろ」

 

 

リリ「わかりました!」

 

 

ベル「僕も戦います!」

 

 

ゼロ「お前はあのサポーターを守れ」

 

 

ベル「は、はい!」

 

 

ゼロ(さっきよりも強そうだ。)

 

 

ミノタウロス「ウォォォォォオォォ!!!!!」ブンッ

 

 

ザシュ

 

 

ベル、リリ「!?!?!?」

 

 

ゼロ「弱い・・・・・・こんなんじゃ足りない・・・・・」ギロッ

 

 

ミノタウロスたち「!?!?!?!?」ゾクッ

 

 

ザシュザシュザシュ

 

 

ブシャ!!!!!!

 

 

ゼロ「狩らせてくれてありがとうな。気をつけて冒険しろよ」

 

 

ベル「待ってください!」

 

 

ゼロ「なんだ?」

 

 

ベル「お名前を教えてもらってもいいですか!?」

 

 

ゼロ「ゼロ」

 

 

ベル「ゼロさん!僕はベルクラネルです!こっちはサポーターの!」

 

 

リリ「リリです!助けてくださりありがとうございます!」

 

 

ゼロ「気にしなくていい。おれは疲れたから今日は戻る。ダンジョンに潜って9時間くらいは経ってるからな」

 

 

ベル、リリ「えぇ!?!?!?9時間!?!?!?」

 

 

ゼロ「うるさい。そんな事よりおれは戻るから気をつけろよ」スタッスタッスタッ

 

 

ベル「はい!」

 

 

 

 

               ホーム

 

 

ゼロ「戻りました」

 

 

アルテミス「無事でよかった!」ポロッポロッ

 

 

ゼロ「おれはそう簡単にはしなない」

 

 

アルテミス「でも心配するからもう少し早く戻ってきて・・・・・」

 

 

ゼロ「わかりました。今回稼いだお金です」ドサッ

 

 

アルテミス「!?!?!?」

 

 

ゼロ「3割は貰う。装備とか色々買いたいから」

 

 

アルテミス「で、でも!」

 

 

ゼロ「残りはアルテミス様のです。好きなように使ってくれ。それよりもステイタスの更新をしてくれ」バサッ

 

 

アルテミス「う、うん」

 

 

シュュュュ

 

 

アルテミス「え!?!?!?」

 

 

ゼロ「どうした?」

 

 

アルテミス「全アビリティSSS!?それにダブルランクアップ!?一体何層まで!?」

 

 

ゼロ「中層までいった」

 

 

アルテミス「危険なことはしないで!」

 

 

ゼロ「次からは気をつける」

 

 

アルテミス「うん・・・・・それに新しい魔法と新しいスキルが発現したよ」

 

 

ゼロ「教えてくれ」

 

 

アルテミス「うん。静寂の園(シレンティウム・エデン)

詠唱式:【魂の平静(アタラクシア)】

敵の魔法を完全に『無効化』する魔法。『鎧』つまり全身に纏うエンチャント。360度どこから魔法を撃たれようが無効化できる。でもこのエンチャントは『中』にも作用するから自分の放つ魔法の威力が著しく下がってしまうという欠点がある」

 

 

ゼロ「なるほどな」(母さんの魔法・・・・・・)

 

 

アルテミス「次はエンチャントだね。属性は黒い炎と雷がミックスされた付与魔法だよ。自信と武器に「黒雷炎」を纏う。武器に纏えば攻撃力と攻撃範囲が拡大してデバフを敵に付与出来る。体に纏えば触れることができなくなる「鎧」になる。さっきの魔法と合わせればかなり強力になるよ。それと追加効果。あまり言いたくないけど憎しみ深ければ深いほど永遠に能力が向上する」

 

 

ゼロ(魔法攻撃は完全に無効化・・・・・しかも一回発動すれば永遠に纏うことが出来るのか・・・・・それとエンチャント・・・・・これで物理攻撃も無効化ではないがある程度は受けなくなるのか。母さんの魔法はこのエンチャントの威力を下げる事になるから本来の力が発揮されなくなるのはかなりきついな。それに憎しみが深ければ能力が向上するのか)

 

 

アルテミス「そして魔法スキル。ヒール。味方単体のHPを大回復する。

 

 

ゼロ(回復魔法か。大回復出来る魔法だが母さんの魔法で効果は半減するだろうな。回復する時だけ解除すればいいだけか)

 

 

アルテミス「これで終わり!今日はダンジョンに潜ったらダメだからね!」

 

 

ゼロ「わかった」

 

 

アルテミス「じゃあ私は神の会議があるから今日は酒場で食べてきなさい!」

 

 

ゼロ「わかった」

 

 

アルテミス「じゃあまた後でね!」

 

 

ガチャバタンッ

 

 

ゼロ(酒場に行くか)

 

 

   

 

 

              豊穣の女主人の店

 

 

ゼロ「おすすめのメニューをお願いします」

 

 

アーニャ「わかったにゃ!」

 

 

ゼロ(ここで働いている店員たちは相当強いな。特にあの店主は別格の強さを感じる)

 

 

リュー「初めて見る人ですね。私はリューリオン。よろしくお願いします」

 

 

ゼロ「ゼロ。冒険者になりたてのひよっこだ」

 

 

リュー「それにしてはかなりの強者と見えます」

 

 

ゼロ「そんな事ない。おれは弱者だ・・・・・力があればあの人たちを死なせずに済んだ」

 

 

リュー「あの人たち・・・・・?」

 

 

ゼロ「悪い。今のは忘れてくれ」

 

 

リュー「は、はい」

 

 

スタッスタッスタッ

 

 

リュー(彼の憎悪に満ちた目・・・・・今まで見た事がない・・・・・剣姫でさえあそこまで憎悪してなかった・・・・・)

 

 

シル「そんな暗い顔してどうしたの?リュー?」

 

 

リュー「いえ。なんでもないです!」

 

 

シル「そっか!」

 

 

リュー「あそこに座ってる新人冒険者さんと話してたんです」

 

 

シル「どんな子かな?ッ!」

 

 

リュー「シル?」

 

 

シル(あの魂・・・・純粋な心が憎悪に変わった魂・・・・・目的の為なら手段を選ばない・・・・・・彼が欲しい・・・・・・ベルさんと同じぐらい欲しい)

 

 

ゼロ(美味いな・・・・・)モグモグ

 

 

  

 

 

               数分後

 

 

ゼロ「美味しかったです」コトンッ

 

 

ミア「まいど!あんた酷い顔をしてるね。帰ってちゃんと睡眠をとりな!そんなんじゃぶっ倒れちまうよ?」

 

 

ゼロ「そうする。ありがとうなミア」

 

 

ミア「いつでも来な!金さえ払ってくれれば美味いもんをもっと食わせてやるからな!」

 

 

ゼロ「あぁ。また来る」

 

 

ミア(色んな冒険者を今まで見てきたがあんな子は初めて見るね)

 

 

 

 

               オラリオの町

 

 

ガヤガヤ

 

 

ゼロ「賑やかだな・・・・・・母さんは雑音でうるさいって言ってザルドは楽しんでたっけ・・・・・・」

 

 

ドンッ!

 

 

ドサッ

 

 

ゼロ「大丈夫か?」

 

 

小さい子供「うん!ぶつかってごめんなさい!」

 

 

ゼロ「ちゃんと謝れていい子だ。次からは前を見るんだぞ?」

 

 

小さい子供「うん!」

 

 

母親「ごめんなさい!うちの子が!」

 

 

父親「怪我はしてないか?」

 

 

ゼロ「問題ありません。それにその子はすぐに謝りました。とてもいい子ですよ」

 

 

母親「そうだったんですね!」

 

 

ゼロ「あまり叱らないでください」

 

 

父親「わかった!じゃあまた!」

 

 

ゼロ「はい」(親子を見ると懐かしい記憶を思い出すな・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

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