【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
Part-A
「
「よし!
地球自由連邦軍第4艦隊司令官フランク・フレッチャー中将は、
第4艦隊は連邦内の銀河航路
「霊探完了!空域内に反応なし!」
「くそ!また空振りか!!」
この銀河航路R206に来たのは、帝国の機動要塞が来るという情報を霊電子戦艦群から受け取ったからだ。しかし、いざ来てみるともぬけの殻の状態がこれで7度目。
「役立たずの魔女共が!!」
「ひっ!すみません!」
「ああ、いやすまん君のことではない!うちのブリッジスタッフは優秀だぞ!」
司令官の怒声に、思わず反応してしまった魔女の恰好をした霊探員。慌ててフレッチャー中将がフォローする。
魔女の霊電子戦艦群が機動要塞の着空先を予想して情報を出すが、外してばかりだ。さすがの司令官もうんざりしてきて、思わず声に出してしまった。落ち着くために椅子に深く座りなおし溜息をつく。
(まあ、上手く行かない理由も分かるが……)
銀河航路は、国内線1パーセク(約3光年)毎、国際線3パーセク毎と決まっている。これは現在の技術水準で次元弾道跳躍最大距離3パーセクに合わせたもの。国内線はそれより低性能で可能としたためだ。軍艦も民間船もその規格に合わせ調整されている。
しかし帝国の機動要塞は、確認できているだけで最大10パーセク移動できるようだ。網目のような国内線1パーセク毎の銀河航路を、機動要塞が自在に飛び回っており、予測は難しいのだろう。
「どうしますか?司令官」
「一旦待機だ。艦長。交代で休憩に入ってくれ」
「了解」
これまで連続して次元弾道跳躍をしてきた。艦のスタッフも疲労しているだろう。
休憩指示を艦長が出しているのを聞きながら、改めて連邦内銀河航路図を見る。
現在、帝国の機動要塞を叩くため、連邦軍の第4、第5艦隊が投入されていた。もっと数で押したいが、帝国艦隊は2か所の運河に集結しており、ほっておくわけにはいかない。カノープス運河に第6艦隊、サルガス運河に第7艦隊が張り着いている。
(太陽系攻防戦で第2、第3艦隊が壊滅していなければ、まだ余裕があったのだが。いやそれも帝国の思惑通りなのか……)