【第二部開始】人型機動兵器ヒューマンフレーム・ゼロ 作:ガルカンテツ
アラスの鋭い号令とともに、隊員たちは一斉に敬礼を交わして散開した。
キャットウォークに駆け上がり、それぞれの機体の前に設置されたデッキから、開放された
システムが起動した機体から順次、舷側のハッチ前へと移動する。各機、惑星降下用の巨大な耐熱シールドを正面に構えた。カタリナのHFを除く全15機が整列し、
『Stand By!』
重厚な舷側ハッチがゆっくりと開かれた。その向こうには、美しく輝く青い惑星の姿が広がっている。
『Go! Go! Go! Go!』
降下許可を示すグリーンランプの点灯と同時に、機体が次々と虚空へと飛び出していく。
全高40mに及ぶ巨体が、重力の井戸へと向かってダイブする。
イーグル隊は重力制御システムを停止し、耐熱シールドを底面に敷き、断熱圧縮による熱で真っ赤になりながら、惑星の地表へと急降下していく。
『ナイトメア』隊が大気圏突入していく中、軌道上に残留したカタリナの駆る人型霊電子戦機HFEA-6 プラウラーは、直ちに広域
だが――今回は、いつもと同じようにはいかなかった。
アラス率いるHF部隊の15機は、地表への着陸を無傷で敢行。即座に隊列を組み、標的であるLBU軍基地に向けて進軍を開始。その正面には、同じく迎撃のために迎えて立つLBU軍HF部隊の姿があった。
普段通りであれば、何の警告も挟まずに一気呵成の奇襲へと移るはずだ。しかし、ストライクイーグルの足は突如として停止を余儀なくされる。
そのとき、コールサイン『ナイトメア01』を冠するアラスの元へ、軌道上のカタリナから悲痛な警告が届く。
『ナイトメア01、こちらナイトメア02! 未知の敵による強力なカウンター霊電子妨害を感知! 警戒してください!』
「こちらナイトメア01。……分かった」
『ナイトメア』隊の視線の先――そこに佇んでいたのは、灰色の装甲を纏ったHFF-16 ファイティングファルコンが16機。いずれも青を基調としたマントを翻し、堂々とLBUの軍旗を掲げている。
それだけではない。虚空から突如として青いHFが6機、姿を現していた。