IS 漆黒の悪魔   作:ばすほむ

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はじめまして。
ばすほむです。
処女作で、尚且つ駄文ですが、よろしくお願いします


プロローグ

俺は両手に構えた多機能ビームライフル『カノン』の銃口を前方の正体不明(アンノウン)と表されたの黒い機体に向ける。しかしそこに撃つ気は存在しない。あくまでも威嚇だから。

「そこのIS!名前と所属を言え!さもなくば撃つ!」

その警告を跳ね除けるかの様に、正体不明機は両腕に取り付けられたビームガンをこちらに向け、機械によるものなのか不自然な程の甲高い唸り声を上げ、突進してくる。

「なにっ!こいつ!」

俺は突進中に放たれるビームガンからの攻撃を躱しつつ、再度警告する。

「武器を終いISを解除しろ!さもなければ攻撃の意思があるものだと判断する。これは警告だ!次は無い!!」

しかし、二度に渡る俺の警告を聞き入れる様子など正体不明機には微塵も無かった。それどころか新しい武器を展開し、両腕に構えている。

「その気なら……。墜とされても文句は言うなよ!」

俺は『カノン』の引き金を引く。銃口から放たれるビーム達を正体不明機は何の苦労も無く横に回避する。その回避した先に次々とビームを放って行く。それに対して正体不明機は回避をせず、両腕を体の前で交差するような体勢を取る。

刹那、複数のビームは次々に着弾する。赤い火花が散り、小さな爆発が連続する。その爆発によって出来た爆炎が明けると、そこには軽く装甲が凹んだだけのダメージしか負わなかった正体不明機があった。

「なんっ…だとっ…。馬鹿なぁっ!」

確かに直撃したはず。それはハイパーセンサーによって着弾を確認しているからだ。その上回避よりも防御を選択する行動。ダメージの入らない理由には成らなかった。

「……まさか。シールドバリア?」

呆けた様に呟く。それでもそれなりに高火力の武装である『カノン』だ。バリア貫通はある。それに何発も放ったのだ。バリアを抜けない訳がない。

それ故にあの機体の防御力は不可解なものとしか思えなかった。

《警告。敵肩部武装にロックされています。回避を推奨します》

このぐるぐると回る思考を吹き飛ばす様にアラートが鳴り響く。

慌てて確認すると正体不明機が腕のビームガンと新たに展開したのか両肩のレールガンのようなものを構えている。それに対して射線から離れる様に横へ機体を動かす。

しかし避けきれず背部翼型推進器(ウイングスラスター)に被弾する。また推進器から火が吹き始めたので直ぐに切り離す。

機動力は下がるが、仕方無い。当然の対処だ。

といってもこのまま逃げ回るだけではジリ貧だ。今さっと浮かぶ対処法は二つ。

 

今の俺。『ディアボロ』の持てる最大火力における殲滅。

 

撤退し、他のメンバーによる総合支援攻撃(ブロークンアロー)を要請する。

 

これだけだ。この二択。選択を間違えるだけで状況が一変し、生死すら関わる事になりかねない。さあ、戦闘継続か、撤退開始か。

 

 

俺は……。

「ここまでやられてみすみすと引けるかっ!!」

戦闘を継続する!

 

 

「墜ちろっ!」

肩の辺りに六連装ミサイルポッド『レイン』を展開し、発射する。打ち出されたミサイルは白く尾を引き、目標へ飛来する。

正体不明機は両手に持ったアサルトライフルとビームガンで迎撃体勢を取る。しかしビームガンはともかくアサルトライフル如きではこのミサイルは破壊出来無い。

残った二基は直撃。大きな爆発を起こす。

「やったかっ!?」

黒い爆炎が消えるとそこにはやはり、と言うべきか、黒い装甲が少しだけ(ひしゃ)げているだけだった。

「まだまだぁぁぁっ!!」

大声を上げて自分を鼓舞しつつ、ビームハンドガン『カペラ』へと持ち替える。両手に一丁ずつ構えて前に突き出す姿勢を取りつつ、瞬時加速(イグニッションブースト)を発動。一気に距離を詰めつつの連射。

その殆んどが着弾するも、ダメージを与えることは出来ない。この状況に焦りを感じつつ、俺は次のアクションに移る。

正体不明機により放たれるビームを、後ろの翼を使っての小刻みな機動で回避しつつ、機体の右側を通り抜ける。その際に左腕から繰り出したワイヤーアンカー『アサルトアンカー』を正体不明機の左腕へ絡ませる。そして其処を起点にぐるりと回転、背後へと回り込む。

「捕らえたっ!」

動きを止めた正体不明機の右腕へ、『カペラ』から持ち替えた近接ブレード『フランベルジュ』を振り落とす。展開された最大出力のビームブレードによって底上げされた、攻撃力を持った一撃は鮮やかに右腕を切り落とした(・ ・ ・ ・ ・ ・ )

「……っ!?。」

綺麗に切り落とされた腕は空を舞う。かつて腕があった場所には飛び散る機械油や断線して漏電している千切れた電線が剥き出しになっている。

「人は……?何故、なんでいない……?」

無意識に口が動き出す。言葉を紡ぐ。目の前の機体へ問いかける質問の数々。機械的な動き、ぎこちなく動くそれ(・ ・)からは人間味、というものを一切感じさせなかった。

「こいつ……人間じゃないっ!腕が切れた時点でそうだが動きが硬かった……」

人間が搭乗しているわけではないと分かった、その時点でこの無人機は動きを停めていた。そのあっけない幕切れに呆れすら感じる程だった。

 

 

 

 

片腕の無い無人機を回収して会社へと戻る。

その黒い機体にはある刻印が刻まれていることをまだ彼、アーク・ストライドは知らない。

        『Golem Proto Type』

 

 

 

 

 

 

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