【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

209 / 292
Part-B

 ブルーリボン01が最初に帝国のHFを撃墜したとき。両軍合わせて誰も反応できていなかった。

 

「行け!行け!誰も追い付けない速度で飛べ!」

 

 自らを鼓舞し、ユイは止まらない。

 

 次の目標を定め突撃、2機目も一刀に切り捨てた。

 

 その軌跡はジグザグとまるで稲妻の様。ブルーリボン01は青い輝きを増して速度を上げ続ける。その姿はまさに『青い稲妻』だった。

 

--

 

「そうだ!それでこそユイだ!」

 

 その青い稲妻を追うたった1機。血色のHF。ブルーリボン02。

 

 普段無表情のレイには珍しく歓喜の顔を見せた。

 

「行け!行け!決して振り向かないで飛べ!誰も届かない場所へ!」

 

 ブルーリボン02も霊子出力と速度を上げる。

 

「ユイに着いて行けるのはボクだけだ!」

 

--

 

 青いHFの突撃に帝国HFは最初誰も反応できなかった。1機2機と撃墜されると、混乱し隊列を乱してしまう。

 

 唯一正常に反応したのはHF隊の中隊長。HFティーガーを反転させて、中隊に命令を出そうとする。

 

「や、やつを止めろ!中隊全機反転!追撃を……」

 

 しかし、すさまじいプレッシャーを背中に感じて振り向く。

 

「あ、赤い彗燐光!?」

 

 敵HFが巨大な圧力を伴う赤く暗い彗燐光を纏っていた。

 

「ひっ!」

 

 今までにない恐怖を感じた帝国歴戦の戦士は、ブルーリボン02に一撃で切られ爆散。抵抗する暇もなかった。

 

 赤いHFを駆るレイはユイを追撃しようとするHFを片っ端から迎撃する。

 

--

 

 帝国皇帝フリードリヒⅣ世はHFに乗り、当然のように戦場に出ていた。

 

 皇帝機カイザー・ティーゲルはHF群の前列中央で、腕を組んで仁王立ち。

 

 皇帝は戦闘の始まる前から戦場の空気に高揚していた。

 

 しかし開戦と同時に横を過ぎ去る青い稲妻。

 

「ほほぅ、活きが良いのが居るな!どれ儂が相手を……」

『待て!帝国皇帝フリードリヒⅣ世!このフランクス国王シャルルⅢ世が相手だ!』

 

 皇帝が振り返ろうとすると、全通信領域を使って敵国王が挑発して来た。

 

 マントを付けたフランクスのラファールM剣士型HFが、カイザー・ティーゲルに迫る。

 

「がっはっはっは!良い!良いぞ若き国王!その挑戦受けよう!お前らは手を出すなよ!」

 

 皇帝は一騎打ちに応じ、側近に手出ししないように伝えた。

 

 ラファールのサーベルを巨大な両手斧グレートアクスで受け止める。

 

 このやり取りは、帝国軍全軍に伝わり、混乱を招く。

 

 その隙を狙って、王国皇国連合軍HFは、あらかじめ決められたターゲットに突撃した。

 

 連合軍の思惑通りに混戦の状況を造り出し、作戦が開始される。




評価、ご感想お待ちしています。

【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。