【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ   作:ガルカンテツ

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Part-B

 格納庫でHFに搭乗し、出撃準備をしていたマクスウェルに連絡が入る。

 

『大佐、地上の走査が終わりました』

「うむ。どうだった?」

『それがですね……』

 

 オペレーターによると、HFの反応が惑星上に散らばっているらしい。これまでのLBU軍ではHFを集中運用していたので、明らかにこれまでとは違うパターンだ。

 

『敵HFの配置は惑星全天に渡って射界に入っており、降下中に迎撃を受けるかもしれません』

「ほう? それは全然構わんが何故だろうな?」

『我々の16機を上回る数のHF反応があります。数で上回っているからこそ戦法を分散配置に変えた、というより戻したのでしょうか』

 

 今回の内戦でLBU軍は基地防衛のために戦術を変えていた。だが一般的にHFによる惑星上陸に対しては、惑星降下中のHFが最も無防備となるため、どこからでも迎撃できるよう惑星上に分散して待ち構えるのが定石だ。

 

「ふむ。HFの射撃範囲をもう一度走査してみてくれるか?」

『はい……、あ、一か所だけ空域がありますね』

「ほう? 場所は?」

『北緯36度34分43秒、西経118度17分31秒。地図情報ではシエラネバダ山脈とあります』

 

 オペレーターからの地図情報を画面に表示する。

 

「なるほど! これは誘ってるな!」

『誘っている? 罠ということですか?』

「そうかもしれんな。よし、そこを降下ポイントにしよう!」

『え? よろしいので?』

「ああ、構わん! 艦を向けてくれ」

 

 第4騎士師団は、以前の機動騎士団の頃から惑星揚陸の専門部隊だ。隊長であるマクスウェルの二つ名疣猪(ウォートホッグ)に相応しく、どんな危険な状況でもどの部隊よりも先んじて降下する。

 搭乗するHFはHFA-10C サンダーボルトⅡ。重装甲に加え、巨大な戦槌『アベンジャー』が標準装備だ。

 

 マクスウェルは通信を切り替え、同じく準備中だった部下たちに檄を飛ばす。

 

「こちらウォートホッグリーダー! おはようクソッタレ共! 降下地点が決まったぞ!」

『『『うおおおおおお!!』』』

 

 部下達から気合の入った応答が返る。

 

「ではHFA-10訓、詠唱始めッ! 何のために生まれた!?」

『『『HFA-10に乗るためだ!!』』』

「何のためにHFA-10に乗るんだ!?」

『『『ゴミを吹っ飛ばすためだ!!』』』

「HFA-10は、なんのためにある!?」

『『『アベンジャーを運ぶためだ!!』』』

「お前が敵にすべき事は何だ!?」

『『『アベンジャーを叩き込む!!』』』

「アベンジャーとは何だ!?」

『『『叩き潰すまで攻撃され、叩き潰した後は攻撃されない!!』』』

「HFA-10とは何だ!?」

『『『イーグルより硬く!!ファイティングファルコンより強い!!』』』

「『『『我等強襲攻撃機!機銃上等!AIM上等!被弾が怖くて惑星降下ができるか!!(×3回)』』』」

 




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【完結】NGチルドレン【EVAFF】もよろしくお願いします
https://syosetu.org/novel/323311/
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