【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
Part-A
第03護衛隊群第03護衛隊所属、人型搭載護衛艦DDH-5181『ひゅうが』は、全長は600mと『いずも』『かが』の800mより二回り小さい。HF搭載数も16機と半分以下だ。飛行甲板上の加速霊符もない。
逆に言うと『ひゅうが』型のHF運用の経験から『いずも』型が後に建造された。いわば『いずも』型のテストベッドである。
とはいえ、他国の軽空母並に多くのHFを搭載し、駆逐艦並の武装を持つ『ひゅうが』型は強力な軍艦だ。アウトレンジ攻撃を主とし攻勢的な『いずも』型と、周囲に数的有利を作る守備的な『ひゅうが』型という用途で使い分けられる。
その皇軍護衛艦隊第03護衛隊群は、現在カムイ州に駐留していた。カムイ州は
ラヴァーグ国は、皇国と帝国の緩衝国となっているが、2国間に挟まれたこの国はどちらの側にも組みしないことを宣言していた。
今回、それが皇国側に悪い意味で影響する。
「艦長!星系外縁銀河方位北西部に複数の
「うずしおの情報通りね」
『ひゅうが』艦長、舞鶴ユカ1等術佐は、30分前に第2霊電子艦群SS-5592『うずしお』から
「霊探員、数と艦種の確認。後、副長、群司令部へ連絡を」
第03護衛隊群司令部メンバーは、今後の作戦についての打ち合わせのため、丁度皇都に行っていた。武将補の群司令が不在なので艦長舞鶴ユカ1等術佐が階級最高位。
「情報通りであれば、領邦軍なのよね?」
「はい、ブランデンブルク辺境伯領の艦隊ですね。情報だと軽空母『オイローパ』と駆逐艦2隻フリゲート4隻です」
副長に情報を確認する。帝国軍の主力艦隊である国防軍艦隊は、連邦領土に侵攻している。その動きは『そうりゅう』を始めとした第1霊電子艦群で追尾しており、未だ大きな動きはない。皇国に攻め入る艦隊は帝国の地方艦隊である領邦軍しかない。
領邦軍は国防軍よりも小規模で古い装備が多いが油断は禁物だ。霊探員からの報告が入る。
「霊探結果出ました。軽空母2、駆逐艦2隻、フリゲート6隻です。霊紋より艦種特定中」
「軽空母2隻?」
「ブランデンブルク領邦軍だけではないんですかね?」
事前情報と艦数が合わない。艦長も副長も
「照合結果でました。1隻はブランデンブルク領邦軍所属軽空母『オイローパ』と判明。駆逐艦2隻フリゲート4隻も同様です。軽空母1隻とフリゲート2隻は所属不明」
「他の領邦軍ですかね?情報がないのは気になりますが」
「そうね。分からないものはしょうがない。侵略してきた敵には変わりないわ。副長、第一種戦闘配備!」
「了!第一種戦闘配備!」