【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
みんなー!! こんなゆー! なゆちゃんだよ! 再開して早くも第2回! まだ限定配信だけど、お友達に教えてあげて広めてね!
では、早速「なぜなに、なゆちゃん」!
ナユコメネーム「なゆちゃんねる復活ッオメ!」さんから! ありがとう!
内容は「で、霊子ってなんすか?」って短っ! まあ前回予告したからね
ちゃんと霊子について勉強してきました! 霊子力学って立派な学問があるんだけど、頭がスポンジになりそうになりながら覚えたからね。なるべく分かり易いようにするよ!
では説明するよ! 皇国語で
人類がまだ太陽系に進出したての頃、新たに見つかった素粒子の一種です
同時期に確認された重力子と共に、ちゃんと素粒子物理学の標準模型にも追加されました。霊子は力を媒介する素粒子、ゲージボソンに分類されます
霊子はいくつか特徴がありますが、一番物理学者を沸かせたのは、マイナスの質量を持つことが分かったこと
マイナス質量の物質は、それまで見つかっておらず、仮説上の物質としてエキゾチック物質などと呼ばれていました
エキゾチック物質は、超光速手段のアルクビエレ・ドライブに必要とされており、その実現に近づいたと思われました
ですが、霊子は期待された空間を膨張させることはなく、すぐに現空間から消滅するという特性を持っていました。どうやら重力子と同じように高次元へと漏れてしまうようです
がっかりした物理学者ですが、諦めませんでした。研究に研究を重ね、ついに
そして霊子のもう一つの特性は、光子などへ変換されること
超有名な公式、E=mc^2によると。質量とエネルギーは等価です。霊子はマイナス質量ですが、エネルギーを与えることで、相殺し現空間に留まります
しかし、現空間では霊子はエネルギーを放出して元のマイナス質量に戻ろうとします。そのとき、余分なエネルギーは光子となります
それだけではありません。そのエネルギー量により、電子、重力子などの素粒子へと変換できることが分かりました
開魂者が意識することで、脳の霊子変成器官が様々な素粒子を生み出す。そして霊子は開魂者から、ほぼ無限に出力されます
つまり人類は、霊子により、外宇宙へと進出するための超光速手段と無限のエネルギーを手に入れたのです。めでたしめでたし!
え? なんか読んでるっぽい? ばれたかっ
では次のコーナー!
……
――
「はー、脳みそ使ったから糖分補給しよっと」
カンペを読んだだけなので脳みそは使ってないはずだが、そういう気分だった三沢ナユ。飴を取り出して口に入れた。
「うん、メンバーも増えてきたし、チャンネル登録者も鰻登り。たまらんねぇ」
今回の配信でも十分な手ごたえを感じる。自室で悦に入っていると、ドアがノックされた。
「はーい」
ドアを開けると、背の高い男性が居る。
「なんだ、リュウジ兄か」
「なんだとはなんだ」
男性は、ナユの年上の従兄である三沢リュウジだ。
「なんか用?」
「そろそろ会議の時間だから呼びに来たんだよ」
「ああ、もうそんな時間か」
「しっかりしてくれよ。『かが』艦長、三沢ナユ1等術佐」
「はいはい、飛行長、三沢リュウジ2等武佐。今行きますよ」
2人並んで通路を歩き出す。
ナユは、昇進していまや、『かが』の艦長を務めるまでになった。
帝国との戦争で、横田ユイの活躍に隠れてはいたがナユも十分活躍した。そこを評価され、武官から術官に転籍し1等術佐まで昇進。前艦長呉ナナの後を継いで『かが』艦長に抜擢された。
ちなみにナナは元飛行長春日ツクモと結婚、今は軍を休職している。
「ところで部屋で何してたんだ?」
「それを女の子に聞くの? エッチ」
「なんだよエッチって。別に答えなくていいよ」
「……あ、そうだ。リュウジ兄、暇な時間ある?」
「ん? 明日の訓練の後は、少し暇な時間があるな」
「おっけー! じゃあその時に私の部屋に来てっ」
「ええ……まあいいけど」
「決まり!」
いい事を思いついたと、気分良くスキップまでするナユ。
リュウジとナユは親戚なので、幼いころから知っている。いっつも振り回されてばかりだ。
「やれやれ」