【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
Part-A
サッターズミル星系州の惑星には、ほとんど緑が無かった。農業もごく一部で行われているのみで、険しい山脈が多く平地は少ない。人が暮らすにはあまり適した地では無かった。
しかし、それを上回る利点がある。巨大な金鉱脈が存在するのだ。
金などの非常に重い元素は、密度が極めて高い中性子星同士の衝突・合体によって生成される。どこにでもあるというものではない。
そして金は、現代の霊子技術に必須な
サッターズミル星系州は金が多く産出されるため、それが主要な産業となっている。現在は
そんな重要な地には当然ながらLBU軍の基地があり、惑星の防衛を担っている。
LBU軍の基地には最新式のHFであるHFF-16 ファイティングファルコンが配備されていた。
そしてその中で、ひときわ目立つ青いHFが6機。到着したばかりの、『
リーダーである『
「では、手筈通りにおねがいします!」
「了解です! 聖青の戦姫様!」
基地のHF隊隊長と別れ、相棒の星菱レイと共に愛機の元に走る。その間にも基地からは次々とHFが重力制御で飛び出していく。行く先はばらばらで、惑星の各方面へと散らばっていった。
この基地には他の惑星よりも多くのHFが配備されており、聖青十字騎士団と合わせ、十分な数的有利を確保している。
ANU軍との惑星上の戦闘では、これまでHFを集中運用して対峙してきたが、今回はあえて違う戦法を取ることにしたのだ。
ユイが搭乗してXB-70 バルキリーを起動させる。レイのHFF-16カスタムの起動を確認すると、2機で目的の地へ飛行を開始した。目的地は、惑星で一番険しいシエラネバダ山脈。
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サッターズミル星系州の惑星付近に展開したANU軍艦隊の
『バターン』に搭載しているのは、