【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
「エドワーズ卿、稼働可能な戦力は?」
「編成が終わっているのは6個
「まあLBU軍は大きな艦隊を持たないから問題なかろう。割り振りは任せる」
「分かった。……あくまでもLBU軍に対してだけだからな?民間船などは攻撃対象とはしないぞ」
「それでよい。問題は揚陸部隊か。アンドルーズ卿、
12貴族は連邦の力の象徴である連邦軍に対し影響力を持つ。エルメンドルフ卿は全体に。エドワーズ卿は
「うむ。騎士師団を中心に7個
でっぶりとした腹をさすりつつ答えるアンドルーズ卿。
今回主役となるのは、惑星強襲揚陸部隊。そしてHFを搭載する強襲揚陸艦を中心とするのが
LBU軍は大きな艦隊こそ持っていないが、各惑星にHFを配備している。惑星上のHFをなんとかしないと揚陸部隊を送り込めない。HFに対抗するにはHFで当たるしかない。
機種は帝国軍が残したティーガーの他に、連邦軍でも配備が始まったばかりのHFF-16ファイティングファルコンを入手していた。
その情報を共有するとエドワーズ卿が疑問を口にする。
「何故最新式のHFを連邦軍以外が手に入れているのだ……」
「販売元のロッド・マーチ社はノーフォーク魔術同盟管轄の多国籍企業だ。連邦のみというわけにはいかない」
ノーフォーク魔術同盟は、魔術だけでなく工業的技術も抑えている。人類の全ての技術知識を纏めているのが魔術同盟だ。霊子技術の粋であるHF開発も魔術同盟が担う。
「この情報を元に各位計画の骨子を纏めていただきたい。後は統合参謀本部で詳細を詰めさせよう。異論は?……無いようだな」
エルメンドルフ卿は議題を纏めると、一息嘆息して顔を上げた。
「では次」
そう言うと仮想会議空間が一瞬暗闇になる。再び表示されたとき、フランシス卿の席が一段低く、他のメンバーに囲まれる位置になっていた。
「なっ!?」
困惑するフランシス卿が、正面のエルメンドルフ卿に見下ろされる。
「ではフランシス卿の処分を決める」
「いや、待ってくれエルメンドルフ卿! 儂は悪くないと言っておろうが!」
「貴様の意見は聞いていない」
「だが!」
「貴様の爵位は?」
「侯爵だ!」
「私は?」
「公爵……です……」
「じゃあ分かるな?」
「……」
絶対貴族主義では爵位が全て。逆らうことは許されない。
「フランシス卿の爵位を3段階降格。男爵とする。領地、資産没収。そして12貴族からは脱退となる。異論は?……無いようだな」
被告人となったフランシス卿に、他の貴族の冷たい視線が降りそそぐ。
「な、何故だエルメンドルフ卿……」
「連邦では我々優秀な貴族が、愚かな平民どもを導いてやる必要がある」
「だから儂は!」
「貴族が平民より愚かになってどうする。以上だ」
エルメンドルフ卿の宣言と共に仮想会議空間が暗闇に包まれた。
続く