深層37階層(白宮殿)(ホワイトパレス)
リュー「うっ・・・・・ここは・・・・・」
ゼロ「深層37階層・・・・・・ホワイトパレスだ・・・・・」ポタッポタッ
リュー「ゼロ!酷い怪我だ!早く治療をしなければ!」
ゼロ「おれのことはいい。ベルを連れて急いでここを離れろ・・・・・おれは足手纏いだ・・・・・・それにもう助からない・・・・・・」ポタッポタッ
リュー「応急措置はできます!クラネルさん!起きてください!」ポロッポロッ
ベル「うぐ!ゼ、ゼロさん!?早く手当を!?」
リュー「わかっています!でもこの穴を塞がないと!」
ゼロ「落ち着け・・・・ベル。お前の魔法。ファイアボルトでおれの傷を燃やせ。その後リューの魔法で回復できる」ポタッポタッ
ベル「ゼロさんを信じます!ファイアボルト!!!!!」ドカッ
ゼロ「くっ!今だ!」ジュゥゥ
リュー「【今は遠き森の歌。懐かしき生命(いのち)の調べ。汝を求めし者に、どうか癒しの慈悲を】ノア・ヒール!」
ゼロ「ハァハァハァ・・・・・・ありがと・・・・な・・・・・」ドサッ
リュー「気を失っただけです。クラネルさん」
ベル「よかったです!」
リュー「とはいえ私たちは物資がありません。私たちの体力はゼロに回復してもらいましたがゼロが瀕死状態なのには変わりません。守りながらになるとかなり不利になります」
ベル「わかってます!」
カラン
ベル、リュー「!?」
スカル・シープたち「ギュルルルル!!!!」
リュー「スカル・シープ!?」
ベル「それに大群です!」
ダッ
リュー「このままじゃ守りきれない!」
ゼロ「ヘルブレイズ!!!!!」ボゥゥゥゥゥ
バンッバンッバンッバンッバンッ
ゼロ「くっ!」ドサッ
リュー「無茶をしないで!」ギュ
ベル「休んでいてください!」
ゼロ「大丈夫だ。回復魔法を今からかける。そうすればある程度は戦える」
リュー「でも・・・・・」
ゼロ「大丈夫だ。ヒール」ピカンッ
ベル「すごいです!」
リュー「私の魔法より優れてる・・・・・」
ポンッ
ゼロ「2人のおかげでおれは助かった。正直おれはあの時死んだと思っていた。ありがとうな。だがおれは万全な状態とは言えない。戦闘は2人に任せてもいいか?」
ベル「任せてください!」
リュー「私たちはほぼ万全な状態です!」
ゼロ「そうか。リュー。確か武器がなかったよな。おれのを使え」
リュー「ありがとうゼロ!」
ゼロ「あぁ。ここはおれは初めてだからリューが指示をしてくれ」
リュー「えぇ。ここは深層。基準ステイタスはLv.4のD以上です。深層最初の階層。白濁色の壁面の特徴から「白宮殿(ホワイトパレス)」と呼ばれている。それまでの既存階層とは天井の高さ通路や広間の規模も比べ物にならないほど巨大な作りとなっており、全体の範囲領域はオラリオがすっぽり収まってしまうとまで言われています」
ゼロ「なるほどな。安全エリアは何処から分かるか?」
リュー「いえ。ここは始めてきました」
ゼロ「そうか。リューが知ってる所まで進まないとダメだな」
ベル「その前に食料も確保しないといけません!」
ゼロ「そうだな。おれたちはここで生きていく為の食料も確保しないといけない」
リュー「はい。話しても先に進まないので進みましょう」
ゼロ、ベル「あぁ。はい!」
深層通路
ベル「ハァアァアァァァア!!!!!」ザシュザシュザシュザシュ
リュー「ハッ!」ザシュ
ゼロ「動きがよくなってきたなベル「
ベル「ゼロさんとリューさんのおかげです!」
リュー「ゼロのアドバイスの方がわかりやすかったんじゃないんですか?」
ベル「いえ!2人とも僕にとっては師匠なんです!」
ゼロ「そうか。」
リュー「そういってもらえると嬉しいです」
スタッスタッスタッスタッスタッスタッ
深層安全エリア?
ベル「ここは!」
リュー「安全エリアです」
ゼロ「冒険者か」
リュー「物色しましょう」
ベル「で、でも」
リュー「私たちが生き残る為です」
ベル「は、はい・・・・」ガサゴソ
リュー「うっ!」ガサゴソ
ベル(リューさんも辛いんだ!エルフは潔癖症でもある!)
ゼロ「おれがやる」
リュー「大丈夫です!私がやります!」
ゼロ「おれも慣れないといけないからな」(すまない。お前たちの装備とアイテムを貰っていく。本当にごめんな)ガサゴソ
数分後
ゼロ「準備は終わった。いくぞ」
ベル「はい!」
リュー「はい」
スタッスタッスタッスタッスタッスタッ
リュー「ゼロ。ありがとう」ニコッ
ゼロ「気にするな。生きてここから出るぞ」
リュー「はい!」
ポヨンポヨン
ゼロ「なんだあれは」
ベル「スライム!」
リュー「あの魔物は飲めます」
ゼロ「本当か?」
リュー「はい」
ゼロ「なら倒すか」
ベル「本当に飲むんですか!?」
ゼロ「ベル。おれたちが生き残る為にはいけない事だ。我慢をしろ」
ベル「ほ、はい!」
ザシュザシュザシュザシュ
ベル(地形を利用しろ。リューさんとアイズさんと同じだ!)
リュー(ここに来て成長するんですか!)
ゼロ「ベルは強くなる。おれよりもずっとな」
リュー「ゼロの成長もありえないです」
数分後
リュー「2人とも飲んでください」
ゼロ「あぁ」ゴクッゴクッゴクッ
ゼロ「美味しくないな」
ベル「いただきます!」ゴクッゴクッゴクッ
ベル「うっ!」
ゼロ「よく飲んだ。偉いぞ」
リュー「私は後で飲みます」ガサッ
ギュ
リュー「ゼロ!?」
ゼロ「少しでも体力回復をしないとダメだ。飲め」
リュー「わ、わかりました」ゴクッゴクッゴクッ
リュー「うっ!」
ゼロ「いい子だ。先を急ぐぞ」
ベル「はい!」
リュー「えぇ」
おれたちは正規ルートに戻るまでひたすら進んだ。だがおれたちは絶対に通らなきゃいけない場所に来てしまった
コロシアム
一同「!?!?!?」
ベル「ここは!?」
リュー「闘技場・・・・・通称コロシアム」
ゼロ「コロシアム?」
リュー「はい。ここでのモンスター達は常に互いを殺し合い続けています。まるで迷宮(ダンジョン)の意思がモンスター達を殺し合わせる事で何かを試そうとしている実験施設の様にも見えます」
ゼロ「ロキファミリアさえ絶対に近づこうとはしない場所だな」
ベル「アイズさんたちもですか!?」
リュー「はい。ここの空間ではモンスターは無限に湧きます」
ベル「無限にですか!?」
ゼロ(おれがずっと来たかった場所だ・・・・・・)
リュー「魔物の血を全身に塗ってスカル・シープの皮で全身を覆えばモンスターを騙せます」
ゼロ「わかった。すぐにやるぞ」
数分後
リュー「塗り終わりましたね。では皆さんこの毛皮を被りましょう」
バサッ
ベル「3人だとギリギリですね」
リュー「手に入ったのがこれだけなので仕方ありません」
スタッスタッスタッスタッスタッスタッ
ピタッ
ルー・ガルー「ガルルルル!!!!」クンクン
3人「!!!!」
ルー・ガルー「・・・・・・」ダッ
ベル「ふぅー!」
リュー「やり過ごせましたね」
ゼロ「早く抜けるぞ。どこを目指せばいいんだ?」
リュー「私たちがいた向かい側の端です」
ゼロ「あそこからしか正規ルートに戻れないんだな」
リュー「はい」
ルー・ガルー「ガルルルル!!!!」
スカル・シープ「ガァァァァア!!!!!」
グチャ!
ドンッ!
リュー「しまった!」
ベル「ハッ!」ザシュ
バンッ!
魔物たち「ガァァァァア!!!!!!」ダッ
リュー「まずい!囲まれる!」
ギュ
ベル「ゼロさん!?」
リュー「なんで腕を!?」
ゼロ「生きろ」バッ
ゼロ「エンチャントヘルブレイズ!」ブォォォォォォ
ガラガラ!
リュー「そんな・・・・・」
ベル「どうしてなんですか!!!!!」
ザシュ!
バンッ
ゼロ「おれの命よりもお前たちが大切だからだ」ブンッ
ザシュ
バンッバンッバンッバンッ
リュー「私たちの気持ちも知らないで!!!!!」ポロッポロッ
ゼロ「リュー。おれはお前の事が好きだ」
リュー「!!!!」
ゼロ「おれが生きてたら恋人になってくれるか?」
リュー「私もあなたの事が好きです!」ポロッポロッ
ゼロ「必ず生きて戻る。2人は一足先に脱出しててくれ。おれを信じてくれ」ニッ
ベル「ゼロさん!必ず戻ってきてください!そしたらまた僕と冒険しましょう!」
ゼロ「わかった。リューを頼むベル」
ベル「はい!」
リュー「また後で!」ポロッポロッ
ダッ
ゼロ「悪いな・・・・・死ぬわけにはいかなくなった。無限に湧くお前たちは経験値になってもらう。エンチャント」
正規ルート目前
ベル「リューさん!?あれを!?」
リュー「ジャガーノート!?」
ジャガーノート「ガァァァァア!!!!!!」カタカタカタ
ベル「ゼロさんがダメージを負わしたのに再生してる!?」
リュー「よく見なさい!他の魔物を取り込んでいます!」
ベル「だけど前よりもスピードがありません!」
リュー「やりましょうクラネルさん!」
ベル「はい!」
ダッ
ジャガーノート「ギャルルルルルル!!!!!」ボカッ
ベル「スカル・シープの!?」ダッ
リュー「取り込んだ魔物の攻撃を使えるのか!」
ベル「ファイアボルト!!!!」ボォォォォ
ギンッギンッギンッ
ジャガーノート「ギャルルルル!!!!!」ザッ
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
グサッ
ベル「うぐっ!!!!」ポタポタポタ
リュー「クラネルさん!!!!」
ベル「アルゴウェスタ!!!!!」ボォォォォォォ
ジャガーノート「クルギャァアァァアァ!!!!!」グチャ
リュー「今は遠き森の空。無窮の夜天に鏤(ちりば)む無限の星々。愚かな我が声に応じ、今一度星火(せいか)の加護を。汝を見捨てし者に光の慈悲を。来れ、さすらう風、流浪の旅人(ともがら)。空を渡り荒野を駆け、何物よりも疾(と)く走れ——星屑の光を宿し敵を討て】」
ジャガーノート「!!!!」ダッ
ベル「反射させない!!!!ファイアボルト!!!!!」ボカンッ
ジャガーノート「ギャルルルルルル!?!?!?」バリンッ
リュー「ルミノス・ウィンド!!!!」
シュワンシュワンシュワン
ベル「いつもと違う!?」
ダッ
リュー「ライラ!」
ボカーーーーーン!!!!!
ジャガーノート「ギャルルルルルル!!!!!!」
リュー「輝夜!」
ジャキン!
ジャガーノート「!?!?!?」
リュー「アリーゼ!!!!」
アリーゼ「・・・・・」コクッ
ボカーーーーーン!!!!!!
バンッ!
リュー「終わった・・・・・」ドサッ
ベル「リュー・・・・・さん・・・・」ドサッ
ダダダダダダダ
リド「ベルっち!」ギュ
ウィーネ「ベル!ベル!」ポロッポロッ
グロス「こっちにも倒れてる人がいるぞ!」
レイ「リド!グロス!これを飲ませて!」フィッ
パシッ
ゴクッゴクッゴクッ
ベル「リド・・・・・ウィーネ・・・・・・」
リド「目が覚めてよかった!」
ウィーネ「ベルよかった!」ポロッポロッ
アーニャ「リュー!リュー!」
クロエ「どこにいるのー?」
ルノア「本当にこんなところにいるのか?」
リド「ここから離れるぞ!」
ウィーネ「う、うん!ベルまたね!」
ダダダダダダダ
アーニャ「いた!少年も!」
クロエ「早く地上に運ばないと!」
ルノア「急ごう!」
ディアンケヒト・ファミリア
リュー「!!!!」バサッ
アーニャ「起きたにゃ!」
クロエ「酷い怪我だったんだよ」
ルノア「あの少年も」
リュー「ゼロは!」
アーニャ、クロエ、ルノア「・・・・・・・」
リュー「ゼロはどうしたんですか!」
アーニャ「落ち着いて聞くにゃ。ゼロくんは死んだ」
リュー「な、う、嘘だ!」ポロッポロッ
アーニャ「彼が使っていた剣と鎧にゃ・・・・・」
ルノア「コロシアムで見つけた」
ルノア「コロシアムは崩壊。修復もしていなかったしモンスターもいなかった」
リュー「嘘だ嘘だ嘘だ!」ポロッポロッ
ベルの病室
ベル「ゼロさんが死ぬはずありません!」ポロッポロッ
ヘスティア「彼の武器と鎧を確認した。それにこの鎧についてる血はゼロくんの血だとアミッドくんが言っていた」
リリ「ベル様・・・・・」
ヴェルフ「ベル・・・・・辛いだろうが受け入れるしかない」
春姫「ベル様・・・・・」ポロッポロッ
命「ベル殿・・・・・」
ベル「うわぁあぁあぁぁぁあ!!!!!」ポロッポロッ
ロキファミリア
ロキ「もう聞いとるやろ?」
フィン「あぁ。ゼロくんは深層のコロシアムで死んだって話しだろ?」
ガレス「無限に湧いてくるモンスターを手負で戦ったんだ。我々たちですら絶対に踏み入らない場所だからな」
リヴェリア「無茶ばかりして!死んだら意味ないのに!」
フィン「ゼロくんの体は見つからなかったそうだ」
ロキ「アルテミスになんて伝えればいいんや」
ガレス「たった1人の眷属をまた失ったからのう」
フィン「流石にゼロくんの武具が見つかったんだ。死んだ可能性がかなり高い・・・・・しかもあの血の量だとね・・・・・」
フレイヤファミリア
フレイヤ「それは本当なのオッタル?」
オッタル「はいフレイヤ様」
フレイヤ「そう。下がりなさい」
オッタル「はい」スタッスタッスタッ
ガチャバタン
フレイヤ「もう私にはベルしかいない」ポロッポロッ
そしてフレイヤはベルを本気で奪いに行った。ゼロのように死なせない為に・・・・・・フレイヤはオラリオ全域に魅了を施した。ベルはフレイヤファミリアの一員という事にして記憶を書き換えた