【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
連邦北東部の解放を目的とした大遠征艦隊は、5個の
残りの一部隊は、最前線と
現在の軍艦は燃料こそ不要だが、搭乗する人員を維持するための食料や消耗品は日々大量に消費される。各艦にも備蓄はあるが、それも数週間程度。今回の大遠征のような長期戦では、別途補給が不可欠となる。
その中心となるのは揚陸艦ではなく、補給艦の群れだ。大小さまざまな補給艦に加え、内部に広大な農場まで備えた食料専門の大型給糧艦も存在している。
当初は
これまで平穏だった
「どうした!」
「本艦、
艦長の怒号に、魔女の衣装を纏ったオペレーターが答える。
「何だと!? すぐに対応しろ!」
「既に
ブリッジに詰めている霊電子要員の魔女たちが、数名がかりで必死に端末を操作する。その邪魔をしないよう、艦長は別の通信士へ声をかけた。
「通信士、他艦の状況は?」
「どの艦からも応答がありません! 本艦と同様、霊電子攻撃を受けているものと思われます!」
「それほどの大規模攻撃なのか……早期警戒機は何をしている!」
「それが……」
――
艦隊周辺を哨戒していた人型早期警戒機HFE-2Cホークアイは、全力の回避機動を強いられている。
数十秒前、コックピットにロックオン警報が鳴り響く。ホークアイは広域
搭乗している魔女は、ランダム回避を繰り返しながら必死に攻撃元を探る。だが、迫りくる対象は光速に近い速度で肉薄しており、AIM(
AIMが数光秒まで迫ったところで、彼女はエーテル誘導を撹乱するためのエーテルフレアを散布。
「これで回避っ!」
だが、パイロットの魔女の健闘も虚しく、AIMから放たれるエーテルレーダー反応は逸れない。ミサイルは至近距離で炸裂する。
「きゃあっ!」
機体は大破。自動的に