【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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第七十三話 集会
Part-A


 聖女教皇(ハイプリエステス)の言葉に促され、青いローブを纏った5人がこちらに気づいて振り向く。赤髪と栗色の髪の男性が2人。縦ロールと長い金髪の女性が2人。もう一人は、まだフードを深く被ったままだ。

 

「おお! 君らが! まずはお礼を言わせてくれ!」

 

 ジョージが進み出て、力強く握手を交わす。実際、彼らが居なければ聖都は蹂躙されていただろう。感謝してもしきれない思いだった。

 

「私はジョージ・ホワイトマンだ」

「星菱レイ」

「三沢ゴウガだぜ!」

 

 ソフィアも女性たちと握手しようと近づく。

 

「ソフィア・エルスワースよ。あら、貴女……どこかで……」

 

 長い金髪の女性と手を握ったとき、ソフィアは強い既視感を覚えた。

 

「あはは……リムロック武闘大会決勝以来ですね」

「ああ! あの時の皇国の人!」

「はい、横田ユイです」

 

 ソフィアは、環局所泡合同演習リムロックの剣術大会でビリーとチームを組んでいた。決勝でユイたちが所属する皇国チームと対戦し、惜しくも敗れた経験があるのだ。

 

 どのような経緯かは不明だが、彼らが身元の確かな人物であると分かり、ジョージたちも安堵する。

 

「貴女は……」

「デルフィーヌ・ランディヴィジオです」

「ありがとう! デルフィーヌさん!」

 

 ジョージとソフィアは順々に彼らと握手を交わし、礼を述べていく。最後に、フードを被っていた女性が顔を上げた。

 

「お久しぶりです。ジョージ、ソフィア」

「「ミリィ!?」」

 

 そこにいたのは、二人の友人であるミリィ・メイポートだった。長い黒髪に青い瞳。さすがにメイド服姿ではなかったが、見間違えるはずのない女性だ。

 

「ミリィも彼らの仲間なのか」

「ええ、私の師匠経由で参加しました」

 

 ミリィの師匠とは、確か『赤髪の魔女』と呼ばれる有名人のはずだ。四大魔女の一人が関わっているのか、とジョージは心中で驚く。

 

「そういえば、ビリーも居るのか?」

 

 ジョージが周りを見渡すが、ミリィはどこか残念そうな声色で答えた。

 

「それが……」

 

--

 

 ミリィがスージーに依頼された工作を終えた後、ビリーが待つ宿舎へと戻った時のこと。

 

「という訳で、ビリーも彼らに参加しませんか?」

 

 ミリィは、ビリーなら必ず応じてくれると確信していた。しかし。

 

「……いや。話を聞く限り、Ms.ユイが困っている訳ではないだろう」

「え?」

「悪いが、今は参加できない」

 

 ビリーは背を向け、歩き出す。

 

「そんな! ぼっちゃま!」

「ぼっちゃま言うな。……なあ、そんなに貴族制度が悪いのか? 話を聞く限り『民主主義』というものが、それほど良いものとは思えないんだが」

「ビリー……」

 

 そのままビリーは立ち去り、ミリィは呆然とその場に取り残された。

 

--

 

「そ、そっか……まあ、ビリーも色々あるんだろう。気に病まなくていいぞ」

「そ、そうよ! 気にすることはないわ!」

 

 ミリィがかつて見たことがないほどの落ち込みようを見せたため、二人は慌ててフォローに回った。

 




評価、ご感想お待ちしています。

【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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