【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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第六十五話 決意
Part-A


『きっかけは機動要塞の攻略です。帝国も知らない情報を知っているということは、S-Filesを入手しているということ。それは始まりの四家にしかあり得ないものです。アンドルーズはその事実から推測を立てたようです。そして、決め手となったのは凱旋パレードで大きく映し出されたユイさんの顔です。貴女は本当にお母様のユリアさんに似ていらっしゃる。それだけの情報で、始まりの四家の生き残りとして認識されてしまいました』

「王国のメディアが大きく映してしまったせいだ。個人情報の扱いとして、もっと慎重になるべきだった。すまない」

 

 スージーの説明を受け、フランクス国王シャルルⅢ世に謝罪されてしまった。まさかそんなことになるとは、誰にも予想できなかっただろう。

 

「いえ、国王陛下。私も不注意でした。でも暗殺と言われてもピンときませんね。スージーさん、私が連邦領に行かなければ済む話なのでは?」

 

 周囲に気を使わせてしまったと思い、ユイは取りなすように言った。

 

『アンドルーズは独自の情報網を持っています。それは銀河国家群全体に広がっており、皇国内であっても安全とは言い切れないのです……』

「もちろん、皇国がユイさんを全力でお守りしますのでご安心を!」

 

 女帝陛下にまで気を使わせてしまった。父が困った表情をしていたのもこのためか。いつまで暗殺を警戒し続けなければならないのだろう。まさか、一生なのだろうか。

 

「ありがとうございます、女帝陛下。スージーさん、一つ質問してもいいですか?」

『はい』

「なぜ12貴族は始まりの四家をそれほどまでに敵視するのでしょう? 12貴族は連邦を支配しているのですよね? そんな古い家柄、もはや問題にならないと思うのですが」

 

 以前からの疑問だった。なぜ母はテロで殺されなければならなかったのか。連邦を支配する12貴族が、そこまで固執するほどの存在なのだろうか。

 

『それはですね、お母様が連邦を訪れた理由と関連しています』

 

 "赤髪の魔女"スージー・アツギは、ユイに語り始めた。

 

 地球自由連邦が建国されて1200年以上。支配層である一部の貴族は、領民を助けることもせずに金儲けに走り、貴族であることを当然の権利として振る舞い、傲慢な態度で平民を見下すようになっていた。長年にわたる貴族制度は、腐敗の極致に達しつつある。

 

 建国当時、連邦を構成していた各州には領主がおり、星系州を運営していた。当時は侵略戦争が頻発していたため、領地を守るための軍隊を連邦で組織し、領主一族は連邦軍へ人手と資金を供出する。その代わり、各州は領地経営に専念でき、連邦という組織は強大になっていった。

 

『ちなみにユイさん。貴族制度が、最初は存在しなかったことを知っていますか?』

「えっ!?」

『始まりの四家とは言っても、始まりの四貴族とは言われていないのです』

「ああ、そういえば……」

『そもそも連邦首長は『王』ではありません。今の連邦は、王のいない、貴族のみが支配する国となっているのです』

 




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【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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