暗殺教室×呪術廻戦   作:ストレスマッハ

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2話 脳天フルスイング

「遅いぞ。徹」

 

 高専に戻った直後、自身に降ってきた担任の言葉に、気力が削がれ心が折れそうになる。

 任務終わりの一言目に「すぐ高専に戻って来い」と言われた己の気持ちを考えて欲しい、切実に。

 

「……これでも真田さんにかっ飛ばして貰ったんすけど。というか、なにもこんな入口で待たんでもいいでしょう……」

 

「それ程厄介な話ということだ。任務をバックれられてはかなわんからな。……歩きながら説明するぞ」

 

 ささやかな抗議をあげるも、夜蛾正道(ヤガ マサミチ)は取り付く島もなく続ける。

 

「次のお前の任務が決まった。長期任務だ」

 

「うげぇ……どんぐらいなんです?」

 

 実質の死刑宣告に目の前が崩れそうになるも、気持ちを抑えて続きを促す。

 帰ってきた言葉は、

 

 

「……1年だ」

「は?」

 

 今度は抑えられなかった。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

「……それで?」

 

 教室に移動した2人。

その一方である徹は、先程呪言のごとく脳を揺らされた原因に、続きを促した。

 

「……まず結論から言おう。徹、お前が行うのはある場所への潜入、及び脅威の排除だ」

 

「それだけなら1年はないでしょう。つまりそれだけ特殊なケースって訳ですか」

 

「そうだ。……正直な所、俺もどうなるか読めん。なんせ特級相当が絡んでいる」

 

「嘘でしょ?それなら尚更冥さんとかのベテランに任せるでしょうに……」

 

「話を最後まで聞け。

 ……今回の()()排除対象は、特級被呪者、非術師の元人間だ」

 

「!」

 

「外国の殺し屋だったらしい。それも一流のな。これだけならまだ問題は無いだろう。

 しかし、この対象は肉体が異形へと変異し、身体機能が人間のそれを超えている。

 ……信じられるか? コイツは最高速度マッハ20を記録しているそうだ」

 

(……! くそったれ……!)

 誰でも思い付く最悪のケースが徹自身も思い浮かんでしまった。

 

「……殺しの技術を持った特級のバケモノがマッハ20で無差別殺人を起こしうるって事ですか。新聞の一面待ったなしだ。よく今まで揉み消せましたね?」

 

「……」

 

(……? なんだ?)

 疑問が更に深まっていく。

 このむさ苦しいオッサンが、これ程神妙な顔をしながら黙りこむとはどういうことだ……? 

 

「……その心配は無い。それにする必要も、おそらく無い」

 

「?」

 

 夜蛾は資料を徹に渡しつつ続けた。

 

 

「被呪者本人から各国政府に声明があった。自分が月を破壊した犯人だと」

 

「は?」

 なんて?

 

「来年3月までに自身を殺せなければ、同様に地球を破壊すると」

 

「 」

 

 頭が真っ白になった。

 




お読み頂き感謝します。
主人公くんの受難は始まったばかりです。楽しみですね。

ちなみに拙作において呪術サイドは年代がズレてます。
具体的にはさしす組がスマホ使うくらいズレてます。
ごめんちゃい♡
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