暗殺教室×呪術廻戦   作:ストレスマッハ

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6話 そして怪物教師はやってきた

 

 

 ──舐めていた

 

 

 実物を目の前にして、徹は一瞬で理解した。

 せざるを得なかった。

 

 

 まん丸の顔と無数の触手。

 

 

 ふざけた容姿からはかけ離れた、圧倒的な存在感。

 

 

 ()()()()()()()()()()()の筈なのに、

 内包するエネルギーが肌を粟立たせる。

 

 

 そして何より、『見られている』。

 

 

 例えこちらが何をしようが、動いたその瞬間に押さえ込まれるだろう予感。

 

 

(……生き物としての格が違う!!)

 

 

 その目で見るまで、心のどこかで考えていた、

 

 

『今回の対象を殺した暁には、賞金の100億を頂きます』

 

 

 戦って勝つ事が出来るのではないかという、甘い想定。

 

 

 ()()()()()()()()()()

 

 

 この瞬間、嫌というほど理解(わから)せられた。

 

 

 コイツは、真正面からでは、絶対に殺せないと。

 

 

(……この化物(バケモノ)を、殺さなくてはならないのか……!)

 

 

 

 ──こうして、暗殺教室は幕を開けた。

 唐突で鮮烈に、教室内の全員へと衝撃を与えながら。

 

 そして数日が経つ頃には、今までの日常では想像だにしない異様な空間へと変化していた。

 

 誰しもが、望む望まないに関わらず……

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

「HRを始めます。日直の人は号令を!」

 

 ……今日も始まる、俺達の暗殺が。

 

「起立!!」

 

 皆が席を立ち、銃を構え、

 

「気をつけ!!」

 

 狙いを合わせ、

 

「れ──────い!!!!」

 

 26の銃口が、一斉に弾を撃ち出した。

 

「おはようございます。発砲したままで結構ですので、このまま出欠を取ります。磯貝君」

 

「……!!」

 

「すいませんが、銃声の中なので大きな声で」

 

「は、はい!!」「岡野さん」「はい!!」「片岡さん」「はい!!」

 

 その雨の中、顔色一つ変えずに点呼を始める怪物教師。

 

 ここまではいつもと変わらない。違うのはここからだ。俺は意識を切り替え、この教室に来て初めて呪力を回す。ごく少量の呪力を、気取られないよう細心の注意を払いつつ、瞬時に弾へ込めて……撃つ。

結果は……

 

「──若木君」「……はい」

 

 ……変わらなかった。

 が、()()()()()()

 

 最後に自身の名前を呼ばれると同時に、朝の射撃時間が終了する。

 

「遅刻無し……と。素晴らしい! 先生とても嬉しいです。……残念ですねぇ、今日も命中ゼロです」

 

 顔の模様を変化させ、赤いマルをペカーと浮かべながら続ける。

 数に頼る戦術の注意点、個々の思考の単純さ、そして工夫の必要性。

 

 そうしていると、聞き続けるのが我慢できなかった、前原陽斗(マエハラ ヒロト)から疑問の声が上がる。

 効果の無い弾を使わせて、誤魔化しているのだと。

 同調した生徒からも、そーだそーだ! と抗議が増える。

 

「では、弾を込めて渡しなさい」

 

その言葉に、前の席の岡野ひなたが自らのピストルを渡す。そして、それを受け取ったこの教師は……

 

パンッという乾いた音とともに、()()()()()()()()()()()()()

 

「国が開発した対先生特殊弾です。先生の細胞を豆腐のように破壊できる。……もちろん数秒あれば再生しますが」

 

ビチビチと千切れ飛んだ触手にドン引きする生徒達をスルーしつつ、説明するバケモノ。既にズリュンと新しい触手を生やしている。

 

それを見て、驚愕した。

 

(……!こいつ、再生持ちか!いやそれより、今呪力が感じられなかった……!)

 

それが示すのは、1つの事実。

つまり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事。

そんな俺を嘲笑うかのように、

 

「殺せるといいですねぇ。卒業までに」

 

緑の縞模様を浮かべながら、この教室の担任は笑みを深めた。

 

……先はまだ、見えない。

 

 




ここまでお読み頂き感謝します。

評価を付けていただいた方、誠にありがとうございます。
見て貰えるのがこんなに嬉しいとは思ってませんでした……

時間が掛かっても完結させる心づもりですので、お読み頂けると幸いです。
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