【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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第五十六話 建国
Part-A


 今度は声も出ない。

 

 銀河に進出しても生命は見つかっていないが、外ならぬ地球に宇宙人の痕跡が残っているとは。

 

「先史文明。人類よりも早く文明が発達した宇宙人の技術を我々は知らずに使っていたということだ。ひい爺さんが言うには、既に先史文明人は居ないらしいが遺跡は残っている。そして遺跡の科学はまだ未解明な部分が多い」

 

 先ほど表示されていたメッセージが更新されていた。

 

 ”封印は解かれた。ようこそ、元地球の民よ。先史文明の情報をここに残す。科学が進んでいれば新たな発見があるだろう。人類発展のために使われることを願う。地球統合政府”

 

「これが僕が地球に月に来た目的だ」

 

 コントロールルームが静まり返る。

 

 唯一長年のパートナー、カイヤがポツリと呟く。

 

「衝撃的な内容だけど、ギルの目的ってこの先史文明の情報なの?だったらその技術を使って何をするの?」

 

 ずっと無表情だったギルがニヤリとした。

 

「この技術を使って、造らないか?僕たちの国を」

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

 今度はギル以外全員が叫んだ。

 

「待て待てギル!国?国を造るって本気か!?」

「そうですよギル殿。そんな無茶な」

「なんかいっぱいいっぱいで頭いたいよー」

「突飛な発想ですわね……」

 

 クロゥ、アムル、セリア、アリーシャが口々に反応する。

 

「詳しく話してくれる?」

 

 カイヤは落ち着いて、話の続きを促した。

 

「ああ、そうだな。順番に話そう。カイヤ。まず現状の国と国の問題は何だと思う?」

「え?そうね……国と国だったら、航路の問題かしら。あと情報の遅れねこれは致命的だと思うわ」

 

 現在、国家間つまり星系間の移動は超光速航行手段の次元弾道跳躍(Dimension ballistic leap)があるが、規格が決まっておらず、個々の性能、船長の霊力に左右される。人によって次元弾道跳躍の距離が違うので、整備されていない航路を好き勝手に跳んでいた。

 

 そのため、航路が一定にならず、防衛も難しいため、海賊の跋扈を許している。海賊に見つかったら運が悪かった。というのが一般認識だ。

 また、航路上の障害も着空するまでは分からず、少なくない事故も起きている。

 星系間の移動は言わばギャンブルに近く、貿易にも人の行き来にも支障をきたしていた。

 

 そして超光速航行手段はあるが、超光速通信手段はまだ存在しない。星系内ではネットワークが敷かれているが、星系間となるとまったく通信手段がない。宇宙船を使った郵便が最速の手段となっている。

 

「この問題があるため、未だ星系間国家は存在しない」

 




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【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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