【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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なゆちゃんねる「なぜなに、なゆちゃん」(用語解説⑧)

こんなゆ~!なゆちゃんだよー!なんと今日もゲストありだよ!はい!

 

こんばんは

 

こんなゆ!

 

……こんなゆ。アラ……ンです

 

はい!アランきゅんよろしく!

 

きゅん?

 

さて、さっそく「なぜなに、なゆちゃん」コーナー!魔術に関するおたよりです!ナユコメネーム「シュシュちゃんまた来ないかな」さんから。ありがとうー!「なゆちゃん、こんなゆ!以前魔法と魔術に関して『なぜなゆ』で話題になってたけど、魔術って生身でも使えるの?呪文とか使うのかな?『ファイアーボール!』とか」とのこと。では魔術の達人アランきゅん教えて!

 

いや、別に達人ではないが

 

さすがにHFじゃなくて生身では無理だよね?

 

いや、できるぞ。ほれ

 

うわ!アランきゅんの手のひらから炎が!?

 

今のはそれっぽく光らせただけで熱は無いけどな。火災報知器反応するし

 

おー、すごい。でも今の呪文とか無かったね?

 

あー、まずそこからか。魔術の発動について分かるか?

 

えーっと、気合とか?「はぁーー!!」みたいな

 

ちょっと違うな。ぶっちゃけると『思い込み』だ。いわゆるプラシーボ効果とかだな

 

プラシーボ効果ってお薬の?

 

そうだ。偽薬(プラシーボ)が効くと思い込むことで心理的な作用が働き実際に症状が改善する現象だ。他にも催眠術でただの鉄の棒を「熱い」と暗示をかけて肌に当てると火傷みたいになる

 

やだ怖いっ

 

まあ火傷までいかなくて赤くなるだけらしいけどな。『思い込み』の力が身体を変化させるんだ

 

ほうほう

 

魔術も同じで『思い込み』で脳の霊子変成器官(Aetherion Transformer)を活性化させ現象を起こす。さっきの火みたいにな

 

ほへー、凄いね

 

最初の生身でできるか?の回答としてはできる。但しあんまり意味ない

 

え?なんで?

 

だって火つけるくらいならライターでいいじゃん。ファイアーボールとかも実際はレーザー拳銃の方が熱量高いだろうしな。科学の方が上だよ

 

確かに

 

ただHFなどで使うと科学の威力を上回れる。だから生身では『意味ない』

 

なるほどっ

 

んで、魔術の発動には3パターンある。さっきのは単純な構成の魔術だから考えるだけでできる。無詠唱ってやつだな

 

簡単なんだ?

 

炎の形を思い浮かべるだけだしな。身体強化もこれだ

 

それなら私もできるっ!

 

おう、開魂者(Openian)は皆できるな。次は霊符。いわゆる魔法陣。これを使うパターン。使うと言っても霊符を見て霊子を籠めるだけだ

 

見るだけなんだ

 

そう、例えば漢字とか見るだけで意味と読みとか一瞬で浮かぶだろ?それと同じように霊符を見て魔術の構成を思い浮かべる。加速霊符などが有名だな

 

呪文よりは簡単だね

 

まあその代わり複雑な術は無理だ。次に呪文を唱えるパターン。質問にあったやつだな。これは声に出すことで複雑な構成を思い浮かべ高度な魔術を発動する。とても訓練が必要な技だ

 

へー、呪文ってなんでもいいの?

 

そうだ。思い込めばなんでもできる。但し定型の文言の方が複雑な構成を思い浮かべやすい。訓練で繰り返すことで直ぐ思い浮かべるようにな

 

あー、声に出した方が暗記し易いもんね

 

まあそんな感じだ

 

なるほど。ありがとう!と・こ・ろ・で、アランきゅんも呪文使えるんだよね?やってみて!

 

えー……

 

お願い!ね!ね!これでコーナー終わるから!

 

あー、もう。少しだけな?んんっ……『青龍(せいりゅう)白虎(びゃっこ)朱雀(すざく)玄武(げんぶ)勾陳(こうちん)帝台(ていたい)文王(ぶんおう)三台(さんたい)玉女(ぎょくにょ)。四柱神を鎮護(ちんご)し、五神開衢(ごしんかいえい)、悪鬼を(はら)い、奇動霊光四隅(きどうれいこうしぐう)衝徹(しょうてつ)す!』……こんな感じだ

 

ぷーくすくす。お経みたい!

 

てめぇ。元が古代陰陽道の呪文なんだからしょうがないだろ!

 

はい!じゃあ次のコーナー!

 

おい!

 

……

 

--

 

「じゃあねー!おつなゆー!」

 

 三沢ナユはナノボットの端末を操作して配信を終了した。正面には佐世保アラヤが不満顔で座っている。

 

「終わったか?」

「うん。配信完了だよ!お疲れ様!」

「ああ、お疲れ。でだ、ちゃんと約束は守って貰えるんだろうな?」

 

 アラヤが半眼で言うと、ちょっと間を置いてコテンと首を傾げるナユ。

 

「ん?なんのこと?」

「てめぇ!とぼけるな!シュユをゲストとして呼ばないことだよ!」

「あー、そのこと?」

「そうだよ!その条件で俺様が配信に出たんじゃないか」

 

 アラヤがナユを通路でとっ捕まえたとき、シュユをもう2度と出さない代わりにアラヤに出ろという条件を飲まされる。

 

「はいはい。それにしてもちょっと心配性じゃない?」

「あいつ危なっかしいんだよ。身バレしそうで」

「ほーん、シュユちゃんのパパみたい」

「姉弟子なだけだ」

 

 ナユはニヤつきを止めない。

 

「じゃあ、次もアラヤちゃんにお願いねっ」

「はっ!2度とごめんだね」

「ふーん。そっか」

 

 そう言って手首のリングを操作する。アラヤの座っていた椅子がふっと消えた。バランスを崩して前のめりに倒れ込みナユに覆いかぶさる形になった。

 

「きゃっ!」

「うわっと、すまん!」

 

 アラヤは腕を伸ばしてナユに接触するのは避けられたが、起き上がろうとしたとき、部屋にパシャっという電子音が響く。見渡すとナノボット:メディアボールが浮んでいた。

 

「あ?」

「へへ、決定的瞬間ゲット!」

 

 ナユはナノボットを操作すると、写真が現れた。それはまるでアラヤがナユに襲い掛かったように見える。

 

 余裕の表情でナユは写真をヒラヒラさせながら、こう言った。

 

「これリンちゃんに見せたらどういう反応するかな~?」

「て、てめぇ……」

「またゲストよろしくねぇ~」




※第二部再開まで不定期更新

評価、ご感想お待ちしています。

【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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