【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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なゆちゃんねる「なぜなに、なゆちゃん」(用語解説①)


 こんなゆ~!なゆちゃんだよー!久しぶりー!みんな元気してたー?

 

 あはは、コメント爆速だw忙しくて久々でごめんね?

 

 なゆちゃんねるは銀河ネットでリアルタイム配信していまーす。後、ソリッドビジョン放送もしているので見てねー!

 いくら、なゆちゃんがカワイイからってナノボット製の私におさわりは禁止だよ?

 

 それじゃ早速最初のコーナー!「なぜなに、なゆちゃん」!

 

 ナユコメネーム「なゆちゃん天才!」さんから。ありがとうー!

 

 えーと、「この間、アサカ訓練場に見学に行って来ました!そこでヒューマンフレームも見れたよ。ところでヒューマンフレームって何故ヒトの形なんでしょうか?宇宙を飛ぶならヒトの形じゃなくてもいいよね?おしえてなゆちゃん!」とのこと

 

 ふむふむ。なるほど。ヒューマンフレームがなんでヒトの形かということね?

 

 ずばり!中に大きいヒトが入っているからです!

 

 あ、コメが混乱してるw順に説明するね?

 

 まずヒトが入っていることは本当だよ?でも構成物質は違っててモチロン本物のヒトじゃないけどね。

 

 中のヒトは素体っていうんだけど、タンパク質じゃなくて物質光子(Material photon)でできていて、血液じゃなくて霊子(Aetherion)が流れてる。操魂球(Cockpit Sphere)があるから内臓もないの。その素体に装甲を被せたのがヒューマンフレーム。

 

 んで、なんでそんなものを入れているかとういうと、めっちゃパワーが出るから。

 

 みんなは星系間客船乗ったことある?あの船には霊力増幅機(Aether Amplifier)っていう装置があって、それの出力が開魂者(Openian)一人分の霊子出力の一万倍あるんだけど、ヒューマンフレームは、さらにその一万倍。

 

 つまり、一億倍!すごいでしょ?開魂者一億人分の霊子出力なんだって。

 

 あの巨大な船を動かすよりも遥かに大きいエネルギーを出力するの。何でヒューマンフレームが強いの分かるよね?

 

 それで不思議なのが、40mの素体から小さくしても大きくしても霊力が下がっちゃうんだって。

 またヒトじゃない形、例えば猫ちゃんとか、お猿さんとか、イルカさんとかの形でもダメらしいのよ。40mのヒトの形じゃないとダメみたい。

 

 なんでダメなのか?は、分からないらしい。説としては、ヒトの形がアンテナのような役割を持つとか。ヒトは本来その大きさが正しいとか。挙句には神様の姿がそうなってるという説まであるの。なんなんだろうね?

 

 まあ兎も角「ヒューマンフレームは何でヒトの形?」の回答としては、中に人造のヒトが入っていて、ヒトの形でないとパワーが出ないから。になります!

 

 どうだったかな?答えになってるかな?……おっけ!

 

 じゃあ、次のコーナー!

 

……

 

--

 

「じゃあねー!おつなゆー!」

 

 三沢ナユはナノボットの端末を操作して配信を終了した。

 

 ナユは銀河ネットに配信しており、今の配信はリアルタイムで数千人が見てくれていたようだ。チャンネルを立ててから1年以上経っており、登録者も10万人を超えている。

 

「ん~、久々だったけど、結構リスナー居たな~。楽しかった!」

 

 伸びをしながら、先ほどの配信を振り返った。数ある配信者の中で、チャンネル登録者10万人以上は、まあまあ上澄みの方だ。人気配信者は登録者一億人以上とかいるけど。

 

「さーて、シャワーでも浴びようかな」

 

 ナノボットで出来たヘッドセットをタップして消すと、背後に気配が。

 

「ね、姉さん……」

 

 慌てて振り返ると、そこには弟が所在なさげに立っていた。

 

「あ、アンタ!なんでココに居るのよ!」

 

 ここはナユの個室だが、家ではなく『かが』艦内だった。同じ隊の弟三沢ゴウガが居ても不思議じゃない。家でも不思議じゃないけど。

 

「いやノックしたけど、反応無かったから……鍵掛かってなくて扉開いちゃった」

「き、気が付かなかった……」

 

 ヘッドセットをしていたのでドアが開いたのに気が付かなかった。鍵をかけ忘れていたのも失敗だ。

 

 やばい、内緒にしていた配信活動がばれたか?いや配信終わった後に入って来たかも?

 

「姉さん、ナユちゃんねるって……」

 

 バレてた。

 

「さすがに本名はまずいと思うよ?」

「いや、苗字言ってないから!ナユなんてありきたりな名前だから!」

「そ、そう?」

 

 ちょっと引き気味の弟。

 

「アンタ、このこと他の人に言ったらタダじゃ済まさないわよ?」

「い、言わないよ!誰にでも趣味はあるんだから……配信者ってやつだよね?」

 

 何をしていたかを完全に把握されている。オタク気質のゴウガは、こういうことに理解があった。見つかったのが弟でまだ良かった。

 もしユイに見られたとしても良く分からないだろうけど。レイ君に知られたら死ぬ。

 

「ちなみにチャンネル登録者は?」

「10万人以上」

「すごいじゃん」

「まあね、結構人気なのよ?ソリッドビジョン放送もやってるし」

「え?」

「こんな感じ」

 

 端末を操作して、配信に使っているアバターを出す。座った状態で出現したそれは、ナノボットで構成された自分の分身だ。リスナー側に表示される。

 

「へー、バーチャル配信者ってやつ?」

「そうそう」

 

 もちろん身バレ対策で自分そのまんまじゃない。髪はピンクだし顔や声も微妙に変えている。

 恰好は未来的なデザインで体の線が出ている服を着ている。生身で着たらちょっとハズイが、アバターだから問題ない。リスナーがどんな目で見ているかは考えない。数字のためだ。

 

「微妙に姉さんに似てるね……でも」

「でも何よ。カワイイでしょ」

「胸盛ってない?」

 

 無言でぶっとばした。

 




たまにこんな感じで用語解説をしようかと。

次は普通に箇条書きで。
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