【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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第五十七話 光明
Part-A


『以上が地球自由連邦建国のあらましです』

 

 普段から講話などをされているからか、聖女教皇(ハイプリエステス)のお話はとても聞きやすかった。

 ユイはまるで絵本の読み聞かせをされているようだと思う。あまりにもスルっと耳に入ったため、改めて内容を考えてみる。

 

(連邦がたった6人で始まったとはね~。で、地球の衛星が先史文明の遺跡でそれを研究したと……ん?)

 

「先史文明!?宇宙人ってことですか!?」

 

 思わず大声をだしてしまったユイ。

 

「はっ、す、すいません聖下っ」

『いいんですよユイさん。公表されていないのでびっくりしますよね』

 

 ウィンドウ越しのニューズは微笑んでいた。

 

『ユイさんの言う通り、地球の衛星『月』は先史文明の遺跡で、私達からいうと宇宙人の残したものです』

 

 初耳で驚いているのは、ユイと正面で目をぱちくりしているリンだけのようだ。他の御歴々は既に知っていた模様。

 

『その宇宙人さんたちは地球に遺跡を残して居なくなってしまったようです。連邦の最初の6人は、その遺跡を参考にあらたな技術で連邦を建国するに至りました』

 

 つまり今の技術に宇宙人の技術が加わっているということか。ユイはなんか不思議な感じがした。人類が銀河に進出して2000年以上。いまだ宇宙人どころか単純な生命すら見つけていないはず。

 

『彼らは分かる範囲の調査を終えると遺跡を『封印』したそうです』

「え?なんででしょう。もっと長く調査してもよいのでは?」

『その疑問はもっともですユイさん。ただ技術力が足りないと危険だから封印するのです』

「危険?」

『地球歴2000年。『大破壊』が起きたのは知っていますね?』

「はい。初等部の歴史の授業で習いました」

 

 皇国の歴史で最初に習うのが皇紀2660年(地球歴2000年)に起きた『大破壊』だ。ここから始まって地球脱出、移民、植民、今の大八洲(おおやしま)皇国建国と続く。『大破壊』以前は考古学として高等教育として習うらしい。

 

『その『大破壊』は、先史文明の遺跡が暴走した結果なのです』

「ええっ!?」

 

 確か歴史では隕石とか色々な説があり、人類が半減した大災害で地球から移民する切っ掛けの出来事ということしか知らない。

 

『南極にあった遺跡の暴走で『大破壊』が起きました。遺跡はそれほど危険なものです。だから封印したのですね。ちなみにS-FilesのSは封印(seal)のSと思われます』

「あー、封印された情報なのですね。それが始まりの四家に伝えられていたと」

『はい、そして本題なのですが、S-Filesの一部で遺跡の封印を解除した帝国が、月を機動要塞として復活させているのです』

「えええっ!?」

 




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【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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